現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2021.01.26
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友の鉛筆、ころころ。

壁にペンキを塗り
石は 重ねられ
耳の
聞こえない 耳を
掘る
男の爪先
鼓・膜に
触れられそうな

太い爪は
届かない声を
出産したようだ
コンクリートの上を
徘徊する
蟻を見つめている と
あ、春かも知れぬ
暦上の春きざす
決められたレールを
列車は走り
脱線の恐れが

祈っていた
無事に目的場所へ
辿り着く 約束の日を

時計は
電池が切れたら

私の部屋の古時計は
何十年と廻っている
祖母からのプレゼント
こんなに長持ちするとはな

命の限りのある海だろうか
寒湖の鳥。口をぱくぱく





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最終更新日  2021.01.26 15:51:27
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