【カラーガード大好き】マイレージジャンキー 時々 「鉄」

【カラーガード大好き】マイレージジャンキー 時々 「鉄」

2006/11/20
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今回から新シリーズのスペインレポートをアップします。今年の夏から秋にかけてスペイン領内をふらふらしたレポートです。 「夏の青春18切符」シリーズ で時間を取りすぎて、暫定レポートから確定レポートまで随分時間が空いてしまいました。すみません。

少し前からの読者の方はご承知の通り、昨年の私は南米フェチでした。 notoshunの夏休みシリーズ では、 アルゼンチン ウルグアイ を訪れ、 南米点描シリーズ では、ブラジルとアルゼンチンとチリを訪れました。 アンデスを越えたりしながら 、旧スペイン植民地を回ったわけです。

これだけスペイン植民地を回っておきながら、旧本国を訪れないのはどうかなあ、という気分から、スペインに行こうと考えた訳です。はい。割と安易な発想です。南米で少しだけ覚えたスペイン語も使ってみようかなあ、なんという考えもありました。はい。

サンチャゴ を訪れた際の 美しい街並み を見て、 植民地ですらこれほど美しい街 なのですから、本国の街並みはどれほどのものか、という気持ちもありました。まあ、実際に訪れてみると、全然印象が違うのですが…(スペイン本国はローマ時代から都市が建設され、イスラムの支配を受け、その後に植民地帝国になるので、文化が三層四層なんですね)。

もう一つの目的は、ファーストクラスジャンキーの欲望充足です。日本航空のファーストクラスには昨年に10回搭乗して、 和食メニュー 洋食メニュー も堪能して、搭乗レポートを書いたりしたのですが、日本航空以外のFクラスには登場経験がありません。そこで、JLのマイルで乗れるBAのFクラスに乗ることにしたのです。

スペインを旅行先に選択したのは、このような事情からです。



そんなことを考えながら、期待に胸を膨らませて成田空港の第1ターミナルのチェックインカウンターに並んだのでした。それにしても混雑していました。ホームグラウンドじゃないことを差し引いてもちょっとこれは酷いレベルですねえ。このところは日系か台湾系の航空会社ばかりを使っていたので第1ターミナルに来たのは本当に久しぶりです。ここからの出国は5~6年ぶりでした。リニューアルして見違えていました。



これが日中のFクラスシートです。JLのFクラスは変身ロボット的な椅子で、電動でB寝台になったりグリーン車になったりする訳ですが、BAの場合は最初からベットの輪郭が分かってしまう仕様になっていて、ちょっと意外感不足ですね。



まあ、こんな感じの椅子でした。搭乗した瞬間からFクラスはワクワクするのですが…。ちょっと痺れたのが、日本語をしゃべる客室乗務員が居なかったことです。残念ながらCクラスにしか日本人クルーは配置されていませんでした。Fクラスは英国人クルーのみで、しかも全員男性でした。これにも痺れました。太い腕の男性乗組員が食事をサーブしてくれるのです。丸で軍艦に乗って水兵にサーブされているような気がしました。

暫定レポートにも書きましたが、お子様Fクラスパッセンジャーが2~3名も居たのにも驚きました。流石は階級社会の英国だけありました。



がらりと話は変わりますが、 前々回の日記(デジカメを買い換えました) で、文春文庫の新刊の「金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解く」を読み始めたとご報告しましたが、読み終わりました。流石は萩原遼大先生です。読ませてくれました。目からうろこでした。著者があとがきで自著を以下のように総括しています。


この本の意義は次の2点を明らかにしたことである。

1.95年から始まる北朝鮮の大飢饉は人為的に作られたものであり、意図的に大量餓死を引き起こすためのものであった。その目的は、民衆反乱の温床となる数百万の敵対階層を殲滅するためのものであった。餓死を儀装した金正日の殺人であった。

2.金正日の餓死殺人遂行の最大の障害であったのが金日成であった。金日成の除去なしには金正日の戦争は遂行できなかった。民衆反乱に怯える金正日は生き残りをかけてもう一つの戦争、すなわち金日成の除去に着手した。
<引用終り>


萩原大先生が自分で端的に要約している通りの内容でした。これを元政党機関紙の記者らしい、実証的な論証で描いているのです。前から抱いていた疑問の「なぜ北朝鮮の食糧危機は3年で収束してしまったんだろうか、食料増産も実現せずに…」の答えを貰ってしまいました。アフィリにはしませんが、割と安いし(税抜き571円)、文庫化されたばかりで簡単に手に入ります。北朝鮮にご関心のある方は必読です。今まで読まなかったことを後悔しております。これならハードカバーで買っても良かった…。但し、泣けません。「北朝鮮に消えた友と私の物語」とは全然違うテイストです。

直前のシリーズ 「【過去旅行】劇場国家への旅路」 の最後の方に沢山のコメントを頂き、ありがとうございました。色々なご意見や賛辞を頂いて照れているのですけど、大体の皆さんは(私も含めてですが)北朝鮮の住民は哀れ、というご感想をお持ちのようでした。それは、飢えてかわいそうとか、思想統制が無茶苦茶でかわいそうとかなんですけど、萩原先生の意見が正しくて、「金正日はチャウシェスクが処刑されたのを見て、自分も処刑されなくするために、潜在的に反政府に立ちそうな人々を特定の地域に集めた後に食糧配給を打ち切り、数百万人を選別して餓死殺人した」と言うのが事実なら、かわいそうなんてものじゃありませんね…。



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Last updated  2006/11/20 10:22:49 PM
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