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本日ご紹介するのは「シロハラクイナ」。インドから東南アジア、中国南部にかけて留鳥として分布するクイナの一種で、日本国内でも沖縄県に留鳥として分布しています。成鳥は額から顔、腹にかけてが白色でよく目立ち、和名の由来となっています。日本にいると、なかなか落ち着いてみることはできませんが、台湾に行くと、バンと並んでよく見られ、人を恐れることもなく、池で泳いだり、周りを歩いたりしています。河川、湿地、水田、マングローブ林等に生息しており、台湾で本種を見ないと、なんかしっくりこないのですが、それほど苦労しなくても、たいていの水場で見ることができています。シロハラクイナ Amaurornis phoenicurus ツル目クイナ科 2025年5月2日 台湾 台北市 中正区 中山南路21号 中正紀念堂
Apr 30, 2026
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本日ご紹介するのは「マツバラン」。ランと付いていますが、ラン科ではなくシダ植物です。樹上や岩の上に生育する着生植物で、世界の熱帯域に分布しており、日本国内でも本州中部以南に分布しています。茎だけで葉も根も無く、茎の所々についている黄色い粒みたいなものが胞子嚢群です。ちなみに日本では、江戸時代に多くの園芸品種が作られており、いわゆる「古典園芸植物」の一つとして知られています。そのため、日本国内では乱獲されてきた経緯があり、環境省のレッドリストでも準絶滅危惧種(NT)に指定されてしまっています。台湾では、普通に街路樹等でも着生している姿をよく見かけるので、こちらではまだまだ健在のようです。黄色い粒は胞子嚢。樹木に着生している様子。マツバラン Psilotum nudum マツバラン目マツバラン科 2026年2月7日 台湾 台北市 中正区 凱達格蘭大道3号 228和平公園
Apr 29, 2026
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本日ご紹介するのは「オオゴマダラ沖縄本島・台湾亜種」。開長は13cmに達する、その名の通り、大型のマダラチョウの仲間で、本亜種は、台湾と日本の奄美群島から沖縄本島にかけて分布しています。白地に黒い斑紋が入る模様は、類似するものが無く、間違えることはありません。また、本種の蛹は構造食により金色に輝いているのが特徴です。本種の幼虫は、アルカロイドを含むキョウチクトウ科のホウライカガミやホウライイケマの葉を餌にしていますが、その葉を食べることで毒を体内にため込み、他の動物から捕食されることを防いでいます。これは、以前ご紹介したカバマダラと同じ生態で、マダラチョウの仲間に多く見られます。ちなみに幼虫は、白黒の縞模様で、体側に赤い斑点が一列に並び、頭部と尾部に黒く細長い角が生えているのが特徴です。この目立った外観も、毒を持つという警戒色であるといわれています。オオゴマダラ沖縄本島・台湾亜種 Idea leuconoe clara 鱗翅目タテハチョウ科 2024年9月16日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 28, 2026
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本日ご紹介するのは「モザンビークティラピア」。本来は、東アフリカ~南アフリカに至る東岸地方に分布する淡水魚です。もちろん、台湾にはもともといませんでしたが、1946年に呉振輝氏と郭啟彰氏の二人がシンガポールから導入したのが最初の記録といわれています。その後、本種の養殖に関する功績が認められ、台湾省農林庁が二人の苗字を取って「呉郭魚」と名付けたのが、現在の台湾での本種の名前の由来となっています。ティラピアの仲間は、カワスズメ科に属しており、いわゆる「マウスブリーダー(mouthbreeder)」です。どういったものかというと、その名の通り、雌が卵及び仔魚を口腔哺育するのが特徴です。ちなみに、日本国内にも帰化しており、北海道,鹿児島本土,沖縄島,石垣島,小笠原で記録があります。南方系の種であり、適温範囲は20~35℃、15℃以下で死亡するといわれているため、鹿児島や沖縄にいるのはさほど不思議はありませんが、何故に北海道とびっくりしてしまいます。種を明かすと、本種が大量発生したのは足寄郡足寄町の阿寒国立公園にある国の天然記念物「オンネトー湯の滝」の池で、見てわかる通り温泉で水温が一年を通して20℃をキープしており、本種やグッピーが生き残れたようです。話を台湾に戻すと、たいていの池にはフナの代わりに本種が見られます。最初は、どこにでも見られるナイルティラピアかと思っていたのですが、よくよく調べると、モザンビークティラピアで、導入経緯からみても本種のようです。モザンビークティラピア Oreochromis mossambicus スズキ目カワスズメ科 2024年9月16日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 27, 2026
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本日ご紹介するのは「オオシラホシハゴロモ」。ベッコウハゴロモに近いハゴロモの仲間で、その名の通り、ベッコウハゴロモの倍近い大きさがあり、翅にある白い斑紋が目立ちます。本種は、本来、台湾が原産地なのですが、実は兵庫県や大阪府、岡山県、奈良県、岐阜県、愛知県など国内でも少しずつ記録が増えてきており、どうやら近畿地方を中心に侵入したものが定着し始めたようです。本種に限らず、ここ最近外来ハゴロモが目につくようになっており、数年前から猛威を振るい始めた中国原産のチュウゴクアミガサハゴロモや、去年あたりから関東地方でも見かけることが多くなった東南アジア原産のヘリチャハゴロモなど、ハゴロモ相にも影響が出ているようです。ちなみに本種の種小名は「quadrimaculata」ですが、実際に見る角度によっては、4つの白い斑紋が目立ちます。角度によっては、種小名の由来となる4つの白い斑紋が目立つ。オオシラホシハゴロモ Ricania quadrimaculata 半翅目ハゴロモ科 2026年2月9日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 26, 2026
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本日ご紹介するのは「ハラブチガエル」。過去にご紹介しましたが、台湾特集ということで同じ個体が再登場。ハラブチガエルと呼ばれていた一群から、晴れて別種となったヤエヤマハラブチガエルと区別するため、別名タイワンハラブチガエルと呼ばれることもありますが、台湾から中国南東部にかけて分布しています。漢字では「腹斑蛙」と書きますが、これは腹の側面に少し大きい黒斑が見られることに由来しています。背面から見ると顕著にわかりますが、背中の真ん中のラインが顕著で、鼻から目を通るラインは背中の途中で途切れるのが特徴です。体長4.5~7cmのアカガエルの仲間で、上面は薄茶色から茶緑色で、下面は白っぽくなります。体の側面は薄茶色から灰褐色で、一部に暗い模様があるほか、腹側にいくつかの大きな黒い斑点がありますが、前述したようにこれが「ハラブチ」の所以です。なお、虹彩は上部が金色で、下部が赤みがかった金色をしており、黒い瞳と合わせると、上部の金色部分がとても目立ちます。主に水田や池等の、低地の水生植物が豊富に生い茂っている環境を好んで生息しており、繁殖期は3~9月と長く、この繁殖期になると雄は夜通し大きな声で鳴き続けます背面。背中を通る白筋が目立つ。虹彩は上部が金色で、下部が赤みがかった金色。ハラブチガエル Nidirana adenopleura 無尾目アカガエル科 2009年6月29日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 25, 2026
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本日ご紹介するのは「タイワンカラスシジミ」。台湾と中国の福建省に分布するシジミチョウの仲間です。一見地味に見える蝶ですが、翅の裏面の亜外縁にある黒斑や後翅肛角部にある橙色の斑紋などが目立ち、さらに尾状突起も短長2本あってそれなりにかっこいい蝶です。また、よく見ると触角の先が橙色をしていたりと、なかなかにおしゃれです。現地では、樹林地の林縁で葉上に静止していたり、近辺の草本で吸蜜していたりする姿をよく見かけます。タイワンカラスシジミ Satyrium formosanum 鱗翅目シジミチョウ科 2025年5月3日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 24, 2026
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本日ご紹介するのは「コノハチョウ台湾亜種」。「木の葉」の名の通り、翅を立てて止まった時の裏面はまさに枯葉そのもの。中央にしっかりと葉脈の主軸まで通っており、素晴らしいとしか言えません。しかし、翅を広げると、様相は全く異なり、オレンジ色の帯が目立ちます。この模様のおかげで、隠ぺい擬態の代表とされてきましたが、生態的・行動的な視点で見ると、隠ぺい効果は薄いらしく、実際には、派手な表面と地味な裏面を入り乱れさせることによる撹乱効果が大きいのではないかという説も出ています。台湾で見られるのはこの台湾亜種なのですが、実は日本国内でも種自体は分布しており、先島諸島から沖縄諸島、徳之島島で見られます。ただ、亜種が台湾のものとは異なり、日本亜種(ssp. eucerca)となります。なお、沖縄県内では天然記念物指定のため採集できず、採ってしまうと文化財保護法違反で捕まってしまうので、見かけても温かく見守ってあげてください。翅を立てて止まると、正に枯葉そのもの表面は結構派手。コノハチョウ台湾亜種 Kallima inachus formosana 鱗翅目タテハチョウ科 2026年2月9日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 23, 2026
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本日ご紹介するのは「カバマダラ名義タイプ亜種」。アフリカ区のほかインド・オーストラリア区にかけて広く分布する中型のマダラチョウで、6つの亜種に分けられています。台湾で見られるのは「名義タイプ亜種」で、同じ亜種を日本国内では南西諸島で見ることができます。本種の幼虫は、有毒植物であるキョウチクトウ科のトウワタやフウセントウワタ等を食草にしていますが、幼虫の時に食べた植物に含まれている有毒成分を成虫になっても体内に持ち続けているため、鳥等の捕食者に同種が食われるのを防いでいるとされています。実は、餌から摂取した毒素等を有効活用している動物は意外と多く、ヒキガエルを食べてその毒を自分の毒として使用しているヤマカガシや、イソギンチャクに近い仲間のヒドロ虫を食べてその刺胞をちゃっかり利用する身のウミウシの仲間などが一例として知られています。それにしても、この黒い体色にちりばめられた白いドットや、焦げ茶色の翅など、ちょっと熱帯っぽくていい感じです。カバマダラ名義タイプ亜種 Danaus chrysippus chrysippus 鱗翅目タテハチョウ科 2025年5月3日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 22, 2026
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本日ご紹介するのは「アカハラシキチョウ」。本種は、南アジアおよび東南アジア原産のヒタキの仲間で、以前ご紹介したシキチョウと同じシキチョウ属(Copsychus)に属しています。全長25cm程度の鳥で、雄は、光沢のある青みを帯びた黒色で、「赤腹」の名の通り、腹部が赤いことと、尾が長いのが特徴です。ちなみに雌は、雄と比べて色合いがやや薄く、腹部も黄色みが強いほか、尾も少し短いといった特徴があります。さえずりは、透き通ったたいへん美しい声で、聴いているとやはりシキチョウの仲間だなと思いますが、実はモズと同じように他の野鳥の鳴き声を真似することも多いようです。なお、アカハラシキチョウはその分布域により8つの亜種に分かれていますが、台湾で見られる個体は、飼育されていたものが逃げ出して増えた外来種であり、外見上での亜種区分はできません。それにしても、本種を見たときに、個人的にやはり台湾は尾の長い鳥が多いというのを印象付けられたのは否定しません。アカハラシキチョウ Copsychus malabaricus ssp. スズメ目ヒタキ科 2025年5月3日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 21, 2026
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本日ご紹介するのは「アフリカマイマイ」。殻高が20cm近くに達する世界最大級のカタツムリで、その名の通り東アフリカのモザンビークやタンザニア付近が原産地です。日本でも食用として持ち込まれ、本土への定着は免れたものの、沖縄や奄美、小笠原等では定着してしまいました。ちなみに、日本国内では植物防疫法による有害動物指定を受けているため、上記の生息地から生きた個体を移動させると法律違反で捕まりますので注意してください。台湾でも同じく外来種として定着しており、「台湾 カタツムリ」とググると本種の写真が大量に出てきます。実際、台北市内の公園でもよく見かけ、殻だけになったものも転がっています。一応食用になり、台湾では養殖されているくらいなので、それなりの需要はあるようですが、寄生虫を持っているため、十分に熱を加えてからでないと、危なくてしょうがないです。アフリカマイマイ Lissachatina fulica 有肺目アフリカマイマイ科 2009年6月30日 台湾 台北市 大安區 瑠公圳公園
Apr 20, 2026
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本日ご紹介するのは「ハナガメ」。本種は、別名タイワンハナガメとも呼ばれる中国、台湾、ベトナムに分布するカメの仲間です。低地にある流れの緩やかな河川や池沼、湿原等に生息し、底質が砂泥の小規模な止水域を好みます。原産地である中国では、乱獲等によって個体数が減少し、ワシントン条約附属書IIIに掲載されていますが、その一方で、日本国内では特定外来生物に指定され、駆除の対象となっています。実は、このような外来種はほかにもあり、例えば小笠原で猛威を振るっているグリーンアノールなどは、日本では特定外来生物ですが、原産地では保護生物になっています。本種は、甲長が27cmに達する中型のカメで、頭部から頸部にかけて左右に8本ずつ以上の淡黄色や黄緑色の細い縦縞が入るのが特徴です。また、甲板ごとに暗色斑が入ることも特徴として挙げられ、この斑紋が花のように見えることが中国語名(花亀)や和名の由来と考えられています。ちなみに、台北市内では、ちょっとした池があると、本種とアカミミガメが住んでいることが多いように見受けられます。ハナガメ Mauremys sinensis カメ目イシガメ科 2026年2月6日 台湾 台北市 萬華區 廣州街211號 艋舺龍山寺
Apr 19, 2026
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本日ご紹介するのは「Epeus alboguttatus」。和名はありませんが、中国や台湾、ミャンマー、ベトナムに分布するハエトリグモの一種です。本種は、体長3.6~7.8mmで細長い体形をしています。本種の一番の特徴はその体色で、透き通ったようなきれいな緑色をしています。雌の頭胸部と腹部は緑色、目の周りは灰褐色または黄白色、中国語で「白斑艾普蛛」と呼ばれるように腹部中央の両側と背中に3~4本の黄白色の斑点が縦に並び、各脚は緑色で、各脚の先端に目立たない紫黒色の斑点があります。一方、雄の体色はより暗色で、暗褐色または灰褐色、頭部中央に赤色の縦斑があり、黒色の触肢で先端が膨らみ、各脚は黒色で、体色は多様です。低標高の山岳地帯に生息し、低い森や草むらで見られます。葉の上にいると、完全に同化して、遠目にはほとんどわからないという素晴らしい擬態効果です。陰影があるとまだわかりやすい。葉の裏側に回ると、脚や胸はほぼ葉に紛れて消えてしまう。Epeus alboguttatus クモ目ハエトリグモ科 2025年5月3日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 18, 2026
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本日ご紹介するのは「クビワムクドリ」。その名の通り首の部分に黒い羽毛があり、それが首輪のように見えるムクドリの仲間です。また、目の周囲は黄色く皮膚が裸出しているのも特徴の一つです。本種は、本来、中国南部、カンボジア、ベトナムに分布しており、台湾の個体群は移入によるものとされています。基本的にはムクドリの仲間なので、日本のムクドリと生態的にはあまり違いはありません。ただし、体長約28cmとムクドリ科の中では大きめです。クビワムクドリ Gracupica nigricollis スズメ目ムクドリ科 2025年5月1日 台湾 台北市 中山区玉門街 花博公園
Apr 17, 2026
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本日ご紹介するのは「バン」。台湾で見られるものは、日本と同じ名義タイプ亜種です。ただし、亜種は同じでも性格は全く異なっています。日本で見られる個体は、基本的に警戒心が強く、人が近づくとすぐにヨシ原の中に入っていったり、泳いで遠ざかったりしてなかなか近くで見ることができません。ところが台北ではとても人慣れしており、近づいても逃げるどころか、ドバトに交じって観光客がまいた餌を一緒になって食べているという、微笑ましいというか、なんか日本では見られない風景が見られるのが驚きです。ところ変わればなんとやらと申しますが、どうやら鳥の世界でも文化の違いがしっかりと形成されていることを実感します。ちなみに、人慣れしていることを除くと、生息環境を含め生態は殆ど変わらず、こう言ったところは野鳥の本能だなと思ってしまいます。全く人を恐れず、餌をもらいに来る個体ドバトに交じって餌を食べている個体 なにげにシュールな絵柄バン名義タイプ亜種 Gallinula chloropus chloropus ツル目クイナ科 2025年5月2日 台湾 台北市 中正区 中山南路21号 中正紀念堂
Apr 16, 2026
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本日ご紹介するのは「オウチュウ」。種としては、中国東部から台湾、東南アジア、インドにかけて広く分布していますが、地域によって7つの亜種に区分されています。ちなみに台湾では、台湾本島にのみ分布する固有亜種であるDicrurus macrocercus hartertiをみることができます。そもそも「オウチュウ」という名前自体が、いったい何を意味しているのかさっぱり分かりませんが、どうやら台湾の言語で、「oo-tshiu」と呼ばれていたのをそのまま仮名書きに転記し、標準和名にしたようです。本種は、名前も特異ですが、英名を「Black Drongo」というように、全身真っ黒なのが特徴の一つです。加えて、このオウチュウの仲間の大きな特徴として、尾が長く、先端が逆Y字に割れていることが挙げられます。この独特なシルエットのおかげで、下の写真のように、遠くて逆光で普通なら何の鳥かわからないようなシチュエーションでも本種だけはなんとなくわかるのがすごいところです。主に開けた森や田畑、市街地に生息しており、台北市内でも、割と普通に見ることができます。なお、日本国内でも昔は迷鳥でしたが、最近では数少ない旅鳥として、南西諸島や日本海側の島嶼部において、春先などに目撃されているようです。枝先に止まるオウチュウ 2026年2月9日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園オウチュウ Dicrurus macrocercus harterti スズメ目オウチュウ科 2025年5月1日 台湾 台北市 中山区玉門街 花博公園
Apr 15, 2026
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本日ご紹介するのは「クロイワオオケマイマイ」。台湾以外でも、日本国内でも石垣島や西表島で見ることができます。カタツムリの仲間ですが、その名の通り殻が毛に覆われています。ちなみに若い個体ほど毛が濃いのも特徴です。また、殻径約50mmと大きくなる割に殻高は非常に低く、平べったい円盤状をしています。台湾といえば様々な陸産貝類が生息していますが、台北市街地となると話は別で、意外とカタツムリは少ないのに驚きます。確かにアフリカマイマイだけは多く見られますが、その他の種だと、本種やウスカワマイマイ類とか限られた種ばかりが目について、それ以外の種を探すのが大変です。そのうち、台湾南部を中心にした熱帯域に陸貝を探しに行きたい今日この頃です。クロイワオオケマイマイ Aegista mackensii 有肺目ナンバンマイマイ科 2024年9月16日 台湾 台北市 文山区 新光路 台北市立動物園
Apr 14, 2026
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本日ご紹介するのは「タイワンオナガ」。本種は、種としてはヒマラヤからインド、東南アジア、中国、台湾などにかけて広く分布し、8つの亜種に区分されていますが、このうち台湾で見られるのが名義タイプ亜種で、台湾の固有亜種です。全長約34cmと大きめな鳥ですが、実際その半分近くは長い尾羽が占めており、まさしく「尾長」といったところです。カラス科の鳥で雑食性であり、昆虫やトカゲ、木や草の実など割と何でも食べます。写真の個体も公園に捨てられていたお菓子の袋の中から、残っていたものを取り出して食べていました。台湾で見た印象は、やはり樹林性が強く、たいていの個体が木の上か、藪の中で見かけたような気がします。タイワンオナガ Dendrocitta formosae formosae スズメ目カラス科 2025年5月1日 台湾 台北市 中山区玉門街 花博公園
Apr 13, 2026
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本日ご紹介するのは「ズグロミゾゴイ」。東南アジアからインドの熱帯、亜熱帯域に分布するサギの一種です。 日本国内でも八重山諸島で留鳥としてみることができますが、台湾では、それこそ緑と水があるところなら都市公園でも普通に見ることができます。正直、公園を散歩しながらこの子を見かけると、「ああ、やっぱり台湾だなぁ」となんだか安心してしまいます。公園内でも人を恐れることなく平然と佇んでいて、こんなんでいいんだと逆に心配になるくらいです。成鳥は、全長47~51cm、赤褐色の羽毛で覆われ、頭が黒く、喉から胸にかけて黒褐色の縦縞、胸部から腹部にかけて白と黒の横縞が入ります。幼鳥は、まったく異なり、体中に灰褐色の横斑があり、成鳥と同種とは思えないくらい似ていません。なお、繁殖期は、嘴と目の間の皮膚が青くなりますが、非繁殖期には色褪せ、幼鳥では黄色がかるのが特徴です。樹上に木の枝を束ねた皿状の巣を作って繁殖するのですが、台北の北投温泉で見た個体は、北投温泉の源泉部である「地熱谷」の上に張り出した枝に営巣しており、卵とか雛とか落下したらそのままゆで卵やゆで鳥になってしまうのではないかと心配してしまうほどでした(実際は問題なく巣立っていたようですが・・・)。繁殖期の成鳥 嘴と目の間の皮膚が青くなる 2025年5月1日 台湾 台北市 中山区玉門街 花博公園幼鳥 2024年9月16日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園張り出した枝上に営巣している様子 巣の下は温泉の源泉 2025年5月2日 台湾 台北市 北投区 中山路 北投温泉 地熱谷ズグロミゾゴイ Gorsachius melanolophus ペリカン目サギ科
Apr 12, 2026
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本日ご紹介するのは「アカスジベッコウトンボ」。中国からフィリピン、インドネシア、インドにかけて分布するトンボです。日本国内では2006年に与那国島では初めて記録されて以降、西表島や石垣島でも記録されていますが、台湾では池周りで比較的よく見かけるトンボの一つです。翅は赤褐色で先端付近が透明ですが、雌では透明な個体も見られます。腹部も赤褐色で、正中線に沿って明瞭で太い黒条が走るのが特徴で、一目で区別ができます。開放的で浅い池や湿地、水路、小河川等に生息し、特に水中の水草や藻類、植物性沈積物等が豊富な浅い水域に多くみられます。アカスジベッコウトンボ Neurothemis taiwanensis 2024年9月16日 台湾 台北市 文山区 新光路台北市立動物園
Apr 11, 2026
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本日ご紹介するのは「コフキショウジョウトンボ」。台湾からインドシナ半島、インドを経てアフガニスタンまで広く分布するトンボで、日本国内でも八重山諸島で見ることができます。その名の通り、粉を吹いたように見える赤紫色の胴体が特徴です。といっても粉を吹くのは雄だけですが・・・。こう見えても赤トンボの仲間ではなく、シオカラトンボと同じ仲間です。木立が隣接する小規模な池や沼、水たまりなどで見られます。コフキショウジョウトンボ Orthetrum pruinosum neglectum 2025年5月2日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園
Apr 10, 2026
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本日ご紹介するのは「Neomarica longifolia」。英名Yellow walking irisまたはForenoon yellow flagというアヤメの仲間です。本種は、茎高1mになり、葉は扇状に出て、剣状、長さ30cm程度あります。花は径5~7cmで、花被片は6個。外側の3個の花被片は黄色で、基部に紫褐色の模様があり、内側の花被片は立ち上がって外側に巻き、基部に紫褐色の模様があるのが特徴です。花は黄色くてきれいですが、せっかく咲いても1つの花は1日でしぼんでしまいます。分布域は西インド諸島から南アメリカと広範囲に及んでおり、暖地の公園などで植栽種として利用されています。花の拡大Neomarica longifolia クサスギカズラ目アヤメ科 2025年5月2日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園
Apr 9, 2026
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本日ご紹介するのは「インドハッカ」。その名の通り、インドをはじめとするアジアに広く分布するムクドリの仲間で、別名カバイロハッカとも呼ばれるように褐色の体と、黒色の頭頂、目尻の裸出した黄色の斑が特徴の鳥です。台湾は、本来の分布域ではなく、飼育下から逃げ出したものが野生化し、繁殖していますが、現在ではIUCNによって世界の侵略的外来種ワースト100に選定されてしまうほど、世界各地に帰化してしまっています。主として開けた疎林、草地、耕作地、および居住地周辺に生息しており、よく地上で昆虫や草の実等を食べている姿を見かけます。ちなみに、本種は、広く分布する名義タイプ亜種と、スリランカの固有亜種の2亜種が区分されていますが、台湾で見られる個体は、大きな黄色の頬斑を持たない等の外観の形状から名義タイプ亜種と判断されます。インドハッカ名義タイプ亜種 Acridotheres tristis tristis スズメ目ムクドリ科 2025年5月1日 台湾 台北市 中山区玉門街 花博公園、
Apr 8, 2026
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本日ご紹介するのは「アマサギ」。漢字では「飴鷺」と書き、夏季に頭部から頸部、胴体上面はオレンジがかった黄色(飴色)の羽毛で被われることが、名前の由来になっています。台湾だけでなく、日本を含むアジア東部から南部、オーストラリア、ニュージーランドまで広く分布しています。本種の分類については、現在でも様々な意見があり、学会レベルで採用している学名や分類区分が異なっており、誰の意見に従うのかという点についても本当に苦労します。そもそも、最近の系統分類のトレンドとして、鳥の仲間は爬虫類の一部とみなされることが多くなってきており、昔の分類は単純だったなぁとため息が出てくる今日この頃です。話を本種に戻すと、台北市にある大安森林公園の生態園池は大きな鷺山と化しており、本種をはじめコサギやゴイサギが多数見られます。また池周辺にはズグロミゾゴイが人を恐れることもなく、そこいら中に転がっており、サギ類の観察場所としては最適地の一つです。ちなみに英名は「Eastern Cattle-Egret」といい、畑を耕す牛の後を追いながら、飛び出す虫を捕食する様子が名前の由来です。アマサギ Ardea coromanda ペリカン目サギ科 2025年5月3日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園
Apr 7, 2026
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本日ご紹介するのは「タイワンシロガシラ」。台湾原産のシロガシラの亜種です。日本国内には、もともと八重山諸島に固有亜種であるヤエヤマシロガシラが分布していますが、近年、沖縄南部で、タイワンシロガシラが持ち込まれて定着しているようで、ここでも外来種問題が発生しています。「白頭」の名前の通り、頭頂部が白いのが本種の特徴で、実はヒヨドリの仲間です。台湾では、日本国内でのヒヨドリとほぼ同レベルで見かける鳥で、この子を見ると、ああ、台湾来たなと実感すると同時に、数時間立つと、また君か・・・となるくらいの密度で見られます。生息環境自体も幅広く、林縁、農耕地、草原、市街地等、割とどこででも見ることができる鳥です。タイワンシロガシラ Pycnonotus sinensis formosae スズメ目ヒヨドリ科 2025年5月2日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園
Apr 6, 2026
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本日ご紹介するのは「シキチョウ」。漢字では「四季鳥」と書きます。名前は、四季を通じて美しい声で、あたかも喜ぶように(四喜)、あるいは祝うように(四祝)、鳴くところに由来するという説がありますが、実際のところはよくわかりません。ただ、声が美しいのは確かで、飼い鳥とされることがあり、オーストラリアでは、こうした飼育個体が移入されて帰化してしまっています。本種は、雌雄で体色が異なり、雄は頭部から背面にかけてと喉から胸は黒色で、腹部は白色で、翼に大きな白色の斑があります。一方、雌は頭部から背面にかけてと喉から胸は灰色で、腹部は灰色がかった白色です。本種は、インドから、東南アジア、中国南部にかけて留鳥として分布しており、開けた森林や耕作地、人家の庭で見られ、台北でも緑地の多い都市公園でよく見られます。雌 2024年9月16日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園雄 シキチョウ Copsychus saularis スズメ目ヒタキ科 2025年5月3日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園
Apr 5, 2026
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本日ご紹介するのは「カササギ」。本種はカラスの仲間ですが、長い尾を持つ黒と白の目立つ鳥で、翼と尾は陽の光の状況によっては写真のように緑や青に輝いて見えて、意外ときれいです。雑食性で、穀類や昆虫、木の実などを餌にしており、台湾では時折路上で残飯などをあさっている姿も見かけます。「カササギ」と呼ばれる鳥は、日本国内でも九州をはじめ各地に移入しており、佐賀県の生息域は、移入にもかかわらず国の天然記念物に指定されています。ただし、「カササギ」と呼ばれていた個体群は、近年の研究により、亜種が種に昇格するなど、分類が変わりつつあり、台湾の個体群もPica sericaという独立種として扱う見解もあります。ちなみに、台湾に行くと、比較的ヤマムスメやタイワンオナガ、カササギといったややスリムで尾の長いカラス科が目につきますが、逆に日本国内と違っていわゆる「カラス」を見かけることはほとんどないのが、日本とはやはり違うなと実感するところです。カササギ Pica serica スズメ目カラス科 2025年5月1日 台湾 台北市 中山区玉門街 花博公園
Apr 4, 2026
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本日ご紹介するのは「タイワンゴシキドリ」。漢字では「台湾五色鳥」と書きますが、その名の通り緑、赤、青、黄、黒と五色の色で彩られる台湾の固有種です。体形的には、少しずんぐりした印象を受けますが、こう見えて実は広い意味でのキツツキの仲間で、枯木に穴を掘って営巣します。とてもきれいな鳥ですが、熱帯系あるあるで、これだけ派手でも葉っぱの間に入ってしまうと、意外にわからなくなってしまうもので、自然の創造力はすごいと感心してしまいます。ちなみに、これだけきれいな鳥だと、山奥に行かないと見られないのではと思ってしまいますが、実際には台北の市街中心部にある都市公園でも割と普通に見られます。そう考えると、先日のヤマムスメといい、固有種の多さが際立ちます。実際、日本の半分程度の面積で、鳥類の固有種、固有亜種は日本の倍という状況なので、多様性の高さというか、全部見るまで通わなければというモチベーションにもつながる今日この頃です。タイワンゴシキドリ Psilopogon nuchalis キツツキ目ゴシキドリ科 2025年5月3日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園
Apr 3, 2026
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本日ご紹介するのは「タイワンリス」。アジア全域にかけて広く分布するクリハラリスの台湾固有亜種です。本種は、台湾に行けば在来かつ固有亜種ですが、最近は世界各地に帰化しており、日本国内でも神奈川や静岡をはじめ、各地に定着しており、外来生物法による特定外来生物にも指定されています。鎌倉や江ノ島に行くと、割と普通に見かけますが、本家本元の台湾では、それこそ普通の都市公園でもドバト並みに見ることができます。頭胴長が20~22cm、尾長が17~20cmと大きめの種で、背面は灰褐色、腹部は淡褐色または赤褐色になる。さらに背面には黒と黄土色の毛が混じるのが特徴です。日本国内では、特定外来生物であるため、生きたまま捕まえて持って帰るだけでもアウトになるので、取り扱いには十分注意してください。タイワンリス Callosciurus erythraeus thaiwanensis 齧歯目リス科 2024年9月16日 台湾 台北市 大安区 大安森林公園
Apr 2, 2026
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本日ご紹介するのは「ヤマムスメ」。今日から4月。気分転換で、台湾特集をいってみたいと思います。実は、個人的には初めていった海外が台湾だったこともあり、結構台湾大好きで、推しであったりします。近いし、生き物が日本と違うし、食べ物はおいしいし、人は優しいしといった感じで、いいことづくめ。そんな中で最初にご紹介するのが、台湾固有種であり台湾の国鳥でもあるヤマムスメです。本種は、中国語で「臺灣藍鵲」、英語では「Formosan Blue Magpie」といいますが、いずれも直訳すると台湾の藍色をしたカササギとなります。なお、台湾では、以前からその綺麗さから「山娘」と呼ばれて親しまれてきましたが、日本統治時代にこれをそのまま訓読みにしたのが本種の和名の由来です。顔つきで分かるように、カラス科の鳥で、頭部は黒、胴体と翼は濃い青、長い尾の先端に目立つ白い部分があり、嘴と足が真紅という、まあ、見間違いが無いほど特徴的な鳥です。カラスの仲間なので、雑食性で、木の実、昆虫類、カエル、ネズミ等、割と何でも食べています。低山地で多く見られますが、台北市内のような都心部でも、緑地があれば見ることができます。ちなみに、この写真を撮った陽明山國家公園の前山公園は、本種の観察ポイントとしてとても有名で、確かにバスを降りて数分後には、この個体を見ることができました。ヤマムスメ Urocissa caerulea スズメ目カラス科 2026年2月7日 台湾 台北市 北投区 陽明山 前山公園
Apr 1, 2026
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