《櫻井ジャーナル》

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2013.11.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 日本でもシェール・ガスやシェール・オイルが話題になっているが、その採掘にからんで環境が汚染され、健康被害が出ているとも報告されている。そうした因果関係を裏付ける研究もあるのだが、そうした問題を医師が患者に話せないという現実もアメリカにはあるようだ。

 シェールとは堆積岩の一種である頁岩(けつがん)を意味する。そのシェール層から天然ガスやオイルを採取することができるようになり、世界のエネルギー地図を塗り替えるとも言われている。

 シェール・ガスを採掘する手法は水圧破砕(フラッキング)とも呼ばれる。まず垂直に掘り下げ、途中からシェール層に沿って横へ掘り進み、そこへ「フラクチャリング液体」を流し込んで圧力をかけて割れ目(フラクチャー)を作って砂粒を滑り込ませ、ガスやオイルを継続的に回収するというものだ。

 この手法は地震を誘発すると言われているが、それ以上に問題視されているのはフラッキングに使われる化学薬品による環境汚染。こうした問題を取り上げたドキュメンタリー映画「ガスランド」は2010年に公開され、サンダンス映画祭で審査員特別賞を獲得している。

ペンシルバニア大学 のポウン・サベリ博士がペンシルベニア州ブラッドフォード郡で医療機関に受診に訪れた72の成人を調査した結果、「約4分の1の患者が天然ガスの採掘は自分自身の健康に被害を与えていると考えている。」という。また、 デューク大学の研究 によれば、西ペンシルバニアの川水のラジウム・レベルは、ガス処理工場の通常の下流より200倍高いという。

 こうした批判や調査結果が出ているフラッキングだが、ペンシルバニア州では昨年に成立した法律により、フラッキングで使われる化学薬品が健康面に問題を与える可能性があることを医師が患者に知らせられないという。その法律を無効だとアルフォンソ・ロドリゲス博士は訴えたものの、その訴えは棄却されてしまった。アメリカでは「命よりカネ」ということが徹底してきたようだ。日本なら特定秘密?





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最終更新日  2013.11.01 19:34:15


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