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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2022.07.18
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カテゴリ: 文芸

 毎日新聞「日曜くらぶ」に掲載された、 小川糸さん のエッセイをまとめた一冊。
 ドイツ語の勉強や犬の散歩、買い物や料理等、小川さんのベルリンで生活や、
 路上ライブや物々交換システム等、そこに住む人たちの暮らしが綴られています。

 「第2章 母のこと」には、お母さんとの関係が赤裸々に記されており、
 二人の関係が、一筋縄ではいかないものであったことが伝わってきます。
 それでも、色々なことがあって、色々な心境の変化が生じて、
 紆余曲折の結果、小川さんが現在のような心境に至ったことが救いです。



  月曜から金曜日まで語学学校に通っていると、本当にあっという間に一日が終わり、
  一週間が過ぎ、一カ月が終わってしまう。(中略)
  けれど、そういう生活を送っていると、
  あまりに日々が単調に過ぎ去ることに気づいた。
  それで、一週間の曜日それぞれに、
  自分でご褒美をあげることにしたのである。

この後、小川さんは一週間の曜日それぞれのご褒美を紹介していくのですが、
これは、なかなかいいアイデアだなと思いました。
私も、最近は日々単調に時間を浪費してしまっているように感じていたので、
一日一日にメリハリをつけるべく、曜日それぞれにご褒美を考えてみます。

  日本では、いつから、「お客様は神様」みたいになってしまったのだろう。

  お金を受け取る側はしもべのようにサービスしなくちゃいけない。
  本来、対等であってしかるべきなのに、
  サービスを提供する側は、いつ苦情が来るかと戦々恐々として怯えている。(p.137)

してくれて当り前、してもらって当たり前。
もしそうしてくれなければ、徹底的に糾弾されて当然。

そして、その関係性は、ますます刺々しさを増してきているように感じます。

  人生は双六のようなものだと思っている。
  そこまで駒を進めなければ、見えない景色があるんじゃないか、
  と信じているのだ。(p.213)

確かに。
実際にその年齢に達してみなければ、
また、実際にその立場にたってみなければ、
気付かない、分からないことは、これまでに多々ありました。





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Last updated  2022.07.18 10:39:55
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