現代詩・個人詩誌「白黒目」豊原清明BLOG

2022.02.15
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泣き声あげる

ごくり
と 氷を口に
座っていた
最近は夢を見ていない
心に残る
夢が与えられず
日常の
水の濁りに

下って往く下流に沿って
歩いていくと
何かが破壊されたようで
一人、怪しんでいた

心の中に水がない
日中、渇く
ボッカリ開いた穴に
頭を入れるのだ

何も知らないことは重荷だ
何も知らない僕にとって
知ることは

わからない故に危険だ

至るところに
壁の 壁
殺風景に閉じ込められて
ひりひりしている皮膚が

野の中に放たれる光は
夢見の末に創出する
あらゆる意味を胸に秘めて
地上の住民たちは
祭りを始めた

灰や泥ばかり集めて
蹲る
土の上で君は何を思う

鳥たちが飛んでいる時には
言葉を失い 見惚れて
何も語れず黙るしかない
時に
心の海は大きい

無の中に落ちて
海の一面に
幾つもの
女性の体が浮かぶ
声をあげて
自分は奴隷だ
だが
女性の連れ合いの居ない
日々は
散る桜蕊





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最終更新日  2022.02.15 20:10:12
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