音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2024年10月05日
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カテゴリ: クラシック音楽

今年度の グラモフォン・アワード の合唱部門にノミネートされた、 チャールズ・ヒューバート・パリー (1848–1918) のあまり知られていない合唱曲を聴いた。
パリーは「近代イギリス音楽の父」と呼ばれ、教え子にはヴォーン・ウィリアムズ、グスターヴ・ホルスト、フランク・ブリッジ、ジョン・アイアランドがいる。

『鎖を解かれたプロメテウスからの情景』はパリーの初期作品で、今回のアルバムが世界初録音だ。
原作は、 パーシー・ビッシュ・シェリー によるギリシャ神話を題材にした4幕の劇詩(1820年頃)に基づいている。
Wikiによれば、物語は、プロメテウスが火を人間に与えたことでジュピターの怒りをかい、インドのコーカサスで鎖に縛られ永遠の苦痛を受けるが、ジュピター失脚後、ゼウスの息子ハーキュリーズによって解放されるという内容だ。

Presto Musicで紹介されており、Spotifyで試聴したところ、なかなかいい。

この作品はカンタータに分類されるだろうが、分かりやすい音楽で親しみやすく、清々しい作品だ。
しかも劇的で、言葉が分からなくても十分に楽しめる。

この曲は、多くのイギリス作曲家に感じられる「イギリス風のサウンド」ではなく、むしろシェーンベルクの「グレの歌」を思い出させる。
独唱も合唱も、初録音にふさわしい仕上がりだ。
エンディングも華やかで、爽やかさがあり、悪くない。

「恵みを受けし二人のセイレーン」はイギリスではよく知られている約9分の合唱曲で、ウィリアム王子の結婚式でも演奏されたそうだ。
ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲を思わせる、華やかで祝賀ムードに満ちた曲で、イギリス特有の宮廷音楽の格調高い雰囲気を持っている。

ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ という団体は初めて知ったが、1949年にモーツァルトやハイドンの演奏を目的に設立された。
2管編成程度の室内楽団だが、通常のオーケストラに引けを取らないサウンドを持ち、非常にレベルが高い。
艶やかな音色で、聴いていて気持ちが良い。
指揮の ウィリアム・ヴァン

Parry: Scenes from Shelley's 'Prometheus Unbound'

1.Scenes from Shelley’s ‘Prometheus Unbound’ (1880)
 Part I. Introduction
 Part II
19.Blest Pair of Sirens (1887)

Sarah Fox (s)

David Butt Philip (t)
Neal Davies (bar)
Crouch End Festival Chorus
London Mozart Players
William Vann

Recording venue Church of St Jude-on-the-Hill, Hampstead Garden Suburb, London NW11;
9 and 10 Septembe





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Last updated  2024年10月05日 14時17分34秒
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