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bunakishike

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2010年01月07日
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 野口嘉則氏のメールに今年は国民読書という内容が書かれていました。

活字中毒である者としては、興味がそそられ、ちょこっと調べてみました。

もともと「国民読書年」(National Year of Reading)は2008年にイギリスで行われ、読書を推進するさまざまなキャンペーン、イベントなどを行ったとのことです。

おそらくそれをモデルにして日本でもやろうとなったと思われます。

 実際に、国会で「国民読書年に関する決議」なるものが2008年6月6日に行われ、それを受けて国民読書年推進会議が同年11月18日に発足しました。

国民読書年推進会議がどんなものかというと、財団法人「文字・活字文化推進機構」(会長=福原義春・資生堂名誉会長)の中に設けられたものです。

目的は、学校、家庭、職場における国民総読書量(Gross National Reading、略称GNR)の底上げを図りたいということです。

そのために、下記のような施策を実施するということでした。

1.公共広告機構など各種メディアの協力を得て、国民の不読率の引き下げに努める。

2.社会人を対象にシンポジウムや講座、研修を開催する。

3.読書推進や新聞活用教育の実践を学校に促し、言語力検定を実施する。

4.学校図書館、公共図書館の整備拡充を提言する。

そして、今年の10月末に、秋の読書週間に合わせ、東京都内の1万人規模の屋内施設で「国民読書年祭典」を開催するということです。

ロゴとキャッチフレーズや、AC公共広告機構の「コトバダイブしよう」というCMの流されているようですが、みたことがありません。

 キャッチフレーズが「じゃあ、読もう。」。

この前に何が来るんでしょうか。

「コトバダイブしよう」といういうのも意味不明です。

また、今年は国立国会図書館など色々な団体で様々なイベントが行われるそうです。

施策の一番目に不読率の引き下げという言葉があります。

不読率とは、本を全く読まないことだそうですので、本を読む人の人口を増やすということです。

 とにかく、全年齢にわたって不読率を引き下げることを考えるのではなく、まず将来性のない年寄りは除いて、子供や若い人たちの不読率を上げることを考えるのが先だと思います。

読書をしないのは、他に面白いことがたくさんあることが第一の理由だと思いますので、不読率が昔より高いのは当然のことです。

その面白いことをなるべく排除することを考えなければなりません。

また、読書をすることがいかに効果があるかを教えることも大切です。

そして、読書を義務ずけることが重要です。

義務付けたとして、具体的にどのような方法をとるのか、またどのように測定するのかも重要な問題です。

このように、色々考えてくると簡単な問題ではないことが分かります。

 ところで、事業仕分けで、こどもの読書などを支援する「子どもゆめ基金」が廃止されるという方針が出されたそうです。

最終的にどうなったか分かりませんが、明らかに、国会決議にそぐわない仕分けです。

ここにも、事業仕分けの弊害(無知無定見)が見受けられます。







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Last updated  2010年01月07日 23時54分10秒
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