ねーさんの独り言

ねーさんの独り言

2008年10月25日
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カテゴリ: 読書

赤まんま

不治の病の逝った幼なじみの霊前で、誓いを立てた簪を独り見つめる材木問屋の心の内も、容色盛んな若後家がなお胸に秘める亡くした夫との思い出も、秋風にひっそり揺れる赤まんまの花しか知らない。折檻、密通、盗癖だと町の騒ぎをはやす輩も、心の悪さに弄ばれ道を外した人々の苦い涙に気付かない。ゆえに仏の慶次郎は、苛む心の苦しみと忍ぶ心の悲しみに、経も静かに耳をすます。

本書ではあまり慶次郎さんは活躍してないです。解説にも書かれていましたが確かに主な登場人物達があまり活躍してないのでテレビドラマには不向きな話ばかりだったかもしれません。イライラする人物もたくさん出てますが、読み終わった後に嫌な気分にならないのは作者の力量なんでしょうね。でも、「嘘」のおはまと「酔いどれ」のおつぎはイライラする女です。





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最終更新日  2008年10月26日 00時28分36秒
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