《櫻井ジャーナル》

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2014.04.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
約150名の傭兵がウクライナのソコル(特殊機動警察)の制服を着て活動している

 しかし、状況を考えると十分にありえる話。この 傭兵 とはアメリカの傭兵会社、アカデミ(旧社名はブラックウォーター)系列のグレイストーンに所属している戦闘員で、すでに数百名の単位でオデッサやドネツクなどへ入ったと伝えられている。 ドネツクへオリガルヒ(一種の政商)のセルゲイ・タルタが知事として入った際、傭兵を従えていた とも言われている。

 アカデミは1997年にエリック・プリンスとアル・クラークがブラックウォーターとして創設した傭兵会社。創業者はふたりともアメリカ海軍の特殊部隊SEALの元隊員で、雇われている傭兵の多くも特殊部隊出身者である。最近はCIAからも入っているという。

 アメリカの傭兵はイラクなどでも住民を虐殺して問題になっているわけで、今後、ウクライナでも問題を起こす可能性がある。こうした傭兵が暫定政権の「私兵」的な存在になっているネオ・ナチのグループと連携し、反クーデター派を弾圧しようとしているのだろう。

 暫定政権はネオ・ナチで「親衛隊」を組織するようだが、これも軍や警察を頼れないからにほかならない。彼らは「西側」の「国境なき巨大資本」の手先にすぎず、いわば侵略軍だからだ。「EU幻想」を抱いていた人も、クーデターを目の当たりにして目を覚ました人もいるだろう。 議会でもコミュニストの発言をネオ・ナチのスボボダが暴力的に止めさせている



 何しろクーデタの際、ネオ・ナチのメンバーはチェーン、ナイフ、棍棒を手に、石や火炎瓶を投げ、ブルドーザーなどを持ち出し、中にはピストルやライフルを撃ち、ベルクトの隊員を拉致、拷問したうえ、殺害している。 目を潰された状態で発見された隊員の死体 もあるようだ。相当数の隊員がロシアへ保護を求めたというが、これは「親ロシア」だからではなく、命の危険があるからだ。

 クリミアの状況を見ても、相当数のウクライナの将兵が反クーデター派についたようだが、同じことが東部や南部の都市で起こっている可能性が高く、ソコル(傭兵)や親衛隊(ネオ・ナチ)を派遣する必要があるのだろう。

 ベルクトの隊員は狙撃の犠牲にもなっている。2月25日にキエフ入りして調査したエストニアのウルマス・パエト外相は、その翌日にEUのキャサリン・アシュトン外務安全保障政策上級代表(外交部門の責任者)へ電話で次のように報告している:

 「 全ての証拠が示していることは、スナイパーに殺された人びと、つまり警官や街に出ていた人たち双方、そうした人びとを同じスナイパーが殺している。同じ筆跡、同じ銃弾。実際に何が起こったかを新連合(暫定政権)が調査したがらないほど、本当に当惑させるものだ。スナイパーの背後にいるのはヤヌコビッチでなく、新連合の誰かだというきわめて強い理解がある。 」「 新連合はもはや信用できない。

 この報告に対し、アシュトンは「議会を機能させなければならない」と応じた。「国境なき巨大資本」がカネ儲けしやすい環境を作るため、都合の悪い事実は隠蔽しなければならないというわけだ。「西側」のメディアは、アシュトンの意向に沿う「報道」を続けている。





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最終更新日  2014.04.09 10:24:58


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