bandcampで偶然見つけたOrchestre national de jazz de Montréal(モントリオール国立ジャズオーケストラ(ONJ)の昨年リリースされたショーター・トリビュートアルバムを聴いた。 これが何とも凄まじいアルバムだった。 タイトルや収録曲にショーターの作品が多かったため、てっきり彼へのトリビュートかと思ったが、実はそうではないらしい。 ディストリビューターによると、このアルバムは「マイルス・デイヴィスがクインテットで作り上げた1965年から1968年にかけての至高の瞬間に敬意を表し、『E.S.P.』(1965)、『Miles Smiles』(1966)、『Nefertiti』(1967)からの楽曲を収録している」ということだった。 具体的には、『Miles Smiles』から5曲と「E.S.P.」、「Nefertiti」の計7曲が収められている。 編曲はバンドの芸術監督であるジャン=ニコラ・トロティエが担当している。 バスクラリネットやフルートも使用されているが、サウンド全体はビッグバンドそのものだ。 バンドの演奏は非常に高水準で、その圧倒的な熱量に引き込まれる。
低音も物足りないが、ソロの受け渡しやアンサンブルのつながりは自然で、特に問題は感じられない。 時折、拍手や歓声が聞こえるが、ホールノイズはほとんど気にならない。 Orchestre national de jazz de Montréal:Miles Smiles | Wayne Shines(ONJ)24bit96kHz Flac