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. 浄土宗・知恩院派 五台山・清凉寺(セイリョウジ) 通称-嵯峨釈迦堂寺歴は阿弥陀三尊を本尊とする棲霞寺(セイカジ)と釈迦如来を本尊とする清凉寺の二つの寺院が並立して今に至ります 各地数ケ所にある同じ寺名の清涼寺の涼はサンズイですが、こちら嵯峨の清凉寺の凉は中国と同じニスイで表示されます ↑本堂横に咲く真紅の軒端梅(ノキバノウメ)が有名ですが、和泉式部の愛でたのは白梅とも謂われ、境内にはあちこちに紅白の対で植えられています ↑「仁王門」(山門) 江戸時代に建立された総欅造の三間一戸・重層門です楼上には十六羅漢像が安置されています ↑980年代東大寺の僧・ちょう然上人が巡礼した中国・五台山(名-清凉山)から栴檀(センダン)の香木で彫られた「三国伝来の釈迦如来像」(現-国宝・日本三如来の一)を持ち帰り、弟子の盛算(ジョウサン)によりご本尊とされ1016年清凉寺が建立されます (右)門前には光源氏のモデルとされている源融(ミナモトノトオル)公栖霞観(セイカカン)旧地と小楠公(秀頼公)御首塚の石塔があります ↑「法然上人像」1156年法然24才の求道青年像、仏道を求め釈迦如来像の前で修業、ただ清凉寺浄土宗に改宗されたのは1530年とされています (右)「多宝塔」 1703年江戸護国寺で造られて運ばれ建立された下層3間本瓦葺の塔です ↑多宝塔と前に咲く紅梅のコントラスト、鮮やかに映えていました ↑本堂横の梅、紅と白が入り乱れて咲き競っています ↑「阿弥陀堂」 清凉寺誕生の150年程前、第52代嵯峨天皇の皇子左大臣・源融公がこの地に御堂・栖霞観(棲霞観とも表現)を造り源氏物語に描かれている営みをおくられる、源融の没後その子源昇によりこの地に阿弥陀三尊像(国宝)を本尊として棲霞寺が建立された、いまこの阿弥陀堂として残されています ↑阿弥陀堂御前、飾られているのは阿弥陀三尊ですがこれは模刻された像です (右)「阿弥陀三尊像」(国宝)中尊の阿弥陀像は[源融のうつし顔]といわれ、源氏物語中の光源氏の面影を伝えるとも謂われています 三尊像は霊宝館に収納され保存されています (写真は双方当寺資料より) ↑「軒端梅」原木です、痛々しいほどに年老い横たわるように枝を伸ばしています、近年は僅かな花しか着けず往時の深い紅色に染まる花は想像出来ません ↑「本堂(釈迦堂)」 1016年に建立されてより幾度となく焼失・再建されていますが、1602年豊臣秀頼公により諸堂と共に整備されるも本堂は1637年の嵯峨の大火により焼失、現在のお堂は1701年徳川五代綱吉公と生母桂昌院の寄進によるもので桃山建築の豪華さを顕す建物とされています ↑本堂前です 栴檀瑞像(センダンズイゾウ)、祀られている三国伝来の釈迦如来をさします、扁額は黄檗宗開祖・陽元師筆です ↑本堂は間口奥行共に七間、単層入母屋造の華麗豪壮な建物です (右)本堂奥から方丈・方生池庭園に通じる回廊です ↑本堂裏の方生池庭園と中小島の忠霊塔、塔内には各戦場の霊を弔う一万数千の写経石・ひめゆりの塔等の戦跡地の石が納められています ↑「弁天堂」(摩尼殿)江戸時代後期の建物で軒唐破風、宝形造りです ↑「聖徳太子殿」 奈良法隆寺の夢殿を模して造られています 融通念仏が聖徳太子の夢告による衆生再度実現との結びつきがあるとされ祀られています (右)源融公の親にあたる、52代の天皇・嵯峨天皇の宝塔(ミギ)と檀林皇后の層塔(ヒダリ)の「宝篋(ホウキョウ)印塔」で江戸末期のもの ↑「源融公の宝篋印塔」 鎌倉時代後期に造られたとあります、嵯峨天皇・檀林皇后の宝塔の隣に祀られています ↑「一切経蔵」 江戸中期のもので、中に輪蔵があり一切の法・経典が納められ法輪を一回転させ一切経を読み功徳を得られるとされています (右)「源昇公の宝篋印塔」 源融の子、棲霞寺の創設に関りここに祀られています ↑「狂言堂」 融通念仏を広めた円覚上人が庶民に念仏の教義を説くために創られています、嵯峨大念仏狂言(無形民重文)が毎年4月の大念仏会で演じられます 京都の三大念仏狂言、他に千本閻魔堂の閻魔堂狂言、壬生寺の壬生狂言です ↑「秀頼公首塚」 大阪城三の丸の跡地から出土発掘された首に介錯の跡があったと謂われています、諸堂の再興に由緒を持つ当寺に納められたものです ↑「薬師堂」薬師如来を安置し、嵯峨天皇の勅により空海が建立、疫病の平癒祈願されたのが始まりでとされています 堂前の石塔「生(ショウ)の六道・小野篁公遺跡」 小野篁が冥土と現世を往復していたとされます、冥土から現世に戻る出口の井戸「生の六道」がここ元福西寺(フフクサイジ)にあったとされています 隣接して西の町内は今も六道町です ☆小野篁公「生の六道」に関連して冥土への入口・六道の辻...六道珍皇寺を併せてご紹介します 改めてご覧頂く場合は新着記事一覧からご覧下さい ★「京こよみ 4月」はTopページに載せています、ホームに戻りご覧下さい ★「京都の梅と椿」と「京都ええとこ」一覧はは右サイド欄からご覧ください、.................................................................京都市バス 「嵯峨釈迦堂前」下車 西へ徒歩2分 清凉寺HP URL---http://jodo.or.jp/footprint/07/-----------------------------------------------------------------被災地に届けよう!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー[メッセージはこちらから]
2014.03.24
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. 臨済宗建仁寺派 大椿山(タイチンザン)・六道珍皇寺(ロクドウチンノウジ) 本尊は薬師如来坐像を祀り、創建は830年代とされるも詳細は不明、平安時代の公家・文人であった小野篁(タカムラ)公が夜な夜なここ六道の辻から冥界に通ったとの伝説が伝えられています ↑六道珍皇寺、通称・六道さん、六道詣りで知られます この付近は平安京の時代火葬地だった鳥辺野の入口にあたり、現世と他界の境になると考えられ「六道の辻」と呼ばれていました ↑六道の辻はあの世への入口とされ、仏道において六道とは人の生前の善行・悪行により導かれる冥界とされ、天上道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道の六つを指します [善行積めば天国へ悪事重ねれば地獄落ち]の教えは此処からです ↑うしろが「本堂」 前は「三界万霊十方至聖の石塔」 住持により野辺送りに先立ちこの前で引導が渡され、霊魂は迷うことなく浄土に旅立つ事が出来るとされています ↑本堂前です、本尊薬師如来像、脇侍に日光・月光菩薩像の薬師三尊像が安置されています、旧本尊薬師如来坐像(重文)は薬師堂に収められています 六道詣り(六道さん)は毎年お盆前の8月7日から10日迄、[お精霊さん迎え]として行われている行事です、鐘楼の[迎え鐘]が撞かれ精霊を冥途から呼び寄せます ↑本堂横の庭園で、右寄りの木は高野槇その前に竹を編み蓋をされているのが「小野篁冥土通いの井戸」です、枝を伝って井戸内に入り冥界の閻魔庁に通ったと謂われ、この井戸があの世への入口[死の六道]で嵯峨釈迦堂に出口の[生(ショウ)の六道]があったとされています (いま庭には入れません、写真は当寺資料より) ↑「鐘 堂」 六道の迎え鐘と謂われます、四方が壁で囲まれて鐘は前に垂らされた綱を引いて撞かれます、低く鈍い鐘の音は十万億土のあの世にも響くと伝えられています ↑「閻魔堂」(篁堂)とも呼ばれます、弘法大師像、実物大と謂われる小野篁像、閻魔大王座像が安置されています ↑「小野篁立像」 伝承として小野篁公は昼は朝廷に仕え、毎夜冥土へ入り閻魔庁第二冥官として大王のもとで死者に対する裁判に立会っていたと伝えられています江戸時代には篁公が当寺より冥土に行き来したとの話が定着したようです ↑「閻魔大王座像」 小野篁の作ともいわれます (篁像と共に当寺資料より) (右)「六道地蔵」 中央は江戸時代の作と謂われる地蔵菩薩立像(像高2.5m)が安置され、左右には江戸・室町時代の石仏群が祀られています ~******~ 六道珍皇寺、小野篁公旧蹟とされていますが墓地はここにはありません ↑「小野篁・紫式部の墓所の石塔」市内北西の堀川通り北大路下るの市街地にこの墓所のみ残されています、ここより少し離れた雲林院(当時は広い境内だった?)と云う寺に葬られたようですが、ここに寺院らしき遺跡はなくこの二人の墓だけがここに遺されているのは些か不思議です ↑「右 小野篁・左 紫式部の墓」 生きた年代の少し異なる二人が隣接して葬られています ★「京こよみ 3月」はTopページに載せています、ホームに戻りご覧下さい ★「京都の梅と椿」は右サイド欄からご覧ください、 ★「京都ええとこ」一覧は こちらからご覧下さい.................................................................京都市バス 「清水道」下車 西へ徒歩3分 六道珍皇寺HP URL---http://www.rokudou.jp/-----------------------------------------------------------------被災地に届けよう! 【京都】老舗や名店がひしめく古都。お土産や名産品をお取り寄せ!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー[メッセージはこちらから]
2014.03.24
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. 北野天満宮ほか京都の梅です 北野天満宮 ↓10枚 (2014.3.12) 市植物園 ↓6枚 (2014.3.2) 二条城 ↓7枚 (2013.3.16) 市植物園 ↓3枚 (2013.3.3) 随心院 ↓3枚 (2012.3.25) 二尊院 ↓3枚 (2012.3.19) 城南宮 ↓4枚 (2012.3.6)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2014.03.24
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