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おっかさんがやってきた! 9さて、おっかさんと妹を引き連れた、ろっくんツアーズイタリア旅行。舞台はローマからベネチアへと移動するのだ。移動は列車を利用。4時間かかる。ベネチア、それは水の都であり、街中に水路が網の目のように流れているのであり、そこを観光客を乗せたゴンドラがゆらゆらと遊覧しているのである。ゴンドラの値段を聞いてびっくり、45分ほどの遊覧で、1万円以上!高い!ばかばかしい、そんなの乗れるかぁ!と即座に却下したのは言うまでもない。「そんなに高いのかい!それじゃあ乗れないねぇ・・・・」10分後:「ゴンドラ、気持ちよさそうだねぇ・・。でも高いもんねぇ・・・」20分後:「水路から見る町並みも綺麗だろうねぇ・・・・。でもやっぱり高いもんねぇ・・・」30分後:「へぇ、ああやって漕ぎながら歌うたってくれるんだねぇ。優雅だねぇ・・・。なんであんなに高いんだろうねぇ・・・・」1時間後:「ゴンドラの絵葉書だけでも買っていこうかねぇ・・。友達には乗ったって言ってみせたりして・・・。」わかりましたよ!乗ろうじゃないですか(涙)「あら?乗せてくれるのかい?お金、大丈夫かい?」ええ、ずっと言われ続けること考えたら、安いもんです(涙)そんなわけで、ゴンドラに乗り込み水路でベネチアを一回りすることに。さっきまで陸地から見ていた他のゴンドラの船頭たちは、「ヘイ、あっしはこの道30年。ゴンドラ一筋でさぁ!」って感じの、日に焼けた、それでいて頭はツルリーンと禿げ上がったオヤジが多かったのだが、ぎりぎりまで値切ったせいだろうか、わしらの船の船頭は、どうにも頼りない若者であった。水路から見るベネチアの街は、確かに陸から見るのとは違った趣があり、ちゃぷんちゃぷんと水音を聞きながら、家と家の間を抜けていくのは不思議な感覚で面白かった。「いいねぇ・・・・。おとぎの国みたいだよ・・」おっかさんも妹も、うっとりである。その時、わしらの船頭がおもむろに歌を歌い始めた。「カンツォーネ」と言うらしい。オペラ歌手のような歌声が、水路を行くゴンドラに妙にマッチして、「イタリアでございます!ベネチアでございます!」的雰囲気をかもし出していた。さっきすれ違った別の船では。が、わしらの船頭は、すげえヘタだった唄いだしたときは、一時「歌」だと気がつかなかったほどだ。「カンたぁルぅちいあ゛~♪」え~っと・・・・ごめん、歌、やめてくれるかなまぁ、歌はひどかったが、それも愛嬌。ゴンドラ遊覧は楽しかった。おっかさんも満足してくれたようである。ヤレヤレ・・・。ブログランキング←フリーフォール(垂直落下) ←ジェットコースター(急降下)
May 31, 2005
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キャストパズル キャスト エニグマまたまた旅行記の途中ですが、まったく関係ない日記を書くおいらだ。そんなおいらを許しておくれ。何を書こうかと言うと、これまた突然「知恵の輪」のお話なのである。おいらのお店(飲食店)で働くパートさんの一人に、こうしたパズルが好きな人がおりまして、難題を見つけては、時折挑戦状のように、おいらに貸してくれるのですな。で、昨日、おいらに預けられた「挑戦状」が、上の写真「キャスト・エニグマ」なんですよ。メーカーのHPによると、難易度は最高級の「6」。貸してくれたパートさんも解けず、その旦那様も解けず、おいらの共同経営者も解けず、「もう誰でもいいから、これ解いてくれ!」とゆう経緯で、おいらの手元にやってきたのです。燃えました。ええ。絶対に解いてやる!と、ゆうべはこの知恵の輪をあっちにカチャカチャ、こっちにカチャカチャ。週末は仕事が忙しくて旅行記を更新できなかったんで、昨日の夜こそは書かねば!と思っていたにもかかわらず、書けなかったのはこの知恵の輪のせいなんです。気がつくと午前4時を過ぎておりました。あへ~・・・でも解けない。写真ではわかりにくいですが、3つの金具が「どう考えても外せるはずないじゃん!」って絡みかたをしているのです。うぬぬぬ・・・さすがは難易度「6」。さすがにゆうべは諦めて寝ました。で、今日はお休みだったんで、またさっきカチャカチャやってたんですけど、来ました。パズルの神が舞い降りました。バキーン!と閃きました。で、 つい先程、任務完了。え、何を言いたいかって?自慢ですよ、自慢!ああ、モノを投げないで下さい。ええわかってます。明日はちゃんと旅行記を書きます。まあ今日は、「ああ、ほんとにぐだぐだ日記だな」って事でカンベンして下さい。ブログランキング←落ちるべくして落ちてマース(笑) ←知恵の輪を外す、それも知恵の旅と言えば言えなくもない。
May 30, 2005
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~ おっかさんがやってきた! 8 ~バチカン市国には、ローマ法王を警護するスイス衛兵なるものが、立ち入り禁止区域前などに立っていた。なんとも奇抜な制服であるが、笑ってはいけない。これは、かのミケランジェロのデザインであるのだそうな。なぜにローマ法王を警護するのに、スイス衛兵なのか?その疑問にはお答え出来ない。なぜならわしも知らないからだ。誰かおせーて。さて、そんなスイス衛兵を見ていた妹。「さっきから、ぜんぜん動かないよ。置物みたい!」と興味津々である。確かにスイス衛兵は、ピシイ!と直立不動のまま、真っ直ぐ前を見詰めてピクリともしない。任務に忠実な若者なのであろう。しばらくそんな衛兵をじっと見つめていた妹。やがて言った。「私、ちょっと笑わせてみる!」オイオイ・・。何をしようとゆーのだ?妹はおもむろに衛兵の前に歩み寄ると、左手でVサイン。そして、その指を自分の鼻の穴にずぼ!おお!それは兄の得意とするろっくん家の禁断の奥義!妹よ、いつの間にそこまで成長したのだ!「バカな事は止めなさい!」おっかさんは、さすがに分別ある大人だけに、妹をたしなめる。が、おっかさんよ。ここはだまって妹の戦いを見守ってやろうではないか。さあ妹よ!この兄の目の前で、見事衛兵を打ち破って見せよ!嫁入り前の娘が、二本の指を鼻の穴にこれでもか!と差し込んで満面の笑顔。このすさまじい破壊力を持つ攻撃であるが、さすがはローマ法王を警護する衛兵である。ピクリとも反応しない。緊迫した時が過ぎていく。だめか・・・。やがて妹は、その指をそっと鼻から外し、戻ってきた。完敗・・か・・。さぞかし無念であろう。しかしこのくやしさをバネに、また一回り大きくなるが良い。が、妹の顔には、やりとげた達成感がみなぎっていた。「勝ったよ!お兄ちゃん!今、少し笑った!」おお!そうか!やったか!(ここでロッキーのテーマが流れる)「お兄ちゃん!今、確かにニヤリとしたよ!」「よくやった!よくやったぞ!」だが握手の前に、その鼻水のついた手を拭いてくれ。「育て方、間違ったのかねぇ・・・・」そんな兄と妹を見て、おっかさんは悲しげにつぶやくのであった。ブログランキング←19位??マジっすか! ←3位です!あははははは(笑)
May 26, 2005
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~ おっかさんがやってきた! 7 ~さて、やって来ました。バチカン市国。イタリアの中にある、「国」である。どうやらローマ法王なるものの住処だそうな。キリスト教の歴史については、ぜんぜん知らないので、歴史的背景はよくわかりません。でも、なぜだかイタリアの、ローマの中に、こうして一つの小さな国があるのです。う~ん、不思議。そういや日本の中にもムツゴロウ王国があったりしますが、そんな感じでしょうか。このバチカン市国、いやはやなんとも、壮大です。サン・ピエトロ広場から、サン・ピエトロ寺院を眺めたのが上の写真。ずらーりと並ぶ石柱、その上に並ぶ彫刻たち。無宗教なおいらであるが、この建物の前で「神をシンジマスカー?」と問われれば、思わず「Yes!」と答えてしまいそうな空気がそこにはあった。建物の中に入る。そこは巨大な教会のようでもあり、巨大な美術館のようでもあった。どこからか聞こえてくる賛美歌。足元から響いてくるような、パイプオルガンの重厚な調べ。 う~ん。すごい。おっかさんも妹も、あんぐりと口をあけてただただ感動していた。ちなみに、綺麗な天井に見とれていると、だいたい皆、口がポカーンと開いてしまうので注意が必要です。 おいらもすっかりこのバチカンワールドに魅せられて、うっとりと眺めていた。ふと気がつくと、おっかさんの姿が消えていた。あれれれれ?「おい!Y子!おっかさんは?」「あれ?居ないね、どこいっちゃったんだろ」わぁ、おっかさん迷子になっちゃった!「Y子!おまえはわしから離れずに、回りを探せ!」おいらはあせった。建物の中とはいえ、けっこう広いのである。「は~い!えー現在、おっかさんが迷子です!捜索活動を開始しまーす!」妹はビデオを撮影しながら、一人でコメントをしゃべっている。ま・じ・め・に・や・れ・!この静かな教会の中、「おっかさ~ん!!!」と叫ぶわけにもいかず、おいらはひたすらおっかさんの姿を探し歩いた。しばらくして、一枚の絵画の前にたたずむおっかさんを発見。やれやれ・・・・。「おっかさん!」と後ろから声をかけると、おっかさんは「いや~・・・・この絵もすごいねぇ・・・・」といたって普通であった。あの~・・・わしらとはぐれてたって自覚あります?「え?あんたたちずっと後ろにいたんじゃないのかい?」やはり、気がついてなかったんですね・・・トホホホ。「えー、母、無事発見。比較的元気であります・・」妹はビデオに向かってつぶやくのであった。 つ づ くブログランキング←ひと時の夢か、幻か。現在23位! ←さ・・・3位!もう満足です。さあ、坂道を転がるように落ちていこうか!
May 26, 2005
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一夜明けて、再びローマ観光へ。まずやって来たのは「コロッセオ」ここは紀元前のバトルスタジアムなのだそうな。写真を見てわかる通り、とても紀元前に建てられたとは思えないデザイン、そしてその大きさ。おっかさんも妹も、初めて見る巨大遺跡に言葉を失ってただ呆然と眺めている。中に入ると、これまたすごい。 たっぷり堪能したのち、次は「真実の口」へ。これは、「ローマの休日」でおなじみの、あの「人面巨大コイン」みたいなやつだ。おっかさんは、アン王女になりきって人面コインの口に手を入れて写真を撮る。目はもううっとりである。次は妹。順番待ちの観光客がひしめく中、おもむろに手をずぼっ!おい・・・・それは鼻の穴だが。他の観光客たちの失笑の中、妹はこれ以上ないってゆう笑顔だ。兄はとっても恥ずかしい。が・・・やっぱり・・・鼻の穴に手を入れたくなるよね。わかるぞ・・・。妹は、悲しいことに顔だけじゃなく、こんなところまでワシに良く似ているのだ。その後、バチカン市国へ向かうことにしたろっくんツアーズ。距離がある為、地下鉄を利用する。バチカン市国最寄の駅で降りたあと、そこにあった売店で絵葉書を買おうとした妹であったのだが・・・。「お兄様・・・サイフがありませぬ。」どうやら、地下鉄の中で、カバンの中に入れておいたサイフをスラれたらしい。ほらみろ、人面コインのたたりだよ。ばちあたりな事するからだ。幸い、パスポートや現金のほとんどは、おいらが預かっており、妹はお小遣い程度しかサイフに入れていなかったため、被害は最小限で済んだ。これからイタリア旅行に行かれる方、「人面コインの鼻に手を入れるとサイフをスラれる」のでお気をつけ下さい。ブログランキング←なんと旅行部門30位!いい感じっす。応援ありがとうございます! ←なんと旅行部門6位!あは~ん♪
May 24, 2005
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さて、夕食である。おっかさんと妹にとって、初めて食べる本場のイタリアン。期待は目一杯に膨れ上がっていた。その期待、裏切るわけにはいかぬ。おいらはガイドブックに「オススメ!」と紹介されているレストランにわざわざ予約を入れた。普段なら絶対にとらない行動である。そのレストランは、ホテルからタクシーで10分くらいのところにあった。こじんまりとした、それでいて気品ある造り。中はイタリア人たちでほぼ満員状態。「うむ!アタリだな」おいらはそう確信した。おっかさんと妹は、初の「異国のレストラン」にいささか緊張気味である。実家では、外食といえば焼肉か回転寿司かラーメンだもんね。初めてステーキを食べたのって、「つぼ八」だったなぁ・・。「やっぱり本場のスパゲッティーが食べたい!」と妹。「いずみ屋のより、おいしいんだろうね~」とおっかさん。いずみ屋って、あの地元の駅前にある店だろ?比較の対象がおかしいって。で、妹はホワイトソース系の、おっかさんは魚介類が入ってる系のスパゲッティーを注文する。わしはもちろんトマトソース系。スパゲッティーはこれに限る。ケチャップでもいいくらいだ。このへん、「スパゲッティーなんちゃらかんちゃら、なんちゃら風」などと、ちゃんと名前や写真を紹介できればいいのだが、いかんせん覚えちゃいないのだ。やっと食べ物の話だ、と期待されたアナタよ。すまぬ。やがて料理が運ばれてくる。おっかさんと妹は、期待に胸を膨らませて目を輝かせる。「見て見て!お母さん!おいしそうだねー!」「ホントだねえ!さ、食べよ食べよ!」さっそく食べ始めた二人。「オイシー!!!!」と歓喜の声があがる、と思ったら・・。「・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・」ん?どうした二人とも、黙っちゃって。「お母さん、おいしい?」「・・・あんたのは?」すると妹は、おいらにこう言いやがった。↓ お食事前の方、すいません。運悪くこれからスパゲッティーを食べようとしていた方、ホントにすいません。悪いのは全部妹です。ホントに、ローマのレストランで、きっぱりと「ゲロ」と言いやがったのです。まったく・・。その時、おいらの注文したスパゲッティーが届いたので、心優しき兄であるところのおいらは、「じゃあ、おまえ、こっち食え。それはワシが食ってやる」と言って取り替えてやったのである。どうせ北海道で毎日シャケばっか食べてるおまえの口では、本場の味は理解できまい。どれどれ・・・と食ってみる。うむ。まさしくゲロの味!二日酔いの朝に胃の奥から込み上げてくる、あのすっぱいような味。妹よ。悪かった。お前が正しい。これが本場の味で、それをわしらが理解できないだけなのか。それともこの店がたまたま大ハズレだったのか。「いずみ屋の方がおいしいねぇ・・」おっかさんは悲しげにつぶやいたのであった。 つ づ くブログランキング←今日は押しましょうか? ←こっちも押しましょうか?
May 23, 2005
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どうにも楽しいイラスト描き。こんなもの描いてたらもう2時である。みなさまの「くだらん事描いてる暇あったら、旅行記書きやがれ!」とゆー声が聞こえるようである。すまぬ。明日はちゃんと書きます。ブログランキング←押さなくても・・いいっす(笑) ←これも・・・押さなくてもいいっす(笑)
May 21, 2005
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スペイン広場を後にし、次なる目的地、トレビの泉へ向かう。途中、横断歩道の無い道を横断せねばならない場面に遭遇。「おいらが行くよ!って言ったらすぐ渡ってね!」母と妹に言い聞かす。おいらは慎重にタイミングを待った。わし一人なら渡れるタイミングでも、母と妹が一歩遅れると危ない時は、慌てず待った。また車が一瞬途切れ、「ん・・しかしこれもきわどいから、やめとこう」と思った瞬間、だだっ!とおいらの横を通り過ぎる影。なんと、おっかさん、猛ダッシュ!幸い、問題なく横断できたのであるが、寿命が縮んだ。「おっかさん!何で勝手に渡っちゃうんだよ!危ないだろ!!」息巻くおいらに、おっかさんはキョトンとしながら言った。「アンタ、何回も行けそうだったのに行かないからさぁ。今のは渡れたっしょ?」恐るべし、おっかさん。でも頼むから言うこと聞いてくれ。で、なんとかトレビの泉に到着。 「いや~・・・・母さん感激だよ!本当に映画の中に入り込んだみたいだねぇ!」ああ・・・そうすか・・。おいらはヘトヘトです。トレビの泉にコインを投げると、再びここに来ることができる?でしたっけ。ガイドブックによると、現在、コインを投げ込むことは禁止されてるとゆう。が・・、あれれ?みなさんガンガン投げ込んでますけど。おっかさんも妹も、すでに投球モーションに入っているではないか。おっかさん!禁止らしいよ・・・・ってもう投げちゃってますね。しかも5円玉ですか。神社じゃないんですけど。っておっかさん!拝むな!「また来れますようにってお祈りしてたんだよ」そんな少女漫画の目をしたおっかさんを見ると、何も言えないおいらなのでした。ブログランキング←押してロッサ! ←こっちもよろしく!
May 20, 2005
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さて、おっかさんと妹を引き連れ、イタリアに上陸である。デュッセルドルフから、ローマの空港まで飛び、そこから列車に乗ってやっとローマの街に着く。いやはや、想像していた以上に大変である。何がって、母と妹の引率が。二人とも、なにしろテンション上がりっぱなしで、しかもおいらがいるってんで安心しきっているのだ。少しも目を離すことが出来ない。おいらが地図を片手に、予約したホテルを探しているというのに、勝手にブティックに入ろうとかするんだから。わしの尻だけ見てついてこんか~い!!そんな二人をシープドックのように誘導し、ひとまずホテルにチェックインする。「ふぅ、ヤレヤレ。とりあえず一休みしようか・・」が、しかし、おっかさんも妹も、鼻息荒く「さあ、すぐ出発よ!」などと言うのである。ああ、そうですか・・。もう観光ですか・・。添乗員に休息はないのである。しかたなく、出発。おっかさんあこがれの地、スペイン広場を目指す。添乗員、とは言っても、おいらもローマは初めてなのだ。再び地図とにらめっこしつつ進むわけだが、・・・・あの・・おっかさん?なぜ道もわからないのに、おいらより先を歩くのですか?「すごいねぇ!どこもかしこもイタリア!って感じだねえ!」そりゃまぁ・・イタリアですもんね。ココ。「お兄ちゃん!今スクーターで走ってった人、私にウインクしたよ!かっちょえ~!」ホコリでも目に入ったんだろよ。「スパゲッティー屋さんがあるよ!本場のスパゲッティーはおいしいんでないかい?入ってみないかい?」さっき飛行機の中で昼ごはん食べたばっかりでしょうに。「お兄ちゃん!アイス食べたい!」うるせい!なんとかスペイン広場に到着。「ああ、映画とおんなじだよ~!」おっかさんは少女漫画の目になってうっとりモードに突入。「この階段でヘプバーンがねぇ、こーしてあーしてねぇ・・・」おっかさんよ、すまぬ。わしはその映画、観ておらぬのだよ。だから、ただの階段にしか見えぬのだが・・・・。まるで自分がヘップバーンになったかのように、うっとりと自分の世界に浸ってスペイン広場をはしゃぎまわるおっかさん。「あ、あの人もカッチョイィー!」とイタリア人男性を目で追いまくる妹。楽しんでくれているなら、幸いだよ・・。イタリアの旅は、まだ始まったばかりである。 つ づ くブログランキング←押してんチーノ! ←こっちも?
May 19, 2005
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おいら、もういい歳こいちゃってるんですが・・・。ブログランキング←旅行部門ですが・・・(笑)
May 18, 2005
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おっかさんはヨーロッパに対するあこがれが強い。それは、若かりし頃、映画が大好きな乙女だったからだ。特に、オードリーヘップバーンに憧れて、うっとりとしていたらしい。そんなわけで、鼻息が荒いのである。どこ行きたい?とゆう質問に対する答えが、コレだ。「パリ!華の都パリはまず行きたいねぇ!。それからスイス!アルプスの山々も見てみたいねぇ!。あ、あとそれからローマ!やっぱりローマの休日の舞台は見ておかなきゃさぁ!それから、カサブランカ!あの映画はよかったんだよ~・・・。それからえっとねぇ・・。」おっかさん・・・・・無理!ヨーロッパって狭いようで案外広いのよ。そんなあっちもこっちも行ってたら、移動ばかりでとても観光どころじゃないよ。しかも、カサブランカはヨーロッパじゃないし・・・。どこか一ヶ国に決めて頂きたい。さあ、おっかさん。どうする?「う~ん・・・う~ん・・・」おっかさんは悩みに悩むのであった。「お母さんも歳考えると、この先ヨーロッパに又来る機会なんて、そう無いからねぇ・・」うーむ。そう言われると、行きたいところ全部に連れて行ってあげたくはなるが、滞在日数が限られている以上、一箇所に絞ってじっくりのんびり観光したほうがいいとわしは思う。「Y子はどこに行きたい?」、おっかさんは妹に意見を求める。「どこでもいいよ~。お母さんの行きたい所で。」「アンタ、やさしいねぇ・・・」親孝行な娘?いや、違う。妹よ、兄にはわかっている。お前、何も知らんだろ。妹は地理に弱い。あ、日本語にも弱い。ちなみに計算にも弱い。ヨーロッパって名前の国に来てると思っていても不思議は無い。関係ないが、この妹、顔はおいらにソックリなのだ。兄として不憫でならない。おいらと同じ顔に、精一杯の化粧を施す君が。「じゃあ、イタリア!イタリアにするよ。休日にはローマでしょ。ローマの休日!なんちゃってね。あーっはっはっはっは!」え?おっかさん、何で笑ってるの?そう。うちのおっかさんは、オヤジギャグならぬオバサンギャグを時折炸裂させるのだが、それで笑えたためしがない。しばらくぶりだが、言わねばなるまい。ろ「おっかさん・・・」妹「お兄ちゃん!また言うの?」ろ「うむ。わしの務めだ。おっかさん、今の冗談、全然面白くないよ。」そう、実家では、おっかさんの笑えない冗談を戒めるのは、わしの仕事であったのだ。おっかさんも慣れたものである。少しも気にする様子もなく言った。「あら?そうかい?とにかくイタリア。イタリアに連れてってちょうだい!」その後もあーだこーだと要望はあったが、最終的にローマとベネチアを巡ることに決定。「ローマ・・・母さんついにローマに行けるんだねえ・・・」おっかさんは早くもウットリモード全開である。ろっくんツアーズ添乗員となったワシは、急遽、チケット手配、ホテルの予約と大忙しなのであった。 つ づ く ブログランキング←押してミーオ!
May 18, 2005
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実家から、デュッセルドルフまでの道のりは長い。北海道の片田舎から、まず空港へ行き、そこから羽田まで1時間半。羽田から成田へ移動し、成田からフランクフルトまで13時間飛行機に乗り、フランクフルトからデュッセルドルフまで3時間ほどバスに乗って、やっと到着するのだ。はたして母と妹は無事たどり着くのであろうか。フランクフルトからデュッセルドルフまでは、JALがバスを運行している。おいらはそのバスが着く、日航ホテルにて二人を待っていた。やがてバスが到着。窓からおっかさんとY子の顔が見えた。おお、無事来れたではないか。さぞかし疲れたであろう。「お疲れ!よく来たのう!」と出迎えるおいらに向かって、妹の第一声。「お兄ちゃん、太ってない!?」こやつ・・・ひさびさに会った兄貴に対して、なんか他に言うことないのか?確かにそのころ、ドイツビールが激ウマなおかげで、体重は+8kgほどであったのだが。やいのやいのやかましい二人を車に乗せ、おいらの部屋へ連れて帰る。母「すごいね!ここがアンタの部屋かい!広いね~!!」妹「うわあお母さん!こっちにも部屋があるよ!」母「うわぁ~、なんだか”外国”って感じだねえ!」妹「空港とか、外人ばっかりだったよ!すごかったぁ!」母「アンタ、ご飯とか自分で作ってるのかい?」妹「バスとかすごい飛ばすね!早い早い!」母「そういやアンタ!お姉ちゃん二人目の子供ができたんだよ!知ってるかい!」・・・・待て~ぃ!!どうしてあなたたち、そんなに元気なの?13時間のフライトの後、3時間バスに乗ってたんでしょ?聞くと、前日東京のホテルに一泊した際、おっかさんは38度以上の熱を出したというではないか。運動会前の子供じゃないんだから!だいたい、時差の関係で、日本なら今、明け方5時ころなんだよ?おっかさんと妹は、初めての海外旅行で興奮しているのであろう。おいらはしばらく、二人のマシンガントークを聞く羽目になったのである。翌日、とりあえず二人をケルン大聖堂へ案内する。ケルンはデュッセルドルフの隣町。ケルン大聖堂は、街を代表する巨大な教会なのだ。(上の写真がソレです)大聖堂へ向かう途中、昼ごはんとしてパンを購入。ドイツのパンは、表面がかなり固い。厚焼きせんべいで覆われたかのような、かなりの歯ごたえがあるのだが、噛んでいるともっちり甘くなり、ウマイのだ。おっかさんと妹は、このパンにかなり感動したようであった。母「おいしいねぇ!このパン。さすがドイツだね!」妹「ハイジがフランクフルトで食べたってゆう白パンってこれかなぁ!」何が「さすがドイツ」かわからんし、ハイジが食ったパンが何だか知らぬが大聖堂を見てくれよぅ!せっかく連れてきたんだからさ・・。やはり女性って、歴史的建造物よりも、食べ物なんでしょうか?ブログランキング←ドイツのパンの写真?無いよ!
May 16, 2005
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「あんたんとこ、行っていいかい?」実家からの電話。出るといきなりコレである。何を言い出すのだ、おっかさん。あんたんとこ、って、ここドイツですぜ?「ヨーロッパ旅行がしたいのよ。行ったらあちこち案内してくれるかい?」いや・・あの・・おっかさんよ。息子もいろいろ忙しいのだが・・。「あんたの住んでる所も見てみたいしねぇ」言葉の裏に、呪文が見え隠れする。”親孝行しろ~・・・親孝行しろ~・・・”うう~む。でも母さん・・ドイツまで来れるのかい?北海道を出たことも、今まで数回しかないアナタが。「大丈夫!Y子も一緒に行くからさ」Y子とは、おいらの妹である。だが、やつも北海道ローカル人間。飛行機に乗ったことも無いはずだ。母さん・・・・それ・・意味ないよ・・「じゃあ、よろしくね!あ~楽しみだわ!」ああ・・・決まったんですね。わし、まだ返事してませんが・・。あうあうあうあう。とゆーわけで、母と妹が連れ立って、北海道の片田舎からドイツまで来ることになってしまった。はたしてどうなることやら・・。そんな訳で、次回より「おっかさんがやってきた!編」がたぶん始まります。ブログランキング←クリックすると元気が出ます。ワシの元気が。
May 15, 2005
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モロッコの旅と共に、おいらの休暇は終わった。切ないことに、ドイツに戻ったら山のような仕事がおいらを待っていた。が、バカンポ君の休暇はまだまだ続くのである。彼はさらに一週間以上滞在する予定であった。ドイツに戻って数日、彼はおいらの部屋でダラダラ過ごしていた。「コイツ、このまま期限一杯までここに居る気?」バカンポ君の休暇は彼の物。おいらがとやかく言う筋合いはない。が、もったいないなぁ、と感じていた。そんなある日、仕事を終え部屋に戻ると、バカンポ君は荷物をまとめて出かける準備をしていた。そして言うのである。「俺、スイスに行ってくることにしたじゃ~」おお!そうか!聞くと、その日は一人でデュッセルドルフの駅まで行き、スイス行きの列車のチケットを購入してきたのだそうな。やるではないか。「がんばったよぉ~。そんで、非常食として、おにぎりも作ったじゃ~」うむ・・・・さっきから気になってはいたのだ。台所が異常にちらかっていることに。鍋やらまな板やら食器やらが散乱し、米粒があちこちに飛散している。あの・・・おにぎりってそんなに難しい料理だったかしら。「おい・・この台所・・・」「一人で行ってくるよ~。うわぁ!まじで大丈夫かなぁ!」バカンポ君は、初めての一人旅に興奮しているようで、旅の準備に余念がない。わかりましたよ・・。台所は俺が片付けておくよ・・。トホホ。夜11時頃発のスイス行き夜行列車に乗ると言う彼を、駅まで送る。出発する列車の窓から手を振るバカンポ君。きっといい経験になるであろう。でも、本当に大丈夫なのかなぁ?それを一番不安に思っているのは、バカンポ君本人であるようで、なんとも言えない悲しげな表情が、列車と共に遠ざかっていった。よくあの男が、一人で行く気になったものだ。モロッコでのスパルタ教育が効いたか?何にしろ、嬉しい事である。無事帰って来いよ!!!数日後、彼は少し旅なれた風情で帰ってきた。聞くと、なかなか悪戦苦闘の旅だったようである。中でも印象に残っているエピソードを紹介しよう。行きの列車の中、4人用のコンパートメントの中、向かいの席には白人の老夫婦が座っていた。何度か話しかけられたが、言葉がわからないのでただ笑っていた。しばらくして、老夫婦がサンドイッチを取り出し食べ始め、バカンポ君にもすすめて来た。そこで彼はおにぎりの事を思い出し、「サンキュー!でも、自分のアリマース」と言ってカバンからおにぎりを取り出した。見慣れぬ食べ物に興味津々の老夫婦。「オニギーリデース」と食べ始めたところ、ただのシャケおにぎりなのに、みよ~んと糸をひくではないか。なぜ?!どうやらくさってたらしい。「しょうがないから、なるべく痛んでなさそうな所を選んで食べたじゃ~」ぎゃははははは!食うなよ!スイスに「チャップリンのお墓」があると知ったバカンポ君。それはぜひ行かねば、とその街に向かった。駅に着いたものの、その先どう行けばいいかわからない。ふと見ると、近くにインフォメーションがあったので、そこで一言、「・・・チャップリン?」とだけ聞いたんだそうな。ぎゃははははは!チャップリン?だけでわかるわけねーだろ!「それがさー、オー!チャップリーン!イエース!って教えてくれてさー。ちゃんと行けたじゃ~」通じたんかい!バカンポ君にとって、モロッコを含めてこの休暇は、忘れられない思い出になったようである。そんなバカンポ君も、今では二児の父。今度、またモロッコ旅行の話でもサカナに、酒でも酌み交わしたい所だ。ブログランキング←また50位以下に転落っす!センキュー(涙)
May 12, 2005
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マラケシュ最終日。本日も天気は快晴である。おいらはふと思いついた。「なあ、今日は別行動にしよっか」考えてみると、この旅に来て、バカンポ君はまだ一度も単独行動をしていない。常においらの後をついてきているだけではないか。せっかくモロッコまで来たのだから、ちょっとくらい一人で行動する時間が必要だ。ふとした思い付きであったが、いやしかし、これいいかも!「えぇ~、無理だってぇ!俺一人じゃどこも行けんじゃぁ」バカンポ君はすでに泣きが入っている。ばかもん!わしも初めてエジプト行ったときはそーだったのだ!散々苦労したものさ!おぬしもそれを味わうがよいぞ!おいらは星一徹気分で、バカンポ君に言い渡した。「ふぁ~・・・じゃあ俺、今日はずっとここにいるじゃぁ~」さらにばかもん!今日で最後の自由日なのに、ホテルで一日過ごすだとぉ!うぬぬぬぬ。確かにバカンポ君なら、そうしかねん。そこで再び勝手な思いつき。「じゃあ、勝負しようぜ。10DH(ディラハム)で、どっちがいい物買ってこられるか!」10DHは、日本円でおおよそ100円。物価の安いモロッコとはいえ、買えるものは限られてくる。これでいかに良いものを買えるか!くふふふふ、面白いじゃないの。「決まりね!もし何も買ってこなかったら、やっぱりこの旅行代全部払ってもらうからな!じゃっ!」貧乏だ、というバカンポ君。今回のモロッコ旅行は、じつは全部わしのオゴリだったのだ。当時はホラ、海外赴任における特別給与だったもんで、個人的バブル絶頂期にあったものですから。「無理だって~・・・・」駄々をこねるバカンポ君に対し、さわやかな笑みを浮かべつつ、「じゃ、先に出発するね~。夜6時になったら一旦ホテルに戻ること~」と言い捨て、さっさと出発。一人で街に繰り出すと、おお、なんとゆう開放感!やっぱりそれまで、常にバカンポ君を気にかけながら行動していたんで、なかなか自由がきかなかったのだ。やっほ~い!バカンポには悪いが、これ、楽しい!おいらは街をあっちへこっちへ、気の向くままに歩いた。やがて一件のみやげもの屋で、小さな灰皿を発見。値段を聞くと「80DH」だという。うーむ、ちと難しいかな、と思いつつ値段交渉開始。とにかく値切るには、「欲しい」を態度に出してはならぬ。「あ~・・・別に全然欲しくはないんだけど、こんなもん10DH程度だよ」「あっははははは!10DH!そんな値段でこれが買えるわけないだろう!アリエナーイ!」「だーから、ほんとに10DHしか持ってないんだってば!」店のおっちゃんは、なかば呆れ顔で、「じゃあ、こっちのちょっと色が落ちてるやつ、これなら10DHでいいよ」と言ってきた。ニヤリ。商品をゲットし、その後も時間一杯、おいらはマラケシュの街を堪能した。マラケシュは不思議な街だ。一度離れ、また戻ってきたときの「ああ、帰ってきた」感は、まるで実家に帰ったときのそれと同じだった。落ち着くのである。特に何をするわけでもなく、街をぶらつくだけで楽しい。翌日、この街を離れるのが名残惜しくなってきたほどであった。やがて6時。ホテルに戻ると、部屋のベットにはぐったりと横たわるバカンポ君が居た。「どうだった?いいもの買えたか?」と聞くと、バカンポ君は黙って隣のベットを指差した。それは、ラクダの皮で作られたポシェットだった。分厚い皮を二枚張り合わせてあるだけの。口がほとんど開かないため、中に入れられるのは、せいぜい葉書一枚だ。ぎゃははははは!何コレ!バカンポうひゃひゃひゃひゃひゃ!腹を抱えて笑うおいらを見て、バカンポ君は言った。「おまえ!大変だったんだぞ!10DHしか無いって札見せたら、どの店でも犬でも追い払うみたいに シッシッ!って言われて!何件回ってやっと買えたと思う!!」ぎゃはははは!そいつは大変だったな!でもこのポシェット、最高の思い出になったろ!ぎゃははははは!その夜は、その「10DHもらってもいらないポシェット」をサカナに、フナ広場でたらふく楽しいビールを飲んだ二人であった。翌日、カサブランカへ移動し、そのまま飛行機でドイツへ戻る。よってこれにてモロッコ紀行は終了です。バカンポ君は、はたしてあのラクダのポシェットをまだ持っているのでしょうか。今度電話して聞いてみよう。ブログランキング←応援して下さ~い!
May 10, 2005
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レンタカーでアトラス山脈を越える。来るときに見た崖沿いの道。細くてガードレールの無いあの道がちと心配ではあった。が、実際に走ってみると、どーってことなかった。あれ、人の運転だから怖いんですね。突然路肩にはみ出されると、ビクッ!っとするが、自分が運転してはみ出すぶんには、当然わかってるんでへっちゃら。お、いい景色!この辺で休憩するとするか。車を脇によせて・・・と。「うひゃあああああ!」ん?どうした、バカンポ。「お前!止まるなら止まるって言ってから車寄せろよ!」おお、スマンスマン。彼にとっては行きのワゴン車と同じ、「人の運転」なのだった。モロッコの自然は雄大だ。砂漠があるかと思えば、こうして巨大な山脈が横たわっていたりする。「な、レンタカーにして正解だったろ?」「うん。いいね。のんびりできて」バカンポ君の目の中に、わずかながら信頼の色が見えてきた。ニヤリ。マラケシュまで約7時間ほど。一度も道に迷うこともなく、おいらは車を走らせてみせた。どうだね?ふふん。ここにきてやっとおいらは面目を回復させたと思った。が、ここからが大変だった。車がマラケシュの街に入り、「ああ着いた」と思ってから、お約束の迷走が始まる。レンタカーを返す場所に、おいらは前回マラケシュで宿泊していたホテルを指定していた。そこはフナ広場の近くだし、わかりやすいと思っていたのだ。例えば、大阪から東京まで行け、と言われれば、地図などなくても標識だけを頼りに行けるであろう。問題は東京に入ってからである。「品川駅の近くのホテル○○に行け」となったら、とてもカンでは辿りつけまい。同じように、おいらはマラケシュの街に入ってからの事は考えていなかった。う~ん、わからん。ここ、どこ?「どうすんの?ホテルに着けるのかぁ?」バカンポ君は、すっかり不安顔だ。「まぁ、まかせとけって!なんとなく行けそうな気がするし」迷うことには、けっこう慣れてるおいら。ヨーロッパ各国でさんざん道に迷った結果、たどり着いた真理があった。それは、そのうち着く!ってこと。迷いながらも、頭の中で地図を組み立て、消去法で一度通った道、方向を排除していけば、そのうち目印になるようなヒントにめぐり合うのだ。だから、まぁ、そのうち着くってわけだよ。バカンポよ。ん!ここは左だ。野生のカンがそう言っている!おいらはとある交差点を左折した。どうやらそれは、大失敗だったようだ。道は、細くて混雑するスーク(市場)に入ってしまった。細い道路を埋め尽くす人、人。荷車を引くロバなどもいて、前に進めない。が、後ろにも戻れない。突然そんなところに車で進入しちゃったもんで、大迷惑。モロッコ人オヤジがオイラの車の窓をバンバン叩き、怒鳴りつけてくる。「あひー!すみません!すんません!」人ごみの中、ついに進退窮まってしまった。モロッコ人たちは、車の中であへあへ化するおいらと、石化するバカンポ君を見て痺れを切らしたらしい。一人の男が「どうした?何がしたいんだ?」とゆーような感じで何か言ってきた。英語もアラビア語も通じない事がわかっているので、とりあえず「フナ広場!フナヒローバにイキターイ!」と、やけくそで叫ぶ。モロッコオヤジは、「しょうがねえなぁ・・・」って顔で、車を取り囲む人たちに向かって「おーい、このボンクラどもを外に出すから、道を開けてやってくれー」とでも叫んだのであろう。サーッっと車の後ろの人々が道を開けてくれたのだ。オヤジの誘導のもと、バックでなんとかスークから脱出する。冷や汗たらたら・・・。皆さん、ホントすいません。街道に戻り、オヤジから「あっちだ」とゆー大雑把なアドバイスをもらい、そっちに走っていくと、拍子抜けするほどあっさりと、そこにフナ広場があった。つ・・・・着いた・・・。恐る恐るバカンポ君を見ると・・・。彼はシートに身を沈め、ぐったりとしていた。「俺、殺されるかとおもったじゃ~・・・・・」車をぐるりと取り囲まれて、罵声を浴びるって、確かに怖いね。さすがにわしもグッタリ。ホテルの前に車を停め、二人でぐったりしていると、窓をコンコンと叩く音が。びくぅ!として見ると、ワルザザードのレンタカー屋のオヤジであった。「係の者が車を取りに行く」って言ってたけど、アンタ本人かぃ!その夜、さすがにわしら二人は夜の街に繰り出す元気もなく、ホテルに入ってぐったりと寝たのでありました。ブログランキング←崖っぷちの50位でーす(涙)
May 9, 2005
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ワルザザードの街でレンタカーを借りる。さあ、モロッコを走り抜ける風になろうではないか。いくぜ!バカンポ!ん?どした?早く乗らんか。「なぁ・・・本当に大丈夫なのかぁ?」くどいぞ!バカンポ。大丈夫かどうかは、走ってみんとわしにもわからん!目的地までの経路については心配していなかった。地図を見たところ、実にシンプルで、トドラ谷へ向かう道も、マラケシュへ戻る道も、ほぼ一本道であったからだ。が、問題は道幅や路面状況。加えて、マラケシュに戻るには、来るときに超えたあの「アトラス山脈」の崖っぷちの道を行かねばならぬ。そのへんがちょっと心配カナーっと。ま、なんとかなるって!乗れ!バカンポ!置いてくぞ!市場に売られる子羊のように、バカンポ君は悲しい目をして車に乗り込んだ。出発。車は快適にモロッコの街道を走る。う~ん、こりゃ楽しいぞ!なにしろ、バスなどで移動するのと比べ、「自由感」が違う。止まりたいところで止まり、また好きな時に走り出せばいいのだ。いくつかの小さな町を抜けると、道は荒野の一本道と化した。その景色がものすごいのだ。見渡す限りの地平線である。車を止め、しばし呆然と眺める。雄大。ひたすらに雄大。「すげえな。いくら北海道が広いつっても、さすがにこんな景色は見たことないな!」「うん。すげえすげえ。ちょっと感動したじゃ~」バカンポ君もめずらしく感動。しかし・・。右の写真、彼は雄大な景色に身をまかせ感動を味わっている男、ではなく、「ついでに立ちションをする男」である。 写真では、なかなか伝わらない。 気持ちいい風も吹き抜け、 わしらはすっかり上機嫌である。う~ん、いい旅である。わしとバカンポ君は、存分に景色を堪能することができた。ワルザザードからトドラ谷へ向かう道。これ、かなりおすすめポイントです。 さらに走ること2時間あまり。 我々は、目的地「トドラ谷」に到着。 これまた絶景。 モロッコのグランドキャニオンってところでしょうか。 「な?来てよかっただろ?」 「うん、すげえすげえ。来てよかったじゃ~」 おお!バカンポ!モロッコに来て初めて、目が 輝いてるぜ! 旅をしていて「最高!」と思える瞬間。至福の時ですなぁ。さあ、マラケシュに帰るとしますか!ブログランキング←飽きた?ねえ飽きた?でもまだまだ続くモロッコ編
May 8, 2005
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ゴールデンウイーク。世間さまではもう終わった話なんでしょうが、おいらにとっては明日が最終日。飲食店は、連休は稼ぎ時なのです。疲れた・・・。ホント、疲れた。ひさびさに膝にきました。いま現在も、キーボードを打つ手がプルプルしてます。ちゅうわけで、明日を乗り切れば、待望のお休み。それからゆっくり旅行記を更新しようと思います。がんばれ!俺!さむーく自分で自分を励ましたところで、今日はとっとと寝ます。
May 7, 2005
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さて、砂漠でさんざんな朝を迎えたおいら。再び2時間ラクダに揺られ、ラバトまで戻る。ツアー一行はそこからまたワゴン車に乗り、マラケシュへ帰るのだが、わしらはワルザザードという街で降ろしてもらうことにしていた。モロッコのガイドブックに載っていた、「トドラ谷」とゆー所に行きたかったからだ。ワゴン車の中では、前夜一睡もしていないだけに、爆睡していたおいら。気がつけば、目的地「ワルザザード」に着いていた。その街で、わしらはレンタカーを借り、トドラ谷まで走り、それから自分で運転してマラケシュまで帰ろうという計画なのだ。バカンポは言う。「なぁ・・・・本当に運転大丈夫なのかぁ?」これは一つの賭けであった。モロッコ訪問初日、いきなりの失態で、バカンポ君の前でイイカッコしようとゆうもくろみがあっさり崩れたことは以前書いた。それでもまだ、おいらには切り札があった。「アラビア語」だ。モロッコ人とアラビア語で会話するおいらを見れば、さすがにバカンポ君も尊敬の眼差しでおいらを見つめるであろう。そうして帰国後、他の友人たちに語るであろう。「ろっくん、昔はバカでしょうがなかったけど、今はすげえよ!」と。が、しかし・・・・。「さあ、よく見ておけバカンポよ!」とモロッコ人にアラビア語トークをしかけた所、「・・・・・?」おもいっきりキョトンとされてるじゃない!じぇんじぇん通じないのである。後から聞いた話だと、中国語にも「北京語」「広東語」などいろいろあるように、アラビア語にも4種類(?)くらいあるらしいのだ。で、エジプトのアラビア語と、モロッコのアラビア語は別物らしい。バカンポ君は、当然、尊敬の眼差しどころか、軽蔑の眼差しだ。ま、まて、早まるな。慌てておいらはトークを英語に切り替える。さあ、バカンポよ、気を取り直してよく見るがいい!学生時代、常に英語の試験は最下位だったこの俺の、英語を話す姿を!「・・・・・・・・????」さらにキョトンとされちゃってるじゃない!エジプトはかつて、イギリスの植民地であった。そのため、アラビア語の次に通じる言語は「英語」であったわけだが、モロッコは、ああ、なんてことでしょう、「フランス」の植民地であったのだ。アラビア語の次にくるのは、「フランス語」なのである。トレビア~ン(T-T)。何も言葉が通じず、「あはあは・・・うん。OK。OK!」と何がOKなんだかわけわからないが、とりあえず会話を終わらせて逃げようとしどろもどろなおいらを見て、バカンポ君は確信したらしい。「コイツ・・ダメぢゃん・・」と。バカンポ君は、おいらの肩をポンと叩き、「・・・・・・・」と、だまってゆっくり首を振る。その目は、軽蔑の目から、同情の目に変わっていた。とゆうわけで、この「運転」が最後の砦なのだ。ドイツを始め、ヨーロッパ各国を走った経験がある。ここは華麗に、そして優雅に、モロッコを駆け抜けてやろうじゃないのさ。ちゅうことで、次回「爆走!君はモロッコの狼を見たか!」に続く。(ウソ)GWは忙しい。イラストまでは描けなかったの(T-T)
May 5, 2005
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さて、砂漠で一人、外に寝ることになったおいら。バカンポ君が最後に言った「サソリ・・」が気になるが、まあガイドは「寒いよ」とは言ったけど、「危険」とは言わなかったし、大丈夫でしょ!と勝手に解釈。ごろりと横になって空を見ると、まさに思ったとおり、視界はすべて星空に覆い包まれる。すごい!すごい!すごいぞ!おいらは一人興奮して、天然のプラネタリウムに酔いしれていた。ただじっと星空を見ていると、星は少しずつ増えていく気がする。これは自分なりの解釈なのだが、光の弱い星は、時間をかけてずっと見ているうちに、目に映るようになるのではなかろうか。そうして、ずっと眺めていると、星の光がどんどん大きく目に焼きついていき、星が迫ってくるように感じる。よく「星が降る」と表現されるのは、この状態を表しているのだ!と思う・・その星降る夜空に魅せられたまま、どれくらい時間が過ぎただろう。ふと気がつく。ん・・・・・確かに・・・寒くなってきたぞ・・・・。毛布にすっぽりくるまり、スキマを塞いで体温が逃げないようにするものの、さらに気温はぐんぐん下がっていくようだった。むむむむむ。これは思った以上に寒い。テントを振り返ると、中は人がいっぱい居るだけあって、暖かそうだ・・・。が、しかし。いまさらもぞもぞとテントに戻っては、「ほら、言わんこっちゃない。ヤレヤレ」と言われることは間違いない。さらに、おいらは寝ると歯軋り全開な人なので、おめおめ戻ったあげく他の人の安眠を妨げた暁には、らくだに縛り付けられて砂漠の果てへ放逐されるに違いない。ダメだ!そんな恥ずかしいことはできぬ。おいらは、意地で踏みとどまった。寒い・・・・ああ、寒いよ。やがて寒さはピークに達し、とても寝られたもんじゃない。ああ、バカなおいら。なんで外に寝るなんて言っちゃったんだろ。ああ寒い。・・・寒い。・・・・そして寒い。・・・・・・・・・・・・・さ・・むい・・。一睡も出来ぬまま、時間はゆっくりと過ぎていく。星?もう見てません。頭まで毛布ですっぽりです。でも寒い。やがて東の空が明るくなり始める。朝だ。朝が来るのだ。太陽のありがたさを、これほど感じたことは無い。ああ、ありがとう、太陽のダンナ。アンタ、あったかいぜ!しばらくして、テントでも目覚めの時を迎え、パラパラと人が出てきた。あくびをしながら、それでもさわやかな目覚めであろう。おいらときたら、一睡もしていない上に、髪の毛からパンツの中まで砂まみれ。なんとか生きてますって状態なのだが、それを悟られてはならぬ。日本人の女の子がおいらの元にやってきて尋ねる。「どうでした?砂漠の夜は」おいらは言う。いやもー、最高でしたよ!ブログランキング←見栄っ張り部門があれば、1位は間違いなしなおいらに清き一票を!
May 2, 2005
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らくだに揺られること2時間。やっとらくだは足を止め、ガイドの号令で足をたたんで座った。我々はようやくラクダから解放されたのだ。どうやら目的地に着いたらしい・・・・・、が、そこに木の一本でも生えているなど、何か目印になるような物は何も無い。周りは一面の砂漠であり、別に30分前の場所でも、1時間前の場所でも、何も変わらない気がするのだが・・・?ラクダから降りると、我々ツアー客はほったらかしで、ガイドたちはテントを組み立て始めた。とりあえずバカンポ君と二人、少し高くなっている砂丘に上り、座ってその作業を眺める。「なぁ、バカンポよ、すげえ星だな。来てよかったなぁ」「俺、マタキンが痛え。ケツも痛えじゃ~」「・・・・・・・こんな星空、日本じゃなかなか見れないぞ。ほんと、すげえよなぁ」「あーションベンしてえ!その辺でしてもいいのかなぁ!」「・・・・・行ってこい」会話はまったくかみ合わないのである。おいらは星を眺めるのが好きだ。と言っても、星座や、星の名前に詳しいわけではない。昔、バイクで一人、日本の各地を旅していた頃、夜は適当な場所にテントを張り焚き火をしながらのんびり星を眺めていた。周りに小さな灯りがあるだけで、見えなくなってしまう星は多い。また、天気が悪いとこれまた見えない。だからこそ、「コレダ!」という星空に会えたときは、タマランのである。わしはこの感動を分かち合いたいのだがね、バカンポよ。じょぼぼぼぼぼぼ・・・・・「あ~・・・・タマランじゃぁ~」おい・・・・わしのすぐ後ろで立ちションすんな!やがて、別のワゴン車で来ていた一行が乗ったラクダ隊もやってきた。この中には、例の日本人6人組もいるのだ。これでツアー客は総勢14人になった。やがて、大きめのテントが一つ完成し、ガイドは我々に「中に入れ!メシだ!」と言った。「メシ」という言葉に反応したバカンポ君、まっさきにテントに飛び込んで行ったのだが・・・。テントの中で待つこと30分。まだメシは出てこない。「ねぇ・・・メシまだかなぁ・・・・」バカンポ君はしきりに空腹を訴えている。ガイド達の手元を見ると、おもむろにジャガイモを取り出し、皮をむき始める所であった。「バカンポよ、こりゃあと1時間はかかるぞ。」結局、メシが出てきたのは、テントに入ってから3時間後であった。普通、そんだけ待たされ、おなかも限界まで減っていれば、何でもウマイはずなのだが、これが激マズ。しかも、4人に一皿ずつ配られたタジンという料理の中に、メインの鶏肉が2切れ。むむむ、食いたいがこりゃ食えんぞな。と思ってたら、うち一切れはバカンポ君が速攻で食った。世界が飢饉を迎えても、君はきっと生き残るよ・・・。そんな料理でも、とりあえず腹が満たされると、少しずつ気持ちがほぐれてくるものだ。やがて皆が疑問に思っていた事を、一人のオランダ人が口にした。「我々は今夜、どうやって寝るのだ?」そのテントは、かなり大きめとはいえ、ツアー客14人、ガイド3人の計17名が入っているため、座っていてもかなり狭い。はたしてどうやって寝るのだろう?と、おいらも考えていた所だった。ガイドはキョトンとした顔で言った。「どうやって、って、当然ここで寝るんだよ」なんと、そのテントで全員寝る、と言うのだ。あらまぁ・・・・。女性陣からは不満の声があがる。まぁ、そりゃそうだわなぁ・・・。そこでおいらは閃いた。「外で寝ればいいじゃん!」せっかくの星空なのに、テントの中では星は見えない。この満天の星に包まれて寝るほうが、狭いテントでスシ詰め!より断然いい!わはははは!なんて素晴らしいアイディアなんでしょう!「わしは外で寝るよ!」おいらはそう宣言した。ガイドは「よせよせ、寒いぞ」と言った。うんにゃ!断固外で寝ちゃうよ、わし。おいらは毛布を一枚借り、外に出た。砂丘の上まで登り、そこを本日の寝床に決定。ぞろぞろ着いてきたツアー客達が心配そうに見守る中、おいらはご機嫌であった。ふはははは。おやすみ、皆の衆。今夜の夜空は俺たちが独占させて頂くよ。ね、バカンポ!「ん?俺は中で寝るよ」うそ~ん!当然おいらと行動を共にすると思っていたバカンポ君は、あっさりテントへ戻って行った。「砂漠って、サソリとかいるんじゃないの?」という、嫌な言葉を残して・・・。ブログランキング←サソリって、夜行動するんですか?(涙)
May 1, 2005
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