Fastest Lap

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August 2, 2006
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カテゴリ: Engineering
                 ブルー・ヴィクトリーとトライデント

Ferrari ENZOをベースとするMaserati MC12がデヴューしたのは2004年3月のジュネーヴ・ショウでの出来事でした。
このMC12はレース界から離れているマセラティ社再興を目的とし、勝つためのGTマシンを製作したことが始まりでした。
挑戦的で堂々としたシルエットからもそれは見てとれます。
マセラティのフラッグシップがもつエレガントさはそこには無く、マッシヴでソリッドな、いかにも走りそうな戦闘的フォルムを持つコンペティション・モデルとしての存在感。
それは見せ掛けではなく、2004年9月のデヴュー2戦目には初優勝し、昨シーズンは安定した戦いぶりを発揮してコンストラクターズ・チャンピオンを獲得しました。
ところがMC12のベースとなったENZOは昨年サーキット専用仕様のエヴォリューション・モデル「FXX」をリリースし、共にコンペティツィオーネとしての資質を十分に見せ付けたのでした。

ところが「トライデント」は新たなるコンペティツィオーネをリリースしました。
その名も「Maserati MC12 Corsa」。

しかし、元々630psを発揮する6,000ccのV12エンジンは排気量を変えずに755psまでスープ・アップされ、より高回転化されているようです。
また、重量も「Super GT」を走るGT500マシンと同程度の1,150kgまでダイエットされています。理想は1,100kgを若干切るぐらいが理想ですが、製造コストやメンテナンス性などとのバランスを考慮した結果かもしれません。
このディテールを見ても解りますがFIA-GT選手権で活躍しているMC12コンペティツィオーネがMC12 Corsaのベースとなっていることは疑いようがありません。
現在もFIA-GT選手権で最強マシンの名を欲しいままにしているMC12の最終進化系MC12 Corsa
はなんとMC12に因んでか僅か12台のみ。プロトタイプの3台を含めてもたった15台しかリリースされません。
FXXが29台販売されたことを考えると、理解に苦しむほどの少量生産なのです。
採算度外視なのかも知れませんし、FXXのようなサーヴィス・パックをつけることも考えての判断かもしませんが、12台はあっという間に完売してしまうのではないでしょうか?
もっとも、サーキット以外は向かないマシンではありますが・・
日本での販売価格は1億5000万円前後とのこと・・・
買えるものなら買いたいものですが不可能です。
絶対に無理です。どうあがいても、騒いでも、ごねても、無理なものは無理です・・

コーンズ&カンパニー・リミテッド様・・・


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Last updated  September 14, 2006 11:21:23 PM
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