こころの日記

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2006年07月02日
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カテゴリ: バレエ鑑賞
キャストは
ジゼル/本島美和
アルベルト(ロイス)/バンジャマン・ペッシュ
ミルタ/西川貴子
ハンス/冨川祐樹
村人のパ・ド・ドゥ/遠藤睦子 グレゴリー・バリノフ

初日に本島さんのジゼルを観てとても感動したので、これ以上ないくらいに期待して観ていた。
パリ・オペラ座のオスタの代役として急遽ペッシュと組んで踊ることになった今日の舞台。
個人的にはマトヴィエンコと踊った初日よりも、今日のほうが楽しむことができた。

先月観たKバレエのジゼルなんて、アルブレヒト(熊川哲也)を思いっきり嫌いになれたのに、今日は違う。
ハンスにばらされてしまう前から身分の違いは何となく感じ取れたけど、アルベルトはジゼルと一緒に過ごす時間をとても楽しんでいるんだということが理解できた。
バチルドに対する接し方とは全然違って、ジゼルのことは「本当にかわいくてかわいくてしかたない」というのがよく伝わってきた。
それだけ本島さんのジゼルがいとおしい存在だったんだな~
本島さん自身とても若いダンサーなんだけど、みんなが守ってあげたくなるような少女ジゼルを演じてくれたんじゃないかと思う。
山本さんやマトヴィエンコのときと違って、ペッシュのアルベルトはジゼルが恋占いに使った花を投げた後、ジゼルから「そこに座って私たちの踊りを見ていてね!」とうながされ、椅子を持って舞台の端によけた後にその花とそっとひろいあげて椅子の隅に置く場面が印象的だった。
いつもとは花を投げる方向が違うな~とは思っていたけど、こういう演出だとは・・・
その動きだけで、ペッシュの優しさが伝わってきた。
本島さんとの呼吸も合っていたように思う。
本島さんの壊れていくジゼルは初日ほどの衝撃はなかったけど、やっぱりうまいな~と思った。


2幕では昨日にひきつづき4階席から観るコールドのウィリたちの一糸乱れぬ動きが本当に綺麗だった。

Kバレエの松岡さんのミルタも良かったと思ったけど、川村さんは怒りでも悲しみでもなく穏やかな表情でウィリたちを支配し、ジゼルやアルベルトと接しているところが本当に怖かった。
ミルタの登場シーンは西川さんも寺島ひろみさんも川村さんも完璧で、人間ではないものをよく表現していたと思う。

ジゼルとアルベルトのパ・ド・ドゥも4日間のうちで一番良かったかな。



開演前まで、サッカーW杯でブラジルが敗退してしまったことにより相当ブルーになっていたにもかかわらず、そのことをすっかり忘れ去ることのできた2時間だった。



ペッシュが1幕前半を本当に楽しそうに踊っていたのは、フランス代表が準決勝に進出を決めていたことも影響しているのだろうか?とちょっと思ったりして・・・










で、そのまま帰ろうと思ったけど、楽屋口がすごい人で埋め尽くされていて、私もそこに引き寄せられてしまった。
でもさすがにダンサーの方たちはほとんど帰ってしまったようで、出てくるのは中劇場の出演者らしき人がほとんど。
中にはダンサーさんもいたけど・・・
そして中劇場のお客さんであふれかえっている楽屋口。
私はちょっと離れたところから楽屋口の様子を伺う。
そろそろあきらめて帰ろうかなと思っていたところへ、バンジャマン・ペッシュがひとりでタクシーに乗り込むところを発見。
それなのに出待ちしていた人たちは誰もペッシュ登場に反応していなくて、私の見間違いかな~と思ったけど、あれは絶対ペッシュだ!そうに違いない!でも最初から出待ちしていたわけではないから自信もない・・・
タクシーが走る出すまでずっとペッシュ(たぶん)を見ていると、さすがにこちらに気付いてくれて、にこっと笑って手を振ってくれた
またちょっとだけ幸せな気分になれた。






















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最終更新日  2006年07月03日 01時34分06秒
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