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太古の昔、原始の海に雨が降り注ぎ湿った大気に雷鳴が鳴り響いていた。稲妻が天を切り裂き濡れそぼった岩肌を妖しく照らし出す。これは地球の黎明期の光景を想像したものですが、生命の誕生には雷が大きな役割を果たしていると言われています。1950年代にスタンリーミラーという人物が生命の最初の部品となる有機物、蛋白質の構成物質となり得る化合物の誕生には電流が大きく寄与していることを発見しました。いわゆるアミノ酸の誕生です。メタンとアンモニアが存在する水に電流を流すと反応して複雑な化合物を生成し、これが生命の素になったとする仮説です。そしてこれは最近のことですが、隕石の衝突を模擬して氷の塊に弾丸を打ち込む実験を行った結果、氷の中にしこまれていた計測器が電流の発生を検知したそうです。この実験から何が導き出されるかと言うと、氷の厚い表層に覆われた水の海があれば、表面の氷に隕石が衝突して電流を発生させると水の中に有機体を発生させる可能性があるということです。この話題は例によってNew Scientistのサイトから拾ってきたものですが、あらためてミラーの実験に追試を行ったわけではありません。氷に覆われた海と言えば、現在のところ最も生命を生む有機体の存在の可能性が高い星、木星の衛星であるエウロパを仮定しているのです。今は力尽き木星に落ち込みつつある探査衛星ガリレオが健在な頃エウロパの表面を詳しく探査したところによると、衛星エウロパには生命あるいは有機体の素となる化合物の存在する可能性が高いことがはっきりしていました。問題は化学変化を惹き起こす電光があるのかどうかということだったのです。なにしろエウロパには大気がありませんので地球のような雷鳴は轟かないのです。実験に使用されたのは直径1cmのアルミニウム合金の弾丸で、エウロパの氷を想定した-196℃に冷却された氷を秒速6kmの速度で撃ち抜きました。これは直径1kmの隕石が秒速24kmのスピードで衛星の表面に衝突したのと同じショックを与えます。エウロパの表面には(おそらく)そのような隕石の衝突でできたと思われる数多くのクレーターが点在しています。実験は可能性を示唆してはいますが、もっと正確な根拠を得るにはなお継続が必要です。この実験に使用された水は純水であり、有機物の不純物を混ぜてほんとうに反応が起こるのかどうかを確かめなければなりません。そしてエウロパについてもガリレオの後継機を飛ばしてさらなる詳細な調査が必要です。NASAでは再び木星の衛星の探査宇宙船を赴かせるべく、早ければ2011年の発射に向けて準備を始めています。この探査機はエウロパとカリスト、ガニメデの3つの衛星を調査する予定になっているそうです。われわれはどこからきたのか。生命のスープを滾らせた雷鳴がその萌芽を生んだのか?あるいは彗星に紛れて飛来したアミノ酸が舞い降りてきたのか?生命の起源についてのロマンは尽きませんが、時間の横軸と、フラクタルの縦軸に生命の種を初期値として変化してきた進化の結果としての最高の生命体が人間であるとすれば、進化のプロセスが蛮性と霊性の間で激しく揺れ動いている現在は生命自体の過度期なのかもしれません。人類が滅びてしまえばあるいは進化の神は次の知性の担い手を選び直すのかもしれませんが、今ほど種としての命運を我々自身が握っている瞬間はないのではないでしょうか。目標は高いところに置かなればなりません。たとえそれが共同幻想であるとしても。
2003年02月27日
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楽天webページ開設一周年を過ぎ、キリ番15000も無事通過いたしました。15000カウント目は私のサイトの超常連であるjabannaさまに踏んでいただき、これからカウプレの準備をしてやがてお送りしたいと思います。jabannaさまは、実はログアウト中のアクセスだったのですが、ご本人の申告も有り、こちらも間違いなくjabannaさまの足跡であることも確認に致しましたので場外セーフという扱いにさせていただきます。ところで先日、某日○テレビ系の特○リサーチ200Xという番組で、メールによる国際的な詐欺団の話題を取り上げておりました。主にアフリカあたりの国からのメールで、送り主は政府の高官や大銀行の頭取クラスの人間ということになっています。色々な事情で莫大な金額のお金を第三国経由でマネーロンダリングしたいので、口座を一時的に借り受けられたらそれ相応のお礼をする、というものです。メールの受け手がそそられて返事をすると、とんとん拍子に話が進み、お金を確認して欲しいので国まで出向いていただきたいいうことになります。しかも政府関係の人間の依頼なのでパスポートは要らないと言います。事実、空港での入国審査はパスされます。莫大なお金が手に入るんだから少々の出費は仕方ないと、本人がその国に行きますと、ジュラルミンケースに入った真黒な紙幣大の紙の塊を見せられます。訝っていると、お金をそのまま搬送するのは困難なので化学的な処理を施して黒く変色させているだけで、戻すための薬品をかけて電子レンジに入れると元に戻るのだと言い、電子レンジで実際にその黒い紙が紙幣に変わる様子を見せます。ここからが本番で、その薬品をその紙幣分を戻すのに必要量購入していただきたいともちかけるのです。その金額は100万円近い高額です。だまされた人はここまで来たのだから後には引けない気分になり、なんとか金を工面してその薬品を購入することになります。お金は追って送るので国で待っていて欲しいということで、本人は帰国してひたすらお金が送金されてくるのを待ちますが、一向にその気配はなく不審に思ってメールや電話をしますがすでに後の祭り、あて先不明で戻ってくるメールや使用されていない電話番号で初めてだまされたことに気づくのです。途方もない話ですが、実際にだまされてしまった日本人がいたそうです。まことに凝った詐欺なのですが、話が巧妙に仕組まれているためすぐには気がつかないようです。入国審査のフリーパスは空港の係員を買収しているため可能なのですね。電子レンジで本物のお金に変わるのは手品まがいのわざのようです。人をだますのには手間と金を惜しまないという詐欺道の真髄を貫いています。実は私もこの類のメールをすでに何通か受け取っています。最初に受け取ったメールはアフリカの小国の某銀行の支店の頭取クラスと称する人間からで、その銀行に口座を持っていた大金持ちが飛行機事故で親戚縁者もろとも死んでしまい遺産を相続する人間がいないのでそのままだと銀行のお金になってしまい、なんとも口惜しいので相続人をでっちあげて我が物にしたいということでした。正式な相続人とする書類は当方の有力な弁護士が作成するので是非その受取人になってあとでお金を山分けしようと持ちかけてきました。遺産は総額で100億近くあり、20億円をあげると言うのです。100万円以上のお金さえあまり見たことのない私が20億円!あまりのことに私は失禁しそうでした(嘘です)。もちろんあまりにも怪しいので返事はしませんでしたが、わたしのような小心者でなくて多額のお金を必要としている人だったらあるいはという気もしました。その後そんなメールに気まぐれで返事をしたことがありました。いったいどんな反応をするのか興味をそそられたからです。結果としては、早く口座を教えてくれ、一刻も早く話を進めようと矢の催促とあいなります。のらりくらりと逃げながら、結局私はそんな大量のお金を持ち上げるほどの腕力がないので遠慮したいと申し出ましたが、ちょっと面白かったです。その際に相手がよく言った科白が、「これは子供の遊びじゃないんだぞ」というものです。確かにこんな手の込んだ詐欺は子供ではできないなと後でにやりとしたものです。海外とメールをやり取りする機会の多い方、こんなほら話の詐欺にはよもやひっかかることはないと思いますが、ゆめゆめ油断めされるな。本日はちょっと変わった話題でした。
2003年02月24日
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とうとう楽天コミュニティにサイトを設けてから一年が経過しました。当初は単に買い物をしようと思ってHNを持っただけでしたが、こんなものも用意してあるんだと戯れに参加してみたところ思いのほかいろいろな方々と知り合うことができ、充実した一年を過ごさせて頂きました。常連として来て頂いている方々には深く感謝するとともに、これからもよろしくお願い致したいと思います。さて、本日の話題は自然災害についてです。以前に気象変動により頻発する山火事の話題を取り上げ、負の循環が加速していることの懸念を報告いたしましたが、山火事よりもさらに深刻な事態が進行しているようです。New Scientistで見つけたニュースによると地下の石炭層の自然発火による天然火災が驚くほどの規模で発生しているとのことです。この類の火災は地上および地下の2つの相で進行し、当然のことながら大量の二酸化炭素を吐き出します。このような現象の研究・調査しているアメリカの地質学者は、これは地球規模での破局と言ってもおおげさではないと警告を発しています。というのも地球温暖化ガスの問題のみならず、石炭火災による排出ガスは人間の健康を脅かすレベルにあるからです。人間の呼吸器系や心臓病の疾患を惹き起こす可能性が極めて高いのです。中国全土で発生している地下石炭火災による炭酸ガスの排出量は、試算したところによると、アメリカの全ての自動車の排出分にも等しいだろうと見積もられています。全く空恐ろしい話ですね。自然に存在する石炭はいろいろな不純物を含んでいますので燃焼の際に、水銀やセレニウム、硫黄などの有毒成分も大気中に放出され、これが雨などに混じって降り注げば土や海水の中で濃縮されていきます。当然ですが石炭層がある場所ならば、このような火災が発生する可能性があるのですが、主としてインドネシア、中国、インドそしてアメリカなどの国々で石炭層火災が多発しています。地中は酸素の供給がスムーズではありませんので山火事ほどの派手さはありませんが、なんと数十年にわたって燃え続け、旱魃のときには山火事を惹き起こすことさえあります。地中で静かに燃える熾火のようなものでしょうか。実際ににインドネシアでの天然石炭火災はもう20年も燃えつづけているものがあるのです。これが何のきっかけで起きたかと言いますと、あの1982年のエルニーニョのときの旱魃が原因らしいのです。当事国の機関も手も拱いているばかりではなく、ジャカルタの表層資源採掘事務所の担当者は確認されている260ほどの火災現場のうち106を掘り起こして処理しています。もちろん、このような自然発火による石炭層の火災はずっと以前からあったと思われますが、現在の多発状況は異常なことなのです。中国は面積も広く、前述したように事態は深刻の度を増していますので、オランダにある国際機関の地球情報科学・観測協会が中国政府と協働して、人工衛星による観測で広範囲の地域の火災をいち早く発見するシステムを導入しようとしています。また現在進行中の火災に対しては採掘技術者が対応策を考案しています。火災が発生している土地を耐熱性のモルタルで覆い、窒息させて消そうというアイディアで、砂、フライアッシュ、セメント、そして水と泡を混ぜたシェービングクリーム状のものが使われるそうです。ほんとに効果があればいいのですが・・。単に発生する炭酸ガスを抑制するだけではとても追いつかず、一刻も早く各地にくすぶっている地下火災を鎮火する必要があるようです。内輪もめをしている場合ではないのに、いったい世界の首脳達は何を考えているのでしょう?悲劇的な状況が訪れるのはそう遠くはなく、自分たちの身にふりかかることがはっきりしているのに、まるでいやなことからは目をそむけようとしているのではないかとさえ私には見えます。ひょっとしたら、じわじわと温暖化によって滅びていくのは耐え難いので、自分たちで幕を引こうとしているのでしょうか?私としては人間の叡智と善性を信じて最後まで希望を捨てたくはないのですが・・。一周年記念にしてはあまり楽しい話題ではありませんでしたが、おわびにもうすぐ通過する15000カウントのカウプレを期待していただきたいと思います。
2003年02月20日
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今日は今まで何度か日記に取り上げたことのある宇宙背景放射についての話題を紹介します。宇宙背景放射といえば、ビッグバンの残光とも言われ、全方位からの均等なマイクロ波放射として観測され宇宙の成り立ちに関する重要なデータを与えてくれます。過去にはNASAの宇宙背景放射探査機(COBE)が20世紀後半からかなり精密な観測を行い、均等なはずのマイクロ波放射にかすかな温度差を検出し、それが幼年期宇宙の物質の偏りを表しているということが明らかになりました。今回、そのCOBEの後継機となるマイクロ波全方位探査機(MAP)の12ヶ月にわたる全天の観測から驚くべき結果が報告されました。COBEの観測可能深度が1500万kmであったのに対し、MAPはその35倍の精度で全天のマイクロ波を観測しました。そして、かすかな温度差のみならず、宇宙科学者の長年の疑問であったマイクロ波の偏向の度合いまでも詳細に観測し得たのです。まず、現在観測されているマイクロ波の年代についての正確な値についてですがNASAのゴダード宇宙センターの科学者の計算によるとビッグバン後38万年の生まれたての宇宙の様態を表しているそうです。これをもとにした計算によると、宇宙に最初に恒星が点ったのはビッグバンから2億年後のことで、今まで多くの宇宙科学者により考えられていた宇宙理論に比べるとかなり早い時期になるようです。科学者チームは宇宙創世期の物質の量についても仔細な計算を行い、驚くべきレベルで正確な結果をはじきだしました。それによると、全体のわずか4%が通常の物質の量であり、23%の未知のダークマター、そして残りの73%がダークエネルギーに相当するのだそうです。ダークエネルギーはご存知のように膨張し続ける宇宙を押し広げている謎の力と言われ、その正体は未だに解明されていません。そしてこの結果は我々の存在する宇宙の年齢についても正確な特定を可能にしました。今までの理論ではおおむね120億年から150億年の間という大雑把な時間が推定されていましたが、今回の観測から得られた結果は137億年±1億年になるのだそうです。MAPは今後も少なくともあと3年間は宇宙背景マイクロ波の観測を継続し、さらなる驚くべき結果をもたらすことでしょう。日本の天文学界でも暗黒星雲の観測に近赤外線を使用して、暗黒であった星雲の中に多数の星を捉えることに成功し新たな境地を開きつつあります。見えざる光を追い求め、とうとうここまでたどり着いたのかという感慨を禁じ得ませんが、生まれ、膨張し、様々な紋様を描く時空の片隅に生きる人類が宇宙の真の姿をつまびらかにするのはそう遠くないかもしれません。我々がここにいるのは宇宙が誕生したときからすでに計画された必然なのかもしれません。なお、この話題はNew Scientistの記事で、観測の結果得られた宇宙背景放射の写真が掲載されていますので、興味のある方はNew Scientistをご覧ください。
2003年02月13日
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天文学関係のちょっと面白いニュースをNew Scientistからお届けしたいと思います。アメリカのニューメキシコ州立大学の研究者によって新しいタイプの恒星が発見されたようです。この星は小さな連星系を構成する星のひとつで、かなり低い密度の恒星のようです。連星系というのは一つ以上の恒星がお互いの重力で引っ張り合いながら回転しているというものです。ちょうどフィギュアスケートでパートナー同士が手をつなぎ、回転しているような状態だと考えてもらえばいいでしょうか。この連星はエリダヌスEFと呼ばれ、エリダヌス座方向に300光年の距離にあり、その強力な磁場と光度がダイナミックに変動することで知られています。アメリカのアリゾナ州にあるキットピーク天文台の2.1m望遠鏡と、ニューメキシコのサンスポットのアパッチポイント天文台の1m望遠鏡により、赤外線カメラを用いて撮影した結果から新しいタイプの星として発表されました。磁力変光星の片割れは、かつては太陽の3倍から5倍の質量だったと推定される白色矮星です。太陽を含む殆んどの星はその生涯を白色矮星として迎え、太陽が地球の大きさほどに縮んでしまいます。白色矮星はとても高密度で、その容量がスプーン一杯で、象100頭分の質量にも相当します。このような高密度の連星系の白色矮星の磁力は地球の持つ磁力の1000万倍から2億倍にもなると言われています。そして、この白色矮星の伴星は太陽とほぼ類似の恒星なのですが、太陽よりは小さく質量は半分ほどです。この伴星はその生涯を自分の質量を毎秒60億トンという速度で白色矮星に注ぎ込むことに費やしています。白色矮星の強力な磁場の集中する磁極、面積にしてカリフォルニアほどの大きさの地点に伴星の質量が吸い込まれています。この2つの星が融合した部分から放たれる重力エネルギーは非常に強力な放射線を生成します。そのエネルギーは毎秒200億メガトンの爆弾に相当し、X線から可視光域、赤外線域に至る電磁波を放出します。しかも、連星間で物質が移動しているときはこの星系は目に見えず、白色矮星の100万度の領域からの放射のみを観測することができます。この物質の移動は常に行われているわけではなく、周期的、間欠的に発生するもののようですが、エリダヌスEFの場合は1995年に移動が停止し、それ以来7年間は普通の連星系に成り下がり、光度は30分の1以下に落ちています。天文学者たちはこの間に、謎の伴星の観測を仔細にを行ったわけです。この観測では白色矮星に物質を供給している伴星は全体として低温度で、平均で500度から900度、白色矮星に面している部分は照射されて温度が1400度ほどに上昇し、反対側では600度ほどになっています。現在ではエリダヌスEFは磁力変光星ではなく、光学観測では白色矮星のみの輝きが認められ、赤外線望遠鏡を使えば褐色矮星状の星として伴星が確認できるようです。過去50億年から80億年の間に、この白色矮星の常備食のような星は90%もの質量を失い、その結果内部エネルギーが減衰して通常の星と白色矮星の中間的な存在になってしまっているようです。この新しい種類の星は理論的には以前からその存在を予言されていましたが、エリダヌスEFの観測によって初めて実証されました。発見した科学者は、その質量や温度から褐色矮星の生成の過程の一種ではないかとも考えているようです。また、惑星の発生のモデルの最も代表的な姿とされる、主星の至近距離を高速で周回する巨大ガス惑星とも共通する特徴があるようです。今後、この惑星はハワイにある8m望遠鏡の赤外線撮影によってさらに詳細が観測され、新たな姿が明らかにされるということです。夜空に瞬く無数の星々は強力な観測装置よって次々とその正体が暴かれていますが、それでもなお未知の天体や現象が無数に残されています。未知との遭遇は今後も果てしなく続いていくでしょう。量子力学的には観測者がいると現象の状態が変化すると言われたりしますが、人間がさらなる強力な目を持ち得て、宇宙の隅々までを見回すことができるようになったら宇宙と人間の関わり、人間の種としての存在はどうなっていくのでしょう。ある意味では人間がいるからこそ宇宙は認識されていると言ってもいいのではないでしょうか。だとすれば我々は決して滅びてはならない運命を背負っているのかもしれません。
2003年02月06日
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