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『ハウス栽培・・・3月へ向けての施肥管理』 ハウス栽培の現地まわりにあたっての3月分の施肥管理に関する資料ですが・・・前回の微量要素欠対策の管理編と併せて 管理の一例としてよろかったらご参考に。 直接農業に関係のない方にも、ハウス栽培の管理はこんなふうにやるのか と、おもっていただけたらさいわいです。 ↓『ハウス栽培・・・3月へ向けての施肥管理』ここまでは できるだけ樹を弱らせない管理 定植からここまでの施肥管理は、樹勢を維持し、収量を確保し、病害や寒さに負けないようにするめの対策など、いろいろなご提案をさせてい ただいてきました。 厳冬期の対策として、年明け前後より、地温低下とともに効きにくくな る苦土分の補給(ケイエムの施用など)も その対策の一環でしたが、 2月中旬現在、大玉トマト栽培では苦土欠乏症(中葉の黄化症)が多発しています。 冷え込みによる地温の低下がいちばんの要因ですが、玉太りによる樹へ の負担が重なっているところでは特に多く発生しているようです。ただ し予防策としてケイエムを追肥投入いただいたハウスでは、軽度な発生で治まっている様子ですので、来作の管理にあたっては早めに施用され ることをおすすめします。ここからは 3月以降へ樹勢を上手につなぐ管理 3月上旬以降は、例年 日照も長くなり気温・地温とも上昇してきます。 今は弱り気味の作物も、本来の樹勢を取り戻していくとおもわれますが、できるだけ早く、なるべく弱らせないまま、3月につなぐ管理をするこ とが得策とおもわれます。具体的な予防・対策としては速攻性のある液 肥のかたちとなった ● タイミングまたはマグショット のかん水施用 を ご利用ください。量の目安としては ● タイミング2号・10キロ/10a ● マグショット・5キロ/10a となります。また樹勢が弱りかけていたり、果実のつきが多い場合は ● 多木有機液肥3号・10キロ~20キロ/10aの 組み合わせ施用を おすすめしていいます。もし、これから2月後半に曇天がつづく場合には野球のキャンプが始まると、なぜか曇天や雨天つづきで寒くなる・・・ ともいわれます。そうなれば日照不足になり、葉色や葉厚が薄くなったり、花つきが悪くなったりする場合がありますので、葉色や葉の厚さを維持するに苦 土の補給が重要となります。この場合は 葉面散布のかたちで ●マグショット・500倍 + 多木有機液肥3号・500倍を予防的に散布します。マグショットの葉面散布施用は、苦土と糖分を同時に補給できますのので、花つきを良くするのには効果的ですよ。 以上、今回は3月へ向けてのハウス施肥管理の一例のご紹介でした。 毎作この時期になるとに苦土欠乏や石灰欠乏が出て困ると いう場合には土づくりの内容を検討する必要あり・・ですね。 こちら。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
Feb 27, 2018

本年は増加・・春先におこるカルシウム欠乏への対処法。K今シーズンの施設栽培では、低温対策として例年よりも水をしぼる栽培をされている方が多いと思われます。また、これも低温対策となりますが、同時に加温もまた例年よりも多い・・・ということで土壌表面がいつもの年よりも乾燥気味になる傾向が強まっているといえそうですよ。ということでまずは 春先の乾燥による石灰欠乏とその栽培管理対策的な回の再録です[予防的に使う資材はこちらのようになります]。ご参考までによろしかったら。 ↓『春先におこる石灰欠乏への対処法。』ハウストマト栽培に限らず、ハウスキュウリ栽培やハウスピーマン栽培において、気温が急上昇したあとの作物に水分が不足した場合にあらわれることが多い現象として 果実の尻グサレ症や、より重い症状の先端部分の褐変症などに代表される 作物のカルシウム欠乏の症状 があります。そして この症状が現われることの多い時期としてあげられるのが ● 天候が不安定 ● 日照時間が次第に長くなってくる ● 気温、ひいては地温が急激に上昇することが多い といった春先のハウス内が乾燥しやすい4月の時期というわけです。ある程度の尻グサレ症の果実の発生はしかたのないものですが、障害果量が多くなりすぎたり、また作物の先端部分に褐変症が現れるようであれば、もちろん対策が必要になります。ということで、対策としてまず考えられるのは ハウス内の土を乾燥しすぎないことが、大切になります。その方法ですが ● かん水の量を〔冬場よりも〕じょじょに増やしていく ● 内カーテンを上げ下げして日射量を調整する ● 遮光資材を利用する ● 気温上昇による水の蒸散を避けるために、充分に換気をするといった、こまめなハウス管理が なによりの乾燥防止対策となり、ひいては カルシウムの欠乏症状の予防対策 となります。また、気温の上昇とともに果実の太り具合もすこしづつ早くなってくるわけですから、冬場よりも収穫の間隔をいくぶん短縮することも必要になってくるころでもありますね。といったわけで、なんだか冬場よりも手がかかることになる春先のハウス管理です。 けれど厳寒期のなかで果実を成らしてきた“疲れ”がみえる作物にとっては、栽培者の存在がなによりのお薬・・・これからのハウス作終盤にかけての良品多収穫のためにも、ここはこまめな管理をお願いいたします。なんたって作物は、栽培者にとっての金のなる木 なのですものね。次回はカルシウム欠乏が起こる原因とその対策を、土の面からより掘り下げて考えてみたいとおもいます。 ハウス内の高温は、作物の花粉の品質や受粉にも影響します。 35度を超えたときに受粉した果実は、奇形果や果実の肥大 不良を招くともいわれていますよ。また受粉に活躍しくれる 昆虫たちにとっても高温は大敵です。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Feb 20, 2018

農業経営を圧迫する重油高つづく。2016年12月には リットル当たり68.35円 であった農業用の重油価格が、2017年12月には 同 80.15円[農水省による] と、約2割近くも 値上がりしています。加えて農家の経営を圧迫しているのが、この冬の厳しすぎる寒さ です。たとえば宮崎県産として有名なハウスマンゴー栽培では、生産経費の4割ちかくを暖房のための重油代金が占めるため “ハウスマンゴー農家の経営状態は厳しくなるばかり” “このままだと赤字経営になってしまう”といった声も聞かれる状態となっているようです。 お花の状態→ ・・・ということで、本年をさかのぼること4年前。14年時の原油高騰時の当ブログの再録です。今後の今シーズンの今後を占うといった意味合いということでよろしかったらご参考に。 ↓『ここまで施設栽培の燃料費が上がってくれば』施設野菜の暖房〔11月から4月にかけて〕に使用されるA重油の価格が上昇することで、農業の生産現場ではその燃料費高騰の影響が広がっています。そのA重油の平均価格ですが、2008年~2009年がリットル当りの約70円だったのに対し、2012年~2013年にはリットル当り90円と上昇・・・ということで、いま2013年~2014年にかけての今シーズンの価格上昇が心配されています。 昨年の新聞 → ちなみにここ宮崎県における、ここ2・3日の価格は〔急激な円安の影響もあって〕100円を超えているのはまちがいのないところなので、2013年~2004年にかけてのリットル当りの平均価格は100円を超える事態になるのかもしれません。参考までに作物別10アール当りの重油価格の影響を表にしてみるとのののののの必要重油量ののの70円のばあいの90円のばあい のキュウリのの05850Lののの409500円のの526500円のピーマンのの13500Lののの945000円の1210000円のマンゴーのの22000Lのの1540000円の1980000円という具合になります。もちろん施設農家の経営規模は10アールではとどまらないことが常ですから、30アールとか50アールとか、場合によっては100アール以上のばあいもあります。そうなると大規模経営になっていくほど、重油代の増加分は当然増えていくことになるのです。そして・・・こうなると心配されてくるのが、農家の経営です。これは個人的な推測ではあるのですが・・・リットル当りの平均価格が100円を超えるなると、その影響をかなり少なく見積もったとしても半数以上の農家の経営が赤字になるという可能性すらあります〔いまのところ農産物価格の上昇も望み薄みたいですし〕。その行き着く先は 施設栽培からの撤退や廃業という選択肢なのかも。 円安の影響によるコスト増大の影響は農業や水産業だけには とどまりません。他産業の企業トップも、円安による輸入コ スト増加のによる悪影響懸念しているというロイター記事は こちら 。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Feb 16, 2018

雪の重みは園芸ハウスをつぶす・・・対策は万全に。またまた 雪害の恐れあり/こちら ということで、定番の回ですがとくに普段はあまり雪害のないところの方々のためのご参考 としてよろしかったら。 ↓ 『北日本や東日本では、引き続き○○日夜にかけて山沿いを中心とした局地的な大雪に警戒し、東日本日本海側では、○○日昼前にかけて高波に警戒してください。』とした 大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報(第○○号)が気象庁予報部より○○日未明に発表されました。 気象庁の ページは こちら 。そしてこのような情報や警報が発令されたとき・・・農業において気をつけておかねばならないことの最たるもの・・・それが 積もった雪の重みが園芸ハウスをつぶすという事実です。そう、作物を栽培するばかりでなく ときには育苗やちょっとした作業場に重宝する便利なビニールハウス、また新規就農生活のスタートにうってつけの経営を約束するはずのビニールハウスは、降雪・積雪に弱いのです。ということで雪害という、この自然の被害のきびしさを耐えるための工夫のひとつが関東の例が こちら。より積雪のイメージがない徳島の工夫が こちら。そして、転ばぬ先の杖・・ともいうべき、雪災害の備えとなる共済制度についてのページは こちら となります 厳しい自然↓相手・・・だからこそ就農には工夫がいります。 じつは多摩の出来事であった こんなお話も ありますしね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Feb 9, 2018

農作物。記録的寒波の影響はじわじわと。九州に今世紀最高クラスの寒波が襲来しているとのニュース。がこちら。 どうにも2年前の2月にやってきた大寒波に匹敵する寒波の予想です。ということでおりしも2016年1月末の寒波時の当ブログの再録です。寒波襲来後の農作物被害の予想資料としてよろしかったら ご参考に。 ↓「農作物。記録的寒波の影響はじわじわと。/2016.02.04」ずっとではないが、車のフロントガラスに北西の方角から激しく叩きつける雪。のの 車をとめて海岸線をみる。 本来であれば冬でもエメラルドグリーンであるはずの海と貝殻が多いために白くみえるはずの砂浜が、降りしきる雪のために霞む。の 問題は1月24日この写真を撮影した場所。 雪がふるどころか、普段は霜も降りないという無霜地帯の日南海 岸なのだというのですからびっくりです。そんな 九州を襲った記録的寒波を 伝えた新聞がこちら ↓。の 観測史上の最低気温を更新する場所が相次いだことを伝えた記事には、鹿児島県の伊佐市で零下15.2度・宮崎県のえびの市で零下12.0度であったという驚きの数字が並びます。そんな寒さに伴う人的被害や交通事故、その後の水道管が破裂す ることによるライフラインへの支障といった生活面での障害が、すこしづつ解消され・・・寒波から1週間たった 現在/いま。 24日夜半から続いたこの記録的寒波のもたらした農作物への影 響が少しづつですが、なんとか報道されるようになってきました。たとえば こちら。ののの宮崎県の日南海岸とならんで無霜地帯の代表的な地域であるはず の鹿児島指宿市における豆やジャガイモの被害を伝える新聞記事がこちらです。そしてもちろん、これははじまり。 九州や山口地方での、各地の農産物被害がはっきりとわかってく るのは、これからが本番です。なんといっても凍害はじわじわ。 雪解け後の急激な温度上昇と、それに伴う作物の腐食が被害を広げていきます。 作型でいえば 露地作物。作物でいえば 豆類に 葉もの野菜、そしてたとえばビワやタンカン・デコポンなとどの果樹の果実の被害が じょじょに、しかし確実にその影響をひろげてくる ものと予想されています。 本日確認したのは、タマネギの凍害被害。まさか南九州の 海岸べりの無霜地帯で発生したとは、とにかくびっくり。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
Feb 6, 2018
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