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「緑色の部屋」は俗に言うトリュフォーのろうそく三部作の一つです。僕はこの映画をリアルに観る機会が(つまり公開当時に見ることができた年齢ってこと)あり、しかもそのころ付けていた日記にこの映画の説明をする雑誌の切抜きまで貼っていたのに見逃しました。その後、この映画はヴィデオにはなったのですが、DVDにならないんですね、これが。主演はトリュフォーその人です。出てくる女性はナタリー・バイ。あらすじというと、第一次世界大戦が終わって10年目の設定です。主人公のジュリアン・ダヴェンヌ(トリュフォー)は若い頃妻を亡くし(結婚してすぐ)、その後独身を通し、家政婦とその親戚の耳の不自由(だから口も不自由です)な少年と暮らしていた。彼は、死んだ妻の遺品を集めて(手の模型?まで作って)妻を偲ぶ部屋を作っていました。彼はもう廃刊しても不思議ではない雑誌の死亡記事を書く仕事についていて、それは名文を書くのですが、若い頃親友だったポール・マシニーという政治家の死亡記事を書くことは拒絶します。彼はマシニーを許せないのです。ところで、妻の手の模型にはめるための指輪を得ようと競売に出かけたジュリアンはセシリアという女性と出会うのですが、彼女は彼と幼い頃に会ったらしいのです。 一方、「妻の部屋」で火災が起こり、呆然となったジュリアンは妻の墓地の礼拝堂が荒れ果てているのを偶然発見して司祭に働きかけて、立て直します。それも、彼の大事な死者たちだけを祭るために・・・。 ジュリアンは死者たちの写真を礼拝堂に掲げ、多数のろうそくを絶やさないように燃え続けさせることで死者を生き続けさせようとするのです。一方、彼に好意を持ったセシリアの大事な死者が・・・・と知ったジュリアンは、彼女と決別はするのですが・・・・。ラストはわかってしまいますが、それにしてもろうそくがきれいです。日本人のための映画と言えます。死者と常に交流をする(もしくはしていた)日本人の死生観ってこういうものだったのでしょうか(もちろんデフォルメするとの話ですが)。もし、ヴィデオで見る機会があればぜひとも鑑賞して下さい。
September 28, 2006
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彼岸花はやっぱり特異な花ですね。空中ににゅっと突き出ていて。多くは群生しているから迫力もあるし。通りすがりの庭に咲いていたりしますが、さすがに他人の庭の中の花を写真で撮るのは気が引けます。これは道端の一本です。そういえば、小津安二郎の彼岸花をご紹介しましたが、紹介した本人はもう、筋書きを忘れています。もっとも小津安二郎の映画ってどれも、みんな同じようなものですけどね。
September 26, 2006
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家族四人(子供2人)で銀座でお食事してきました。銀座はやたらと行く場所で、いつのまにか引き寄せられてしまいます。うーん、いい街だなあ。で、バーニーズニューヨークの5階にある赤坂離宮銀座店でランチを食べてきました。一番安いコースが3800円と滅茶安値です。子供達はこれもおいしい麺を食べて。僕はランチコースのスパイスのついた揚げ豆腐が、シンガポールのラッフルズで食べた中華に似ていておいしかったですね。デザートでえらんだ羊羹(ゼリーの間にはさまって、なんともいえない香りが口に残るのです)もとてもおいしかったです。味がシンガポールやグァムの中華料理屋に比べて塩辛くなくておいしかったです。満足しました。
September 25, 2006
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どうも僕は、映画館で気に入った映画をもう一度DVDでも見てしまうようで、このポビーとディンガンもそうです。恵比寿で見てから、気にいって、イギリスのDVD販売のHP(AMAZON.CO.UKその他)やオーストラリアのHP(この映画はオーストラリアの映画です)で探したりしたのですが見つかりませんでした。それが、日本で販売開始されました。 というか、もう1,2ヶ月前から予約していまして、それだけ見たかったのですが、実際見てみると、映画館のときのほうが感動したな、なんて勝手な感想を言っております。 ケリーアンみたいな女の子、僕は嫌いなんです。 ま、最後に・・・なので、ケリーアンの悪口を言ってはいけないのでしょうがね。 オパールの輝きというのは、この映画まで興味なくて知らなかったんですけど、本当に不思議ですね。確かに夢に取り付かれてしまいそうです。 子供で泣きたい人にはもってこいの映画です。
September 25, 2006
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土曜日に小平市と萩山の中間にある夢玄という蕎麦屋でそばを食べてきました。まずは板わさで日本酒(このときは天狗の舞)をいただきました。ちょうど気持ちがよくなったところで、おそばをいただきました。うーん、おいしい。まっとうな蕎麦です。奇をてらわず、ふつうの蕎麦です。とてもおいしかったです。また行こうと思っています。
September 19, 2006
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続編よりも遅れること数ヶ月で、前編を見ました。日比谷シャンテシネにかかっていたとき、他の映画を見て、これはみなかったんです。オドレイ・トトゥを好きな人も多いけど(アメリのせいでしょうけど)、僕はそれほどオドレイ・トトゥが好きでなくて、嫌いというより苦手なタイプです。まあ、スパニッシュ・アパートメントにはオドレイ・トトゥはそんなには出ていないんですけどね。パリジャンのグザヴィエが恋人をパリにおいて、スペインに留学し、バルセロナでイギリス人、イタリア人、ドイツ人、その他いろいろな国籍の同じ境遇の学生と7人暮らしをする物語です。あまり日本とかわらないなあ(少なくとも東京と比べて)っていうのが僕の感想です。青年の悩みもあまりかわらないですね。そういう意味でのグローバリズムっていうのは、いいのか悪いのかわかりませんが、すでに僕たちの文化を侵しています。普遍的な言葉で、問題を語れるというのはいいんだけれど、それぞれの国、民族の文化が薄っぺらなものになっていくような気もします。このへんが、気がかりなところですが、自らのアイデンティティをナショナリズムとくっつける現在の日本の風潮は、はっきりいって過ちです。まず、自らの文化の優位性をいうのではなく、それぞれの文化の相対的な意義・意味を認めることからはじめましょう!
September 18, 2006
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イギリスには第二次大戦時から、レビュー(女性や男性が踊ったりコントをしたりする見世物)のときに、うしろに彫像のように動かない裸の女性を立たせることで世の大喝采を浴びたウインドミル劇場というのがあったそうです。なんと、戦時中も閉鎖しなかったそうです。 この劇場の看板には「Mrs. Henderson presents」と書いてあったそうで、そう、この映画は、そのウインドミル劇場の物語です。イギリス上流階級のヘンダーソン婦人がどうして、裸の女性を登場させる大衆娯楽を世の(若い)男性達に提供したのか?ヴァン・ダムという舞台監督(男性)とヘンダーソン婦人の関係も物語の進行とともに変化して面白いです。空襲の最中に劇場の閉鎖をおかみから告げられ、ヘンダーソン婦人がみなの前で、どうしてこの劇場を始めたかを打ち明けます。けっこう、感動します(が、フランスに自家用機でだれかの墓参り(墓標ははっきりと事実を告げています)をしたことで大体わかってしまいます)。だれでもかれでも、全裸になってしまう現在からすれば想像できない時代背景だとは思いますが、ちょっと悲劇もまぜてみたりして、一見の価値あります。ところが日本公開はされていないようです。残念至極です。
September 15, 2006
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ロラン・バルトが東京の真ん中にあるといった真空の中の騒ぎも少し静かになりました。でも、あの真空の存在そのものに対して、ほんの10年、20年前だったらその意義自体を問う議論があったのに、この国はいつのころからか自由がなくなり、ひとびとも従順になり、全く声があがりません。銀座で上映されている「太陽」の主人公の家族の話です。あの一家を特別扱いすることの是非そのものを議論してはいけない国になったのでしょうか。いつからそんな国になったのかと考えると、おそらくは僕より一世代前の団塊の世代といわれる、いい加減なことばかりして、自分達は悦楽を享受した世代のせいだと思います。彼らも孫ができてきて、常識しらずの隔世遺伝がちまたにあふれるわけですね。その知的脊椎を支える、フジ・サンケイグループや読売新聞・日本テレビのグループは、教養はないけれど(大阪読売などには骨のある記者はかつていましたが)、首尾一貫した持続した志があると思います。つまり右翼愛国であれという思想です。毎日や朝日というのはこの点、普遍的客観主義(つまり役所の情報のたれながし)をモットーとしているために、その主張が常に振れています。持続していません。この際、偏向しているといわれても(報道機関が偏向していて何がわるいのでしょうか。)主義主張を一貫した報道会社・出版社に声をあげてもらいたいものです。
September 14, 2006
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土曜日に映画館で観たばかりなのに、妙に冒頭のシーンをもう一度みたくなってDVDを見始めました(日曜午後11時ごろ)。そしたら、まず奥さんがはまって、ひきずられて僕も全部見てしまいました。 日本語字幕ではさらっと流されていた英語でのジョークのようなものもわかったし、トムがカシミアでなくて・・・というところも、僕は知らなかったけど奥さんに聞いてはじめて知ったし。 短期間に2度みるなんて20歳台に映画館で「ソフィーの選択」を続けてみたのと、30歳台に「マトリックス」のちょうどいい場面でポケベルで呼ばれて、しょうがないからその後、また見たくらいしか覚えていないなあ。 もうしばらくは、マッチ・ポイントはいいです。満足しました。
September 11, 2006
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恵比寿のガーデン・シネマで見てきました。溝口健二の特集はシネマ2でやっていて、雨月物語も見たかったんですけど、マッチ・ポイントにしました。でも、これすでにDVDを持っていて、途中まで見ていたんですよね。もう、なんて無駄でしょう!ウッディ・アレンがニューヨークでなくイギリスの上流階級を舞台にサスペンスを描いた作品です。スカーレット・ヨハンソンが本当に意地悪なんでしょうけど、底意地の悪い役をよく演じて(そのまま出しているかのように見える)います。また、主人公クリスの奥さんとなるクロエ役はどっかで見たとおもったら、Dear フランキーに出てた役者さんでした。 クリスというプロテニス選手がサーキットを退き、名門テニスクラブのコーチになるところから物語りは始まります。かれのナレーションで「ボールがネットの上に当たってはずんで、ついているときは向こう側に落ちて勝つ。ついてないときはこっち側に落ちて負ける。勝敗は運が決め、人生はコントロールできない。」という彼の持論(人生観)がまず述べられます。 彼はトムという大金持ちのぼんぼんと出会い、彼の妹クロエに紹介され、クロエはクリスに夢中になります。ところが、クリスはトムの婚約者であるノラというアメリカ人女性に強く引かれるのです。クリスはクロエと結婚後もノラと浮気を続けます。トムはというとノラと別れてしまったので、余計にノラはクリスに夢中になるのです。義父の会社で順風満帆な生活を送るクリスですが、ノラが妊娠してしまい、彼はノラに殺意を抱き・・・ 川端でのクリスがとった行動が大写しになったとき、僕は「あ、結局そうなっちゃうのか?」と思いましたが、実はラストはまったく違ったのです。見事にしてやられた感じです。そこのところ一点でこの映画は成り立っていると思います。しゃれていますね。 次回作もヨハンソンで撮ったみたいです。しばらくはウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンの映画から目を離せないですね。
September 10, 2006
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3月に恵比寿ガーデン・シネマでやっていたのに見にいけなかった映画です。DVDをAMAZON.COMで入手したのでやったとばかり見ました。うーん、なんともいい映画ですが・・・ ピート(Tommy Lee Jones)はテキサスのカウボーイですが、彼と友達のメルキアデス・エストラーダはつるんで、近くの軽食屋ではたらく女性とその友人(国境警備隊の隊員を夫に持つ人妻)とモーテルにいって肉体関係を享受します。 ところで、その国境警備隊員マイク・ノートンはまだ新人で、偶然にメルキアデスが羊を狙うコヨーテ(?)をライフルで射撃しているところに出くわし、自分が狙撃されていると思い込みメルキアデスを射殺してしまいます。彼はメルキアデスを埋葬します。 獣によって掘り返されたメルキアデスの死体を確認したピートです(そこでまた埋葬)が、かれは軽食屋の女からマイクがあやしいと知り、マイクを誘拐し、メルキアデスの死体を掘り起こし、メルキアデスが生前語っていたメキシコの理想的な村に埋葬してやろうと馬の旅がはじまります。 さて何とか彼ら一行がメキシコに来てみると・・・・ いろいろな登場人物からの見方で考えることができます。 寓話としても考えられるのでしょうか。 でも、マイクにしてみると不条理な話です。彼は間違って人を射殺したかもしれませんが正当な裁きを受けているわけでもなく、そのうえ彼の知らないところでは、自分の妻はその男と浮気をするし、しかも彼が誘拐されてまもなく家を出てしまうのです。 LoyalityとかFriendshipというのはわかるにしても、Justiceはちと独りよがりかと。まあ、もっともjustice(正義)はいつの世でも、どこでも独りよがりなものなのは、ブッシュさんや小泉さんを見ればわかりますけどね。
September 5, 2006
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月曜日は仕事を休んで1日人間ドックを受けてきました。8時半から14時頃までかかりました。まず尿検査・採血検査。外科で直腸診と肛門鏡検査。オプションでつけたピロリ菌検査(呼気で行ないます)。心電図、腹部エコー。胸部X線写真。11時頃に上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)。ここで、しばらくして(口腔内から喉頭の麻酔がとれたあたりで)食事になりました。その後、内科の診察、眼底・眼圧測定、負荷心電図、呼吸機能検査、視力測定・聴力測定とあって、やっと終わりました。本日は脳ドックはオプションにつけていません。結構、ぎっしりです。本日分っただけでも、HbA1cが正常値ながらやや高め、PSAがやや高い(正常域ははずれている)。ピロリ菌はいませんでした(十数年前に自分で除菌したのですが、成功していたようです)。ああ、疲れた!
September 4, 2006
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