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ネオアコ/ギターポップ推薦曲(4) 【 もうすぐランクイン 】Cheepskates / Someday 「It Wings Above」'881980年代に活躍したニューヨークのパワーポップバンドの1988年の4THアルバム「It Wings Above」収録曲。本曲を作ったメンバーのShane Faubertは後にソロ活動を行い、当ブログでも隠れたネオアコ名曲 SHANE FAUBERT / I'LL BE WAITINGとして取り上げ済みです。バンドもソロも日本ではほとんど話題にのぼることもなく、実際に「YOU TUBE」での再生数も微々たるものなんだけど、かなり良質なギターポップを作り上げていると感じます。本曲は明るく爽やかなギターポップ。ヴォーカルの熱量は控えめで全体的に派手さや華やかさという点では物足りない。そして「I'LL BE WAITING」ほどの甘酸っぱさは無いけれど良質で芳醇なメロディは同じく高水準ですね。ヨーロッパの同時期のネオアコというよりもむしろ1960年代のマージービートを感じさせる雰囲気かも。ストレートなサウンドだけど、途中からグロッケンっぽい音が入ったりするところなどは好印象。Shane Faubertのソロ曲ともどももっと、ネオアコ好きな方に注目して欲しいバンドかと思います。因みにCheepskatesというバンド名は「ケチな人」を意味するcheapskateをもじったもののようです。「YOU TUBE」で聴けます。
2025.06.29
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音楽グルメという流儀 甘茶ソウル百科事典の世界(6) 【 音楽グルメに贈る厳選スウィートソウル・ベスト30 】スウィートソウルの素晴らしさを同好の士と分かち合いたい、自分の知らない至極の甘茶ソウルをもっと知りたいという目的で当ブログを開始して20年が経過しました。日本には古くから熱心なソウルファンが沢山いて、そうした先人の努力の甲斐あって幸運にも私のような若輩者でも至極の名曲と数多く出会うことが出来ました。特に甘茶ソウル百科事典を発行した湯村輝彦(テリージョンスン)氏、サンデーソングブックで多くのスウィートソウルを紹介してきた山下達郎氏の貢献は顕著だったと思います。既に全盛期から50年が経過したスウィートソウルは散々掘り尽くされたうえ、もはや途絶えてしまった音楽ということで、これ以上新たな発見や発掘が見込めない音楽と言えそうですね。スウィートソウルと言っても、誰でも知ってるポピュラーヒット的なものから、全くヒットはしなかったけどマニアには非常に評価が高いものまで様々です。ここでは大衆受けを狙わず黒人の持つスウィート感覚を過剰なまでに強調し、甘さの極限を極めた将に音楽グルメな方々向けの至極の名曲を厳選してお届けしたいと思います。1.SOFT TOUCH / IS THIS THE WAY TO TREAT A GUY (SHOUT 259)'732.REFLECTION / JUST REALIZED (WAND 11237)3.TOMORROW'S PROMISE / HE DON'T LOVE YOU LIKE I DO (CAPITOL 3566)'734.GASLIGHT / I'M GONNA GET YOU (GRAND JUNCTION 1100)5.JAMES PERRY / LOTTERY OF LOVE 12"(ULTRA-SONG 1000)6.BLACK SATIN FEATURING FRED PARRIS / ALL OVER NOW LP(BUADAN 5654)'767.SOUL GENERATION / IN YOUR WAY LP(EBONY SOUND 2000)'728.NATURAL EXPERIENCE / HIDE AND SEEK (PT.1) (SOUND WAVE 4552)'779.SKIP MAHOANEY & THE CASUALS / WHEREVER YOU GO (A-BET 9465)'7610.WILLIAM HART / FOLLOW EVERY DREAM (LORIMAR 8007)'7911.KAIYA / KAGO (NORTHERN 463002)'8712.EDDIE HOLMAN / YOU'RE MY LADY (RIGHT OR WRONG) (SILVER BLUE 807)'7313.FANTASTICS / THE BEST OF STRANGERS NOW (BELL 279)'7214.GASLIGHT / DRIFTING AWAY (GRAND JUNCTION 1002)15.FIESTA / ONE MORE CHANCE LP(ARISTA 4196)'7816.REFLECTIONS / I'M GONNA LET YOU GO THIS TIME (RCA 11408)17.JONESES / MERRY GO ROUND LP(EPIC 34898)'7718.CHOSEN FEW / YOU MEAN EVERYTHING TO ME (POLYDOR 2058 661)'7519.DELFONICS / I GAVE TO YOU LP(PHILLY GROOVE 1153)'7120.DR. YORK / PLEASE STAY CD「1990」(CECC 00232)'9121.SPECIAL DELIVERY / OH LET ME KNOW IT (PT.1) (SHIELD 6307)'7722.TRUMAINS / MR. MAGIC MAN (RCA 11117)23.WESTMORELAND CO. FEATURING MARCUS KELLY / TOGETHER WE STAND (VANNASA 5124)24.CONTINENTAL FOUR / LOVING YOU (MASTER FIVE 3501)'7525.GEORGE KERR / ALL THE WAY (TOD-ANT 101)26.SPOONBREAD / HOW CAN YOU MEND A BROKEN HEART (STANG 5043)27.GOD'S GIFT TO WOMEN / IF THIS IS REALITY (I WANT FANTASY) (A-I 4001)28.SMITH CONNECTION / YOU AIN'T LIVIN' UNLESS YOU'RE LOVIN' LP(MUSIC MERCHANT 105)'7229.DYNAMIC FIVE / LOVER'S LULLABYE (UA 1096)'7730.MARVA KING / ISLE OF CASTAWAYS LP(PLANET P-16)'81なお、各曲に対する個人的感想は全て下記のページに掲載してありますのでよかったらご参照下さい。私の好きな甘茶ソウル(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11)
2025.06.22
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洋楽スーパーポップの世界(4) 山下達郎SSB 未オンエア オールディーズ 【 ポップ偏差値 63 】Ray Conniff / YOUNG LOVE 「Harmony」'73Sonny Jamesの1956年のヒットで有名なオールディーズをレイコニフがカバーしたバージョンで1973年のアルバム「Harmony」収録曲。(1961年のバージョンとは別) レイコニフは女性12人、男性13人もの大編成な男女混声コーラスグループであるRay Conniff And The Singersのバンドマスター(指揮者)。主に1960年代から1980年代にかけてソロ名義、シンガーズ名義合わせて100枚以上ものアルバムをリリースしています。本バージョンは以前Lesley Goreのカバー時に紹介しましたが、そのあまりの素晴らしさから単独で取り上げることに致しました。この曲はオリジナルの出来はいまひとつだけど、抑揚の少ない低めのラインから高揚感のある高めのラインへ展開する様など情感豊かなメロディが素晴らしくまさに黄金旋律と呼びたくなるものです。男性コーラスを伴う温かみのあるソニージェームス版、女性ならではの線の細さが儚い雰囲気を醸し出すレスリーゴーア版とどちらも素晴らしいですが、大編成な男女混声コーラスで展開されるレイコニフ版も実に魅力的な内容。男性コーラス陣、女性コーラス陣が複合的に絡み合い、それぞれの声質を活かした清らかに澄み渡った奥行のある美しい世界を展開。特に女性コーラスが主導する2番のヴァースは、その意外な展開に思わずハッとさせられますが、上品で清楚な歌声が黄金旋律を更に輝かしく魅力的に際立たせます。更に終盤に「ダッタラッタラッタラッタ♪」と入るスキャットも切なさを増幅させる極上パート。レイコニフはジャンル的にはイージーリスニングといった感じでポップス界隈では残念ながらかなり軽視されていますが、「ソロでこそ魅力が発揮される曲があれば、一方で大編成な男女混声コーラスであればこそ一層輝きを増す曲もある」ということで、その代表的グループの最高のサンプルを偏見なしで堪能頂きたい。「YOU TUBE」で聴けます。男女混声コーラスの魅力 レイコニフを聴こうよ Ray Conniff / ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG '75儚く切ない女性版名カバー LESLEY GORE / YOUNG LOVE '65
2025.06.15
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「ザ・ポップ宣言(仮題)岩谷宏」 27.書評:デヴィッド・ボウイ 変容の思索者 (岩谷宏によるDAVID BOWIE論) / 高柳俊彦タイトルこそボウイ単体になっているけど、これは岩谷宏によるボウイ論と言ってよい内容。基本的にロッキングオン誌の創刊号の頃から同誌に掲載されたボウイに関する岩谷宏による意訳や解釈、ライナーノーツ掲載の訳詞やボウイ論が掲載されている。また、ボウイ以外にもロッキングオン誌の1972年から1983年までの目立った記事、岩谷宏のロック評論などが紹介されており、古いバックナンバーを入手しない限り今では全く読むことが出来ない岩谷宏の貴重なロック評論集と言うことも出来る。著者にはその労力に感謝したい。全体の6割が岩谷宏によるボウイ論、1割がボウイの活動紹介、1割が岩谷宏のロック論、1割がロッキングオン誌の内容紹介。残りが著者のボウイ論といった感じ。従って私がこの本にタイトルをつけるのなら『岩谷宏によるデヴィッド・ボウイ論』ということになる。こうして読み返すとロッキングオンの理論的指導者と称された岩谷宏のボウイ論は、将に初期ロッキングオンの代表的コンテンツだったと分かるけど、逆に言えばボウイのロック的メッセージの消滅と共に岩谷宏も同誌を去り、1970年代を中心に盛り上がったロック精神というものも冷めていったのではないかという印象を受ける。ボウイの名曲の数々は私も今でも愛聴しているけど、SNSやネットでいつでも容易に同志と繋がれる現代において「君は一人じゃない」を始めとしたボウイのメッセージの幾つかは時代にそぐわなくなったと思う。然しながらボウイのメッセージや岩谷宏のボウイ論との整合性をとるためだろうか、本書での著者は孤立感を訴えたり、ひたすら現代社会への絶望を嘆き続ける。ボウイ全盛時より半世紀も経過、社会が発展し、人々の意識も向上。SNSやネットの利便性を享受し、社会への不満が無い私は読んでいて「毒にあてられた」気分になった。ご参考まで。
2025.06.08
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電波ポップの世界(3)【 ポップ偏差値 60 】ナナヲアカリ / 明日の私に幸あれ '25 作曲編曲/玉屋2060%(Wienners)「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」 ED TVアニメ「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」のEDテーマ。歌うはニコニコ動画を中心に活動してきた女性ポップ歌手ナナヲアカリで明るく元気な電波ポップ。アニメの世界観に合わせて作られた楽曲のようで「あした思いっきり休みたいから今日頑張る!!」をコンセプトに作られている前向きで肯定感を感じさせるもの。イントロやエンディングの異様にテンションの高い「ぱっぱらっぱっぱらっぱらっ」という語感重視の歌詞が電波色が強く実にキャッチー。更に「ヘイ!」という合いの手も入る電波ソング的王道展開が嬉しいんだけど、ここは折角なのでアニメの可愛い女の子たちの複数コーラスでもっと派手に決めて欲しかったところ。Bメロの早口な展開のメロディの出来も秀逸で、その後の「やっ!」という力んだ掛け声もソウルフルかつ可愛らしく実に素晴らしい演出。サビメロもキャチーで魅力的ですね。ただ中盤に入るラップ的部分、静的なセリフ部分などスムーズさに欠ける展開は折角の勢いが削がれているので惜しい。「YOU TUBE」で聴けます。アニメのエンディング映像も楽しいね。明るく元気テンション高揚感疾走感グルーヴメロディ楽器瑞々しさボーナス(電波要素)ポップ偏差値合計88776768360
2025.06.01
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