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8時間のワゴン車での移動を終え、ラバトという町に着いたのが午後4時ころ。ここからラクダに乗って砂漠に入るのだ。車を降りると、そこにはラクダが14頭、座って我々を待っていた。8時間車に乗っていたんで、ヤレヤレ、とちょっと休憩でもしたいところであったが、ガイドは「さあ乗れ、すぐ乗れ」と我々に休息を与えないのだ。全員がラクダに乗ると、すぐ出発であった。まったくやる気のない顔をしたラクダ達であったが、ガイドの号令を受けて一斉に立ち上がる。このラクダ、乗り心地は決して良くなかった。イメージでは、のんびり、ゆっくり、優雅に進んでいく感じだったのだが、実際に乗ってみると、まずものすごく座高が高い。ラクダの背に乗った時の自分の頭の位置は、おそらく3m近くあるだろう。その高さが、単純に怖い。そうして、一歩一歩、歩くごとに前後にかなり揺れるのだ。気を抜いていると、頭が前後にぐわんぐわんと振られて、かなりきつい。さらに、ラクダの背は横に広いんで、股を ぐわっ!っと広げて座る形になる。これが、股の筋肉にやさしくないのだ。う~ん、このまま2時間か・・・・・。きっついのぉ・・。ふとバカンポ君を振り返ると、ヤツも又、ラクダの上で苦戦中であった。それにしても、砂漠をえっちらおっちらと進むラクダの上に、ちょこんと座るバカンポ君の姿は笑えた。「お前、遊園地の乗り物に乗る子供みてだぞ」と言うと、バカンポ君は言った。「お前も同じだ」それでもしばらくすると、ラクダにも慣れ、景色を見る余裕ができてきた。するとどうだ。我々の周りの風景は、360度砂漠ではないか。すでに太陽は地平線に沈もうとしており、その周りはオレンジ色に、そうして反対側の空は紺色に染まっている。他の参加者たちの、ラクダに乗ったシルエットが先を進む。ああ・・・・・・・なんとすばらしい風景なのだ!おいらは、まるで映画のワンシーンの中にいるようなその景色に酔いしれていた。「あ~!けつが痛え!なぁ、まだ着かないのかぁ?けつも痛いしマタキン(股の筋肉)も痛えじゃ~」バカンポが何か叫んでいるようだが、無視、無視。やがて太陽は沈み、夜。空には月がぽっかり浮かび、そうして満天の星が我々を包んだ。月明かりの下、ゆっくりと進む我らがラクダ隊。月の砂漠・・・か。ああ、これぞロマンではないか。なんともタマラン気分だなぁ・・・。最高~♪。「あいたたた!マタキンが!マタキンが攣った!」・・・・バカンポよ、頼む。ちょっと静かにしててくれ(笑)ブログランキング←ゴールデンな週、みなさまいかがお過ごしですか?(社交辞令)
April 30, 2005
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結局、砂漠ツアーには参加することに決定。砂漠をラクダで、の魅力には勝てなかったわけである。ツアーは早朝にマラケシュを出発。9人乗りのワゴン車で一路砂漠を目指す。車で行けるぎりぎりの街まで、8時間。クーラーなんて気の利いたものは付いていないので、ワゴンの中は灼熱地獄である。窓を全開にしていても、嫌がらせのように温風が吹き付けるのみ。そんな過酷な状況の中、おいらはワクワクしてきた。マラケシュの街を抜けると、景色は見たこともないような荒野になっていくのだ。くはぁ!これまたタマランですなぁ!やがてワゴンはモロッコを分断する巨大な山脈、「アトラス山脈」に入った。山を登っていくうちに、道はどんどん細く険しくなっていった。崖にはりつくように造られた道には、ガードレールなど無く、そこをトラックやらバスやらが行き来しているからたまらない。すれ違う際には、両方とも路肩に片輪をはみ出さないとならないのだ。運転手は慣れた様子で、対向車が来るたびに路肩に片輪を落とすのだが、窓から見てると、その度落ちる!!としか思えない「まぁ、まさか転落したりはしないべ!」恐怖にひきつるバカンポ君にそう言うと、バカンポ君はそっと窓の外を指差すではないか。ん、何?わあ!いっぱい落ちてる!崖の下を見ると、なんと転落した車の残骸が点々ところがっているのである。もう何年も前に落ちたであろうサビサビの車から、「ついさっき落ちました」とでもゆーような真新しい車まで、崖の下にはスクラップ化した車が散乱していた。「・・・・・・落ちる事も・・・・あるみたいだね・・・」「落ちたら・・・・」「うん・・死ぬね・・。確実に。」同乗している旅行者たちも同じ事を考えていたらしく、崖の下の車の残骸を指差して「オーノー!」と息を呑む。賑やかだった車内は、いつしか緊張感に包まれていた。皆の心は同じだったに違いない。「運転手よ、頼むぞ。落ちるなよ!!」そんな我々の気持ちを知ってか知らずか、運転手は鼻歌まじりでご機嫌ドライビングである。このヤロー、落ちたら往復ビンタだからな!そんな緊張感の中、対向車も来ていないのに、車が急に道からはみ出した。しかも片輪だけじゃなく完全に路肩に・・・・うわああああああああああああ・・・・・!落ちる!と目を瞑ったとき、ワゴンは停車した。何!?何!?どうしたの!?と騒然とする我々に、運転手はニコヤカに言った。「ここで休憩だよ~ん」
April 28, 2005
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つい先日、知路さんのブログにておいらのページを紹介して頂いた。ごんたさん、macnonさんのブログは、おいらのバナーを貼ってくれた。来た!追い風が来た! ついにぐだぐだブームが来た!そう感じた。はりきってこの数日、毎日書いた。おまけにトップのイラストも描いた。なのに、ああ、なのに・・・。なぜにアクセス数は毎日毎日減る一方なのだ。とゆうわけでテンション大幅ダウン。今日はさぼっちゃえ!ってわけである。旅行記の続きを読みに来てくれた方、ホント、スミマセン(笑)なぜかこっちはランクアップ(笑)わからんなぁ・・・
April 26, 2005
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砂漠ツアーに参加するかどうかはとりあえず保留にして、わしらは街に繰り出した。ホテルを出ると、すぐそこがマラケシュで一番のお楽しみポイント「フナ広場」である。ここは日中、オレンジジュースのスタンドが立ち並び、あちこちでパフォーマンスが繰り広げられているのだ。ヘビ使い、猿まわし、民族音楽で踊るグループから、モロッコ版漫才みたいなものまで、なにしろすごい賑わいだ。夕方になると、あちこちから屋台が集まってきて、そこは巨大な屋台村へと変貌する。カバブやサカナのフライ、いろんなスープにタジンなどなど。それぞれの屋台からはもうもうと煙があがり、地元のモロッコ人から観光客まであちこちで食事を楽しんでいる。そう、毎日がお祭り状態なのだ。屋台の料理はどれもこれも美味しく、そして安い!どれも一人前がそれほど多くないので、どんどん屋台をハシゴする。それがまた楽しいったらない!「ファカンフォ!(バカンポ)、ふぎ(次)あふぉこ行って、モグモグゴックン、みようぜ」口一杯にモロッコ料理を頬張りながら、うきうき全開のおいら。しかし、バカンポ君をみると、あまり楽しんでいないようであった。「ん?どした?なんか元気ねえな」「ん~?なんか疲れたじゃ~・・・。ホテルに帰ろうよ」ここが一人旅と違う、難しい所である。そういや、初めての海外旅行でいきなりモロッコ連れてこられて、おいらのペースであちこち引っ張りまわされてるもんな。ちょっと疲れてしまうのも無理はない。「OK、じゃあホテルに戻ろうぜ」翌日、元気を取り戻したバカンポ君と再びマラケシュの街をウロウロする。さすがに暑い!おいらとバカンポ君は、足がムレムレになっていた。やっぱり靴下&靴はイカンね、サンダルにせにゃあ。とゆうわけで、スーク(市場)へサンダルを買いにいく。一足3000円とゆうサンダルを発見し、しぶとく値段交渉を重ねた結果、800円まで値段を下げさせることに成功。うむ、いい買い物をした、と店を出たところで、後ろから大阪弁で「何こうたん?」と話しかけられる。振り向くと、声の主はバリバリのモロッコ人であった。「え?こんなスリッパに800円?よ~やるわ!日本人アホや!ホンマよ~やるわ!」・・・・いやいや、スリッパの値段はこの際どーでもいい。アンタの大阪弁の方が問題だ。どう見てもモロッコ人なのだが、彼の言葉はイントネーションまで完璧な大阪弁なのである。「まぁええわ、ちょっとお茶しよか~」彼に誘われるまま、面白そうなのでついていく。チャイを飲みながら話を聞く。「わしな、大ちゃんいうねん」と彼は名乗った。だ、だいちゃん?なんでも彼は日本人と結婚し、大阪に住んでいるとの事。かれこれ10年大阪で暮らしていて、現在はひさびさの里帰りでモロッコに帰郷中なんだそうな。道理で日本語がペラペラなわけである。「日本人に話しかけるとナ、皆わしのこと怪しいっちゅうねん。なんでやろ?」いや、そりゃそうだろ(笑)「な、夜一緒にビール飲みにいかへん?」おお!ビール!モロッコでもビール飲めるの?カサブランカでも、マラケシュでも発見できなかったんで、あきらめていたのだが。「OK!じゃ、夜にまたここで会おう!」と言って別れる。さて、夜。大ちゃんはちゃんと来て待っていた。そして言うのである。「男3人はさみし~なぁ。ちょっと女の子も誘っていこか~」う~ん、それってナンパじゃぁ・・。わしもバカンポ君も、ナンパなんてした事ないんですが。次の瞬間、大ちゃんはすでに女の子に話しかけていた。す、素早い!「わしらこれから皆でビール飲みにいくねん!一緒にいかへん?」あっさり了解。日本人の女の子二人は「いいですよ~」と一緒に行くことになった。誘っておいてなんですが、そんなに簡単について行っていいんですか?!大ちゃんに連れて行かれたのは、ホテルの屋上にあるビアガーデン。やはりこの乾いた空気の中、外で飲むビールは最高であった。日本人の女の子は、実はとってもかわいかった。ホテルに戻り、「なぁ、あの子可愛かったなぁ!なぁ!また会えるかなぁ!」とはしゃぐおいらを、バカンポ君は冷ややかな目で見てつぶやいた。「それがお前の弱点だな・・・・・・」ぎくぅ!!ブログランキング:実はモロッコの写真を入れたアルバム3冊のうち、2冊目がどーしても見つからないのです。どこにいっちゃったんだよ~ん(T-T)
April 25, 2005
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翌日、わしら二人はカサブランカから、バスでマラケシュへ移動した。マラケシュまでは約3時間。これがクーラー付き、ビデオ付きの、なかなか良いバスで、快適であった。同じバスには、偶然6人組の若い日本人達が乗っていた。これが男女3人ずつのグループなのだ。「けしからん!」おいらとバカンポ君の意見は一致した。そのうち男の一人は、首から一眼レフの高そうなカメラをぶら下げており、バスが休憩で止まるたび、外に出てカメラを構えては、クビをかしげつつ、長い髪をかき上げるしぐさをする。「けしからん!」おいらとバカンポ君の意見はまたしても一致した。マラケシュとゆー街は、かつてモロッコの首都だったらしい。それがカサブランカに遷都されたわけだが、旅人の目から見るとカサブランカはわりと近代化されていて、イメージしていた「モロッコ」とは違った。旅人の勝手な目線で言わせてもらうと、この「マラケシュ」こそ”モロッコ”である。いや~、このマラケシュって街、いいっすよ!おいらはすっかり虜になっていく事になるのだ。さて、バスはマラケシュの外れにあるターミナルに到着した。バスを降りると、さっそくモロッコ人がわらわらと集まってきた。「ホテルを紹介するよ!」「ガイドをさせてくれ!私はマラケシュ一(いち)のガイドだ!」これら客引き達であるが、モロッコは強烈である。エジプトですっかり慣れたつもりであったが、体感うっとーしー度で言うと、モロッコはエジプトの2.5倍はあるであろう。よしわかった、おっちゃんのすすめるホテルを一度見てみようじゃないか。おいらとバカンポ君はおっちゃんに連れられ、ローカルのバスに乗りマラケシュの中心部に向かった。ホテルに着いて部屋を見せてもらうと、さすがに安宿だけあってボロくはあるものの、広いバルコニーがあるのが魅力的であった。これで一泊1200円くらい。安いではないか。おっちゃん!グッジョブ!さて、マラケシュでの宿泊場所はあっさり決まった。さあ、街へ繰り出すぞ!行くぜ、バカンポ!「ん?」おい・・・・何してんだよ。「あ、いや、洗濯・・・。」なにしろ代えの下着はワンセットしか持ってきていないバカンポ君である。部屋に入るとさっそく洗濯を始めているではないか。なぁ、バカンポよ。夜にやれ。このバカンポ君のアライグマ生活は旅の間中続くことになる。ようやく洗濯が終わり、やっと街に繰り出そうと出発。するとフロントには、バスで一緒だった日本人6人組が来ていた。大きなお世話ながら、「男女は別々の部屋でね!」とにらみつける。するとそのうちの一人の女の子が話しかけてきた。なんでも、ホテルから「砂漠ツアー」のおさそいを受けているのだとか。「よかったらお二人も一緒にどうですか?」と言うのだ。詳しく聞くと、マラケシュから車で8時間南下し、そこからラクダに乗り換え砂漠を2時間ほど進み、そこでテントを張って寝るとゆう。砂漠をラクダで!?しかも野宿!?そいつは楽しそうだ!夜はさぞかし星が綺麗であろう!うーむ・・・どうするバカンポ?バカンポ君はまったく興味のない顔で答えた。「砂漠じゃ洗濯できないなぁ・・・・」ブログランキング←やっぱ40位くらいが限界なんでしょうか(T-T)
April 24, 2005
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ドイツから飛行機で約4時間。おいらとバカンポ君はカサブランカに降り立った。抱きしめると~いつも君は~♪(哀愁のカサブランカby郷ひろみ)のカサブランカである。実はカサブランカがモロッコにある街だとは知らなかった。そんな歌知らない!古っ!なんてゆーギャルは、あっち行ってなさいね。今回、初日のホテルだけは事前に予約しておいた。さすがにバカンポ君を連れて、いきなり宿探しはきつかろうと思ったのだ。ホテルは特に指定せず、まぁこんくらいの予算で、と旅行会社に適当に頼んでおいたのだが、これが大失敗。着いたホテルは超高級ホテルであった。なにこれ!聞いてないよ!エントランスにはいきなり人工の滝が流れちゃったりしてるのである。うーむ、大失敗、とうなだれるおいらを横目に、バカンポ君は大ハシャギだ。「俺、ず~っとここにいてもいいよ!」とか言い出す始末。バカモン!破産しちまうわ!「今日だけだぞ!明日からは安宿三昧だからな!」と言い聞かし、さっそく観光に繰り出した。まずはガイドブックに載っていた「ハッサン二世大モスク」ってのを見に行く。途中、喉が渇いたので、コカコーラの看板が出ている店に立ち寄ったのだが、中に入ってみると、そこは別世界であった。薄暗い店内に、ほぼ満員状態でモロッコ人の男たちがタムロしていたのである。「ねえ・・・ここ大丈夫なの?」と不安げなバカンポ君。「まぁ、怪しく見えるけどこれが普通なんだよ」とおいら。一応、かつてエジプトに一年住んでたり、現在進行形でドイツに住んでいるおいらを、バカンポ君は頼りきっていた。おいらも、昔からの友人に「ちょっといい顔をしたかった」のだ。本当は「ちょっとやばいかも」と思っていたのだが。で、とりあえずコーラを2本注文し席に座ると、それまで遠巻きにギラギラした目線を送ってきていたモロッコ人たちが、一斉に二人を取り囲んだ。「日本人か?」「こんなところで何してるんだ?」「サッカーは好きか?」「ボールペンくれないか?」「お金を貸してくれないか?」まるでマシンガンのごとく浴びせかけられる言葉、そして言葉。うひ~・・!ふとバカンポ君を見ると、彼は完全に石化していた。こりゃいかん。最後に「よし日本人よ、ハッシシ(大麻)をやろう。さあ吸え!」と言われたところで完全に赤信号点灯。「バカンポ!早く飲め!」とにかくさっさと飲み終えて、この場を脱出するべし!二人はコント赤信号の渡辺ばりに500mlのコーラを一気に飲み干した。「ありがと!ごっそさん!」おいらは代金をカウンターに置くと、バカンポの手を引き急いで店を脱出した。「ふぅ・・・・」と一息ついたときバカンポ君が言った。「なぁ・・・・・あれって普通なのか?」うむ・・・・「うーん・・・ちょっと普通じゃなかったかもね」勤めて明るく言い放つおいらを、バカンポ君は疑いの目で見つめていた。やめろ!そんな目でおいらを見るな!気を取り直して再び歩き出す。しばらく行くと、数人の少年がわしら二人を目掛けて駆け寄ってきた。「ハロー!ジャパニーズ!?ハロー!ハロー!」少年達はは、正直こ汚なかった。「ハロー!ヤパーニ?ハロー!」わしらを取り囲む少年達。バカンポ君を見ると、わぁ、また石になってる!そのうち、少年の一人が握手を求めて手を差し出してきた。ここは答えてやるのが礼儀ってもんだろう。よく見ておけバカンポよ。これが異文化コミュニケーションってやつだ!おいらはにこやかに握手に応じた。次の瞬間、サイフをすられていた。少年達はおいらのサイフを高々と掲げ、「ワーイ」と逃げ出していった。待てコラ!クソガキども!おいらは血相を変えて少年をとっつかまえると、大人げなさ全開で少年を引きずり倒し、サイフを奪い返した。はぁはぁ・・・まぁ・・これも一つの異文化コミュニケーション?ふと思い出しバカンポ君を探すと、彼は少し離れた場所で見ていた。「おい!ちったあ助けろよ!」と息巻くおいらに、彼は言うのである。「なんか・・インチキカンフー映画を観てるみたいだったじゃ~」インチキは余計だろ・・インチキはよ・・。そうして、また例の疑いの目でおいらを見つめるのである。「ろっくん、本当におまえにまかせてついて行って・・・・大丈夫なのか?」やめろ!だからそんな目でおいらを見るなっつーの!昔からの友達の前で、少しは「海外慣れ」してるところを見せてかっこつけようとしたのだが、いきなりの失態。その後、バカンポ君はどうやら自分の身は自分で守らねば、と思ったようだ。急にしっかりしだしたのである。いいんだか、悪いんだか・・・。ブログランキング←バカンポよ、見てるか?押して貰えるかどーかはおまえにかかっている。
April 23, 2005
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エジプト再訪からまた半年ほど経過。ドイツに戻ってからは、また仕事漬けの毎日で、出張出張の毎日でもあった。すっかり心も体も疲れきっていたころ、日本の友人”バカンポ君”から電話があった。「こんどそっちに遊びにいくじゃ~」おお!マジかい!なんでもバカンポ君、会社の「大学編入制度」とゆーやつを利用して、会社員でありながらにして「大学生」となっており、春休みは一ヶ月くらいあるのだとゆう。そうかそうか、ドイツに来るか。それに合わせて、おいらも9日間の休暇をことができたので、バカンポ君に連絡。「一緒にどっか行こうぜ!どこに行ってみたい?」バカンポ君にとっては初めての海外である。はたしてどこに行きたいか。「ん?どこでもいい。まかせるじゃ~」う~ん、相変わらず”ドキドキ感”も”ワクワク感”も感じさせないなぁ。バカンポ君はそーゆう男なのである。まぁ、まかせるって言うなら、まかせてもらおうかい。おいらにまかせた事を後悔するぞ・・・(ニヤリ)おいらは休暇に向けて、旅先を物色し始めた。せっかくやつにとって初めての海外。おいらの初めての海外がエジプトであったように、どうせなら同じようなカルチャーショックを味わわせてやりたい。となるとヨーロッパはダメだな。寒いし、おいらは出張で行き倒してるからつまらんし。とは言っても、またエジプトってのも芸がないしなぁ・・・。そうして3月、バカンポ君がやってきた。ちゃんと一人でデュッセルドルフまでたどり着いたのは偉い。が、びっくりしたのは彼の荷物。小さなナップザック一つである。え?そんだけ!?「うん。何持ってきていいかわからんから、とりあえず下着とTシャツの代えだけにしたじゃ~」・・・・おまえ、旅の達人かよ!バカンポ君はそーゆう男なのである。「ところで、どこに連れてってくれんの?」彼は聞いてきた。ドイツに来ることが決まってからドイツに着くまで一月以上あったのに、やつはそれまで一度も聞いてこなかった。だから教えていなかった。バカンポ君はそーゆう男なのである。「うん、わしらはモロッコへ行くのだ!」「モロッコ?ふ~ん・・・・・」バカンポ君はしばらく考えていたが、やがて言った。「それって・・・どこ?」とゆーわけで、バカンポ君と行くモロッコ紀行、次回から連載スタート!ブログランキング←ランキングの上がり下がりと、おいらのテンションは比例しています。
April 22, 2005
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エジプト再訪録が終わって、ちょっと一息。実は次の話をまったく考えていなかったのだ。で、海外生活とはまったく関係ない、近況などを・・・・。実は以前、欲しいと言っていた「イラストレーター(Illustrator)」とゆうソフトをなんとか入手しました。そのソフトさえ入手すれば、すばらしいイラストが描けちゃうと思い込んでいましたが、さにあらず。実際に使ってみると、ウインドウズ付属の「ペイント」とはわけが違う。そう簡単には思うような絵が描けないんです。む、難しい・・・。で、普段はどんなアプリケーションでも、ヘルプを見ながら悪戦苦闘してるうちにおおよその使い方はわかるようになるんですけど、このイラストレーターだけは、さすがにギブアップ。で、購入したのがIllustratorトレーニングブックという本。本にそって、一つ一つ例題をこなしていくと、自然に使い方が学べるとゆうテキストです。この本、とっても良いですな。実はその前に「イラストレーターパーフェクトマスター」なる分厚い本を買って「おいらもパーフェクトにマスターしちゃいましょかい!」とか思ってたんですけど、全ての機能を上から順番に書いてあるもんだから、「結局、絵をかくにはどの機能を使ったらええのじゃ!」とわけわからんかったのです。ちゅうわけで最近、時間を見つけては地道に練習していたんですよ。まだまだイラストと呼べるほどの物は描けませんけど、そのうち使いこなせるようになったらここで公表してやろうと目論んでいる次第です。ちなみに、バナーはこのイラストレーターを使って描きました。ブログランキング←急降下中(T-T)
April 20, 2005
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ナイル川の上で朝を迎えた。エジプトといえども早朝はとっても寒かったので、昇ってきた太陽がとてもありがたかった。やがて本格的に暖かくなったころ、船長は岸辺にフルーカを停めた。「さあ、シャワーの時間だよ」は?どーゆう事?と寝ぼけたおいらを横目に、ザウィちゃんは慣れたものである。服のまま川に飛び込むと、顔や髪を洗い始めるではないか。う~ん、ワイルド。でも、ザウィちゃん、ブラジャー透け透けになってますけど・・・・。おいらも負けじと川に入ると、持参のシャンプーで頭をワシワシと洗い始める。洗い終わったら、頭ごと川に水没させて、すすぎはおしまい。くは~!爽快!服は当然びちょびちょだが、濡れたついでにひと泳ぎ。全身でナイルを堪能している気分である。う~ん、いい旅してるなぁ!しかし、残念ながら、おいらにはタイムリミットが迫っていた。ドイツに帰らねばならぬ。このままずっとカイロまで、一緒に下っていきたかった。いっそ、そうしちゃおうかな?仕事なんて放り出して。一瞬そんな考えが頭をよぎるも、おいらの休暇中に、おいらの仕事を代行してくれている同僚たちの顔を思い浮かべると、さすがにそれは無理であった。ナイル川を進むうち、やがて小さな町が見えてきた。「コモンボ」という町。そこがおいらの終点であった。「ありがとう!おかげで楽しかったよ!」とザウィちゃんに礼を言い、岸辺でお別れ。「私も楽しかったよ!いい旅を!」とザウィちゃん。「アナタも、気を付けて、いい旅を!」とおいら。くそう!帰りたくない!帰りたくないよ~ん。後ろ髪はひかれまくりであったが、しかたがない。岸辺に繋いだフルーカにザウィちゃんを残し、おいらと船長は町の駅に向かった。駅に着くと、船長が窓口に行き、カイロ行きのチケットを買ってきてくれた。カイロまでは遠い。寝台列車があるとガイドブックで読んでいたおいらは、船長に「スリープできる、ベットみたいな席ね。わかる?」とお願いしておいた。寝台、という単語は知らないんで、ジェスチャーも交えて説明する。船長は「OK、OK!まかしとけ」と理解してくれたようだった。やがて列車がホームに入ってきた。船長はおいらを席まで案内してくれた。「ここだよ」おい・・・・・ちょっと待て。ここって、普通の自由席じゃないの?つうか、これ、特急列車じゃないよね。おい!船長!案内された席は、ごくごく普通の二等席。向かい合った4人掛けのシートの一席である。「サンキュー、サンキュー、サヨナーラ、グットラック」船長はおいらの言葉など耳に入らないかのように、おいらに抱きつき、別れの挨拶をすませると、手を振って去って行った。おい!まて船長!おぃ! 無情にも列車は走り出してしまった。 ゴトン・・・ゴトン・・・・。 遅い・・・。こりゃ遅い。 しかもどうやら各駅停車。 やがてどんどん人が乗り込んできて、 通路は人で溢れ、荷台にも人が乗り出した。 席を立ったら最後、二度と座れないであろう。 くっそー、あの船長め!だましやがったな! (写真はイメージです)そこからカイロまでは、つらいつらい時間だった。出発したのが夜の8時半である。体は疲れているし、夜中になれば当然寝たいのだが、とても寝られる状態ではない。シートはほぼ直角に近いし、となりは太めのエジプトマダムだし、ラジカセでエジプト音楽がんがん鳴らしてるやつはいるし、夜中だろうが車内の電気は消さないし、みな元気におしゃべりをやめないし・・・。詳しく聞かなかったが、カイロまではどのくらいかかるのだろう・・・。おいらはひたすら耐えるしかなかった。結局、カイロまでは15時間かかりました。その間、一度もトイレに行かず、何も飲まず、食わず。もしまたアスワンを訪問することができたら、あの船長、往復ビンタだ!そこから空港へ行き、ドイツに戻る道のりは、ほとんど記憶に残ってません。たぶん、半分死んでましたから。これにてエジプト再訪録はおしまい。最後はつらかったですが、いい旅でした。ブログランキング←関係ないですけど、いま「あいのり」ってエジプトなんですね。
April 19, 2005
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アスワンの街に戻ると、ザウィちゃんと船長はちゃんとおいらを待っていてくれた。皆でスーク(市場)へ繰り出し、食料や水を買う。うーん、遠足前の小学生のようにワクワクしてきた。さあ、出発だ!フルーカはナイル川をゆらゆらと下り始めた。一応川なので、何もしなくてもゆっくり流れていくのだが、帆を張ると、予想以上のスピードがでるのだった。川の上から、水面に近い目線で眺めるナイル川は、やはり格別だった。ザウィちゃんとおいらは、時折自分の思い出などを語り合いながら、そんなナイル川を眺めていた。アスワンの街から離れるにつれ、他のフルーカ等はほとんど見られなくなる。ナイル川を独占したような気分であった。ゆらゆら・・・・ゆらゆら・・・・う~ん、最高!日中、容赦なく照り付けていた太陽も、夕方近くにはやさしい光となる。夕日に紅く染まるナイル。ゆらゆら・・・・ゆらゆら・・・・う~ん、最高!やがて夜。船長が灯したランプが唯一の灯りだ。フルーカが川を進む波音だけがチャプン・・・チャプンと聞こえてくる。空には満天の星である。しつこいようだがう~ん、最高!真っ暗なナイル川を進むフルーカ。突然、船長が立ち上がった。おもむろにダンボールにひもをくくりつけ、そのダンボールにオイルをたらして火をつけた。めらめらと燃え上がるダンボール。船長はひもの端を掴むと、燃えたダンボールをグルグルと頭の上で振り回し始めた。おお、余興ですな?やんややんや。ビールを飲んでいい気分のおいらはけらけら笑いながら眺めていた。しかし、船長の顔はまったく笑っていなかった。むしろ必死の形相で船の後方を見つめながら、大声で叫んでいる。ん?どしたの?おいらも後ろを振り返った。ん?なに?げげげげげげげげ!なんとフルーカの後方に、巨大な客船が接近してきていた。ちょっとしたフェリー並みの船である。ナイル川クルーズなのだろう。そんな大きな船も行き来しているとは知らなかった。そこでハッっと気がついた。見えないのだ!夜のナイル川を行くフェリーからは、ランプを一つ灯しただけのフルーカなど暗闇の中の点にすぎない。船長は必死で存在を気がつかせようと、火を振り回しているのだ。オイオイオイオイ!シャレになってないぞ!フェリーはまったく我々の存在に気がつく様子もなく、ぐんぐん近づいてくる。船長はもうひとりの船員にオールを手渡し、必死の形相で漕ぎ始めた。フェリーの進路から脱出しようとゆうのである。フェリーはぐんぐん迫ってくる。小さなフルーカから見ると、フェリーは巨大な山のようだ。もうおいらもザウィちゃんもなりふりかまってはいられない。何の足しにもならないとは思いつつ、手を川に突っ込み、必死で漕いだ。ああ、もうだめだ!ぶつかる!!!まさに危機一髪であった。寸前のところでフルーカはフェリーを避けることができた。まさに手を伸ばせば届きそうな所をフェリーは通過していった。それから、フェリーが起こす波に危うく転覆しかけるも、なんとか事なきを得たのであった。過ぎ去っていくフェリーを見送りながら、全員しばし呆然。やがてみんなで大爆笑!「ぎゃっはっはっはっは。危なかったなぁ!」船長も大爆笑である。「ほんとに、カンベンしてよ!」おいらも大爆笑。「もうダメかと思ったよ!」ザウィちゃんもケタケタ笑っていた。後から冷静になって考えると、本当に危機一髪だったと思う。あんな真っ暗なナイル川の真ん中で転覆でもしたら、岸までなんてとても泳ぎ着けない。ライフジャケットなんて着けているはずもなく、そのままナイルに沈んだはずだ。怖い怖い。それから船長は「やっぱ夜は危ないね。朝まで岸に繋いで寝よう」などとのたまうではないか。アンタ、ナイルを知り尽くしたプロとちゃうんかい!危ないなら最初っからそうしろ! ピンチを脱したヨロコビもあり、ビール の酔いもあり、で、それからフルーカ の上では、ご機嫌の宴会が繰り広げ られたのであった。 まぁ、何かハプニングがあったほうが 旅は盛り上がるものだ。 あくまでも、無事だったら、の話だが。 ←これがザウィちゃん。 一人で一年もエジプトを旅してるだけ あって、なんだか貫禄だったなぁ。 どうです?カワイイでしょ。ブログランキング←じわじわ上昇中~♪
April 18, 2005
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結局、川下りとイギリス人かわいこちゃん「ザウィちゃん」の魅力には逆らえず、ナイル川を下ることにした。「わかった。おいらも行くよ。」そう答えてからは話が早かった。フルーカのキャプテン、「エディー」はすぐおいらをエジプト航空のオフィスに連れて行き、帰りのフライトはキャンセル。次の日以降の、ホテル宿泊予約もすべてキャンセル。さらに、翌早朝4時からのアブシンベルへの車を予約してくれた。準備万端。「じゃあ、アブシンベル、楽しんできてね。午後二時ころ、ここで待ってるから」ザウィちゃんはそう言って手を振って去っていった。翌日、早朝4時。ホテル前には予定通り、アブシンベルへ行くタクシーがやってきた。あたりはまだ真っ暗である。出発。アスワンの街を抜けると、まわりはただただ闇だ。とりあえず眠いので、後部座席でぐーすか寝る。一眠りして目を覚ましたのが5時半ころ。空がうっすらと明るくなってきていた。そうして6時前、突然ビカーッと太陽が昇り始める。砂漠の中の一本道、といった感じの、周りには何もない景色の中の日の出であった。感動。「わし、この景色は一生忘れん!」と思った。実際、今も忘れていない。この景色を見れただけでも、来たかいがあった。アブ・シンベル大神殿には、8時半ころ到着した。このアブ・シンベル大神殿とゆうのは、実は「アスワン・ハイダム」建設時、湖に沈む運命であったのだ。ここからはおいらの想像の話だが、恐らくエジプト人は「まぁ、沈むんならしょうがないね」とか言ってた気がする。しかし、イギリスをはじめ、各国の学者などが「オイオイオイオイ!沈めちゃイカンでしょうに!」と言って待ったをかけたあげく、なんと、どっこらしょ!と、遺跡を丸ごと移設してしまったそうな。このエピソード、訪問前にガイドブックで読んでいたのだが、実際に見るとなにしろでかい。移設?いや、ありえんって! アブシンベル大神殿の正面で記念撮影。 小さくて見えないでしょうが、これが素顔です。 こんなものを、そのまんま移動させてしまった とゆう快挙に乾杯!いや~、堪能させてもらった!大満足。帰りの道では”蜃気楼”までおがませてもらって、さらに満足。さて、アスワンに戻り、いよいよナイル川下りに出発だぁ! ブログランキング←ようやく50位以内に返り咲いたよ♪
April 17, 2005
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さて、いよいよアスワンにやってきた。さっそく観光に繰り出す。アスワンではホテルなどがある「街」の部分と、遺跡が点在する「観光スポット」がナイル川で分断されている。そのため、観光スポットへ行くためにはどうしても「フルーカ」と呼ばれる帆掛け舟に乗る必要があるのだ。旅人は、帆掛け舟乗り場などを探す必要はまったく無い。街を歩けば、数メートルごとに「フルーカ?」「ヘイミスター!フルーカ?」とエジプト人達が群がってくるのだ。さて、値段交渉である。商談が成立したら、ほぼ一日フルーカをチャーターする事になるので、慎重に選ばなければならない。値段よりも人柄で選んだフルーカは、大当たりであった。さっそくフルーカに乗り込み、ナイル川を横断する。がんがんに照りつける太陽の下、ゆらゆらと川を渡るのは爽快だ。もうこのままナイル川を堪能しててもいいな、なんて考えていると、船は第一の観光スポットに到着した。船が岸に着いたら、「じゃあ行ってらっしゃい」と言われるだけだ。好きなだけ遺跡を見て、好きな時間に戻ればいい。実に気楽なのである。おいらは遺跡をゆっくり堪能し、日記を書き、またのんびりと船に戻った。「ただいま~」と帰っていくと、なぜかそこにはフルーカの船員二人の他にもう一人座っていた。これがかわいいイギリス人の女の子なのだ。「れれれれ?どーゆうこと?」と聞くと、なんでも彼女はもう1年ほどエジプトを旅していて、もうすぐ帰国するらしい。で、以前この船長と一緒にナイル川を下ったのが、一番すばらしい思い出になったんだそうな。んで、帰国する前に、もう一度このフルーカで川を下って帰りたいと思い、再びアスワンにやってきたのだとゆう。「じゃまはしないんで、一緒にこのフルーカに乗っていてもいい?」彼女はそんな事を言うではないか。むさい男だったらすぐさまナイル川に蹴落とすところだが、「うん♪じぇんじぇん問題ないよ~ん♪」と答えたのは言うまでも無い。そこから先は、観光なんてそっちのけ。すっかり彼女との会話に夢中になって、ゆらゆらとナイル川を揺られていたのである。そうして一日の観光も終わりに近づき、夕日がナイル川を紅く染めるころ、彼女からこんな提案がなされた。「明日から、私はこのフルーカで川を下ってカイロまで行くの。よかったら一緒に行かない?」ううう~ん、なんと魅力的な提案であることか!ナイル川をゆらゆら揺られてカイロまで行く?川沿いの村々を尋ねながら、夜は船で寝て、ゆっくりゆっくりと・・・・・。思わず「OK!行こう!」と言いかけてふと気がついた。え?ゆっくり?それって何日かかるんですか?「うーん、2週間くらいで着くかなぁ~」無理っす。おいらは悲しいサラリーマン。2週間も船に揺られてたら、ドイツに帰るころにはクビになってます。それに、アスワンからカイロまでの飛行機のチケットも持ってるし・・。第一、アスワン観光の最大の見所、「アブシンベル大神殿」を見ていないし・・。「じゃあ、ルクソールまで一緒に下って、そこから列車で帰ればいいじゃない。アブシンベルには明日の午前中に行ってもらって、午後から出発すればいいし。ね、お願い、一緒に行きましょうよ~」けっしてモテモテなわけではない。彼女の目的は「船の料金」を二人で半分ずつにして節約したいって事なのだ。それは良くわかっているが・・・・・。それにしても魅力的な話なのだ。うーん、どうする? つづくブログランキング←おいらは何位になったでしょう(涙)
April 16, 2005
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いきなりこんな事を言うのもどうかと思うが、おいらはハンサムである。うら若き乙女から、おばさんまで、女性はうっとりとした目でおいらを見つめ、口々に「かっこいいわぁ・・・・」とつぶやくのだ。まったく罪な男である。あ、今思わず「戻る」、もしくは「×」をクリックしようとしたアナタ、ちょっと待っておくんなまし。実はコレ、悲しいかなエジプト限定の話なのである。おいらの顔は、まぁはっきりいってキムタクと福山まさはるを足して2で割ってそれから金属バットで思う存分殴打したのち、タンクローリーで踏み潰した上「これでも付けとけっ!」とダンゴを鼻の位置に貼り付けたような顔ですから。書いていてかなりブルーになってきましたが、要するに日本国内において、「カッコイイ」などとゆう評価は頂いた事がございません。ところが!所変われば文化も違う。女性の好みもまったく違うわけですな。で、エジプト人女性の美的感覚から言うと、おいらは超ハンサムであるようなのです。以前、エジプトに滞在していた際、おいらの職場は電話局であった。日本の「104」サービスのような、電話番号案内をやっていて、それを日本製のコンピューターを使ってやっていたのだ。当然、オペレーターは女性ばかり。端末(PC)にトラブルがあると、おいらは呼ばれた。で、そのオペレータルームに入っていくと、女性たちから黄色い歓声があがるのである。女性たちは口々に「ガミール(かっこいい)・・・」とつぶやき、ときおりそっとお菓子などを手渡してくるのだ。生まれる国を間違ったかも!!なぜ突然こんな事をぐだぐだ語りだしたかといいますと、この度のエジプト再訪時、この「スーパーモテモテ感」を再度味わう事になったからなのです。アレキサンドリアの友人達に別れを告げ、おいらは「アスワン」へ移動した。昔、社会科で習いましたよね。「アスワンハイダム」とか。あのアスワンです。ここにも「ルクソール」と並ぶ歴史的な遺跡がたっぷりあるのですが、前回滞在時には行くことができず、心残りであったのだ。で、とりあえずカイロまで戻り、そこからアスワン行きの飛行機に乗る予定であった。カイロに着いてから、飛行機の出発時間まで5時間近くあったので、おいらは「エジプト考古学博物館」へ向かった。途中、道に迷ったりしたため、到着したときにはすでに見学する時間は無く、まぁ、中は以前に一度たっぷり見ているって事もあって、おいらは博物館前の木陰に座り、日記を書き始めた。しばらくしてふと顔をあげると、おいらの周りにエジプトの女学生がたくさん集まっていた。どうやら修学旅行のような学校の行事できている娘達のようだった。皆、少し距離を置きつつ、熱い視線をおいらに投げかけている。そうして、また「ガミール(かっこいい)・・・・・」と言っているのが聴こえてきた。か・い・か・ん・♪やがて、女生徒の一人が近づいてきて「ハ・ハロー・・ヤパーニ?(日本人?)」と話しかけてきた。かわいいのである。「アイワ。アナ、ヤパーニ(うん。日本人だよ)」とアラビア語で答えると、キャーーーーー!!!と黄色い歓声があがる。そうして、それまで遠巻きに見ていた女生徒たちが、一斉に近づいてきておいらを取り囲んだ。「どうしてアラビア語を話せるの?」「うん、以前こっちに住んでいたからね」(キャー♪)「じゃあ、歳はいくつ?」「タマーニャアシュリーン(28)だよ」(キャー♪)「エジプトは好き?」「ああ、大好きだよ」(キャー♪)どうだね、ヨン様よ。エジプトではおいらの方がモテモテかもよ?おいらはすっかりいい気分。アイドルとかってこんな気分なのかしら?恐らくその時、おいらはかなりその気になっていたような気がする。「俺ってハンサム。そう、罪な男。」そんな顔をしていたはずだ。恥ずかしい話だが、エジプトでしか味わえない偽りのモテモテ感である。そこは大目に見て頂きたい。しかしその幸せは長くは続かなかった。突然、引率の先生がすごい剣幕で女生徒たちをしかりつけ始めたのである。確か、イスラムの国において、女性がむやみに男性に話しかけるなどイケナイ事であったはず。恐らく、先生は「あなた達!はしたないですよ!」と言ったのだ。女生徒たちはクモの子を散らしたように退散してしまった。そうしてポッツ~ンと取り残されたおいらを、先生は「キッ!」っとにらんで去っていったのである。ちっ・・・・余計な事を・・・。神様、エジプトでは死ぬほどブサイクでもいいですから、日本で美男子にして下さい。ブログランキング←さあ、ハンサムなおいらからのお願いだよ。クリッククリック♪
April 15, 2005
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オフィスでの歓迎会が終わった後、おいらは友人宅に招かれた。友人宅も、これまたなつかしい。以前、日記で書いた寝たきりだったお母さんは、残念ながらすでに他界していた。友人宅には、友人の弟夫婦も来ており、その子供がめちゃめちゃカワイイ。カメラを取り出し「写真撮ってもい~い?」と聞くと、「待って!ちょっと待って!」と止められた。あれ、まずかったかな?と思ったら・・・・。数分後、子供は一番よそいきの服に着替えさせられ、テーブルの上には花が飾られ、おいらがおみやげに買っていったドイツのチョコレートを手に持たされ・・。「OK!さあ撮ってくれ!」・・・・・パチリ。 すると今度は、家族みんなで撮ろう!と言い出した。それを聞いた弟の奥さん。「ちょっと待って!!」と言って奥にひっこむと、化粧ばっちり、しかもピンクのネグリジェのような服に着替えて登場。わー・・・・・お・・・・・・パチリ ちなみにおいらと握手しているのは、友人のお父さん。右端が弟。友人はカメラマンしてます。するとそこへ「ちょっと待って!写真撮ってるの!?」と友人の奥さんも入ってきた。再び「ちょっと待ってて!!」と・・・・・。いや・・・そんな・・・気合い入れなくても・・・・。現れた奥さんは、友人までさそって・・・・。化粧も衣装も気合がびんびん入ってます。・・・・・・パチリ。 あらかた撮影が終わると、友人が「ろっくん、一緒に来てくれ」とおいらを外に連れ出した。着いた所は、なんとレンタルビデオ屋。エジプトでレンタルビデオ!?以前はテレビすらなかなか買えなかったはず。ビデオデッキの普及率はそんなに高いはずはない!驚くおいらに、友人からさらに驚きの一言。「ここは俺が経営しているのだ」え???け、経営?オーナーって事?「んふふふ~ん♪」彼はかなり得意げである。いや~・・・・・なんともびっくりだ。「さあ、ろっくん。ここで一枚撮ってくれ」・・・了解・・・パチリ。 良く見ると、左手前のポスターは「サイボーグコップ」。あの、それってロボコップのパクリじゃぁ・・・・。しかもIIIって!!あと、右端にいる二人。・・・・・誰?その後、友人がどうしても「夕飯を食べていけ!」と言うので、遠慮なくごちそうになる事に。準備が出来たと呼ばれ、行ってみると、「さあ!召し上がれ!」とおいらの前に並べられた料理は、すんげえ量! あの・・・コレって・・・皆で食べるんですよね・・。あ、違う?ああそうですか。全部ボクの分ですか・・・・・。料理はとっても美味しかった。が、なぜ皆は食べない!!どうも、客が食べてる間は、手をつけないってゆうしきたりでもあるのかも。何度「ねえ、皆で食べようよ」と言っても「ノー、全部ろっくんが食べろ!」と言ってきかないのだ。死ぬ気で食べたが、半分も食べられない。「すまぬ!もう限界!」とおいらがギブアップすると、ようやく家族たちは残りを食べ始めたのであった。まぁそんな感じで、友人たちと楽しい時を過ごしたおいらであったのだよ。ブログランキング←押して花咲く浮世道。
April 13, 2005
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ついにやって来ました。なつかしいアレキサンドリア。ホテルに荷物を置いて、すぐさまおいらが働いていた電話局に向かう。ドキドキする。なにしろ3年ぶりである。その間、一度手紙のやりとりをしたっきりで、ほとんど音信不通だったのだ。はたして友人たちはまだ居るだろうか。おいらを覚えていてくれるだろうか。それより何より、オフィスに入れるのだろうか。建物に到着。そこに扉や受付があれば、ノックするなり、訪問の意図を告げ入館の許可を求めるところなのだが、相変わらずそこは開けっ放しの出入り自由。さすがはエジプト。変ってねえ。いいのかなぁ・・・と思いつつ、勝手に奥へ進む。友人たちがいつも集まっている部屋の前に到着。ドキドキしつつ、ひょこっと顔を出す。「ろっくん!ろっくんじゃないか!」そこにはちゃんと友人たちが居てくれた。そして覚えていてくれた。皆、目を潤ませて歓迎してくれたのだ。う~ん、来てよかった!友人の一人が抱きついて来る。そうしておいらのホッペにチュッ、チュッとキス。その友人って、写真の左に座っている「男」ですからね。エジプトではこの抱擁とホッペにチュッ、が歓迎の挨拶。前の滞在時、毎朝これをやる彼に、「すまんが、カンベンしておくれ」と言って止めてもらっていたのに、忘れてるな?友人たちと感動の再会を味わっているおいらに、一人の男が話しかけてきた。その男、どうやらおいらが帰任後に「コンピューターの担当者」にさせられたらしい。おいらが一生懸命教えたエンジニア達は、みんな辞めてしまったんだそうな。で、彼は困っているのである。「いい所に来た。コンピューターの調子が良くない。ぜひ直してくれ」と言うのだ。彼も災難だが、しかし、プライベートで来ているわけで、しかも今はドイツの会社に出向中の身。残念ながら手を出すわけにはいかない。一応、メインコンソールを覗き込むと、うひー、すんごいシステムエラーのオンパレード動いているのが不思議なくらいである。グットラック・・・・。翌日、再びオフィスを訪れると、友人たちがちょっとした歓迎会を開いてくれた。おいらが大好きだった「ハワウシ」ってゆう、肉を挟んで焼いたパイのような食べ物を作ってきてくれたのだ。そうして、皆でお金を出し合って買ったとゆう、ラクダの置物をプレゼントしてくれた。ありがとう!感激です!!!でも、この置物、この先の移動を考えるとすんげえ重いです! つづくブログランキング←押しちゃえばいいじゃない!
April 12, 2005
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スペイン旅行から半年以上が経過したある日、再び長期休暇のチャンスが訪れた。行くしかあるまい。そう、エジプトへ!いつか必ずまた来ると誓ったあの日から、すでに3年が経過していた。今こそエジプトを再訪するのだ。友人たちは皆、元気で暮らしているだろうか。ピラミッドはちゃんととんがっているだろうか。確かめねばならぬ。この目で。ドイツとエジプト。これが意外に近いのである。飛行機で約4時間で着いてしまうのだ。文化や風習があまりにも違うので、かなり遠く感じるだけで、地理的には地中海を挟んですぐなんですね。あまりにあっけなく着いてしまったのでびっくり。さて、3年ぶりのカイロの街。いやぁ~、なつかしい。空気が、匂いが、なつかしい。悲しげな瞳で荷車をひくロバがなつかしい。う~ん、タマラン!ちきしょう、楽しくなってきやがったぜ!!!!ホテルのルームサービスでビールを頼む。きました、なつかしの「ステラ」です。ぐびぐび~と飲んで驚いた。ま、まずい!!これが、当時「旨い!最高!」と思いながら飲んでいたビールなのかや?!どうやらドイツでの生活で、ビールに関しては完全に舌が肥えてしまったようだ。カイロの街をぶらぶらと徘徊する。時折、「アロー!ヤパーニー(日本人)」と声を掛けられる。すると、3年間まったくアラビア語など話す機会はなかったのに、自然に言葉がでてくるではないか。やはり、英語のように「勉強」して覚えたものは、使わないでいるとどんどん忘れるが、現地で一つ一つ、実地体験で身体で覚えた言葉ってやつは、そう簡単には忘れないのだ。くふふふふふふ。うーん、ますます楽しくなってきやがった!チキショー♪とゆうわけで、その日はカイロに泊まった。次の日は、いよいよアレキサンドリアだ。なにしろ何の連絡もせずにいきなり訪問だ。友人たちには会えるのか?てゆうか覚えていてくれてるのか? つづく
April 11, 2005
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メルセデス・ベンツ。日本では、お金持ち、もしくはヤクザが乗る車である。黒くて、窓もスモークだったら、決してぶつけてはいけない。ぶつかりそうになったら自爆ボタンを押してでも回避せねばならない車である。そんなメルセデス・ベンツも、ドイツでは国産車。デュッセルドルフでは、タクシーすらほとんどがこのベンツであった。しかも、色が・・・・肌色。ありがたみねぇ~想像してみて下さい。空港のタクシー乗り場など、この肌色のベンツがずら~りと並ぶのです。まぁそれでも、さすがに乗り心地はばっちりでしたけど。おいらの会社では、会社内でのランクごとにリース車の月額の上限が決められていて、マネージャークラスではこの「ベンツ」に乗れたのである。日本では、せいぜい「課長」であり、毎日満員電車に揺られて通勤していた男がドイツに赴任したとたん「ベンツ」だ。そりゃ舞い上がっちゃうよね。残念ながらおいらは悲しい平社員。ベンツは与えられなかった。が、それでも「アウディA4」である。一時日本では、真っ赤なアウディに乗る男はカッコイイ!なんてステータスになっていたものだが、ドイツでのランクでゆうと、せいぜい「日産ブルーバード」ってとこ。会社にいたドイツ人の若者があこがれていた車。それは日本車の「ユーノス・ロードスター」であった。値段を聞いてびっくり。ベンツより高いのである。ドイツでは、「外車」になるんだよね。「アホ!ベンツ買っとけ、ベンツ。」って言いましたよ。ええ。日本で高い金出して「フォルクスワーゲン・ゴルフ」なんて買ってご満悦なアナタ!それってドイツでは「トヨタ・スターレット」ですからね。
April 10, 2005
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事件は旅の最終日に起こった。あらかたの観光をすませ、最後の夜をホテルで過ごしていた。ああ、今回の旅も終わりかぁ~・・・・。明日からまた、出張出張なドイツ生活に戻るのか・・・トホホ・・。そんな事を考えていたら、ホテルでだらだら過ごしているのが急にもったいなく思えてきた。特に行くあてもないが、夜の街をぶらぶらしようかな。そう思い立ち、夜のバルセロナの街に出た。夜、といってもそこはスペイン。街はまだまだ元気で、そこかしこでストリートパフォーマンスが繰り広げられている。おいらはそのパフォーマンスを眺めたり、露店をひやかしたりしつつぶらぶらしていた。ご機嫌で鼻歌まじりで歩いていると、前から貧相な顔をした酔っ払いがふらふら歩いてきた。ぶつかりそうだったので、おいらはヒョイっと横に動いたのだが、結局肩がぶつかってしまった。「ソーリー」おいらは一言そう言って立ち去ろうとした。するとその男、「ヘイ!ヘイ!ミスター!」とおいらの腕を掴んでくるではないか。男はわざとらしく痛そうな顔をして肩をおさえている。う~ん・・・。やな感じ。からまれちゃうの?ワシ。男は肩をおさえながら、ペラペラとまくしたててくる。でも、何言ってるかわからん。どうやらやっぱりからまれているんだね。とほほほほ。とにかく黙って聞いていてもしかたがない。おいらもとりあえず英語で「ぶつかっちゃったのはソーリーだが、痛いのはおいらも同じ。ただのハプニングだ。はい、終わり終わり」と振りほどいて行こうとしたわけだ。するとその男、急に笑顔になるではないか。おまけに「ソーリー、ソーリー」と言い出した。あれ?なんだ~、謝っていたのかな?と思ったおいら。あいかわらず何言ってるかはわからないながら、互いに笑顔を見せ、「和解」ムードとなった。するとその男、身振り手振りで「俺がこうして歩いてきたら、おまえもこうきて、ぶつかっちゃたんだよね~」とでもゆうように、ぶつかった際の再現を始めた。そうして再度、おいらとぶつかった瞬間、ジーンズのポケットに違和感。ん?サイフがねえ!!見ると男の手にはしっかりとおいらのサイフが握られているではないか!「オイ!それ俺のサイフ・・・」言い終わる前に、男はダッシュで逃げ始めた。こんな時、男を追いかけて捕まえるなんてのは大変危険。追い詰められた男は、何するかわからないですからね~。海外経験もそこそこありますんで、わかってますとも。ええ。で、どうしたかって?追いかけましたよ。全速力で!男はけっこう年くってたし、酔っ払っていたしで、案外あっさりと追いつくことができた。そこはけっこう大きな通りなんで、周りにはたくさん人がいたんですけど、もう頭の中には「ズンちゃっちゃ~らら~ん♪」と太陽にほえろのテーマが流れていたおいらには関係ない。「逮捕する!!!」くらいのノリで男を引きずり倒し、財布を奪い返した。うらめしそうな顔で見上げる男。鼻息荒く、倒れた男をにらみつけるおいら。いつの間にか、周りのどのストリートパフォーマンスより大きな人垣ができていた。見世物ぢゃねえ!ホテルに戻って冷静になって考えると、その時、そのサイフには現金のみで2千円くらいしか入っていなかった。一応、これでも用心して、大事な物などは服の下のベルトのなかに全部しまってあったのである。な~んであそこで必死になって追いかけちゃうかなぁ・・・。怖い怖い。皆さんは海外でスリにあっても、危険だから戦わないようにしましょうネ♪これにてスペイン紀行、おしまい、と書こうとして気がついた。食べ物の話、ひとっつも書いてませんね。すみません。あ、パエーリャ、うまかったっすよ。ブログランキング←あなたの怒りをクリックにぶつけて~ん♪
April 9, 2005
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ニュースで知った。昨日、カイロでまたテロがあったそうな。エジプトを愛するおいらにとって、これは非情に悲しい。そして残念である。以前、ルクソールでテロがあり、新婚旅行カップルを含む日本人が被害者となった事件の時にも、同じ気分を味わった。当時も、「エジプトに行ってみたい」「エジプトに興味がある」って人には「いいよ~!ぜひ行くべきです。治安は全然心配いりません」と紹介していたのだが、その矢先にテロ事件であった。本気でエジプトへ行く計画をたてていた人も、親の反対に合い断念した。エジプト人に聞いた話だと、「エジプトという、石油も、主要な産業も持たない国にとって、観光収入は国の一番の財源である。反政府グループ(テロリスト達)にとっては、観光客(外国人)に向けたテロを行うことで、観光収入を減らし、政府の財源にダメージを与える事ができるのだ。」との事であった。国には国の事情があるように、テロリストにはテロリストの事情ってのがありそれはおいらには思いも及ばないところなんでしょうが、赤の他人を巻き添えにするような行為は、許されるものじゃないと思う。今回の事件で、またしばらく観光客の足が遠のくのだろうか・・・・・。
April 9, 2005
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さて、スペインといえばフラメンコである、と言えなくもない。ガイドブックに載っていた「カフェ・デ・タニータス」ってところに予約を入れたおいら。なんと開演は深夜0時!さすがは夜更かし万歳王国、スペインである。そこは、ステージのあるさびれた酒場といった雰囲気。薄暗い店内で、一人ビールを飲みつつ開演を待った。最初はポツーンと一人ぼっち。流れ流れてスペイン酒場。思い出一つに涙も一つ・・・・。そんな演歌ちっくな気分で座っていたのだが、開演直前の時間には、店内はほぼ満席になっていた。やがてギターを持った男たちがステージに現れる。拍手。その拍手がやみ、一瞬店内がシーンと静まり返る。どきどきする瞬間だ。息を呑み見守る。突然、ギターと、手拍子と、床を踏み鳴らす”ドン!ドン!”というリズムが一気に店内に溢れる。うをををををを!なんとゆー迫力。店内の熱気は一気に最高潮に達する。やがて、男たちの哀愁を帯びた熱唱が始まると、一人のダンサーが舞台に現れる。踊りが始まる。魅せられる、ってのはこーゆう事を言うのだね。体の動きに、音に、表情に、おいらの目が釘付けになって、自分が踊っているわけでもないのに体が熱くなってくる。すげえ!すげえよ!!!踊りのことなど何一つわからないし、フラメンコの歴史なんかもまったく知らないおいらであるが、なんといいますか、「哀しみ」みたいなものを感じました。一曲終わるとまた別のダンサーが現れ、踊る。ギターがこれまた、すごいんです。ガットギターでどうしてあんなにでかい音がでるんでしょう。なにしろ、マイクもアンプも無い、「生」の音なのに、目の前に巨大な津波が襲ってくるような迫力があったのです。いや~、いいもの見せてもらった。これ見るためだけにでも、スペインに行く価値ありますな。スペインに行かれる際には、お忘れなく!ブログランキング←クリックしてやってくれよう(T-T)
April 7, 2005
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スペインにやってきたのだ。↑到着したとたん、気の荒い闘牛に熱烈歓迎をうけた(ウソ)出張であちこちの国に行くのとは、やっぱり全然違う。帰りの飛行機に乗るまでの時間は、自由。しょせん期限付きの自由ではあるが、それでもやっぱり自由!さぁ、あっちウロウロ、こっちウロウロしてやるのだ。最初に着いた街は「マドリード」。う~ん、良い!ドイツに赴任して最初の長期休暇で、なぜスペイン行きを選んだかとゆーと、あったかそうだから。そんだけ。なにしろ、冬のヨーロッパは寒いのである。寒いだけでなく、日照時間が少ない。ホント、いつも曇っている。そこいくと、スペインってなんとなく「カッ!」っと太陽が照りつけてるようなイメージありません??そう、一足先の春、うまくいけば夏を味わいたかったのである。で、スペインに降り立つと、狙い通り太陽は”ガツーン”と照りつけていたのである。うむうむ。いいぞ、スペイン。日中、とりあえず市内のあちこちに点在している有名な美術館を見てまわった。すばらしい絵画たちがわんさかあった・・・ハズ。・・・すみません。おいらにはその価値がよくわからなかったです。一応、わかったような顔で「ふむふむ・・・・」とうなずきつつ1枚1枚見てましたけどね。絵が好きで、「いつかスペインの○○美術館に行きたい!」と夢見ている方からすれば、「もったいない!絵もわからんサルは漫画でも読んでろ!」と思われるかもしれませんが、でも・・・・。わかんないんだもん。せいぜい「でかいなー」「きれいだなー」「あ、これ有名なやつだなー」くらいの感想・・。ホント、すいません。しかし、スペイン観光の本番は「夜」だ。しかも「深夜」。ガイドブックに書いてあった通り、スペインの街が本当に盛り上がってくるのは深夜0時を過ぎてからなのだ。日中、太陽の照りつける中ウロウロ徘徊してバテバテになりそこに魅力を感じて来たくせに「暑いよバーロー」などと悪態をついてホテルに逃げ戻り、これもスペイン名物だもんね、とシエスタをかます。けっこう格好いいでしょ?Let’sシエスタ!まぁ、日本語で言うとただの昼寝ですが。で、夜も10時を過ぎてから再び出動。異国でそんな時間にウロウロすることはあまりなかったのだが、そこはさすがスペイン。街は「さあ、これからですよ~」って雰囲気に満ちていた。レストランや映画館、カフェテリアからスーパーまでばりばり営業中。そして街を歩く人、人、人。小さな子供まで元気に走り回っている。ガイドブックに載っていた「マヨール広場」に行ってみる。ここは四方を建物に囲まれたでっかい中庭みたいな所なのだが、あちこちにカフェがあり、外で座ってビールが飲める。そして、そこらじゅうでいろいろなストリートパフォーマンスが行われているのだ。圧巻だったのが、二人のスペイン人の奏でるガットギターの演奏。アンプもマイクも何も無い、本当の生演奏なのに、その迫力たるや鳥肌ものであった。ビールでいい感じのほろ酔い加減となり、そんな演奏を聴けるなんて、う~ん、スペイン最高! ブログランキング/再びがんばります。応援して下さいませませ(T-T)
April 6, 2005
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ここ数日、とっても忙しいやら、彼女ともケンカするわ、仕事でもトラブル連発で、とてもじゃないけど日記を更新できませんでしたわ。やっと今日、ひさびさの自由時間を得て、本腰入れてちょっとリニューアルしてみましたがどうでしょう?ヨーロッパ編に突入してるにもかかわらず、そのころの写真がまだ画像データになってないので、なかなか日記も進まないのである。スキャナは職場にしかないので、写真を持って行ってそこからアップロードしなければならない。ブログを続けるのって、なかなか地味~な努力が必要ですね。さて、今日からは毎日更新できるようにがんばるぞ!今日はもう寝るんですけどね。
April 5, 2005
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デュッセルドルフから車で走り出す。1時間も走るとオランダだ。そこには一応国境があり、いざとなったら閉めちゃうよ的なゲートといざって時はパスポートもチェックしちゃうよ的な設備がある。が、そこが閉まっていたことも、パスポートをチェックされたことも一度も無い。ブーン・・・・・と通過して、そんでおしまい。そこからはオランダなのだ。あまりにあっさりし過ぎていて、最初はドキドキした。ホントにいいの?わし、入国しちゃうよ!パスポートもちゃんと持ってるよ!見てよ!でも、誰もみちゃあくれない。これがどーにも日本人の、それも北海道人のおいらには新鮮であった。だって、普通に車を運転したまま、別の国に入っちゃうんですよ!!おいらの地元、北海道ですと、車に乗ったままでは県境さえ越えられないんですから!日本人にとってはこの「国境を越える」って事は、普通は飛行機に乗ってやることですよね。ごく稀に「船で」ってのもあるでしょうが、とにかくそれは「特別な事」であるはず。ヨーロッパの、いわゆるEUに加盟している国間の移動については、もうほとんどフリーでございました。パスポートなんか見てもくれない。まるで「ヨーロッパ」って国の、ドイツ県、フランス県・・・・といった感じ。唯一、パスポートコントロールが厳しいのが「イギリス」。週に1回はイギリスに行っていたおいらも、毎回毎回、「目的は?」「滞在日数は?」「宿泊場所は?」と聞かれる。うるせい!と思う反面、「ああ、いまワシは確かに別の国に来たのだ」と感じるのです。ドイツに住んでいた3年の間、それなりに夏季休暇や冬季休暇がもらえたので、いろいろな国を訪れた。出張でもいろんな国に行ったが、やっぱり仕事で行くのと遊びに行くのでは、全然違いますな。やっぱ、心行くまま、気の向くまま。そんな旅が大好きなのです。ちゅうわけで、次回からドイツにいる間に訪れたいろいろな国への旅行について書いてみようと思います。最初は「スペイン紀行」です。
April 2, 2005
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