2006年04月06日
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テーマ: たわごと(27379)
カテゴリ: 雑考生活



夜更かしの癖は子供の頃からで、小学校の低学年から、毎晩のように親に隠れて明け方近くまで深夜ラジオを聞く生活だった。小学生の自分が全国の高校・大学生のリスナーたちに混じって「オールナイトニッポン」などを聞き、自分の投稿したハガキが番組で読まれることをワクワクして期待しながら番組を楽しむ一方で、深夜放送も終了してしまった夜更けに、家族や隣近所のすべてがしんと寝静まりかえっているのをあらためて身に染みて感じながら、まるでこの世に自分しか存在していないかのような、まるで絶対的な孤独の宇宙に自分独りが浮いているかのような奇妙な感覚の中で、なんともいえない孤独感を独り味わうのが好きだった。

社会人となり自分自身の家族を持つ身となった現在では、一日のほとんどの時間を常に周囲の誰かと共有し過ごしているため、独りきりの時間というのはなおさら貴重に思える。仕事で帰宅が深夜になるというのはいつものことだが、家族が寝静まってからもこうして寝ないのは、きっとどこかで孤独な時間を求めている自分がいるからである。

結局、ヒトは生まれてくる時は独りだし、死ぬ時も独りきりで死んでいく。それを思うと、絶対的な孤独感というのは、ある種の郷愁なのかもしれないし、来たるべき未来への予感なのかもしれない。

いずれにせよ、孤独な状態というのは本来の自分を取り戻すための大切な確認の時間のような気がするのである。






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最終更新日  2006年04月07日 04時38分05秒
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