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2009年08月03日
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カテゴリ: スポーツほか
まさに、最期まで最前線に立った 戦死 だった。国際水連副会長、古橋広之進さん、80歳。世界水泳開催中のローマで急死の報に、そう思わずにはいられなかった。

日本が戦争で国際水連から除名されていたため、48年ロンドン五輪と同じ時間に日本選手権を開催し、金メダルを上回る世界新記録。敗戦国ニッポンの国民をどれだけ勇気付けたことか。水連復帰後は49年全米選手権で世界新記録を連発、米国でも「フジヤマのトビウオ」と絶賛された。米国に劣等感を持っていた日本人に、矜持を取り戻させる活躍だった。

ノーベル賞の湯川秀樹博士と並ぶ業績と思うが、なぜ国民栄誉賞の声が出ないのであろうか。森光子なんかよりよっぽど世の中に貢献している。

僕にとっては、地元・浜松の英雄である。古橋さんは旧制浜松ニ中(現浜松西高)出。父の母校であり、幼少の頃から古橋さんの話を聞いて親しみを持っていた。

千葉すずをシドニー五輪で落選させたことで、ネットでは老害呼ばわりされているが、これは違う。
アトランタ五輪で不調だった千葉は、「(勝敗を度外視して)楽しんで泳ぎたい」とメディアに周囲に繰り返し語り、メダルを期待された青山綾里や鹿島瞳ら有望選手が悪影響を受け、調子を崩した。同五輪の競泳陣惨敗の元凶だった。これは、アトランタ五輪に取材に行った記者から直接聞いた話なので、恐らく事実に近いであろう。

それでもシドニー選考会で結果を残せば選ばれたかもしれないが、五輪で決勝に残るか微妙な成績では、チームの和を乱す千葉は外さざるを得なかったとうところであろう。


心よりご冥福をお祈りします。





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最終更新日  2009年08月03日 10時56分20秒
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