今週の種々雑感。
■なんといっても最も注目を集めているのは日本ハム・ 斎藤佑樹
(早稲田実-早稲田大)。オープン戦ではすでに2試合に登板した。スポーツニッポン(2月27日付)は、初登板のロッテ戦(2月26日)の斎藤のピッチングについて、評論家の 牛島和彦
さんが技術的な欠陥を指摘していた。
「斎藤自身は腕をしっかり振ろうとしているのだろうが、なかなかタイミングが合わない。右足に体重が残ってステップした右足の着地が早く、体重移動の時間が短い。そのため右ひじが上がり切らないうちに腕を振り始めなければならないから押し出すような形になる。投げ終わったあと左足のつま先が浮くのも、体重が乗っていない証拠。フォームをどう修正していくかが課題」。
指摘されたことは、大学時代からずっと変わらない。体重が乗りにくい「立ち投げ」というか、いわゆる「手投げ」に近いものだった。 斎藤は今後フォームを修正するんだろうか。いや、それよりも、斎藤の技術的な欠点をバシッと指摘する評論家が現れたことが清々しい。
※YOUTUBEでも、斎藤佑樹のオープン戦初登板の投球を見ることができます。興味ある方は こちら をどうぞ
■西武・ 秋山翔吾
(横浜創学館高-八戸大)は、昨日(3月5日)の対楽天戦で本塁打を放った。50mを5秒9で走り、遠投は110m。自慢だった「走」「守」に加え、「攻」もアピールできたようだ。
秋山の名前を聞いてボクが思い出すのは、 昨年の明治神宮大会で見た、ライトの守備位置から三塁へ投げたレーザービーム!
どえらい肩の強さに驚いたものだった(2010年11月13日、対関西国際大戦)。ぜひ外野の一角を狙って欲しいものだ。ただ、埼玉の星・ 大島裕行
(埼玉栄高)のポジションは空けといて欲しいが・・・。(大島って、もう外野をやっていないのかな?)
※YOUTUBEでも、秋山翔吾の「レーザービーム」を見ることができます。興味ある方は こちら
をどうぞ。
■プロ球団と大学単独チームのプロアマ交流戦が続々と始まっている。 歴史的な大事件である
(もちろん、いい意味で)。昨日は近畿大と阪神の二軍が対戦した。近畿大の先発は左腕・ 中後悠平
(新4年、近畿大新宮高)。結果は阪神打線を相手に4回、被安打1、奪三振6と、立派な成績。プロのスカウトたちの評価がますます高まったらしい。
「千手観音投法」と呼ばれる独特の投法から繰り出すボールは威力満点。でも肝心なところでポカをやったりするものだから、いまひとつ評価が定まらない投手だった。昨年、たまたまテレビ解説をしていた 岩井美樹
さん(国際武道大監督)には 「サイドスローで140km半ばを投げられる投手は他にいないのに、自分で自分の素質をまだ理解していない投手」
と酷評された。
さらに昨年のNPBフレッシュ選抜との壮行試合(7月26日)で見せた中後の不安定な投球に、試合終了後、大学日本代表の 榎本保
監督(近畿大監督)がお立ち台で紅潮した顔で声を荒げ、公衆の面前で中後を叱責(「公開パワハラ」とも呼ぶ)した。
「せっかくプロが相手をしてくれたのに、ウチの近大の中後という投手がひとりで試合を壊してしまい、誠に申し訳ありません! 中後の性根を叩き直します。できなければ大阪に帰らせます。もう少し時間をください。チャンスをください! 短時間でチームはまとまってきています。(メンバー)22人のうち、ひとり(中後)を叩き直しさえすれば、必ず決勝トーナメントに進むことができます」
これまでいろんなことがあったけど、中後、今年こそがんばってくれ~、ボクは応援しているぞ。
■東海大の 菅野智之
(新4年、東海大相模高)が、3月20日に行われる対巨人戦に向けて順調に仕上がっているらしい。この菅野に対しては、巨人が早々に今秋のドラフト1位指名を表明している。
菅野に対してあ~だこ~だと言うつもりはないが、読売という球団は一昨年(2009年)の 長野久義
(筑陽学園高-日本大-ホンダ)、昨年の 澤村拓一
(佐野日大高-中央大)に続き、今年も 事実上の「逆指名」
を復活している。おかしくないか?
今週のドラフトでは、読売以外の球団が菅野を強行指名することを祈りたい。
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