目からウロコ

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2002.06.25

コイの話、その2

(8)

カテゴリ：働く人の恋愛事情

ヨウコちゃん急逝の連絡を受け、至急通夜の会場に向かった。その頃、仕事の後にバイトを掛け持ちしていたので、そのバイト先には泣き声を抑えながら欠席連絡を入れた。母にも今日は帰りが遅くなる旨を伝えた。「亡くなったのは残念やけど、アナタは気をしっかりね」という母の言葉で、つい気がゆるんでしまい、堰を切ったように涙が出てきた。

イカン、しっかりせねば。

ってことで、気を取り直し、お通夜の会場に向かった。近鉄特急で1時間強、遠い．．．。今思うと、あんな遅い時間によく駆け付けたものだと自分で驚いてしまう。別に何とも思わなかったのは、きっとヨウコちゃんが呼んでたのかも知れんな。

そこからタクシーでさらに20分、暗い山道を上がったところに会場はあった。そこにはダンナさんのご家族が会場に待機していらした。さっそくヨウコちゃんと対面させてもらった。棺の中には色とりどりの花や、大好きなチャラのＣＤも枕元に入れてもらっている。いつも「ジャマで仕方ない」とぼやいていた酸素吸入チューブも、もう付けてはいなかった。眠っているようだった。

友達というのは鏡のような存在で、知らず知らずのうちに自分の人生をそこに重ね合わせて見ているのかも知れない。元気で生きているというのは、それだけで励みになるのだと思い知った。例えわがままでどうしようもないヤツでも元気に、願わくば楽しく生きているということは、それだけで親孝行であり友達甲斐のあることだと思う。ヨウコちゃんの場合は同じような病であるということで、特にそういう鏡のような存在だったのかも知れない。彼女が元気に子育てをしている姿はモリユの励みであり、ワタシが必要以上に元気に働いていたことは彼女の励みになっていたと思う。

．．．アレ？
しまった、長くなってしまったので、明日こそコイの話を書こうっと。

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