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テレビのプロヴァンス紹介のときに、出演していたフランス人(パリ育ち)がシャンプーをする前にオリーブオイルでトリートメントマッサージをすると言っていた。それに健康のために朝おきぬけにスプーン一杯のオリーブオイルを飲むとも。わお!確かに、地中海のほうではフランスパンにバターではなくオリーブオイルを直接つけて食べるのは知っている。最初聞いたときには「気持ちわる」と思ったが、おいしいオリーブオイルをいただいたときは、料理に使うのはもったいなくてフランスパンにつけて食べたよ。うん、おいしいんだ。インドも地中海もそれぞれの地域で取れる油をうまく使っていたものなんだね。母にインドではごま油を使ってシロダーラをして、南仏ではオリーブオイルで頭のマッサージをする話をしたら、なんと以外な答えが。おばあちゃん(母の母)は菜種油を絞った搾りかすで髪の毛を洗っていたらしい。祖母は農家がイヤで佐世保の商売人と結婚したが戦争疎開の為に実家に戻り、そのまま未亡人に。専業農家ではないが畑をしていた。菜種は油を絞るお店にもっていくと絞ってくれていたらしい。そのときに、油粕はどうしますか?といわれるものを持って帰り、髪の毛を洗っていたというのだ。油をしぼったあとの油かすは硬い円筒形で真ん中に穴があいていてドーナツ状。その穴にひもを通してつるしておいて、それを少しずつけずって布袋やガーゼに包んで使っていたらしい。娘である母や叔母は「油かすなんて肥料にするもの。くさいし、そんなので髪の毛を洗うなんて貧乏くさい。原始的で野蛮でいや~ね」なんて思っていたらしい。だけど、祖母は「これが一番きれいになる」と言って使っていた。娘たちもぜいたくにシャンプーばかり使える時代ではなく、しぶしぶ使うこともあったらしいが、確かに天使の輪が消えたことはなかったという。温泉街だから温泉のおかげとも思ってはいたものの、クラスメイトがみんな天使の輪があるわけじゃなく、学校の友達からも「きれいねぇ」と言われ、母も妹もそうだし、そういう体質なんだろうと思っていたらしい。面白すぎる~!ちなみに前田京子さんのせっけんの本で確認すると、菜種油は決してグレードの高い油ではないけれど、保湿力はやっぱり高い。オレイン酸やリノール酸リノレン酸を含むところはさすが植物油。リノール酸やリノレン酸はいいこといっぱいだけど、もちは悪い。だけど、昔の石鹸やシャンプーって決していい植物油を石鹸にしてるわけじゃないでしょう?牛の油とか動物の脂でも石鹸つくってたわけでしょう?合理的につくられる石鹸は前田京子さんの石鹸レシピとは全く違うやり方だよね。今だって、鉱物系の石鹸って作られてるわけだし・・・シャンプーの材料って一体ナンなんだろう?って考えたら、油粕で髪の毛を洗う。頭をマッサージするって現在よりすぐれた知恵かもしれない。
2005年07月01日