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2025.07.20
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カテゴリ: 読んだ本
病院のデイルームにあった、過去の患者が置いていったのであろう本たち。私好みのものはほとんどなかったけれど、暇なので目についたものは読みました。
以下、読んだ順に感想を。


『さようなら、私』 小川糸さん

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さようなら、私 (幻冬舎文庫) [ 小川糸 ]

内容紹介(「BOOK」データベースより)
中学時代の同級生が自殺した。お別れ会のために帰郷した私は、七年振りに初恋の相手ナルヤに再会する。昔と変わらぬ笑顔を向けてくれる彼だったが、私は不倫の恋を経験し、夢に破れ仕事も辞めてしまっていた。そんな私をナルヤが旅に誘い・・・。会社が嫌い、母親が嫌い、故郷が嫌い。でも、こんな自分が一番嫌いだった。だから私は旅に出ることにした。


傷付いて壊れかけた人達が、訪れた場所での体験を通して再生するお話。
厳しさ、切なさ、優しさなど、色々なものが詰まっていました。

最初のお話に出てくる、モンゴルの遊牧民の暮らしや考え方の描写は興味深かったなぁ。大自然との共生ってこういう生活なんでしょうね。
人は便利さに慣れる生き物だから、だんだんとこういう文化がなくなってきているのは寂しいけれど・・・。それでも、世界にはシンプルで逞しい生き方をしている人達もいて欲しい。その精神はずっと残って欲しいと思いました。





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世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫nex(ネックス)) [ 杉井 光 ]

内容紹介(「BOOK」データベースより)
大御所ミステリ作家の宮内彰吾が死去した。宮内は妻帯者ながら多くの女性と交際し、そのうちの一人と子供までつくっていた。それが僕だ。「親父が『世界でいちばん透きとおった物語』という小説を死ぬ間際に書いていたらしい。何か知らないか」宮内の長男からの連絡をきっかけに始まった遺稿探し。編集者の霧子さんの助言をもとに調べるのだがー。予測不能の結末が待つ、衝撃の物語。


途中で「誰のための作品」だったのかはわかってしまったけれど、そのために考えられた手法は意外で面白いと思いました。
主人公の男の子、不遇だけど前に進めるようになって良かった。



『店長がバカすぎて』 早見和真さん

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店長がバカすぎて (ハルキ文庫) [ 早見 和真 ]

内容紹介(「BOOK」データベースより)
谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。店長は山本猛という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長がバカすぎる!毎日「マジで辞めてやる!」と思いながら、しかし仕事を、本を、小説を愛する京子はー。全国の読者、書店員から、感動、共感、応援を沢山いただいた、二〇二〇年本屋大賞ノミネート作にして大ヒット作。巻末にボーナストラック&早見和真×角川春樹のオリジナル対談を収録!


「うわー、なんてストレスフルな職場」と思ってしまいましたが、小売業、接客業って大なり小なりこんな感じですよね。上司も、神上司なんてほとんどいないし(とはいえ、この店長には最初「気持ちわるっ!」とドン引きしました)。
京子ちゃんが真面目過ぎるのもしんどかった。やりがい搾取の仕事なんてこの世からなくなればいいのに(給料を上げろー!)。
コメディだし、明るい感じの終わり方だったけれど、終始「大変そうだなぁ」という感想でした。



『幻想古書店で珈琲を 青薔薇の庭園へ』 蒼月海里さん


幻想古書店で珈琲を 青薔薇の庭園へ (ハルキ文庫) [ 蒼月海里 ]

内容紹介(「BOOK」データベースより)
本や人との「縁」を失くした者の前にだけ現れるという不思議な古書店『止まり木』。自らを魔法使いだと名乗る店主・亜門に誘われ、名取司はひょんなことからその古書店で働くことになった。ある日、司が店番をしていると亜門の友人コバルトがやって来た。司の力を借りたいと、強引に「お茶会」が開催されるコバルトの庭園へと連れて行かれてしまうー(「第二話ツカサ・イン・ワンダーガーデン」より)。本と人で紡がれた、心がホッとする物語。待望のシリーズ第二弾。


シリーズものの第二弾らしいのですが、なんとなくで流れがわかるようになっていました。
ストーリーとしては、店に訪れた人達の悩みを店主と従業員が解決する、というもの。でも、ぐいぐい介入していくのではなく、「答えを見つけるための手助けをする」くらいの感じで、割と癒し系のお話でした。


『奈良まちはじまり朝ごはん』 いぬじゅんさん

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【中古】奈良まちはじまり朝ごはん /スタ-ツ出版/いぬじゅん(文庫)

内容紹介
奈良のならまちにある、昼でも夜でも朝ごはんを出す店。和食から洋食まで店主・雄也の気分で提供し、メニューは存在しない。朝ごはんを『新しい一日のはじまり』と位置づける雄也が、それぞれの人生の岐路に立つ人々を応援する“はじまりの朝ごはん”を作る。ーー出社初日に会社が倒産し無職になった詩織は、ふらっと雄也の店を訪れる。雄也の朝ごはんを食べるとなぜか心が温かく満たされ涙が溢れた。その店で働くことになった詩織のならまちでの新しい一日が始まる。


出てくる料理はすごく美味しそうでした。でも、主人公の女の子は苦手なタイプ。妄想して、勝手に突っ走って、周りを引っかき回す・・・。
「若い」というよりは「幼い」だな、これは。





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最終更新日  2025.07.20 18:13:27
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