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DVDでは「Wedding crashers」「Respiro」「The passengers」などを観る予定です。映画では予定では「薬指の標本」「太陽」(映画館でも観てみたい!)ですかね?すでにアメリカに注文したソクーロフの「Moloch」が届いたらすぐに観るかもしれません。小説では「トリストラム・シャンディ」を読んでいます。それからジェフリー・フォードの「白い果実」も読み始めました。感想は、またのお楽しみというところで。
October 30, 2006
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今、銀座で「太陽 The Sun」という映画が上映されています。アレクサンドル・ソクーロフという名監督(「ファザー、サン」、「マザー、サン」、「モレク神」などで有名)による終戦直前の昭和天皇を扱った映画です。僕はその「The Sun」を銀座にいかずにDVDで見ました。すばらしいです。苦悩しながらもどこか素っ頓狂な人間像を描いています。あのパーキンソニズムもそっくり(歩き方はもうちょっとちょこちょこと小刻みでしたね)ですが、ひとりの平凡な人間を見事に描ききっています。いちど見終わってすぐにもう一度見てしまいました。ただし、マッカーサーの英語が聞きにくくて(TOEIC 900点以上(自称?)の妻もよくわからないといっていました)閉口しました。たぶん、この映画は一部の映画好き以外にははやらないし、薦めることもできないでしょうが、僕はひさしぶりに堪能しました。映画館に見に行こうかな? イッセー尾形のほかに、桃井かおり、佐野史郎が好演しています。 いわゆるはやっているから映画を見に行こうかという人は絶対面白くないと思います。 神とされた人間の姿に迫るフィクションを観たい人はぜひ観てください。
October 28, 2006
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またまた小津安二郎です。あいかわらず、電車の中でiPodで観てます。ところが、小津安二郎ばかり観ていると眠くなるんですよね。この映画もそうで、一度見たような気がしてきます。小津映画は「定食屋」の料理のようなものですから、おいしくて栄養もあるのだけれど一度食べたような感じがいつもします。まあ、それがくせになるんですけど。舞台は鎌倉で、年老いた(59歳といってます)大学教授(笠智衆)は妻をなくして年月が経っています。彼の身の回りはしっかりものの娘(原節子)がやっています。この父親は娘がかわいいのですが、そろそろ娘を嫁に出さなくてはいけないとも考えています。そんな時、おばさんから見合いを持ち出された娘ですが、父親の世話をしなくちゃならないからと気乗り薄です。ところがおばさんが言うには、父親も再婚を考えているから大丈夫と。娘はショックをうけてしまいますが、父親に確かめてみても、本当らしく、あまり気乗りがしないまま見合いをします。さらに、父親に説得されて結婚することになります。結婚を控えて京都に父娘で旅に行きますが、その夜、同じ部屋で父娘が寝ながら会話をしているうちに、父親はいびきをかいて寝てしまい、その寝顔をみて娘は決心をするらしいです。娘の結婚式のあと、一人きりの家で、父親が果物をナイフでむいているシーンが印象的です。って、どうです。どっかで観た覚えがあるでしょう。全集2巻に入っています。全集4巻をすべて見終わるのは来年までになりそうです。
October 26, 2006
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ナイト・ウォッチ三部作の第三作が待ち遠しいです。ロシアでは製作されているのかしら。
October 24, 2006
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DVDで見たのに映画館で観てきました(しつこい性格?)。日曜日お昼(12時35分)の回なのに、場内はがらがらでした。30分前に券を指定(全席指定なのです)したとき、真ん中(前後左右、完全な真ん中)に取れたので、一人だから偶然いい席が取れたのかな?って思っていたら、全員で20~30人しか入っていませんでした。 で、映画は非常によかったんですけど。 やはりニコール・キッドマンの長まわしのアップの演技は最高でした。あんなシーンは現在できる女優は彼女くらいでしょうか? iPodで見ていたり、テレビのスクリーンでDVDを見ていたので、映画館の大きなスクリーンだと、感動しますね。やはり映画は映画館が一番かな? 興行的には散々でしょうけど、僕は納得できる作品だと思いました。 銀座でまだ「太陽」がやっていたのですけど、眠くてもう一本!っていうことはできませんでした。それに、これもAMAZON.CO.UKでDVDを注文してしまっているので、もしかしたら映画館では観ないかもしれません。 あとtrailer film で気になったのが「グアンタナモ、僕達が見た真実」です。アルカイダと間違えられてアメリカに捉えられ、キューバのグアンタナモ基地に2年以上も不法に捉えられていた青年達の物語で、もちろん事実に基づいています。アメリカのいんちきさをよくあらわしていますが、多分、アメリカの属国である日本では、この映画ははやらないだろうし、「ホテル・ルワンダ」に感動したなんて言っている「似非人道主義者」も、絶対見に行かないだろうね。ちなみに、この映画もすでにDVDで見ています。(とにかく日本は他のアジアの国よりも映画が伝わってくるのが遅いです?!)
October 23, 2006
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タランティーノが製作にかかわっているからAMAZON.COMでDVDを買ったのですが、大後悔!拷問ものです。スロヴァキアを旅行するのが怖くなりますよ。日本でももう少しで公開するらしいですけど・・・。こんな映画を劇場にかけていいのかなあ?もし公開中に猟奇殺人事件が起こったら一発で上映中止だろうと思います。 さて物語りはというと、2人のアメリカ人(青年)がヨーロッパをバックパッキングしている最中にもう一人のアイスランド出身の青年と一緒になり、とあるホステルに泊まります。ロシア出身のイタリア女性が同室にいたりして、最初はアダルトもしくは青春映画?てな具合です。ところが友人が一人消え、2人消えていくのに、町の人はとりあってくれません。あのイタリア女性を問い詰めると芸術的なショーに行っているとのこと。車で案内させると廃墟になった工場(?)のような建物です。そこで行われていたのは、世にもむごたらしい・・・・・・ 本当に気持ち悪いです。ちょこちょこと相手を倒すんですが、これも気持ち悪い!一番最後のシーンでさえ、スカッとするわけがない!!うーん、買うんじゃなかった。おまけに見るんじゃなかった!!拷問好きな人にはお勧め映画です。 それから、やたらfuck やらshitやらが出てきて、本当、いいかげんにしろよっていいたくなります。きちんとした映画がしゃべれなくなっているのでしょうか、今のアメリカ人は?!
October 21, 2006
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この本は、雑誌か新聞の書評でも見たので、もうお読みになった方も多いかもしれません。文章はあまりうまくなく(うまいのでしょうがくせがある)、物語の進行も古風です。しかし、面白かったですよ。アマゾンのレビューである人が、「香水」が好きならお勧めしますみたいなことを書いていらっしゃったんですが、「香水」ほどの衝撃はなかったなあ。以下はアマゾンにあった、出版社からの要約のコピーです。「姿を見ずに肖像画を描いてほしい」その奇妙な依頼は 画家を虜にする……19世紀末のニューヨーク。肖像画家のピアンボに突然声をかけてきたのは、両目が白濁した盲目の男。シャルビューク夫人の使いと称し、法外な報酬を口にして、肖像画の製作を依頼してきた。ただし、屏風の向こうで夫人が語る過去の話とその声だけで、姿かたちを推測しなければならない、という奇妙な条件付きで。謎の霊薬、人糞占い師。血の涙を流しては死に至る奇病の流行夫人の荒唐無稽な語りを聞くようになってからというもの、ピアンボの周辺でも不可思議な事が次々と起こるようになり……。世界幻想文学大賞、エドガー賞受賞の鬼才が贈る、クロスジャンルの最高傑作! どうですか。話を聞くだけで女性の肖像を書かなくてはならない画家の物語。画家には美しくてやさしい恋人もいるのに。出てくる画家の名前にも実在の画家が混ざったりしています。多分、アメリカの読者ならこの辺がくすぐられるのでしょうね。本文中でも主人公の画家によって連想されるようにシェヘラザードの物語なんですよね。ちょっとずつ小出しに出される話。しかもわけがわからない話ばかり。この作者の前作も読んでみたくなりました。
October 19, 2006
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神宮外苑前というか青山キラー通りのワタリウム美術館で10月9日までやっている「さよならナム・ジュン・パイク展」に行ってきました。かつての朝日ジャーナル世代としてはヨゼフ・ボイスやナム・ジュン・パイクはなつかしい名前です。ビデオ・アーティストとして名を成したパイクの一部を知ることができると思います。でも、さすがになつかしさだけで、これだけですかという感じの美術展の内容でした。もしかして、時代がそう感じさせるのでしょうか。なにしろモニタは液晶で薄くなったし、プロジェクターも小さくなったし、なによりもビデオよりもインターネットによるメディアおよびその内容の変化です。ナム・ジュン・パイクのアートはインターネット時代には古いといわざるを得ません。情報の広がりを感じさせるのは、振り子の動きをカメラで撮影し、振り子の周囲に置いた「フレンチ・クロック」や、ろうそくを移した映像をプロジェクターでさらにろうそくのバックに写し、それを撮った映像を違う角度からプロジェクターで写し・・という「ニューキャンドル」で感じ取ることはできますが、その広がりはインターネットによる空間的時間的文化横断的広がりに比べていかにも狭い小さいものです。クローネンバーグのビデオドロームという映画が、ビデオを扱っているにもかかわらず、その映像による洗脳・脳の支配という考えがインターネット時代になっても色あせないのとは大きく異なります。 関係ないのですが、若い人が多く来ていたことにびっくりしました。 若い人こそ、もっと新しい芸術に目を向けてもらいたいと思いました。古いことを学ぶのもそりゃあ大事ですけど、結局、パイクの芸術は、20世紀の芸術になったのですから。 4時に美術館を出て、外苑東通りを1時間歩くと早稲田鶴巻町で新目白通りになります。 神田川を渡り、護国寺方面に歩き、家に着いたときは5時半でした。 パイクはなつかしかったし、1時間半の散歩は気持ちよかったし、とても有意義な土曜の午後でした。青山キラー通りにある建物です。僕にはワタリウム美術館より印象的でした。このあたりは有名な建築家による建物がいっぱい建っています。外苑は銀杏(いちょう)が黄色になって、その葉っぱの黄色と銀杏(ぎんなん)の匂いで秋を感じさせてくれます。車では外苑東通りから新目白通りに入って右折して、つぎに護国寺にむかうのですが、本日は徒歩の身軽さから、新目白通りにはいかずに、突っ切って神田川をわたり川端の新江戸川橋公園をお散歩しました。そのあと、護国寺に向かって歩くと、鳩山御殿があり、光文社や講談社があり、まもなく目的地です。
October 8, 2006
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フルモーションというレーベルが「エロスをテーマにした邦画の可能性を模索」してつくったものです。テーマは「夫婦の性」です。僕はAVというのを大学時代に友達の部屋で宇宙企画(?)のものを一つ見ただけなので、おそらくAVとはなにかということさえ知りません(AVとはこの場合アダルトビデオを示します)。で、なんでそんな僕がかというと、この企画はどうも「エロス」であって「アダルトシーン」を出すことではないらしいですね。この「QUESTION」もそうです。 順は妻の真理と結婚して1年になりますが、二人は触れてもキスしてもいません。それは、真理がおさないときのトラウマ(両親の関係にあるのですが)から、男から触られるのを受け付けないからです。順は生理的な欲求は、外で風俗店に行くことで済ませていますが、それでも順は真理に我慢できなくなっていきます。一方、妻の真理はクイズマニアで、難しい問題でもみんな答えてしまいます。 順の気持ちを察した真理は「クイズに答えられなければ少しずつ触っていい」という条件を持ち出します・・・・。 なんとも湿った画面です。 きわどいシーンはあまりありません。 ほとんどが夫婦2人の会話ですが、室内にテーブルしかなくて、生活感も感じられません。 それでいて、映像は湿っています。 役者の声はぼそぼそして聞きづらいです。 いいところ悪いところいろいろありますが、それほど悪い映画ではないですね。ただし、アダルトビデオとはこれはいえないでしょうね。夫婦の愛情の一つを描いてみましたっていうえいがですか?
October 5, 2006
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実は試写会があたって10月6日にユナイテッド・シネマ豊洲であるのですが、なんと、その日は当直になってしまいました。残念。で、例のごとくAMAZONで探すと、どういうわけか個人扱いで売っていたのです(アメリカのAMAZON.COM)。すごく早く届きました。試写会よりも先行して見る事ができました。DVDは字幕(subtitle)がKoreanとEnglishです。海賊版?とも思ったのですが、どうなんでしょう?なんとなくできはいいパッケージです。舞台は朝鮮半島の山奥です。朝鮮戦争の最中らしくて、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の軍の部隊が大韓民国(南朝鮮)の軍に襲われて、北朝鮮の3人の軍人は山奥に逃げ込みます。また、一方、韓国軍から逃亡した軍人2人が同じ山奥に逃げ込みます。2グループはそれぞれ別々に不思議な村人に出会い、山奥の村トンマッコルにいざなわれます。そこでは墜落した軍用飛行機に乗っていたアメリカ人スミスも治療を受けていました。村人は銃の存在も知らない人たちで、銃を突きつけられてもきょとんとして手を上げることさえしません(一人だけ外のことを知っている教師がいるのですが)。彼ら外部のものは村人の前で敵対しあうのですが、持っていた手榴弾で村の食糧倉庫をふきとばしてしまったことから、一緒に農作業をすることになり、いつしか相手に対する理解が生まれます。ところで、国連軍(つまりアメリカ軍だったわけですが)ではスミスが帰ってこないことから、失踪した地点の住民を敵とみなし一掃する計画を立てます。そのとき、かつて戦った男達は一緒に武器をとって・・・・ ほのぼととした映画なんですが、最後のほうは、血なまぐさくなります。 全部を子供にみせていいものやらどうか? こういった映画の場合、おつむの弱い道化役が必要なのですが、かわいい女の子がその役をこなしています。 音楽は久石譲です。監督:パク・クァンヒョン、出演:シン・ハギュン、チョン・ジェヨン、カン・ヘジョンです。 こういった映画は日本でも作れそうですが、仮想敵国に対する憎しみが相当に強い現在は無理かな?10月28日全国ロードショー公開だそうです。
October 5, 2006
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