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「ディア・ハンター」は嫌いな映画である。俳優も、キャメラも、音楽も、演出もすべてにおいて完成度が高いのである。この映画を最初に見たときは、まだ「地獄の黙示録」は公開されておらず、これを見ながら「『地獄の黙示録』は、地獄のような戦場の描写は、この作品を上回るであろうか」と考えていたほどであった。しかし、ベトナム戦争において加害者であるアメリカが、ここまで「アメリカ人も被害者という側面もあるのだ」という主張をしていいのかと、非常に腹立たしく、嫌悪感をいだいたのであった。以来、この作品は嫌いな映画のトップクラスに君臨しており、次にこの映画を見て、この「嫌い」がどのように変化していくのかという点が、ここ何年もの私の最大の関心事であった。「午前十時の映画祭」で、やっとその検証の場が叶えられたわけで、改めて見て、どうであったかと、マイケル・チミノ監督には、ベトナム戦争がどんな戦争であったのかの関心は全くなかったのではないかという点を強く感じたのである。ひとつの世界(共同体)が、社会の出来事(ここではベトナム戦争)によって、どのように変貌、あるいは崩壊するか、そのこととそれを構成する個々人の変化が、どのように関係づけられるのかを描いたものではないだろうか。結婚式のシーンが延々と25分ほどもあるが、そのシーンから多少無理なこじつけをやってみると、これはアメリカローカルの庶民版「山猫」ではなかろうか?そういう解釈の方が、ベトナム戦争論的解釈より非常にすんなり受け入れられるというのが現在の私のこの作品への評価である。「ディア・ハンター」とは、また、何年後かにお会いしたい。
2011年11月06日
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「未来を生きる君たちへ」という教育映画のような題名で、これは見る意欲をなくすのであるが、デンマーク語の原題は「復讐」とか「報復」という意味。英語版の題名は「In a Better World」。見た後の感想としては、「未来を生きる君たちへ」は、少年2人への大人たちの祈りのようなものであり、「In a Better World」は、憎悪と争いが絶えないこの世界への祈りを感じる。極めて今日的な内容で、世界中の人々が見るべき映画ではないかと感じた。
2011年11月05日
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この映画の登場人物たちが活動する基盤は「協同組合」であるが、この「協同組合」については、井上ひさしの「ボローニャ紀行」に登場する「組合会社」のことではなかろうか。この本によるとボローニャの人々は何かあるとすぐに組合会社をつくり行動するとあるが、これはイタリアのすべての当てはまるようだ。この映画をみながら、「組合会社」(協同組合)をつくり自活していく風土が、精神疾患の人々もまた社会の中で、それぞれが持っている技術や個性を活かした生き方が出来るのだと思った。映画「人生、ここにあり」は、人は誰も自分の個性や特技を活かして生きる権利を持つということが実現できる社会になるためには、どのようであるべきかということを考えさせた作品である。
2011年11月04日
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先日のおくんち見物に来られた外国映画輸入配給協会の事務局長から強く推薦された作品のひとつ。「人生、ここにあり」とは、なんとも教訓的な人生論を聞かされどうなつならない題名であるが、原題は「やれば、できるさ!」で、まさにその通りの内容である。この映画の背景にある精神病院が閉鎖されるというのは、精神病院を使わないで、患者たちを支えるという考え方があり、それを実現するしくみだという。精神疾患で心を病んでいるというが、ここに登場する人達は、みな私たちの周辺にいそうな、また会社の中にも必ずいそうな人達ばかりである。つまり精神疾患とは何かということである。この映画に登場するのは、その患者たちが、寄木細工で床を仕上げる技術で生きていこうとするのであるが、廃材を使った寄木細工というのが極めて暗示的。極めてデリケートな、ちょっと間違えれば、問題になりそうなテーマを実に明るく、それも見せ掛けの明るさではなく、そこにある問題や悲劇もきちんと描いている点が素晴らしい。イタリアという国の奥深さと思慮深さを見せられた思いである。
2011年11月03日
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「ゴッド・ファーザー」と「ゴッド・ファーザーPART2」、共にパーティーのシーンが冒頭にある。この二つのパーティーの在り様、そして描き方が、この2作品の内容を示している。第2作目の会場は第1作目より広い会場で豪華になっているはずなのであるが、どこか寒々しい。イタリア人独特の味がなくなってアメリカナイズされている。マイケルが統率する時代は、ビトの時代と全く異なる局面に入っていることを示している。だからこそ、最後の部分の、もうじき帰宅する父親を待つ兄弟たちの様子を描いたシーンが非常に生きてくる。これらのパーティーのシーン、食事のシーンの基は、ヴィスコンティの「山猫」にあることは明らかである。
2011年11月02日
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「皆さんは優良会社の従業員です」という職員への挨拶で退任した橋下知事であるが、職員へは、その言葉で良かろうが、では府民へは何と言うのか?次は大阪市長選である。こういう人物が知事や市長になることが、住民にとって幸福なことなのか?
2011年11月01日
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