The second step to 'the place'

The second step to 'the place'

2004年08月15日
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予備校のスタートは通常の学校とは違って、一ヶ月ほど

遅れたスタートになる。




それゆえに、予備校が始まるまで余暇を遊ぼうとする人たち

もいたが、自分にとっては限られた時間を有効に使おうと

必死であった。





全てが数値化され、順位となって現れるのが予備校である。

まさにサバイバルだ。





そんな世界を生き抜くため自分は何よりも早くスタートを

きろうとした。



勉強は始まった。





スタートダッシュは思った以上に効果があったようである。




一回目の全国模試の結果が返ってきた。

まだ、現役生が伸びてきていないこともあり

浪人生の方が有利なこともあるのだが

成績表を見て

自分の変わりようにビックリした。




どうやら、3年生になってから

コツコツ始めたことが受験を終えてから

数字となって現れてきたようである。




陸上競技もそうだが、もともと短距離走は苦手であった。



とってしまう。

自分は後から伸びてくるタイプであったのだ。

もちろんそれだけの結果を出す努力も必要だが。





受験の勝負の時期といわれる夏を迎えた。

高校の時、50を切っていた偏差値も60を越え



我ながらこれはすごい!)

模試では「E判定」の連発していた評価も

「A判定」が現れるようにもなった。



これはいけるよ!!



全てが数値化される予備校のサバイバル生活。

常に精神はアップアップの状態だったのだろう。


そんな中でも、高い志を持つ仲間、熱心な先生達の

指導によって、生き抜くことができたのだと思う。

加えて家族の支えも忘れてはいけない。


多額の出費が必要になる予備校で

もう一年勉強するチャンスを与えてくれた家族には

本当に感謝である。


論理的な思考能力、観察力・・・今の自分に備わる力の基礎は

この予備校時代に築かれたといっても過言ではないであろう。


もし自分が現役で大学に入っていたら、全く別の人間に

なっていた可能性がある。



ボロボロになるまで、自分を追い詰め

迎えた「センター試験」。

国立が本命な自分はこれを突破しなければ

先が続かない。



昨年は得意の英語で失敗してしまった。

今年は去年とは比べ物にならないくらい勉強している。

大丈夫。いける。



普段の模試で英語は170点前後をキープしていた。

本番で160こえられれば、成功。

180こえたら万々歳である。



センター試験終了。



自己採点。



英語・・・200点満点中・・・120台・・・



二度目の悪夢を味わった瞬間であった。




どうして・・・どうしてこんなことに・・・





センター試験には「魔物」が住んでいるといわれる。

それまでがんばって勉強してきて

結果を出してきた人もこの魔物に食われると

奈落の底へと転落するのだという。





自分も魔物に食われたのか?

いや、違う。

これは自分自身の責任だ。




自分による、自分の責任なのだ。

頭がめちゃくちゃになった。




一年あれだけがんばってやってきたことがなぜ・・・



国立前期試験まで残すところ後、約一ヶ月。



現実の厳しさに打ちのめされた瞬間であった。





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最終更新日  2004年08月16日 20時14分23秒
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