《櫻井ジャーナル》

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2013.11.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 シリアへの直接的な軍事介入が中止されたものの、アメリカ政府の内部から好戦派が一掃されたわけではなく、「 証拠はないが怪しい

 彼女の前任者であるスーザン・ライスが安全保障問題担当の大統領補佐官(NSA)に就任し、パワーが国連大使になったのは今年6月上旬のこと。この段階でアメリカ政府は戦争への道を歩き始め、8月下旬には開戦の一歩手前まで進んだ。ふたりは好戦派の手駒である。

 アメリカがシリアの化学兵器廃棄に懐疑的になる気持ちもわからないではない。1993年に署名され、97年に発効した化学兵器禁止条約では、すでに存在している化学兵器は条約発効の10年後、2007年に全てを廃棄、延期も2012年までとされているのだが、 アメリカはまだ3100トン以上の化学兵器を保有 している。自分たちが約束を守っていないのだ。

 シリアが化学兵器を持つようになった理由はイスラエルの大量破壊兵器にあるとも言われている。イスラエルが保有している核弾頭の数は不明だが、推定数は80発から400発。イスラエルの核兵器開発に携わったモルデカイ・バヌヌによると200発以上、イスラエルのイツァク・シャミール首相の特別情報顧問を務めた経歴を持つアリ・ベンメナシェによると1981年の時点で300発以上、そしてジミー・カーター元米大統領は150発だと見ている。化学兵器を保有している可能性も高い。

 シリアで化学兵器を使ったのはサウジアラビアだった疑いが濃厚で、シリア政府が使ったので化学兵器の廃棄が決まったわけではない。和平を進めるひとつのステップとして決まったのだ。そうした和平の流れを嫌う勢力は怪しげな化学兵器話を流し、シリア人が自国の大統領を決める権利を否定して戦争への道へ引き戻そうとしている。勿論、イスラエルの話などはしない。





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最終更新日  2013.11.06 17:16:03


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