《櫻井ジャーナル》

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2023.03.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 中国やロシアを倒すしか生き残る道がないアメリカだが、その周囲から「同盟国」が離れ始めている。そうした中、アメリカの手先になろうとしているのが日本と韓国だ。3月16日には尹錫悦大統領が来日、岸田文雄首相と会談した後、すき焼きやオムライスを食べたらしい。その2日前、シリアのバシャール・アル・アサド大統領はモスクワを訪問している。

 シリアは2011年春から軍事侵略を受けている。バラク・オバマ政権はリビアやシリアの体制を転覆させるため、ムスリム同胞団やサラフィ主義者を中心とする戦闘集団を送り込んだのだが、アメリカ政府の内部には、そうした政策を危険だと考える人もいた。そうした人びとをオバマ大統領は2015年に追い出している。

 2月には国防長官をチャック・ヘーゲルからアシュトン・カーターへ交代、9月には統合参謀本部議長をマーチン・デンプシーからジョセフ・ダンフォードへ交代させた。デンプシーが退任した5日後、9月30日にロシアはシリア政府の要請で軍事介入、アメリカの手先として活動していたジハード傭兵を敗走させた。

 そこでアメリカは新たな手先としてクルドを使い始めるが、そのクルドとジハード傭兵の戦い、さらに傭兵相互の戦いが展開されている。しかもクルドを使いながらアメリカ軍はシリア領内に基地を建設、石油の盗掘も行ってきた。

 そうした内戦を終わらせるため、ロシアはイランやトルコと協力して話し合いを進めていると伝えられているが、イランは中国の仲介でサウジアラビアと国交を回復、​ この3カ国は今年3月10日に共同声明を発表 ​した。それぞれ大使館を再開させることを明らかにしている。

 ​ その前日、ロシア軍は極超音速ミサイル(マッハ12)のキンジャールを含む約80機のミサイルでリボフを攻撃した ​。地下80メートル、あるいは120メートルの場所にNATOの戦略司令部があり、その司令部が破壊されたと報道されている。

 そこには300名以上のスタッフが常駐、その一部はイギリスやポーランドをはじめとするNATO諸国軍の将校で、アメリカ軍の将校もいたという。司令部は土砂で埋まり、死体の数は確認されていないようだが、相当数にのぼり、「影の参謀」とも言われているNATOの将校数十人が含まれているとも言われている。

 ウクライナでの戦闘は昨年3月の段階でキエフ側の主体はNATO。アメリカのネオコンだけでなく、イギリスとポーランドがロシアとの戦争に積極的だ。ウクライナへ武器弾薬を供給、兵士を訓練、自国の特殊部隊を送り込み、軍事情報を提供しているだけでなく、作戦を指揮してきたと言われている。

 3月14日には黒海をクリミアへ向かって飛行していたアメリカ空軍の偵察用無人機MQ-9が墜落したという。MQ-9は公海上を飛行していたとアメリカは主張するが、ウクライナに展開するロシア軍に関する情報を収集していた可能性が高く、その情報はウクライナ軍へ伝えられる。

 アメリカが発表した映像では場所が特定できない。MQ-9は燃料をかけられたとされているが、レンズは汚れていないようだ。アメリカ側の主張が正しいなら、そうした行為はロシア軍機のパイロットにとっても危険だ。映像のつながりも不自然。

 こうした疑問はあるが、この墜落がアクシデントでなかった可能性はある。ロシア軍のアメリカ軍に対する警告だったということだ。

 ロシアとアメリカとの軍事的な緊張が高まる中、中国の習近平国家主席は3月20日から22日にかけてロシアを訪問してウラジミル・プーチン露大統領と会談する予定だ。

 その後、ロシア軍は部分的動員で集め、軍事訓練を終えた兵士30万人から40万人ほどを戦線へ投入すると予想する人は少なくない。この予想が正しいならば、初めて本格的な軍事作戦を始めるということになる。






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最終更新日  2023.03.18 02:06:20


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