Flatのガンプラ製作日記

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2021.05.05
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「千年鬼」です。


千年鬼 (徳間文庫) [ 西條奈加 ]

とても良いお話でした。

人は自分が悪いことをしたと思うと心の中に鬼の種が生まれます。
鬼の種は放置するとやがて破裂し、額に角が2本生えた人鬼になります。
こうなるともう手が付けられません。力も何倍にもなり、その力で
周囲に悪意をまき散らし、殺す、壊すを繰り広げるのです。


鬼は人が人鬼になる前に鬼の種を解消してあげるために奔走します。

親が不慮の事故で死んでしまい、慣れない奉公に出て苦しむ小僧。
好ましく思っていた侍が殺され、失意に沈むお姫様。
飢饉にあえぐ村で年貢の取り立てに悩む若者。
子どもの頃の友達が自分の一言で事故死した婆さん。

誰もかれも心に闇を抱え、せき止めるものがなくなれば一気に人鬼に
なりかねない状況です。

そんな彼、彼女らの前に鬼は現れ、見たい過去を見せ、鬼にならずに
現状を解決しようという前向きな心へと変えていきます。

それにしても、鬼はなぜこんなにも人鬼の出現を阻止しようと奮闘
しているのでしょうか?


明らかになります。
千年間、人鬼を阻止できれば、許しが得られると。

しかし、千年間、人鬼の出現を阻止し続けた鬼の体は限界を迎えていました。
鬼は死ぬと砂になってしまうそうです。
そして、死んだ鬼は鬼の墓場という砂地に送られるそうです。



悲しいエンディングかと思ったのですが、そこには救いがありました。
これを救いと呼ぶかどうかは難しいところですが、

「地獄とは希望がないこと。
 どんなつらい状況でも希望さえあれば地獄ではない」

確かにそうですね。

彼女にとっては救いなのでしょう。
もう一度出会える日がどんなに遠くても、可能性がゼロではない限り
希望はあるのです。

読みやすいし、とってもお勧めです。





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Last updated  2021.05.05 10:05:36
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