
昼過ぎから風雨が強くなってきた。クロは落ち着かない感じで私の後をついて回る。
このごろはドアを開けてやっても自ら外に出るということが少ない。私や夫が、外に出るように促すとようやくという感じで外に出るが、ろくろく歩こうともしない。「帰ろうか」というと、その言葉を待っていたかのように家に帰ってしまう。
そんな風であるから、朝から雨が降っている今日のような日は私ももう外へ出そうという気もない。
それでも寝てばかりいるわけでもないので、駐車場に面した障子を開けてやった。風に揺れる庭木が気になるのだろうか、時々顔を動かしながら、そしてしっぽも動かしながらじっと見ている。
「猫背だな」と当然のことを思いながら、暇にまかせて写真を撮ってみた。
そういえば、猫写真はだんだん少なくなっている。子猫の時は寝ている姿も可愛かったので撮りまくっていたっけ。
年をとって毛並も衰え、白髪も増えてきたクロ。もちろん、動作も鈍くなっている。食べる量も少なくなってきている。餌が気に入らなければ、昼中ずっと食べないでいることもある。好きなものを入れてやると口を付けるが、それもちょっとだけである。
自分たちが老いていく先をクロが何倍もの速さで進んでいる。そう思うといじらしい。特にこんな気候で忙しい仕事もないときには、やたらとクロを身近に感じ、一人と一匹で身を寄せ合うように生きている。
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