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本日ご紹介するのは「ニイニイゼミ」。成虫の体長は20~24mmと、本州で見られるセミの中では小さい方になります。平地の明るい雑木林に生息し、都市部の緑地等でもよく見られますが、特に写真のように泥をかぶった小さな抜け殻が目につきます。実は、本種の幼虫が生存するには湿気を多く含んだ土壌が必要であり、水が無く土壌が乾燥しやすい公園等では数が少なくなります。そもそも、幼虫が泥をつける理由というのも、諸説提唱されていますが、これが正解というものが未だ確定していません。幼虫の殻が他種と比べて弱いから泥で補強しているとか、羽化する場所が他種より地表に近いため外敵から身を守るためにつけているとか、そもそも湿ったところを好むから泥が付きやすいのではないかとか、本当にいろいろな説が出されていますが、いずれも微妙に根拠が得られず、自信をもってこうだといえないのがつらいところです。そうであっても、本種の抜け殻を同定する際、「泥被り」は、明確に本種の特徴となっていることに変わりはなく、諸説をつらつら挙げながら、だれか解明してくれると嬉しいなと、他力本願に全振りするところです。ちなみに、光があれば夜間でも行動しており、ライトトラップにもよく飛来してきます。ニイニイゼミ Platypleura kaempferi 半翅目セミ科 2020年7月21日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 31, 2026
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本日ご紹介するのは「ハツリグモ」。6年ほど前に同じ個体をご紹介しましたが、改めて「みんなの森の生き物」ということで再掲載。漢字では「葉吊蜘蛛」と書きます。地表10cm以内の地面に近い木や草の根元近くの草間等に垂直に正常円網を張り、その網の中に枯れ葉を吊るして住居としているのが、名前の由来です。体長は、雄で5~6mm、雌で8~11mm。頭胸部や脚は赤く、胴体は黄褐色に茶褐色の縦筋があるのが特徴です。網に吊り下げられた落ち葉を丸めた巣ハツリグモ Acusilas coccineus クモ目コガネグモ科 2020年4月19日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 30, 2026
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本日ご紹介するのは「ルリマルノミハムシ」。瑠璃色の光沢を持つ、丸くてノミのように跳ねるハムシという意味です。体長約4mm程度の小型のハムシの仲間で、色々な花に集まり、 花粉や蜜、 蕾や花びらを餌にしています。後脚の腿節が太く、バッタみたいになっており、危険を察すると跳ね飛んで逃げてしまいます。ヒメジョオンをはじめとするそのあたりの路傍の花にもよく見られるので、注意して探せば見つかりやすい種ではないかと思います。ルリマルノミハムシ Nonarthra cyanea 鞘翅目ハムシ科 2024年11月3日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 29, 2026
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本日ご紹介するのは「アカメガシワ」。漢字では「赤芽柏」と書きますが、写真のように春に出る若葉が紅色をしていて、葉っぱがカシワの葉の形に似ていることから名づけられました。葉の形からカシワとついていますが、ブナ科ではなく、ポインセチアなどと同じトウダイグサ科の植物です。主に山野に生育する落葉小高木または落葉高木ですが、雑木林の管理に携わったことがある人なら、成長が早くギャップができるとすぐに生育してくる典型的なパイオニア植物であることもご存じかもしれません。とにかく、成長が早く、実生だけでなく、萌芽もすさまじいものがあり、ほっておくとあっという間にアカメガシワの林になってはしまいます。花期は初夏で、雌雄異株のため、下部によってつける花が異なります。雄株では枝先の円錐花序に白色の小さな花を多数つけ、黄色の葯が目立ちます。一方、雌株の花序は、雄花序よりも小さくて花数が少なく、花弁はなく赤い花柱が見えるのが特徴で、同じ木なのに全然違った感じになります。ちなみに、嫌われ者の割には、意外と利用価値も高く、木材を床柱や下駄、薪炭に利用できるほか、樹皮は生薬、葉は染料などにも使われます。ともかく、雑木林管理の際に、真っ先に剪定・伐採の対象とされてしまうのは少しかわいそうですが、どんなに頑張ったところで、全個体が駆逐されるわけもなく、毎年毎年、新しい赤い葉を拝むのが現実というところです。アカメガシワ Mallotus japonicus キントラノオ目トウダイグサ科 2020年4月19日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 28, 2026
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本日ご紹介するのは「ツマキヘリカメムシ」。本種は体が光沢のない黒褐色で、腹部の後半が幅広くなっており、翅からはみ出しているのが特徴の、体長1cmくらいのやや小型のカメムシです。漢字では「褄黄縁亀虫」と書きますが、本種の特徴の一つでもある触角の先端が黄色いことが名前の由来となっています。割と多食性でイタドリやキイチゴ、ウド、ノイバラ、アザミなど、様々な植物について、その汁を吸っています。なお、近縁種にオオツマキヘリカメムシがいますが、こちらは大きさが本種より一回り程大きく、尾部の形状として雄では腹端に2つの突起が見えることで、それが無い本種と区別されます。ツマキヘリカメムシ Hygia opaca 半翅目ヘリカメムシ科 2024年7月7日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 27, 2026
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本日ご紹介するのは「クロコブタケ」。漢字では「黒瘤茸」と書きますが、その名の通り黒いこぶ状をしたキノコです。広葉樹の倒木や落枝表面に発生する硬質菌で、木材腐朽菌として、枯れ木や朽ち木を分解してくれます。ただ、自然状態で落枝などを分解してくれているのには問題ないのですが、実はシイタケ栽培の榾木等にも発生し、その場合シイタケの菌糸等の生育を阻害してしまうため、シイタケ栽培業者の方にとっては非常に迷惑極まりないといったところでしょうか。本種は、子座の形態および子嚢胞子の大きさ等から5つの変種が区分されており、それぞれ、特性が違うことがわかっており、この知見がシイタケ栽培に大きく寄与するものと評価されていますが、これを研究された方の目の付け所というのはすごいものだと感心してしまいます。クロコブタケ Hypoxylon truncatum クロサイワイタケ目クロサイワイタケ科 2024年4月21日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 26, 2026
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本日ご紹介するのは「チャイロアサヒハエトリ」。そもそもクモの仲間というのは雌雄異形が一般的で、種によっては外観が全く異なり、本当に同一種の雄と雌なのかと疑ってしまいたくなるくらい見た目が違うものがうようよいます。本種もそんなものの一つで、写真は雌です。雄は脚がとても長くなり、それ自体が主の特徴ともなっていますが、実際、全く違った外観をしています。体長5mm程度の小さなクモですが、拡大してみると、なかなかきれいな斑紋を持っています。おまけに目がクリンとしているため、意外とかわいらしさもあり、結構広いファン相を持っています。本種は、主に樹林地内の草や樹木の葉上に生息しており、いわゆる蜘蛛の巣を張らない徘徊性の種です。チャイロアサヒハエトリ Phintella abnormis クモ目ハエトリグモ科 2024年6月2日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 25, 2026
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本日ご紹介するのは「ヒメオドリコソウ」。その名の通りオドリコソウの仲間ですが、花や葉等が小さいことから「姫」と名付けられました。本種は、ヨーロッパ原産の越年草ですが、現在では日本をはじめ東アジアや北アメリカにも帰化しています。道端や空地、畑等に生育し、場所によっては有害草扱いされているところもあります。そもそも、外来種が蔓延るにあたっては、環境が適していて、競合他者がいない、あるいはいても量ができるといった条件が必要なのですが、多くの帰化植物がみられるところを見ても、この条件の敷居は、かなり低いものと考えられます。また、本種の花期は、本来春なのですが、最近では冬でも開花しているものが見られるようになっており、温暖化等の気候変動の影響は、身近なところでも見られるようになっています。ヒメオドリコソウ Lamium purpureum シソ目シソ科 2020年4月19日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 24, 2026
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本日ご紹介するのは「オオアラセイトウ」。別名ショカツサイ(諸葛菜)或いはムラサキハナナ(紫花菜)とも呼ばれる中国東部原産の越年草です。現在では、日本全土に帰化しているほか、ヨーロッパ南部にも帰化しており、庭の片隅や路傍、線路わき、河川敷などの半陰地に生育しています。アフラナ科の植物なので、野菜としての利用や種から油を採取するなど、アブラナと同等のニーズがあります。そもそも別名のショカツサイ自体、諸葛亮公明が陣を張ったときに、最初にこの花の種を食用として播いたという言い伝えが名前の由来になっているくらいで、観賞用としても利用されていたことを考えると、なかなか優秀な植物といえます。ちなみにアラセイトウ(ストック)に似て大きいのでオオアラセイトウなのですが、この「アラセイトウ」というのは、葉に細かい毛が生えており、ポルトガル語で「ラセイタ」という手触りが荒い毛織物に似ていることに由来し「葉ラセイタ」と呼ばれていたものがなまったものといわれています。 オオアラセイトウ Orychophragmus violaceus アブラナ目アブラナ科 2020年4月19日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 23, 2026
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本日ご紹介するのは「シロヤマブキ」。漢字では「白山吹」と書きます。雰囲気がヤマブキに似て、花が白いことから名づけられました。ヤマブキとの違いは花の色だけではなく、ヤマブキの花弁が通常5枚であることに対し、本種は4枚であるという点も挙げられます。本種は、日本国内においては、福井県や中国地方の石灰岩地など自然分布域が限られたレアな種ですが、観賞用として日当たりが良い庭や庭園、街路等に植栽される事も多く、割と目にする機会は多いです。本種は、高さ1~2m になる低木の落葉広葉樹で、4~5月に径3~4cmの白い両性花を側枝の先端に一つずつ咲かせます。また、花の後は、1花に光沢がある黒色の実を4個ずつつけるのも本種の特徴の一つです。シロヤマブキ Rhodotypos scandens バラ目バラ科 2020年4月19日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 22, 2026
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本日ご紹介するのは「クサボケ」。本種は、本州~九州の山地原野に生える樹高30~100cmの常緑小低木で、その名の通り「ボケ」の仲間です。花期は4~5月で、両性花と雄花が混生しています。ボケと同属のため、全体の雰囲気は似ていますが、本種はボケと違って小さく、茎も地上を這っているか、あるいはやや斜上している程度であることと、花も本種のものは花弁が円形で基部は細くなる点で明確に区別できます。ただのボケだと、割と目立ちますが、地面を這うようにして花が咲いている本種もなかなかいいものです。クサボケ Chaenomeles japonica バラ目バラ科 2024年4月20日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 21, 2026
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本日ご紹介するのは「ムラサキケマン」。漢字では「紫華鬘」と書きますが、その名の通り紫色の花をつけるケマンソウの仲間です。ちなみに「華鬘」とは、仏殿に吊るす仏具の一つで、筒状の花の形がこの華鬘に似ていることから名づけられました。木陰や林縁のやや湿ったところなどを好み、直射日光の当たらない場所に生育する高さ30~50cmほどの越年草です。春の雑木林の林縁に多く見られますが、ケシ科の植物であり全草にプロトピンを含む有毒植物でもあるため、素手での取り扱いには注意してください。特に山野草として食用にされるシャクに葉の形等が似ているため、繰り返しになりますが、間違えないように注意してください。なお、本種はアゲハチョウ科のウスバシロチョウの幼虫の食草としても知られていますが、毒のある植物を食べているため、このチョウ自身も毒を持つことになります。ムラサキケマン Corydalis incisa キンポウゲ目ケシ科 2020年4月19日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 20, 2026
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本日ご紹介するのは「ケブカキベリナガカスミカメ」。名前は、毛深い、体の縁が黄色い長いカスミカメムシという意味です。このカスミカメムシの仲間は、以前はメクラカメムシと呼ばれていましたが、この仲間は複眼だけで単眼を持っていないということから察してもらえればと思います。しかし、世の中の流れで、冠した用語的に問題提起があり、今ではカスミカメムシと呼ばれることとなりました。実際、黒い翅の縁に沿って薄黄色で、さらに小楯板のハートマークもワンポイントとしてついてきます。本種は、体長7mm程度の小さなカメムシの一種で、 ブナ科植物を食草としているため、みんなの森ではコナラやクヌギ等の葉上で見ることができます。ケブカキベリナガカスミカメ Dryophilocoris miyamotoi 半翅目カスミカメムシ科 2020年4月19日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 19, 2026
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本日ご紹介するのは「アブラゼミ」。日本にいると知らない人はいないのではないかと思われるほど、日本を代表するセミの一つです。本種の特徴は、なんといってもその翅の色。本種の名前の由来には、「鳴き声が油で揚げものしている時の音に似ている」など諸説ありますが、そのうちの一つが「茶色い翅の色が油紙に似ている」というものです。世界的にみると、セミの翅というのは透明か、色があっても部分的であり、本種のように全面色塗りという種はとても珍しいといわれています。また、本種は「夜鳴き」をするセミとしても知られており、最近はただでさえ暑くて寝苦しいところに持ってきて、更にうるさいといった状況も発生しています。ちなみに、幼虫の期間は6年程度といわれています。なお、写真の個体はちょうど交尾中のものですが、これが初めての観察となりました。アブラゼミ Graptopsaltria nigrofuscata 半翅目セミ科 2025年9月7日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 18, 2026
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本日ご紹介するのは「ホウチャクソウ」。漢字では「宝鐸草」と書きますが、茎からぶら下がった花の形が、お寺の五重塔やお堂の、屋根の四隅の軒先に吊るされている「宝鐸」に似ていることからこの名が付きました。本種は、山地や丘陵地の雑木林などの樹間の開けた場所に群生する多年草で、春の雑木林の林床を特徴づける植物の一つです。とは言いつつ、やはり緑色の花というのは、花の中では今一つ目立たないため、なかなか関心を持ってもらえないのが残念です。ホウチャクソウ Disporum sessile var. sessile ユリ目イヌサフラン科 2025年5月11日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 17, 2026
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本日ご紹介するのは「ツマキシャチホコ」。漢字では「褄黄鯱」で、成虫の前翅は銀白色で、翅頂部に黄白色の紋があり、この紋の部分を着物の端に例えて名付けられました。幼虫は、群れで生活し、コナラやクヌギといったブナ科の樹木の葉を集団で食害しています。幼虫の体長は約50mm、体は黒色で橙褐色の4本の線を持ち、体毛は淡黄褐色でやや長く、いかにも毒々しい毛虫といった印象ですが、実際には毛に毒は無く、触っても刺されることはありません。ただ、小さな木などでは、アッという間に丸坊主にされてしまうので、必要に応じた対策は大事かもしれません。ツマキシャチホコ Phalera assimilis 鱗翅目シャチホコガ科 2025年10月5日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 16, 2026
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本日ご紹介するのは「ハラビロカマキリ」。漢字で「腹広蟷螂」と書きますが、その名の通り、腹部が幅広いのが特徴のカマキリです。樹上性の傾向が強く、林縁や草原の樹木の梢上、葉上で見かけることが多いです。幼虫は、写真のように腹部を背面に強く反り返らせた姿勢をとっていることが多く、こちらを警戒しながら「やんのか、こらぁ」みたいな感じでガンつけしてきます。なお、みんなの森では現時点で未確認ですが、調布市内全体で見ると、中国を原産とする外来種のムネアカハラビロカマキリの侵入が確認されており、今後の動向が気になるところです。ハラビロカマキリ Hierodula patellifera カマキリ目カマキリ科 2025年7月6日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 15, 2026
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本日ご紹介するのは「クワコ」。別名クワゴとも呼ばれますが、漢字で「桑子」と書くように、桑の木に付くカイコガ科の仲間の蛾です。本種は、絹糸をとるために養殖されている「カイコガ」の祖先ともいわれており、遺伝子解析の結果からもその説は支持されています。実際、人為的に交雑させることができる点からも、きわめて近縁であることは間違いなく、本種の繭から絹糸をとることもできます。カイコガとの違いは、カイコガが白色であるのに対し、本種は茶色であること、また、カイコガは家畜化が進んで空を飛ぶことはできませんが、本種は普通に飛べることなどが挙げられます。幼虫も、カイコガは白いですが、本種は写真のように斑で、葉っぱにくっついた鳥の糞に擬態しているともいわれています。ちなみに、遺伝子の話を出しましたが、遺伝子距離から見ると、カイコガの本当の祖先は、中国産のクワコであり、日本産のクワコの遺伝子の方が、カイコガよりもより離れており、分化が進んでいるという報告もあります。クワコ Bombyx mandarina 鱗翅目カイコガ科 2021年5月1日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 14, 2026
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本日ご紹介するのは「クロオオアリ」。漢字で「黒大蟻」と書きますが、その名の通り黒くて大きなアリです。本種は、林内でも見られますが、本来は日当たりのよい草地等で多く見られるアリで、公園や学校のグラウンドで見られる大きなアリの多くは本種であることが多く、一度は見たことはあるのではないかと思います。体が大きなこともありますが、巣の規模も大きく、成熟した大きな巣では深さ1~2m、働きアリの数は1000個体ほどに達する大所帯となります。ちなみに、これほど大きな規模になるには4~5年はかかってしまいますが、実は本種の女王アリの寿命は20年近くあり、このサイズの生き物にしては、かなり長生きといえるのではないでしょうか。なお、みんなの森には、本種以外にもトビイロケアリやトビイロシワアリ等、複数種のアリが生息していますので、暇なときは、これらのアリを探して回るのもいい暇つぶしになると思います。クロオオアリ Camponotus japonicus 膜翅目アリ科 2020年7月5日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 13, 2026
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本日ご紹介するのは「アオズムカデ」。漢字では「青頭百足」と書きますが、その名の通り、頭部が胴体と同じ青緑色をしているのが特徴です。雑木林の様な樹林地や草むら、田畑、家の周辺と、割とどこでも見られるムカデの一つです。全長70~120mmと、オオムカデの仲間にしてはやや小型ですが、それでも顎は鋭く、毒性も強いため、咬まれると大変痛い思いをすることになります。とは言え、そこまで凶暴ではないことも事実で、普段は落ち葉の下や石の陰等に隠れており、夜になると動き出して餌を探します。ムカデ側が積極的に人をかむのはまれで、実際にかまれる場面は捕まえようとして素手で触ったり、靴の中などに入っているのに気づかないで裸足で足を突っ込んだ時など、ムカデに危害が及びそうなときに限られます。また、本種の雌は、産卵後に自ら卵を護ることも知られています。ムカデの仲間は「唇脚類」とも呼ばれますが、これは、先ほど話に出た鋭い顎と脚が多くある多足類であることから来ています。ちなみに、百足と書きますが、本種の脚は21対42本しかありません。なお、ムカデとよく似たヤスデとの一番の違いは、この足のつき方で、ムカデは一つの体節に1対の脚が付くのに対し、ヤスデは2対の脚が付くため、「倍脚類」とも呼ばれる所以となっています。アオズムカデ Scolopendra japonica オオムカデ目オオムカデ科 2020年7月20日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 12, 2026
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本日ご紹介するのは「ショウリョウバッタ」。漢字では「精霊蝗虫」と書きます。8月の旧盆である精霊祭の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ることから、この名がついたと言われていますが、雄が飛ぶ時に出す「キチキチ」という音に由来するキチキチバッタの方が知られているかもしれません。本種は、雌雄で極端に体長が違うことでも知られており、雌は雄の1.5~2倍近い体長となっています。その上で、雌は日本最大のバッタとなっているため、もう一種のメジャーな人気種であるトノサマバッタとバッタ界の双璧を成しているといっても過言ではありません。なお、本来、バリバリの草地性である本種が何故に雑木林にいるのかというと、みんなの森は雑木林といいつつ、樹木の密度はそこまで高いわけではなく、林縁や林床がまさに本種の好む草地環境として成立しているからにすぎません。雑木林であるにもかかわらず、ススキ等も生育しているし、ササクサをはじめとするイネ科草本も豊富に生えているため、まあ、食べ物に困ることはないと思います。ショウリョウバッタ Acrida cinerea 直翅目バッタ科 2025年9月7日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 11, 2026
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本日ご紹介するのは「ツブカラカサタケ」。漢字では「粒唐傘茸」と書きます。傘径は5~15cm程度、傘の表側は白色地に褐色の鱗片を放射状につけ、傘の盛り上がった中央部は暗褐色を呈するのが特徴の一つです。肥沃な土地や堆肥の上等に群生することの多いキノコで、傷つくと赤変するのも特徴です。ちなみに毒成分は不明とはいうものの消化器系の食毒があるといわれており、食べると下痢や嘔吐等の症状がでますので、取り扱いには注意してください。ツブカラカサタケ Macropsalliota americana ハラタケ目ハラタケ科 2024年9月1日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 10, 2026
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本日ご紹介するのは「ベッコウバエ」。漢字では「鼈甲蝿」と書きます。その名の通り、鼈甲色した体と翅をもつ全長20mm程度のハエの仲間です。翅には黒い斑点があり、結構目立ちます。成虫は5月~11月にかけて見ることができ、クヌギやコナラの樹液に集まっています。ちなみに幼虫は腐肉や糞、菌類等が腐敗した有機物を餌にしているため、そういうところはやっぱり蝿だなと思ってしまいます。ベッコウバエ Dryomyza formosa 双翅目ベッコウバエ科 2025年11月3日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 9, 2026
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本日ご紹介するのは「チュウゴクアミガサハゴロモ」。漢字では「中国編笠羽衣」と書きます。名前の通り中国原産の外来種です。日本国内には2017年に大刺すかで初めて見つかった後、ここ数年で爆発的に増加し、在来種であるアミガサハゴロモよりも多く見られるようになりました。本種は、在来のアミガサハゴロモに雰囲気は似ていますが、前翅の白斑がアミガサハゴロモでは楔形であるのに対し、本種では低い三角形~台形もしくは浅い円弧状であること、また、翅表面の微粉がアミガサハゴロモでは暗緑色であるのに対し、本種では鉄錆色であることで区別がつきます。広食性であり、ほとんど何の植物にでもついて、針状の口吻を刺して樹液等を吸って餌にしています。これだけ増えてしまうと、根絶はおろか個体数の減少もままならず、頭が痛くなってきます。チュウゴクアミガサハゴロモ Pochazia shantungensis 半翅目ハゴロモ科 2024年11月14日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 8, 2026
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本日ご紹介するのは「モジゴケ」。漢字では「文字苔」と書きます。コケとついていますが、植物の蘚苔類ではなく、地衣類の仲間です。地衣類というのは、菌類と藻類が共生した特殊な生物で、基本的には菌類の中に別種の藻類が入った状態で生きているため、両者を分離してそれぞれを独立して培養することが可能です。そのため、国際植物命名規約では地衣類の学名は、母体となる菌類の学名を使用することになっています。本種は、木の幹の表面につく固着地衣で、白色~淡灰色の地衣体の上に、リレラ(lirellae)と呼ばれる細い裸子器が、字を書いたように見えることが名前の由来となっています。本種のリレラは、楕円形~線形で屈曲し、長さ1~3mm、幅0.2~0.4mmで、分岐は少ないという特徴があります。なお、本種が属するモジゴケ属(Graphis)は国内だけでも20種以上が知られており、標本を採取して子器の断面を観察したり、薬品染色による確認をしないと正確な種同定は困難ですが、これは、地衣類全般にわたって言えることでもあり、こうした作業を経て同定していくのも生物分類の楽しみでもあります。モジゴケ Graphis scripta モジゴケ目モジゴケ科 2025年11月3日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 7, 2026
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本日ご紹介するのは「ツグミ」。日本では、冬季に越冬のため飛来する冬鳥で、夏季には繁殖のためシベリア中部や南部にわた、日本からいなくなってしまいます。そのため、夏になると鳴き声が聞こえない、すなわち口をつぐんでいるという、とてつもない言いがかりに近い理由により「ツグミ」と名付けられたという説があります。ちなみに、別の説では、鳴く越えに由来するという説もあるようです。日本に越冬のため飛来した個体は、平地から山地にかけての森林、草原、農耕地等で見ることができ、農耕地や河原等の開けた地表で昆虫や果実等を餌にしています。現在では鳥獣保護法によってツグミは保護鳥となった為、捕獲が禁止されていますが、昔は食用のため捕獲されていた時期があり、おいしい鳥の一つとして挙げられています。ツグミ Turdus eunomus スズメ目ツグミ科 2026年3月1日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 6, 2026
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本日ご紹介するのは「アメリカオニアザミ」。「アメリカ」と名付けられてはいますが、本来の生育分布はヨーロッパです。これは、たまたま、北アメリカ経由で日本に入ってきてしまったためで、結果的にこの名がついてしまいました。外来種であるため、畑地や樹園地、牧草地、路傍、荒地、原野等、比較的人為的各欄の甥場所で見ることができます。ちなみに「オニ」もついていますが、こちらは葉や花の棘がめちゃくちゃ固く、刺さるととても痛いことから、名付けられました。本種は、環境省が出している「生態系被害防止外来種リスト」に選定されており、地域生態系への影響が懸念されます。また、種にはタンポポのような綿毛がついており、風に乗って拡散することから、結実後に駆除しようとすると、種が飛ばされてしまい、かえって広がってしまうことにもなりかねないため、注意が必要です。なお、花期は5月頃から9月頃で、茎の先に複数の花をつける点で、在来のアザミの仲間と区別できます。アメリカオニアザミ Cirsium vulgare キク目キク科 2020年7月15日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 5, 2026
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本日ご紹介するのは「コノシメトンボ」。一般的には「赤トンボ」と呼ばれるのアカネ属(Sympetrum)の仲間で、漢字では「小熨斗目蜻蛉」と書きます。小さなノシメトンボという意味で、ノシメトンボの名前は、成虫の腹部の黒い斑紋が熨斗目模様に似ていることに由来していますが、本種の斑紋は、ノシメトンボほど発達していません。生息域は広く、平地から低山地にかけての開放的な池沼、水田等を中心とした様々な環境で見られます。成熟すると、雄は全身が赤化し、正に赤トンボを体現していますが、雌は写真のように背面の橙色が濃くなる程度でやや地味です。一方、雌には顔面の額上部に眉班を有し、雄はこれが薄いかほとんど見られなくなります。翅の先端にある黒褐色の斑紋が目立ちますが、これが、本種の近縁種の特徴の一つにもなっています。実は、みんなの森自体には、水域が無く、水生動物の生息・繁殖はできませんが、近くに河川の仙川と小学校の池等があり、そこで繁殖した個体が飛来しているものと考えられます。なお、本亜種は、北海道から九州、一部離島までの日本全国に分布しており、中国南部や台湾には、本種の名義タイプ亜種であるオオアカネが分布しています。コノシメトンボ Sympetrum baccha matutinum 蜻蛉目トンボ科 2020年7月21日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 4, 2026
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本日ご紹介するのは「モンキアシナガヤセバエ」。漢字では「紋黄脚長痩蝿」と書きます。脚が細長く、黄色い紋があり、体も痩せて細長いことに由来しています。なお、翅に斑紋はありません。本種は、体長8~13mmの小型のハエの仲間で、主に平地から丘陵地にかけての雑木林等に生息しています。成虫の出現時期は、5~8月で、クヌギやコナラの樹液に集まっている姿を見かけます。ちなみにかなり敏感で、写真を撮ろうとするとすぐに飛んで脇に移動してしまいます。モンキアシナガヤセバエ Nerius femoratus 双翅目ナガズヤセバエ科 2020年7月20日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 3, 2026
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本日ご紹介するのは「コクワガタ」。雑木林といえば、カブトムシかクワガタムシというくらい有名な昆虫です。とはいっても、コガネムシの仲間で一年で生活史を完結してしまうカブトムシとは違い、幼虫期間を複数年朽ち木の中で過ごし、成虫になるまで数年かかるクワガタムシは、安定した良好な雑木林の指標種として打ってつけの昆虫です。平たい体は、朽ち木の下などの狭い場所に潜り込んで隠れるのに適しており、越冬にも適しているといわれています。基本的には夜行性で、夜にクヌギやコナラ、時としてヤナギの樹液に集まっているのを見かけることが多いほか、灯火にも飛来するため、夜の街灯巡りで採集されやすいクワガタムシでもあります。コクワガタ名義タイプ亜種 Dorcus rectus rectus 鞘翅目クワガタムシ科 2020年7月20日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 2, 2026
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いよいよ3月に入りました。今月は、とりあえずノンジャンルで行きたいと思います。とはいいつつ、引き続きみんなの森の生き物紹介を続けていきます。本日ご紹介するのは「フトアゴヒゲトカゲ」。毎月1日はみんなの森の活動日なのですが、今日は気候も穏やかな活動日和でした。落ち葉だまりの天地返しをしている最中、林内に響き渡る悲鳴。いったい何かと思ってみると、30cm近いトカゲの仲間がいました。よく見ると、死後しばらく経っているようで、すでにミイラ化していましたが、一目で外国産とわかる風貌。喉にあるアゴヒゲ状に見える特徴的なトゲが目立っており一目でアゴヒゲトカゲとわかりました。フトアゴヒゲトカゲはオーストラリア原産の中型トカゲの一種で、森林から砂漠にかけての、様々な環境に生息する半樹上性の種です。ペットとして飼育され、日本国内にも相当数が入ってきていますが、今回、みんなの森で発見された個体も、そうした飼育個体が捨てられて、寒さで力尽き、雨不足ということもあって乾燥し、ミイラ化したものと推察されます。それにしても、住宅地の中に位置し、外来種が多い環境とは思っていましたが、まさか、こんなものまで見つかるとは驚きました。冬だったから、こんな状態でしたが、近年の温暖化を踏まえると、夏場であれば生存していた可能性もあり、生態系に影響を与えたかもしれないと思うと、外来種の取り扱いには本当に配慮してほしいものです。フトアゴヒゲトカゲ Pogona vitticeps 有鱗目アガマ科 2026年3月1日 東京都 調布市 緑ケ丘2丁目 みんなの森特別緑地保全地区
Mar 1, 2026
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