現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2022.01.26
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ぬめぬめとした肌に恋して

人の寒さの中で
息することの 矛盾のやすらぎ
鼻穴のいやらしさに 
息を吹き返す 草花の詩

深刻に排他的に
裁こうと構えて
ごく簡単に蹴落とされ
鎖を切ろうと


雀のくわえた
一本筆は尖がって
しつこく追う眼の居場所を
正そうとして

薄緑の木が見える
冬の町角に
突き刺す 木の裏切りに
その中に立つ
彼女の手紙を辿る爪

脱力したら力入れ直して
立っているけれど

死んで生を閉じるなら
天から地へと飛び降りる気持ちで
地面の記号の絵を描きたい

白鳥は頭垂らして
もっと水が欲しいねと言う

舌は欲望に燃えて
ジャンクフードを掴む手

団地は泥のように静かだ
君は悶える手製の人形
陽が
もっと燃えろと叫ぶ

本当の本当を言いたくて
枯木の枝に
恋するひとを繋げると
一つの女性が百つに
見える
大正の詩を読んで
ふと今の静かさがこわい





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.01.26 19:25:54
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: