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2169 トイレの花子さん/消えた少女の秘密 [VHS]※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・製 作 武政克彦・企 画 中沢敏明 尾越浩文・プロデューサー 南條昭夫 西村大志 渡邊範雄・原 作 「トイレの花子さん」 (KKベストセラーズ刊)・監 督 佐々木正人・脚 本 村井さだゆき・音 楽 斉藤 修・撮 影 田中 潤・技術協力 ビデオフォーカス・製作協力 タイムズイン・製作・発売元 ポニーキャニオン【キャスト】・青木裕子・岩田有理・鈴木夕佳・藤原まゆか・皆川香澄・鈴木理恵※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 PCVPB-32202・製作年度 1997年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 元 ポニーキャニオン・販 売 ----・提 供 ----・価 格 税抜 14,800円・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・制作協力 ----・日本公開 ----・リリース 1997.09.19・収 録 71分・サ イ ズ スタンダード・サイズ・音 声 Hi-Fi STEREO・字 幕 ----・そ の 他 VHS、カラー、セル&レンタル・映像特典 ----※ディスク【ジャケット】・オモテ面:新・美少女ミステリー・ウラ面 :新・美少女ミステリー 時を超えた戦慄の過去ジャケットのオモテ面は、佐伯先生(青木裕子)を中心に、生徒たちのバストショットが並んでいる。オモテ面に「主演 青木裕子」とあり、背にも「青木裕子初主演作品」とある。でも、彼女は、助演くらいのポジションの出演だった。ツッコミたいのは、その辺りかなぁ。(苦笑)ウラ面は、まずまずの出来映え。[本編画像]もたくさん用いられているし、[イントロダクション]も充実している。ただ[ストーリー]の記載がないし、[スペック]も情報量不足。そう言えば、VHSって仕様に関する情報が少なかったなぁ。【感 想】「健全なホラー映画1」1997年度の作品だが、それ以上に古臭く感じる。まるで80年代の雰囲気。学校で使っていたのが、NECのPC-9800FAだったせいもある。それはそれで懐かしくて善いんだけど、これが松岡錠司監督の『トイレの花子さん(95)』よりも後の作品かと思うと、ちょっとガッカリしてしまう。スタッフやキャストの力の差を如実に感じる。(溜息)とは言え、本作品は、怖がらせるだけのホラー映画ではない。前述の『トイレの花子さん』と同じように、思春期の少女が大人になる過程で迷う精神的な危うさを描こうとしている。ホラー映画の体裁をとりつつ、キチンとしたジュヴナイル映画を撮ろうとしたようだ。――或る日、1週間前から行方不明になっていた女子生徒、水谷幸枝が、学校のトイレで見つかる。失踪していた間の記憶はないと言う。けれど、どこか以前の彼女とは雰囲気が違っていた。皆は、「トイレの花子さんに連れ去られていた」と噂していた。友人の坂本みゆきもまた、この1週間、金縛りにあったり幻覚や悪夢を見たり、自分とは違う何かに操られているような感覚に悩まされていた。もしかしたら自分は既に死んでいるのかも知れない。そんな気すらした。……というお話し。中学校が舞台だが、女子生徒と保健の先生を中心に物語が進んで行く。(よしよし)保健室の佐伯先生は、○乳で美人と言う定番の設定。(笑) 演じたのは、青木裕子さん。もう少しアピールすべきところをアピールすべきだったと思う。(カメラが唇や足をなめるカットはある)また、身体測定のシーンがあるのもグッド。ツボを心得ているなぁ。「さ、はやく上を脱いで」「恥ずかしいの?」私もそんなセリフを言ってみたい♪――やがて、幸枝が小学生の時から虚言を繰り返していたことが明らかになり、追い詰められて行く。幸枝は自分には霊能力があると主張し、「バラバラ殺人事件で見つかっていない首をみつけられる」と啖呵をきる。そして、みゆきたちを廃墟となっている校舎へと導いて行く。……という展開。脚本の出来映えは、良かった。成長に対する不安感や自我の目覚めなど、短いエピソードを通じて描き出している。モノローグも、みゆきの心情を観客に伝えると同時に、ホラー映画らしい展開へとリードして行く助けになっていた。(セリフが下手だったことは、この際、捨て置く)主人公の坂本みゆき役を演じたのは、岩田有理さん。事故で亡くなった落合美穂の霊とシンクロする役柄なので、一人二役と言ったところ。お芝居はシロートだけど、時折りキリッとしたイイ表情をしている。みゆきの親友、桑原麻衣役を演じたのは、鈴木夕佳さん。愛嬌のある顔立ちで、雰囲気をやわらげる役回りを担っていた。失踪した水谷幸枝役を演じたのは、藤原まゆかさん。トイレの花子さんが憑依して、それぞれが抱えた問題を氷解させるために、物語を牽引する。小学5年生の時に幸枝のクラスメイトだった芳山美香子役を演じたのは、皆川香澄さん。この後、『/恐怖校舎』でキーになる役割りを担うことになる。いまの女の子たちの洗練された姿を見ていると、この当時の女の子たちは些か野暮ったい。小学校を卒業し、中学に上がったばかりということもあるが、やはり20年以上の年月は大きい。日本人の体型や顔立ちは、間違いなく変化しているようだ。エロもグロもなし。怖くもないし、不気味でもない。国営放送のドラマみたいに健全なので、優等生の方にだけオススメ!(すれっからしのホラー・マニア向けではありませんので、念のため)【 『トイレの花子さん』作品 】『2141 学校の都市伝説/トイレの花子さん』『2142 ビギニング オブ トイレの花子さん/イジメから始まる物語』『2143 トイレの花子さん [新劇場版]』『2144 新生 トイレの花子さん』
2021.03.12
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0820 マン・ハンティング※オモテ面【スタッフ】・監 督 越坂康史・製作総指揮 原啓二郎・脚本・プロデューサー 宮島幸雄・撮 影 笠原 晋・V E 八木重憲・監 督 補 高原 一・助 監 督 近藤康太郎・制作進行 相川 智 川野 茜・企 画 SHOOTシネマ企画・制作プロダクション オープンアイズ【キャスト】・金子さとみ・上吉原陽「タッチ」・雨宮 徹「砂時計」「愛のむきだし」・磯村智彦・中藪浩二・佐久間麻由※ウラ面【仕 様】・型 番 PWAD-2020・製作年度 2010年・製 作 国 日本・英 題 MAN HUNTING・発 売 プライムウェーブ・ネクシード株式会社・販 売 プライムウェーブ・ネクシード株式会社・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・リリース ----・収 録 67分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.日本語 (Stereo)・字 幕 ----・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、レンタル専用・映像特典 1.予告編 2.金子さとみインタビュー【ジャケット】・オモテ面:逃げるか 死ぬか おまえが決めろ・ウラ面 :恐怖の“人間狩り” × 獲物は女子高生 そして地獄の4日間がはじまる……人間狩りの標的にされた女子高生が、矢に貫かれ、セーラー服を血に汚し、ボロボロになって川の流れに立つ姿は、ほぼ嘘いつわりがない。本作品のハイライトのエッセンスが凝縮されている。顔も演じた女優さんに似ている。いいイラストだ。(笑)ウラ面は、この手の作品に共通して、ゴチャゴチャしている。誤解を畏れずに言わせて貰えば、勇気がない。(苦笑) 本来、お○ぱいやらパン○ラやら煽情的なシーンの画像を大々的に使って売り出したいはずだ。ところが、あまり露骨なのは、良心がとがめる。いわゆる“自主規制”が働く結果ではないかと思うのだ。もしかしたら、AVとは違うのだ、という矜持があるのかも知れない。(溜息)もっとクレバーなデザインを見せて欲しかった。(苦笑)※ディスク【感 想】「マヌケな女子高生、マヌケなお兄さん、マヌケな元カレ、マヌケな犯人」久しぶりにジャケットに偽りのない作品だった。(笑) そこだけは評価したい。女子高生が何者かに拉致され、“人間狩り”の標的になるお話し。ストレートに撮って欲しかったが、何だかヘンテコな真相(?)みたいなのがくっついていて、退屈してしまった。女子高生が堕○するとか、交際を禁じられた元カレが犯人ではないかとか、たどたどしいミスリードが鬱遠しい。無駄な飾り。メジャーになれない“自称”映画監督とかプロデューサーが好きそうなプロットだ。それがなかったら、本編は30分に収まったのではなかろうか。その方が、ずっと見やすかったような気がする。(苦笑)その時は、女子高生を演じた金子あさみさんの一本調子のお芝居を延々と見せつけられることになる。おそらく、耐え難い苦痛を伴う。イーライ・ロス監督さえも脱帽する新手の拷問系ホラーとして、評判になったかも知れない。(笑)金子さん自身は、泥だらけになりながらパ○チラ、お○ぱい丸出しで頑張っていたので、彼女が悪いわけではない。ロクな訓練もせずにカメラの前に立たせたプロデューサーが悪い。ギャンギャンわめいているばかりで何を言っているのかも判らないお芝居でもOKを出す監督さんの見識も疑うが……。ホラー映画のファンとしては、女子高生が汚れながら森の中を殺人鬼に追いかけ回されるだけで満足なのは、確かだ。多少ヘタクソでも「よく撮ってくれた!」と感謝したい。けれど、「大根役者!」なんて嘲りが生ぬるく感じられるほどヘタクソな役者を配置しておいて、いっぱしのプロデューサー気取り、監督気取りは、はなもちならない。マヌケな役者さん、マヌケな監督、マヌケな脚本家、マヌケな製作者がつくったマヌケな作品に、どれほどの誠実さがあるだろう。一番面白かったのは、金子あさみさんのインタビュー。(笑)「頭が悪そうな子だなぁ」と思いつつ、こんな作品にも関わらず「初めての女優としてのお仕事が主演で……」とインタビューに答えている姿に心が洗われたような気がした。ハリツケにされるシーンについても、「ああいうの、キライじゃないです」「撮影で気づきました」とバカ丸出し。親が泣くぞ。ま、このくらいの脳ミソじゃないと、こんな作品には出ないわな。(苦笑)ともあれ、大して美人でもないし可愛くもないのだが、何にも考えずにインタビューに答える顔は、輝いていた。癒やされました。(笑)こういう作品は、底辺の受け皿のような制作会社でしか作り得ないのが、日本の実情だろう。個人的には、松竹とか東宝に撮って欲しいと思っている。世の中には、TVドラマや舞台のお仕事はおろか再現VTRですら声が掛からず、ローカルのCMにも無視される役者モドキが、大勢いる。男は派遣で食いつなぎ、女はバーのホステスや風俗系で稼いでいる。彼らに出会うと、みんな一様に長いフィルモグラフィを諳んじる。端役ばかり、然も聞いたことのない作品名がズラリと並ぶ。独立系の弱小制作会社は、畳んでは起業するの繰り返しで、実体は不明。出演料を貰い損ねることも多々あると言う。或いは、アイドルにすらなれず、グラビアの誘いもない、でも「女優になりたい」と真顔で言える“勘違い”女の子の受け皿 か……。そうした人たちしか出演しない作品は、私たちが思っているより多いらしい。企画から1ヶ月ほどでパッケージされてレンタルショップの店頭に並ぶ。最近は、配信オンリーでパッケージすら作らない時代も間近だと言われている。何だか寂しい時代だなぁ。(嘆息)だんだん愚痴っぽくなって来たから、この辺でヤメておこう。好きだけど、認められないってのは、苦しい。(笑)思い切って、オススメ致しません!
2017.07.02
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0071 ケルベロス【スタッフ】・監 督 ジョン・ターレスキー・製作総指揮 ポール・ハーツバーグ「カタストロフ」・製 作 リサ・ハンセン「アンター・ザ・プラネット」・撮 影 ビオレル・セルゴビッチ・脚 本 デビッド・メイソン・音 楽 ニール・アクリー、アルド・シュラック・V A X ヒドゥン・フォートレス【キャスト】・グレッグ・エヴィガン「ニューヨーク大地震」・エマニュエル・ヴォージア「ソウ2」・セバスチャン・スペンス・ブレント・フローレンス・マイケル・デイビス【仕 様】・型 番 PWAD-0933S・製作年度 2005年・製 作 国 アメリカ・原 題 CERBERUS・収 録 98分・音 声 1.オリジナル(STEREO)、2.日本語吹替(STEREO)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 プライムウェーブ株式会社・販 売 アルバトロス株式会社、プライムウェーブ株式会社・特典映像 オリジナル予告編【ジャケット】・オモテ面:人類に生き残る術はない・ウラ面 :圧巻のVFX満載で放つ 戦慄のモンスター・パニック最新作!! ギリシア神話が語り継ぐ 地獄の番犬 体長5メートル 3つの首と毒蛇の尾を持つ魔獣“ケルベロス” 不死身の怪物が解き放たれた時 人類の残された希望はないオモテ面は、ライフル片手に逃げる女性を背後から襲うケルベロスのイラスト。相変わらず、見事です。(笑) こういうイラストって、誰が描くんだろ? 作品のストーリーや映像に即しているかどうかは別にして、毎回感心してしまう。お友達になりたい。ウラ面は、オーソドックスなレイアウト。動きのない画像が多いせいか、イマイチな感じがある。でも、作品中でも、比較的いいシーンを選んで取り込んでいるところで、この作品も、某ホームセンターで購入したが、ジャケットの質が悪い。まるで、コピーのように印刷が粗い。文字も滲んでいる。海賊版か? セル版の方が、質が良くないと困るんだけどなぁ。(笑)【感 想】「チャウチャウかチワワかプードルか」『CSI:NY』シリーズで女性刑事ジェシカ・エンジェル役で出演していたエマニュエル・ヴォージア主演のTVM。なかなか出来映えのいい作品だった。『ファントム・ファイアー』を監督したジョン・ターレスキーがメガホンを取ったので、うんとこさハードルを下げて観たせいかも知れない。跨いで走れるくらい下げた。(笑)――アッティラ王の“マルスの剣”の所在を記した鎧が、ルーマニアの博物館から強奪される。その剣には、世界を征服する力があるという言い伝えがあった。一方、NYの博物館で鎧の展示準備を進めていたサマンサは、何者かからの脅迫を受けて、ルーマニアに飛ぶ。弟が拉致されてしまったのだ。脅迫者の目的は分からなかったが、従うほかなかった。……というのが序盤の展開。次に何が起きるのか分からず、なかなか面白い展開だった。スピード感もあったし、演出も冴えていた。でも、鎧を奪うだけなのに、まるで籠城するテロリストに奇襲をかける特殊部隊のような作戦が必要であったとは思えないが、まぁそれは捨て置く。(笑)ルーマニアに着いたサマンサは、一連の事件が、新興犯罪組織の仕業であることをCIAのジェイクから知らされる。彼らは、核爆弾12基とマルスの剣で世界を我がモノにしようとしているらしい。サマンサとジェイクは、彼らに先んじて剣を探し出すため、協力することになる。……ということで、物語は『レイダース』のような冒険活劇調になる。「そんなに簡単に剣が隠された場所が分かるのかよ」という疑問も捨て置く。(笑)序盤はアクション映画、中盤は冒険映画、終盤はモンスター映画へと、次々とシフトして行く。おかげで飽きず最後まで観ることが出来た。特に中盤は、アッティラ王の墓や洞窟といったセットが組まれていて、TVMとしては、規模が大きい。なかなか豪華だ。ここでケルベロスが登場。(笑)カメラワークに合わせてCGで描かれたケルベロスには、「おっ!」と唸ってしまった。絵コンテをちゃんと描いた証だ。最近思うのだが、Syfyチャンネル向けの作品は、比較的ちゃんとしているようだ。(笑)奪われた剣を求めて、地元の村でケルベロスは暴れるが、残念なことに、ここでスケールダウンしてしまう。古城と墓を守る村人も出て来るが、あまりストーリーに絡まない。いい展開が出来たはずなのに……。尤も、盛り込んでいたら 100分以上になるから、放送の都合上許されなかったのだろう。この辺がTVMの限界なのかも知れない。残念だ。ケルベロスは、『ハリー・ポッター/賢者の石』で、秘密の入口を守る番犬として登場していた。造形としては、ほぼ同じ。きっと定番のイメージなのだろう。でも、チャウチャウとかプードルとかチワワの頭が3つ付いていたら面白かったのに、と思った。(笑)ソフトバンクの“おとうさん”でも善いかも……。その時は、エマニュエル・ヴォージアの役回りは、上戸彩さんだな。そこそこオススメ!
2015.06.14
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0355 機動戦士ガンダム/MSイグルー -1年戦争秘録-2 遠吠えは落日に染まった【スタッフ】・原 作 矢立 肇 富野由悠季 「機動戦士ガンダム」より・監 督 今西隆志・脚 本 大野木寛・演 出 松田剛吏・ベースメカニカルデザイン 大河原邦男・スーパーバイザー 出渕 裕・デザインワークス 出渕 裕、カトキハジメ、荒牧伸志、 山根公利、藤岡建機・設定考証 永瀬 唯・CGスーパーバイザー 小畑正好・音響監督 藤野貞義・音楽プロデューサー 野崎圭一、真野 昇・音 楽 大橋 恵・主題歌“時空のたもと”歌 Taja・音楽制作 ビクターエンタテインメント サンライズ音楽出版・プロデューサー 井上幸一、今西隆志、川口克己、久保 聡・製作協力 ポピー・バンダイビジュアル・企画・製作 サンライズ【キャスト】・オリヴァー・マイ :石川英郎・モニク・キャディラック:長沢美樹・マルティン・プロホノウ:飯塚昭三・デメジエール・ソンネン:天田益男【仕 様】・型 番 BCDR-1342・製作年度 ----年・製 作 国 日本・英 題 MOBOLE SUIT GUNDAM MS IGLOO 2・収 録 30分・音 声 1.日本語音声(5.1ch)ドルビーデジタル 2.日本語音声(ステレオ)ドルビーデジタル・字 幕 ----・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、レンタル専用・発 売 バンダイビジュアル株式会社・販 売 元 バンダイビジュアル株式会社・特典映像 1.予告編 2.ノンテロップOP&ED 3.MS IGLOO 資料館(静止画)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :宇宙世紀0079―― 試作兵器に夢みた男たちの血と涙が 散っていく…… 照りつける陽光の下―― 熱砂の戦場に兵士の挽歌が響く 巨大戦車は仇敵“ザク”に、 恨みの砲火を放った!オモテ面は、モビルタンク“ヒルドルブ”のイラスト。かなり寄っているので、半分くらいか……。後方左手からザクが迫っている。やはり、背後が白抜きになっている。これって、好きじゃないなぁ。(溜息) 背景がないと、舞台がどんなところか分からないではないか……。ウラ面は、ヒルドルブを中心に、主要登場人物の画像も配置されており、そこそこ物語が伝わって来る。意外と、いいデザインだ。【感 想】「美しくないデザイン」1年戦争が舞台になっており、『機動戦士ガンダム』では描かれなかった“ルウム戦役”や“オデッサの戦い”が背景となっている。ガンダム・ファンにはお馴染みの名称だが、残念なことに1年戦争を舞台とした『機動戦士ガンダム』の物語世界を補完するにはいたらなかった。2.遠吠えは落日に染まった第603技術試験隊は、新たな指令を受ける。それは、2年前に採用試験に落ちたモビルタンク“ヒルドルブ”の地上テストだった。マイ中尉とモニク特務大尉は、“ヒルドルブ”を搭載した“コムサイ”で地球に降下する。しかし、連邦軍の襲撃に遭い、やむなく“ヒルドルブ”を放出する。……というお話し。第1話の艦隊決戦砲“ヨルムンガンド”もそうだったが、本作品のモビルタンク“ヒルドルブ”も、兵器としての魅力はなかった。戦争の武器に“魅力”という言葉を使うのは間違っているのかも知れないが、デザインとしての優劣は厳然としてあると思う。少なくとも、“ヒルドルブ”よりもホチキスの方が優れたデザインだった。(笑)そう言えば、技術試験支援艦“ヨーツンヘイム”にしても、さしたる特徴もなく、あまり魅力的ではなかった。そもそも、ガンダムがそれまでのロボット・アニメと一線を画すのは、モビルスーツをはじめ、登場する兵器や戦艦のリアリティ=説得力にある。一見、荒唐無稽なデザインのように見えて、実は様々な裏設定が隠されていた。当時、雑誌“アニメージュ”や“ニュータイプ”には少なからず、そんな解説が披露されていた。スペース・コロニーにしたって科学雑誌のイメージ図そのままに細部を表現している。これにマニアたちは熱狂したのだ。“オタク”という言葉が出て来る前の話しだ。もしかしたら、艦隊決戦砲“ヨーツンヘイム”や技術試験支援艦“ヨルムンガンド”、モビルタンク“ヒルドルブ”にも、そんな裏設定があるのかも知れない。(どれも発音しにくい上に覚えにくいし、言葉の響きが美しくない)けれど、デザイン的に美しくないことから察すると、裏設定も説得力がない可能性がある。デザインとは、そうしたものだ。オススメ致しません!
2016.03.24
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0503 ダイ・ハード※オモテ面【スタッフ】・監 督 ジョン・マクティアナン・製 作 ローレンス・ゴードン ジョエル・シルバー・撮 影 ヤン・デ・ボン・音 楽 マイケル・カーメン・脚 本 ジェブ・スチュアート スティーブン・E.デ・スーザ【キャスト】・ジョン・マクレーン…ブルース・ウィリス(樋浦 勉)・ホリー・マクレーン……ボニー・ベデリア(駒塚由衣)・アル・パウエル… レジナルド・ベルジョンソン(内海賢二)・ソーンバーグ……ウィリアム・アザートン(江原正士)・ハンス・グルーバー…アラン・リックマン(小林勝彦)・カール…………アレクサンダー・ゴドノフ(大塚明夫)※ウラ面【仕 様】・型 番 FXBNV-1666・製作年度 1988年・製 作 国 アメリカ・原 題 DIE HARD・収 録 132分(本編)・音 声 1.英 語 5.1ch サラウンド 2.日本語 ドルビーサラウンド・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・サ イ ズ 16:9 LB シネマスコープ・サイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社・字幕翻訳 岡枝慎二・吹替翻訳 島 伸三・映像特典 1.バイオグラフィ 2.メイキング( 6分) 3.オリジナル劇場予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:40 STORIES OF SHEER ADVENTURE!・ウラ面 :地上40階、超高層ビル占拠―― たった一人、 運の悪い男がテロリストに立ち向かう!ロサンゼルスの夜景にナカトミ・ビル。ペントハウスと屋上が爆発して炎に包まれている。ヘリが降下しようとしている。そして、ブルース・ウィリスが演じるジョン・マクレーンの顔が大きく描かれている。本シリーズを代表するポスターが、そのままジャケットになっている。本作品は、スペックを変えて何度もリリースされており、その都度、ジャケットが違う。その中でも、これが一番好きだ。ウラ面も、屋上でヘリから銃撃されるマクレーンの画像を中心に、2枚の取り込み画像が用いられている。或る意味、本作品で最も有名になったのは、ジョン・マクレーンというキャラクタであり、演じたブルース・ウィリスだ。これで善いのかも知れない。【感 想】「見事な原作、見事な撮影、見事な出来映え」ジョン・マクティアナン監督とブルース・ウィリスの名を一躍しらしめたアクション映画の名作である。何年かに一度、“奇跡”のような作品に出会うが、本作品も、その一本だろう。当時、日本ではJ.マクティアナン監督は無名だった。調べてみてもデビュー作の『ノーマッズ(85)』くらいしかビデオリリースされておらず、いきなり現れた感じだった。然も、私にはデビュー作が理解し難かっただけに、そのことをずいぶんと訝しんだものだ。後年、この疑問は氷解して行く。本作品の成功は、どうもマクティアナン監督の手腕だけではないぞ、と気づき始めたのだ。正直なところ、撮影監督をつとめたヤン・デボン監督の“力”によるところが大きいだろう。その映像センスやスピード感、スケール感は、後年、『スピード(94)』や『ツイスター(97)』などで再確認させられることになる。マクティアナン監督自身は、どちらかと言えば、ダイナミック且つおおらかな作風で、疾走感とは無縁の人だ。これは、私が『ザ・スタンド(91)』が好きだから余計にそう思えるのかも知れない。スクリーンの中で流れる時間が、実に、たゆとうように緩やか。不思議とジョン・フォード監督作品と似たような印象を受ける。(J.フォード監督作品にスピード感やスケール感がないと言っているのではありませんので。念のため)そして、何よりも脚本の巧みさは嫉妬するほどだ。幾重にも張り巡らせた伏線は、時にユーモラスに、時にはシリアスに結実する。主人公ジョン・マクレーンが裸足であることも、妻が旧姓を名乗っていることも、パウエル巡査のパトカー勤務も、すべてに意味があり、ストーリー展開に絡んでいる。これほど巧みな脚本を書いたのは、ジェブ・スチュアートとスティーブン・E・デ・スーザ。クレジットではそうなっている。――しかし、2人のフィルモグラフィをみると、駄作が多い。『バトルランナー(87)』? 『ジャッジ・ドレッド(95)』? しょーもない作品ばかりではないか。(個人的には好きだけど)どうやらこの緻密さは、原作を書いたロデリック・ソープのおかげかも知れない。何しろ、この御大は10年近くこの企画をあたためて来たのだから……。ある意味、ヤン・デ・ボンとロデリック・ソープのおかげで、本作品が“特別”になったと言っても過言ではないようだ。勿論、キャスト陣の功績も大きい。特にアラン・リックマン氏は、悪役を楽しそうに演じ、知性的で冷酷で暴力的なリーダーのイメージを作り上げた。また、最後までマクレーンを付け狙うテロリスト役を演じたアレクサンダー・ゴドノフは、“ヤラレ役”でも観客に強烈な印象を残せることを実証してみせた。端役でキャリアを積み上げている若手連中に、明るい希望の灯をもたらしたことだろう。1988年以降、本作品を模したアクション映画が陸続と公開されるようになる。主人公は孤立無援、知力と体力の限りを尽くして敵と闘う。敵は、いわゆる正体不明の武装集団……。どれもが、似たような人物設定とストーリー展開だった。いまでも、その傾向は大きい。マクティアナン監督は、その後、FBIに逮捕されたりして不遇をかこっている。最近、『ダイハード4.0(07)』で製作に名を連ね、復活の兆しが見え始めた。骨太の作品を撮る方なだけに、是非とも新作を観たいものである。ヤン・デ・ボン監督も、『スピード2(97)』と『ホーンティング(99)』が大コケし、『トゥーム・レイダー2(03)』でとどめを刺されてスタジオ側から干されているが、スケール感に富んだ作品を得意とするだけに、欲張らずに着実にキャリアを重ねてほしいと心から思う。奇跡の一本。まだ観ていない方がいらっしゃったら是非ともご覧いただきたい。オススメ!
2016.08.19
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0711 ゴーストバスターズ2 [ブルーレイ]※オモテ面【スタッフ】・監督・製作 アイバン・ライトマン・脚 本 ダン・エイクロイド ハロルド・ライミス・撮 影 マイケル・チャップマン・特殊効果 デニス・ミューレン,A.S.C.・音 楽 ランディ・エデルマン【キャスト】・ピーター………ビル・マーレー(安原義人)・レイモンド……ダン・エイクロイド(玄田哲章)・イゴン…………ハロルド・ライミス(納谷六朗)・ディナ…………シガニー・ウィーバー(駒塚由衣)・ルイス…………リック・モラニス(鈴置洋孝)・ジャニーン……アニー・ボッツ(安達 忍)・ウィンストン…アーニー・ハドソン(大塚明夫)※ウラ面【仕 様】・型 番 BLUA-11754・製作年度 1989年・製 作 国 アメリカ・原 題 GHOSTBUSTERS 2・そ の 他 2層、カラー、MPEG-4 AVC、dts-HD MasterAudio、 日本市場向、Blu-ray、セル専用・発 元 株式会社ソニー・ピクチャーズ・ エンタテインメント・販 売 元 ----・収 録 約 108分・サ イ ズ HDワイドスクリーン (2.40: 1) 1920x1080p・音 声 1.DTS-HD MasterAudio/5.1chサラウンド/ オリジナル(英 語) 2.ドルビーサラウンド/日本語吹替・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・字幕翻訳 戸田奈津子・吹替翻訳 岩佐幸子・映像特典 1.監督と脚本と振り返る 『ゴーストバスターズ2』 2.未公開シーン集( 7種) 3.ミュージック・ビデオ: “オン・アワ・オウン” by ボビー・ブラウン 4.『ゴーストバスターズ2』 予告編( 3種)※ジャケット1※ジャケット2【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :史上最強!?の男たち、 《ゴーストバスターズ》が帰って来た!! ニューヨークを大王ビーゴから救え!!“ゴースト禁止”の標識のゴーストが、指を2本立てている。2作目ってコトね。(ピース・サインではない)まぁ、これはこれでいいんだけど、何か、しっくり来ない。個人的には、最初にリリースされたDVDのジャケットの方が良かったかなぁ。 (笑)ウラ面も、“エクト・ワン”の車体だけって、どういうコト?キャストの画像もなければ、ゴーストの画像もない。クライマックスで登場する“自由の女神”もない。実に、つまらないジャケットだ。※ピクチャディスク【感 想】「続編の王道」『ゴーストバスターズ』の第2弾。基本路線は変わらず、スケールUPする続編のパターンを踏襲した作りになっている。当時は、これが王道で、いかにしてファンの欲求を満たし、スマートに仕上げるかがカギだった。キャストは続投、メインテーマもそのまま、ストーリー展開も変えず、特撮のカット数を増やして、見せ場はハデに盛り上げる。メインキャストの出演料はハネ上がるから製作費は倍増。でもって、本国での興行収入で製作費を回収できず、世界配給の際に宣伝に力を入れなければいけなくなる。(笑)ま、ハリウッドスターが宣伝のために来日するから、いいんですけどね。(出来れば、下らないバラエティ番組なんかに出て欲しくない)ブルーレイで鑑賞。さすが4Kは美しい。まるで、いま公開されたばかりのように映像がフレッシュだ。(笑)エッジも立っているし、スムースな輪郭は質感をよく再現している。それに、音もいい。ただ、吹き替えになると途端にこもる。フランス語の吹き替えが一番ヒドイかな。何故なのか理由は解らない。日本語の吹き替えは、さほど悪くない。でも、字幕版がオススメ。――NYで“マシュマロマン”が暴れてから5年。“ゴーストバスターズ”は州やNY市から訴えられて解散。ヴェンクマン教授は三流のTV番組のキャスタをして口糊をしのいでいた。スタンツ博士もスペングラー博士も同じような状況だった。或る日、ティナの赤ん坊を奇妙な出来事が襲う。心配したティナは、(元)ゴーストバスターズの面々に調査を頼む。ところが、調査中に街中を停電させて、起訴されてしまう。けれど、古い地下鉄を流れるスライムの川から採取したサンプルからゴーストが出現し、起訴は取り下げられて、ゴーストバスターズは復活する。……というお話し。展示会のために美術館に運び込まれたカルパチアの領主で魔術師“ヴィーゴ”の肖像画には、彼の霊魂が宿っており、復活のためにティナの赤ん坊を狙う。ヴェンクマン教授との間の子でないのがビミョーだな。(笑) 劇場で初めて観た時は、その辺りの事情がのみこめなかった。前作の流れからてっきり2人は結ばれたものだとばかり思っていた。ヴィーゴは、スライムを使ってNY中の悪意を集めようとする。そこからエネルギーを吸い上げるためだ。美術館は巨大なスライムに覆われてしまう。まるで『人喰いアメーバの恐怖(マックィーン絶対の危機)』みたいだ。(笑)ゴーストバスターズの面々は、NY市民の善意を集めて、ヴィーゴに立ち向かおうとする。いいアイデアだったが、いまいち盛り上がりに欠けていたのは残念だった。それに、レイ・パーカーJr. の曲も盗作問題の影響からか、劇中での使用はブツ切りで、編曲も冴えなかった。ヒップホップ調のアレンジが、昨年流行した“PPAP”に似ていて思わず笑ってしまった。またもや「盗作か?!」と思ったが、考えてみたらヒップホップってみんな同じだもんね。盗作には当たらない。(笑)本作品が“クラシック”の扱いなことに、自分の老いを感じずにはおれない。ちょっと悲しい。私も4Kでリマスタしなければ。(笑)オススメ!
2017.03.15
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2009 エクスタシー・オブ・ザ・デッド(2016)※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・監督・脚本 アンディ・エドワード・製 作 エリサル・カブレラ・音 楽 クリス・J.ネアン【キャスト】・ジョーダン・コールソン『ウルフマン』・エド・カー『スパイ』・カーラ・テオボルド『ダウントン・アビー』・マット・キング『ロックンローラー』※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 CSVR-0252・製作年度 2016年・製 作 国 イギリス・原 題 Zombie Spring Breakers・発 売 キュリオスコープ・販 売 キュリオスコープ・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・監 修 ----・日本公開 ----・リリース -----・収 録 本編 98分+特典 2分・サ イ ズ 16:9 LB ビスタサイズ・音 声 1.英語・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、PG12、レンタル専用・映像特典 ----※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:[英フライトフェスト映画祭] [西シッチェス映画祭] [米テルルライド・ホラー映画祭] 地獄へと続く楽園(パラダイス)。・ウラ面 :傑作爆笑お色気 ゾンビ・ムービー!! 酒池肉林の桃源郷がゾンビどもで 溢れかえる! エロ・バカ・ゲスの新感覚黙示録 ゾンビ映画のエポック・メイキング! 狂気と血糊の秀逸作。 ――Cinehouseえーっと、ジャケット中央の水色ビキニの女の子と、その横で銃を構えている中年男は、主人公ではありません。ま、毎度のことで驚きもしないが、B級未満のホラー映画の場合、見てくれのいい俳優やキャラクタが、ジャケットのセンターを飾るってことだろうなぁ。(笑)でも、禍々しい無数の手が伸びているところなんかは、まずまずの緊張感があって、比較的出来映えのいいジャケットではなかろうか。(苦笑)ウラ面に登場しているゾンビは、本作品で最も手間がかかった特殊メイクらしい。出番は少ないながら、本編できっちりと大映しになる。さして語るところのない作品なので、ウラ面の出来映えも、こんなモンかなぁ。(笑)【感 想】「エクスタシーとは「恍惚」の意味」原題は『IBIZA UNDEA D』。イギリス映画だが、舞台となるイビサ島は地中海に浮かぶスペインのリゾート。画像を見る限り、美しい島のようだ。日本人にとってのハワイやグァムのような場所なのかも知れない。(笑)青い空、ブルーからコバルトグリーンへとグラデーションを描く海に白い砂浜。ビキニ姿の女の子がワンサカたわむれている常夏の島を舞台にして、どうしてこんな退屈な作品が撮れるんだ? どうやら、イギリスのコメディは、私には合わないようだ。(溜息)――アレックスとジムとアズの3人は、地中海のイビサ島に休暇を楽しみに出掛ける。島にはアレックスの姉リズが暮らしていた。ところが、アレックスの元カノのエリーまで着いて来てしまい、のっけから不穏な雰囲気だ。それでなくても、未知のウイルスが流行しており、世界中が感染の拡大を警戒していた。何しろ、罹患するとゾンビになって次々に人を襲うと言う。イビサ島に着いた男3人はハメを外そうとクラブに繰り出す。ところが、そのクラブではゾンビを捕まえてはショーの見世物にしていた。……というお話し。案の定、ゾンビがクラブの客を襲い始め、海から大勢のゾンビが上陸し、島はたちまち地獄図絵と化す。まぁ、ゾンビ映画だから、当然と言えば当然の展開。クラブのオーナーがゾンビを捕まえては「残酷ショー」で切り刻んでいた、という設定は面白かった。(同じような設定の短編小説を読んだことがある)飛び抜けていたのは、アレックスの姉リズがゾンビとなってタクシードライバーのチン○ンを喰ってしまうところ。ちょっと分かり難いが、作り手としては頑張った場面ではなかろうか。後は、特に面白いところはなく残酷描写も平均点。ゾンビ映画たるもの、量か質で勝負しないと、評価されない。コメディなんかでお茶を濁してはいけないのだ。さて、キャストを見ると、出演されている役者たちは知らない方ばかり。特に女優陣に魅力がなかったのは、ザンネン。「○乳」という単語が頻繁に出て来るわりには、本当に巨○の女の子は出て来ない。頭とお尻の軽そうな子も出て来ない。そういう面では、米国に一歩も二歩も遅れている。色っぽい女の子も出て来ないしねぇ。基本的なところでイギリス映画は真面目なんだろうなぁ。(溜息)ちなみに、同じ邦題のゾンビ映画がある。どんな作品だったか覚えていないが、レビューを読む限り、あっちの方が面白そうだ。(苦笑)オススメ致しません!(下品でイライラする下ネタばかりで、一体どこが『エクスタシー』なんだ?)『0834 エクスタシー・オブ・ザ・デッド』『1060 ニート・オブ・ザ・デッド/遺言』『0027 バンク・オブ・ザ・デッド』『1092 ゾーン・オブ・ザ・デッド』『0028 ミート・オブ・ザ・デッド』『0044 プラネット・オブ・ザ・デッド』『0026 ワイルド・オブ・ザ・デッド』『0748 ハーモニー・オブ・ザ・デッド』『0144 ショーン・オブ・ザ・デッド』『0613 ウォー・オブ・ザ・デッド』『0732 シー・オブ・ザ・デッド』『0208 フライ・オブ・ザ・デッド』『0045 シティ・オブ・ザ・デッド』『0064 フォレスト・オブ・ザ・デッド』『0120 ウエスト・オブ・ザ・デッド』『1218 スウィング・オブ・ザ・デッド』
2020.10.03
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0227 バイオハザード2/アポカリプス EXTENDED EDITION[ブルーレイ]【スタッフ】・監 督 アレクサンダー・ウィット・脚本・製作 ポール・W.S.アンダーソン・製 作 ジェレミー・ボルト、ドン・カーモデ他【キャスト】・アリス…………………ミラ・ジョヴォヴィッチ(本田貴子)・ジル・バレンタイン…シエンナ・ギロリー(湯屋敦子)・アシュフォード博士…ジャレッド・ハリス(石住昭彦)・カルロス………………オデッド・フェール(寺杣昌紀)【仕 様】・型 番 BRL-34799・製作年度 2004年・製 作 国 アメリカ・原 題 RESIDENT EVIL:Apocalypse・収 録 約98分(劇場公開版+追加映像 4分)・音 声 1.ドルビーTrueHD 5.1chサラウンド オリジナル 2.ドルビーTrueHD 5.1chサラウンド 日本語吹替・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ HDワイドスクリーン (2.40: 1) 1920x1080p・そ の 他 片面2層、MPEG-4 MVC、COLOR、DOLBY DIGITAL、 日本市場向、Blue-ray、セル専用・発 売 株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント・字幕翻訳 太田直子・吹替翻訳 藤澤睦実・映像・音声特典: 1.メイキング・ドキュメンタリー集(6種) 2.2作目の分析(7種) 3.劇場公開時未公開シーン集(20種) 4.「バイオハザード」の進化:第3弾への道のり 5.悪のアーカイブ(5種) 6.予告編集【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :すべてが前作を超えた! 緊迫と衝撃が増殖するサバイバル・アクション第2弾オモテ面は、まるでジェームズ・ボンドのようなポーズのアリス。(笑) 背景は、クライマックスの舞台だろうか。影は、あの“モンスター”だな。いい出来映えだが、好きじゃない。ウラ面は、画像が4枚、ここでジルが登場してもいいかな、と思っていたら、ピクチャディスクが彼女でした。(笑)【感 想】「日曜洋画劇場!」日曜日の午後9時から観るには最適な一本。(笑)「日曜洋画劇場」ってところかな。いろいろ詰め込み過ぎ、と言うより演出に緩急がないので、かえってダラダラ観るには良い仕上がりになってました。グロも少ないしね。正直、「バイオハザード」の名を冠する必要のない作品です。設定や小道具は踏襲されているけど、世界観というか、物語観のようなものが欠如しています。単なるモンスターの出る近未来SFアクションです。「レイダース」や「ダイハード」以降、いわゆる“息もつかせぬアクションの連続”を狙った作品づくりが横行しているけど、それは“=緩急がない”ということとは違う。どんなアクション映画だって、人物の描き込みがなければ、製作に何百億円かけようと単なる駄作だ。脚本がシノプシスの域を出ていないから、こうなる。やっぱり製作者や監督が、役者や登場人物、その設定や世界観を、どういう形であれ、愛さないと、良い作品は生まれない。ところで、この監督サンは、スチル・カメラマンだったのかな? それともCM出身? ジルやアリスが銃を構えているシーンは照明も構図もサマになっているけど、撃ちはじめると途端につまらなくなる。“誰が”“どこに”“どういう効果を狙って”撃っているのか、ちっとも伝わって来ない。役者の演技まかせ。ヘタだね。格闘シーンも同じ。スローで流したカメラをインサートして誤魔化すのはやめてくれ。(グロな印象を避けるためか、ゾンビのシーンもコマ落としで流してたけど、いただけないなぁ)――ということで、遊び疲れた日曜日の夜、夕飯を終え、早めにお風呂に入って、ゆっくり観るには良い作品です。(人畜無害)
2015.11.17
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2245 ミッシング55※ジャケット(オモテ面)【 スタッフ 】・監 督 越坂康史「マン・ハンティング」 「ミッシング44」・撮 影 笠原 晋・製作総指揮 原啓二郎・プロデューサー 宮島幸雄・脚 本 楓みえる 越坂康史・録 音 八木重憲・特殊造形 筒井 厚・ヘアメイク 天羽由貴子・編 集 平井 剛 越坂康史・整 音 山縣良一・助 監 督 平井 剛 前山泰斗 高瀬 守・制作進行 相川 智 小谷不允穂・スチール 仲宗根美幸・製 作 ニューセレクト・企 画 SHOOTシネマ企画・制作プロダクション オープンアイズ【 キャスト 】・早乙女ルイ・あいかわ優衣・前田優希・小林サヤ・宇佐野瞳・吉沢眞人・奥嶋広太・佐藤英征・中田寛美・朝岡実嶺※ジャケット(ウラ面)【 仕 様 】・型 番 PWAD-2530・製作年度 2011年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 プライムウェーブ・ネクシード株式会社・販 売 プライムウェーブ・ネクシード株式会社・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・制作協力 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 96分・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 1.オリジナル (Stereo)・字 幕 ----・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用 中古販売禁止・映像特典 予告編収録※ディスク【 ジャケット 】・オモテ面:地獄に堕ちた少女たち・ウラ面 :今度は「プリズン・ブレイク」だ!! 大ヒット「ミッシング」シリーズ 待望の新章突入!!制服をボロボロにされた女子高生が手錠で後ろ手にされている女の子の姿を背後から描いている。その向こうには、手足を拘束され、天井から鎖でブラ下げられた女の子たち。今回も、ステキなイラストだなぁ。(笑)ちなみに、シリーズ 3本目にして気づいたのか、パ○ツが白い。素晴らしい!(やっぱり、白だよなぁ)ウラ面のレイアウトは、これまでと同じ。妄想をかき立てられる[本編画像]が、たくさん並んでいる。こちらもスバラシイ! なかなか意欲的なジャケットだ♪【 感 想 】「今回はマヨネーズプレイ」オリジナルビデオ『ミッシング44(10)』から始まるシリーズ第3弾。前2作と同じ《学校》が舞台なので、おおまかな設定は変わらない。然も、セーラー服とパ○チラ、拉致監禁に拷問暴行、拘束、ムチ打ち、レズ、凌辱、成績による食事制限と、やっていることも変わらない。でも、今回は、映像がちょっとダークに仕上がっており、SMっぽい趣向も凝らされている。ハードさを目指したのかも知れない。――女子高生の京子は、拉致されて《学校》に送り込まれる。そこには既に3人の女子高生が監禁され、オークションに向けた再教育を受けていた。実は、京子は、未成年者が巻き込まれた事件を非合法に解決する秘密組織《オネスティ》が潜入させたスパイだった。京子の任務は、《学校》の存在を明らかにし、彼女たちを連れて脱走することだった。……というお話し。TVシリーズ『プリズン・ブレイク』か映画『M:I』シリーズか、ぼんやりした作戦行動が描かれる。おかげで、スリリングなテイストが加わって前2作よりも退屈せずに最後まで観ることが出来た。(あくまでもシリーズ内に於いては、ということですので、念のため)主人公の55番(小島京子)役には、早乙女ルイさん。秘密組織《オネスティ》の女スパイという役どころで、凛々しい表情が魅力的だった。やはり、○V女優さんだが、比較的マトモなお芝居を見せてくれていた。不良娘の52番(間宮結花)役には、あいかわ優衣さん。脱走計画では情報収集を担当した。意外と、いい女の子の役だった。53番(木戸由真)役には、小林サヤさん。調達担当だった。ちょっと52番とキャラが被っていて、印象が薄かったのは残念。イジメられっ子だった54番(矢村唯)役には、前田優希さん。陽動を担当した。一番の巨○でレズの餌食になる。出番が少かったのは、勿体なかった。校長代理(金沢陽子)役には、朝岡実嶺さん。前2作では刑事役として登場。やはり拉致、洗脳されて、いまでは立派に《学校》を運営するポジションにおさまっている。刑事の時に部下だった男が《オネスティ》の一員となって再登場している。キレイで端整な顔立ちで、年齢的にも存在感はさすがだった。ちなみに、前2作で主人公44番(柏木ミホ)役を演じた宇佐野瞳さんも、チョイ役ながら再登場。前作で死亡したと思われていたが、脳死状態(?)のままオネスティに保護され、奇跡的に回復して、情報を提供した。さすがに3本目になると、音楽も厚くなり、まずまずの出来映え。サントラが作れるくらいに楽曲を揃えたんじゃないか? 「継続とは力なり」とは、よく言ったもんだ。でも、だからと言って、オススメできる作品ではありませんけどね。マヨネーズが舐めたい人にだけオススメ!【 『ミッシング』シリーズ 】『2243 ミッシング44』『2244 ミッシング44/ザ・ファイナルステージ』【 アダルト系の作品 】『1297 エンジェルキッス』『1296 ラブ・リベンジ』『1955 ガールズ・ファーム/少女奴隷牧場』『1956 ガールズ・ファーム/少女奴隷牧場2』『1810 劇場版 屍囚獄/起ノ篇』『1811 劇場版 屍囚獄/結ノ篇』『1020 野獣〈クーガ〉の城/女囚1316』『1018 野獣〈クーガ〉の城/女子刑務所』『1019 野獣〈クーガ〉の城2/女子刑務所』『0820 マン・ハンティング』『0821 マン・ハンティング/リデンプション』『0822 マン・ハンティング/リザレクション』『0825 聖獣警察/警視庁性犯罪特捜10課』『0826 聖獣警察2/警視庁性犯罪特捜10課』『0678 人間狩り』『2242 072戦隊Gレンジャー』
2021.05.27
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0127 ファイナル・デッドブリッジ/ファイナル・デスティネーション5【スタッフ】・監 督 スティーヴン・クォーレ・脚 本 エリック・ハイセラー・製 作 クレイグ・ペリー、ウォーレン・ザイド【キャスト】・サム…………ニコラス・ダゴスト(杉山紀彰)・モリー………エマ・ベル(三ツ木勇気)・ピーター……マイルズ・フィッシャー(近藤隆)【仕 様】・型 番 ----・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 FINAL DESTINATION5・収 録 ブルーレイ:本編 92分、DVD :本編92分・音 声 ブルーレイ:1.5.1ch DTS-HD MasterAudio:英語、 2.ドルビーデジタル5.1ch:日本語 DVD :1.オリジナル(5.1chサラウンド)、 2.日本語(5.1chサラウンド)・字 幕 1.英語字幕、2.日本語・映 像 ブルーレイ:1080p High Definition 16x 9 シネマスコープサイズ DVD :スクイーズ シネマスコープサイズ 16x 9 LB・そ の 他 MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、セル専用・映 倫 R+18・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・翻 訳 字幕・吹替……アンゼたかし・BLU-RAY SPECIAL FEATURES ●キャスト&スタッフが語るシリーズ第5弾 ●未公開映像:の別テイク集 ●視覚効果ビフォア&アフター映像:橋の崩落 ●視覚効果ビフォア&アフター映像:飛行機事故【ジャケット】・オモテ面:おまえは、渡りきれるか。・ウラ面 :----ブルーレイのジャケット・サイズだと、迫力がないなぁ。(笑)オモテ面のイラストは、いい出来映え。ストーリーが伝わって来る力作だ。でも、ウラ面は、文字だけ。これって、つまらない。(笑)【感 想】「本当にファイナルとなるか?」 シリーズも5作目を数えると、誰も傑作怪作を期待していない。(笑) そこそこ面白ければ良い、というスタンスだ。実際、これだけシリーズを重ねて行くと作り手側もおちゃらけて来るのがフツーだ。“馴れ合い”とでも言うか……。コメディタッチにシフトするのは、そのせいだろう。ところが、本作品は、なかなか面白かった。決して出来が良いわけではない。言いたいことは沢山ある。けれど、コメディに走らずスペクタクルにシフトしたことから意外な良品に仕上がった。CGとVFXの出来映えも、ホラーとしては満足の行くレベルだ。それが作品の質を高めているような気がする。シリーズとして、まだまだ新たな可能性を見出すことが出来るということだ。製作サイドは、そう考えるだろうなぁ。(笑)会社の研修でバスに乗り込んだサムは、橋が崩落するヴィジョンを見る。それが現実になると直感した彼は、恋人を連れてバスを降りてしまう。勿論、周囲は大騒ぎ。同僚と上司らが連れ戻そうと後を追いかけるが、その直後、吊り橋はたわみ、路面に亀裂が走る。本当に崩落が始まったのだ。サムと恋人、彼らを追ってバスを降りた6人は、辛くも大惨事から生き残ることが出来た。しかし、それは新たな惨劇の始まりだった。――という、いつもの展開。(笑)今回は“橋の崩落”というデザスタームービー顔負けのスペクタクルを冒頭に加わえたことで、これまでとは違ったテイストの作品となった。然も、ラストは○○○事故である。これまでにも航空機事故や地下鉄の事故なども描かれて来たが、その描き方は事故よりも各人の“死に様”に重きをおいており、ホラー作品のいきを出なかった。しかし、本作品は、デザスタームービーの一場面としても遜色ない。かなりキチンと描いている。カメラのアングルが良いのだ。被写体との距離も近すぎず遠すぎず、いいポジションを保っている。(ホラーだと、どうしても近視眼的なカットが多くなってしまう) 導入部は客観的、本編は主観的、結末は再び客観的になる。メリハリがいい。これは、特典映像に収録された別バージョンの“死に様”を見るとよくわかる。ただ、前述した通り、言いたいことは山ほどある。事故で大勢の従業員を亡くした会社なのに、事務所に煌々と灯りを点けて“生存者”がたむろっているのは、何? 然も、酒盛りしてるし――。(笑) 工場は営業していたようだけど、管理部門は休みかい?中国マッサージのイメージって米国では“フーゾク”なのかな? 『BONES』でも似たような扱いを受けていた。それともアイツだけ?ネタバレになるから、あまり記載出来ないけど、中弛みもあり、ツッコミどころは満載だった。そこが愛おしいんだけどね。(笑)ゴアシーンというより「痛っ!」というシーンが秀逸だった。ヌタヌタグチョグチョの“内臓飛び出し”系が好きな監督さんもいれば、痛覚に訴える描写が好きな監督さんも、いる。本作品の監督さんは、間違いなく後者だ。それが、どういうシーンなのか、観てのお楽しみ。体育館のシーンはオススメでしょう。(笑)ところで、本作品の出演者は皆、誰かに似ているような気がする。ネットでこっそりと売っている“スーパーコピー”みたいだ。主人公を演じた俳優さんは、育ちの良いイライジャ・ウッドみたいだし、その恋人は緩んだユマ・サーマンみたいだった。友人は、眉毛の太いクリスチャン・ベールにそっくりだ。イケイケのネーちゃんは、デッサンの狂ったジョーダナ・ブリュースターに見えた。(笑)それはそれで面白かったが、ホンモノではない、ニセモノの悲哀を感じたのは私だけだろうか?シリーズを重ねて遂に5作目。本当にファイナルになるかも知れない、という興味を残したエンディングは、見事。映画は虚構の世界だ。観客に何かを感じさせたり、思い出させたり、考えさせることが出来れば、作り手の“勝ち”である。どんなに高尚な内容であってもアクビが出るほど退屈では意味がない。どんなに出来が悪くても、猥雑であっても、触発される作品の方が、価値があると私は思っている。だから、本作品はオススメ!
2015.08.09
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2181 渋谷怪談/サッちゃんの都市伝説 [デラックス版]※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・企 画 辻畑秀生・プロデューサー 柴田一成 柳原祥広・アソシエイトプロデューサー 久保 真 溝口健次郎・制作プロデューサー 田辺隆史 畑澤和也 伴野 智・セインプロデューサー 田部井幸太郎・原案・シリーズ構成 福谷 修・撮 影 春木 譲る 平尾 徹・照 明 斉藤久晃 尾畑弘昌・V E 下畑博司 高橋 毅・特殊メイク マイケル・T.ヤマグチ・音 楽 大野一成・V F X 久保光貴 中一太志 柳 隆・制 作 東北新社・制作協力 TBSビジョン オレンジプロダクション・製 作 ジェネオン エンタテインメント NEC・監 督 福谷 修「サッちゃんメール」 横山隆平「アイスクリーム」 BQ亭 「あこがれの人」 「心霊写真マニア」 椿 光一「チェーンメール」「三本足」 長江俊和「耳たぶの白い糸」※ジャケット(ウラ面)【キャスト】「サッちゃんメール」・前田亜季・大久保綾乃「アイスクリーム」・小坂由佳・篠原愛美「あこがれの人」・吉井 怜・藤田 玲「チェーンメール」・前田 愛・栗原 仁美「三本足」・栗原 瞳・荒木しげる「心霊写真マニア」・辻本祐樹・星野飛鳥・浜田翔子・上杉弘美「耳たぶの白い糸」・岩佐真悠子・阿部千明※ディスク【仕 様】・型 番 GNBD-1097 (GNBD-1099)・製作年度 2004年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 元 ジェネオンエンタテインメント株式会社・販 売 ----・提 供 ----・価 格 2枚組(BOX) 7,980円(税込)7,600円(税抜)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・制作協力 ----・日本公開 2004年日本 ブロードバンド公開作品・リリース 2005.04.22・収 録 本編 70分+特典 83分・サ イ ズ LB ビスタ・サイズ・音 声 1.日本語 (2.0ch ステレオ)・字 幕 ----・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD VIDEO、日本国内向け販売・映像特典 1.メイキング 2.キャストインタビュー 3.スタッフインタビュー 4.予告編 5.記者会見映像※チャプターリスト【ジャケット】・オモテ面:あたしサッちゃん、 今あなたのうしろにいるの…・ウラ面 :都市伝説ホラー『渋谷怪談』の 新たなシリーズ。 チェーンメールの噂、 ベッドの下に潜む影、 ピアスの穴から糸が…。 世にも怖ろしい七つの オムニバスホラー。 すべてはサッちゃんのしわざだった!※アウターケース(オモテ面)アウターケース仕様のDVD-BOX。『渋谷怪談/サッちゃんの都市伝説』と『2』の 2本組。ジャケットのオモテ面は、コインロッカーの前に佇むサッちゃんの姿。本作品のヒロイン(?)なので、これは当然だな。ウラ面は、[本編画像]を多用し、まずまず雰囲気よく仕上がっている。全 7話なので、さすがに[ストーリー]と[イントロダクション]は割愛されている。(文字色に工夫がみられる)全体的には、良いジャケットだと言えるのではなかろうか。※アウターケース(背面)【感 想】「都市伝説全集1」「コインロッカー・ベイビー」のサッちゃんをメインのキャラクタに設定し、さまざまな都市伝説を描いたオムニバス・ホラー。十数分の短編なので小粒な感じは否めないが、結構面白かった。ただ、映画版 2作品に較べると、演出が甘いのが難点。短編ならではのキレの良さってのがあるが、それには程遠かった。(各話の撮影は一日で終えたようだから、プリプロダクションにも時間が取れなかったんだろうなぁ。ザンネン)■.サッちゃんメール女子高生のナナに《サッちゃんメール》が届く。恋人が出来ると噂されていたが、メールは一通だけではなかった。届く度に距離が近づいていた。……というお話し。ナナ役を演じたのは、前田亜季さん。『学校の怪談2(96)』や『3(97)』の可愛らしい女の子が「随分と大きくなったなぁ」と、ちょっと感慨深い。ストーリーは「メリーさんの電話」の携帯メール版。■.アイスクリーム姉妹で留守番していた夜、近所で殺人事件が発生する。怖がった妹が姉の部屋で寝ようとするが、姉は「アイスクリームを食べよう」と、妹を連れて部屋を出る。……というお話し。姉妹役は、小阪由佳さんと篠原愛美ちゃん。この二人のコンビは抜群だった。ストーリーは、「ベッドの下」がベースになっており、『新あなたの知らない世界(11)』の「覗くな」も同じ都市伝説を元にしていた。■.あこがれの人雑居ビルの窓から外を見ている女性にひと目惚れした高校生。彼は、気持ちを伝えようと意を決して女性を訪ねて行く。しかし、彼がそこで見たのは、女性の首吊り死体だった。……というお話し。女性役を演じたのは、吉井怜さん。『妖怪大戦争(05)』で雪女を演じた方。綺麗な女性なのにこんな使い方は勿体ないな。ラストの涙に余韻が残る。ストーリーは、「星を見る少女」を下敷きにしている。■.チェーンメール合コンに参加していた遥花の携帯電話に、チェーンメールが届く。「コインロッカーに赤ちゃんが捨てられています。助けて下さい。助けられない時は10分以内に10人に転送して下さい」という内容だった。一度はコインロッカーの前まで行った遥花だったが、思わぬ事態が起こってロッカーを後にしてしまう。……というお話し。遥花役を演じたのは、前田愛さん。『トイレの花子さん(95)』の時の面影を残しつつ、雰囲気のいい女性になっていた。ストーリーは、都市伝説の「お前だよ!」。■.三本足学校の保健室に勤める篠山霧子がネットで手に入れた古いサッちゃん人形は、三本足だった。女生徒の話しでは、かなりのレアものらしい。或る夜、保健室が荒らされ、人形が盗まれてしまう。……というお話し。霧子役を演じたのは、栗原瞳さん。『うめく排水管(04)』では主演だった。ストーリーは「三本足のリカちゃん」である。■.心霊写真マニアガールフレンドにバカにされ、本物の心霊写真を撮ろうと躍起になる男子高校生。彼は、渋谷怪談のサイトでコインロッカーのことを知り、写真を撮りまくる。そこに写っていたのは、サッちゃんの姿だった。……というお話し。男子は割愛。彼を中心に三角関係を築く女子高生役に、グラビアアイドルの浜田翔子さん、上杉弘美さん、星野飛鳥が出演している。こんな女の子が周りにいたら、心霊写真なんかに入れ込まないで、別のトコに入れるぞ。(←バカ、下ネタじゃん)■.耳たぶの白い糸乃里は、美加の勧めでピアスの穴を開ける。すると、その穴から白い糸のようなものが出始める。日に日に伸びて行く糸を切ろうかどうか乃里は迷う。……というお話し。乃里役を演じたのは、岩佐真悠子さん。『口裂け女2(08)』に出演していた。美加役は、阿部千明さん。おそらくグラビアアイドル。ストーリーは「耳から白い糸」という怪異譚。生理的に本エピソードが一番気持ち悪かった。各エピソードの登場人物がリンクしていて、一つの物語世界を構築しているところが面白い。また、それぞれの元ネタの都市伝説を知っていると、更に面白いかも知れない。逆に言うと、元ネタを知らないと、最終話の「耳たぶの白い糸」の結末は、意味不明かも知れない。また、サッちゃんを絡ませるため、ムリヤリ施された脚色が、オチの意味を変えてしまっているケースもある。そう考えると、ちょっと不親切な出来映えだと言えるだろう。とは言え、これだけ若手女優さんやグラビアアイドルなんかが出演していると、眺めているだけで楽しい。パ○チラもシャワーシーンもないけど、オススメ!(若い女の子がいっぱい出て来るだけで、お腹いっぱいになる作品です)※帯【 『渋谷怪談』シリーズ 】『2179 渋谷怪談 [デラックス版]』『2180 渋谷怪談2 [デラックス版]』【 篠原愛美出演作品 】『1402 リアル鬼ごっこ4』【 前田 愛 出演作品 】『2144 新生トイレの花子さん』『1980 デスノート/the Last name -profile report from L-』『1978 デスノート/DEAD OR ALIVE』『1979 デスノート/the Last name(後編)』【 栗原 瞳 出演作品 】『0784 古新舜ショートフィルム作品集』『2109 こっくりさん [日本版]』【 岩佐真悠子出演作品 】『2096 口裂け女2』『2092 スウィングガール [プレミアム・エディション]』【 関連作品 】『2129 新あなたの知らない世界』
2021.03.24
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2394 FREEDOM 5※ジャケット(オモテ面)【 スタッフ 】脚 本 野村祐一演出・絵コンテ 安藤裕章作画監督 堀内博之--------------------------------------------------企画・原案 高松 聡シリーズ構成 佐藤 大・千葉克彦キャラクター&メカニックデザイン 大友 克洋キャラクターデザイン 桟敷大佑・入江 篤メカニックデザイン 末武康光世界観設定 渡部 隆・曽野由大・青木智由紀エフェクトアニメーション 橋本敬史CGI監督 佐藤広大美術監督 市倉 敬色彩設計 安部なぎさ画面設計 山浦晶代音響監督 百瀬慶一音 楽 池 頼広タイトルデザイン 野尻大作監 督 森田修平--------------------------------------------------テーマソング -This is Love- 宇多田ヒカル Licensed By TOSHIBA-EMI LTDCOVER アートディレクション+デザイン:野尻大 作/イラストレーション:桟敷大佑/デザ イン:ground design【 キャスト 】タケル…………浪川大輔ビス……………山口勝平アオ……………小林早苗ブルアース……松本 大アンナマリー…秀島史香※ジャケット(ウラ面)【 仕 様 】型 番 BCDR-1694製作年度 2006年製 作 国 日本原 題 ----発 売 バンダイビジュアル株式会社販 売 バンダイビジュアル株式会社提 供 ----価 格 ----字幕翻訳 ----吹替翻訳 ----吹替演出 ----日本公開 ----リリース ----収 録 37分サ イ ズ 16: 9 LB/ 4: 3 一部映像音 声 DOLBY DIGITAL 5.1ch [一部映像:STEREO]字 幕 ----そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、 複製不能、DOLBY DIGITAL、 2 NTSC 日本市場向、 DVD、レンタル専用映像特典 ・FREEDOM 4 ダイジェスト ・日清カップヌードルTV-CF 「別離篇」「はじめての地球篇」 ・FREEDOM IN USA※ディスク【 ジャケット 】オモテ面:IN THE 23RD CENTURY,HUMAN HAVE IMMIGRATED TO THE MOON. THEY LIVE IN A DOMED MEGALOPOLIS CALLED EDEN WHERE THE REPUBLIC OF THE MOON HAS BEEN ESTABLISHED. UNDER THE CONTROL, PEOPLE LIVE PEACEFUL LIVES. BUT REAL FREEDOM DOESN’T EXIST.ウラ面 :「ボクはキミに会うために来たんだ!!」 人類の故郷・地球へ。 遥かな旅を経た少年は、 ついに憧れの少女と出会う。 そして「FREEDOM」という謎の言葉に 隠された秘密とは?主人公のタケルとアオが地球の大型バイクに跨って後ろを振り返っているイラスト。どちらもキリッとした表情でカッコイイ。でも、繰り返しになるけど、折角、舞台を地球に移したんだからさ、地球の青い空、青い海を描いて欲しかったなぁ。まぁ、メカニカルデザインに大友克洋氏が名を連ねているから、こういうデザインにならざるを得ないんだろう。それに、フロリダまでロケハンに行って、美しい自然を描いて帰って来るほどには予算はつかなかったんだろうなぁ。仕方ない。(溜息)【 感 想 】「精緻な月面都市と曖昧な地球の自然」タケルとビスはアオとの出会いを遂げ、荒々しくも美しい地球での生活をスタートさせる。それは、どことなく昔のジョン・フォードやヘンリー・ハサウェイ、ハワード・ホークス監督の映画を思い出させる。『ハリケーン(37)』や『ドノバン珊瑚礁(68)』とかの楽園モノね。(その昔、南太平洋は楽園だった) そう言えば、 『FREEDOM SEVEN』のクライマックスにもJ.フォード監督作品を彷彿させる場面があったっけ。それは本シリーズを読み解くのに、かなり重要なポイントだと思う。――フロリダでアオと出会ったタケルとビス。彼女は海辺に近い村で大勢の人たちと暮らしていた。それは、文明の機器に囲まれた人工都市《EDEN(エデン)》の暮らしとは真逆だった。自然と共存して生きる人たちの姿は逞しかった。美しいだけではない自然の猛威にも負けることなく生きている。そんな人たちとの生活に馴染んだ頃、タケルはアオを《エデン》に連れて行く決心をする。……というお話し。登場人物の感情が、だいぶ豊かになって来た。ただ、ストーリー展開や画面の構図、デザインはリアリティに欠ける上、古めかしい。どことなくファンタジーめいている。(まぁ、ジャンク品を寄せ集めたロケットが、地球から月に飛んじゃうんだからファンタジーだよなぁ)たとえば、月面都市《EDEN(エデン)》の描写は細かくて現実感を追求しているのに対して、フロリダの景観は曖昧で大雑把。それが意図したものかどうか不明だが、正直なところ、いただけない。地球の美しさ、自然の素晴らしさや力強さを描くつもりなら、《エデン》以上にリアリティのある熱のこもった描写にして欲しかった。だいたい太陽の光に熱や力強さが感じられないのは手抜きに等しい。背景の画はサイテーだな。タケルが月に戻ろうと決意する重要なエピソードなだけに残念でならない。(溜息)本作品を観ないと次の『6』に進めないだけに頑張って観るしかないでしょう!(←頑張らなくても、残り2枚だから惰性で見られるんじゃないか?)【 大友克洋監督関連作品 】『1304 幻魔大戦』『1305 AKIRA/アキラ [DTS sound edition]』『1332 スプリガン』『2390 FREEDOM 1』『2391 FREEDOM 2』『2392 FREEDOM 3』『2393 FREEDOM 4』 【 「アニメ映画」のカテゴリー 】『アニメ映画のカテゴリー』
2024.06.14
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2252 黒看 The Exorcist nurse※ジャケット(オモテ面)【 スタッフ 】・協 力 医療法人財団 杏林会 東明病院・原 作 黒木あるじ「黒看」 (「怪談実話 傑作選“弔”」竹書房刊より)・エグゼクティブプロデューサー 後藤明信 酒匂暢彦・企 画 伊藤明博 平野貴之・プロデューサー 倉田麻由 洲崎大樹 岡田 剛・原作担当 溝尻賢司・アシスタントプロデューサー 照井 睦 荒木麻琴・監 督 山田雅史・脚 本 辻野正樹 山田雅史・カメラマン 三浦佑太・録 音 大関奈緒・助 監 督 吉岡純平・制 作 龍水明信・特殊メイク 降幡あずさ・メ イ ク 樋渡愛璃・製 作 「黒看」製作委員会(竹書房 Y&N Brothers AKS チャンスイン)・配 給 チャンスイン・制作・宣伝 キグー・主 題 歌 「マスカレイド」歌:新田恵海 (BUSHIROAD MUSIC)【 キャスト 】・山田菜々美(AKB48)・百川晴香・佐伯香織・若松 優・河合美咲・馬場・場番・広瀬真寿美・伊達さん※ジャケット(ウラ面)【 仕 様 】・型 番 TSDV-61152・製作年度 2018年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 元 株式会社竹書房・販 売 元 ----・提 供 ----・価 格 3,800円+税・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・制作協力 ----・日本公開 ----・リリース 2018年12月 2日 発行・収 録 本編 94分+特典映像 32分・サ イ ズ 16: 9・音 声 日本語 ステレオ・字 幕 ----・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、無許諾レンタル禁止・映像特典 ----※ディスク【 ジャケット 】・オモテ面:その病棟は結界を越える…・ウラ面 :最恐の実話怪談× 最強のアイドルグループ AKB48 チーム8の 山田菜々美初主演映画! 恨み 妬み 僻み 悔やみ 嫉妬に 処方箋はないアイドル・ホラー映画には似つかわしくないジャケットだと思う。赤く染まった病院、暗闇に浮かび上がるのは包帯で覆われた患者、そして若い女性看護師。雰囲気は抜群だ。でも、ここには、アイドルの華やかさ、可愛らしさが微塵も見受けられない。これでよく、所属事務所がOKしたなぁ。クレームを入れられても仕方ないデザインだと思う。これは、これで悪くはないが、個人的には、ノー天気に歌って踊るナースが、ジャケットに似合うと思う。(←バカっ!)だって、ウラ面の画像にも、明るさがないんだもん。折角、若い女の子が出ているんだからさ、輝いている画像を使って欲しかった。その方が、多くの人が手にとって、買ったり借りたりしてくれると思うぞ。(爆)【 感 想 】「猫まっしぐら」ナースは「ピンクか薄いブルーがいいなぁ」と常日頃から思っているが、まさか「黒」があるとは予想だにしていなかった。まぁ、ロリータファッションの中でも、ゴスロリ系は黒が主流のようだし、ナースだってなくないよな。それで惹かれるかどうかは微妙ではあるけど、悪くはない。パ○ツが白ければ、いいんじゃないか?(←そんな話しじゃない!)――その総合病院で看護師として勤める麻間利江は、担当する患者が自殺未遂したことにショックを受ける。然も、最初に発見したにも関わらず、足がすくんで動けなかった。また、看護師長は、長引く体調不良を訴える主婦の検査に立ち会った時、彼女を包み込むような「黒い気」を見てしまう。この病院に悪いものが澱み始めている証しだった。そんな或る日のこと、一人の看護師、松友岬が着任する。誰も寄せ付けない雰囲気を纏い、着ているナース服も支給されたものではない。師長も黙認している。何か曰くありげだ。彼女は、看護師寮に引っ越して来たが、利江の向かい側の部屋だった。利江は親しくなれるかと思ったが、オフの時でも彼女の態度は変わらなかった。けれど、次第に岬の素性が明らかになって行く。彼女は、自分の身体と引き換えに、病院内に澱む憎悪や無念、憤怒等を消して行く《黒看》だった。……というお話し。看護師の麻間利江役を演じたのは、山田菜々美さん。アイドルとのことだが、新人看護師が黒看になって行く様子をキチンと演じていて好感が持てた。割りとメリハリも出ていたし、訓練を積んだら、良い女優さんになれたかも知れない。松友岬役を演じたのは、百川晴香さん。こういう女性に弱いんだよなぁ。冷たくされて足蹴にされた後、ベッドまで運ばれて優しく介抱されたい。(←欲望丸出しの変態コメントは止めいっ!)なお、メガホンを取ったのは、山田雅史監督。川村ゆきえさんが主演した『ひとりかくれんぼ[劇場版](09)』、増田有華さん主演『ひとりかくれんぼ[新劇場版](10)』、上野優華さん主演『トイレの花子さん[新劇場版](13)』と手堅くアイドルホラー映画を撮って来た方なので、安心して観ていられる。でも、若くてカワイイ女の子が出て来ない作品は、結構いい加減だな。(←オマエみたいだな)「クロカン」と言う言葉の響きに、つい「猫まっしぐら」のCMを連想してしまったのは、私だけではあるまい。(苦笑)でも、もし百川晴香さんが演じる黒看(クロカン)が病院にいたら私は彼女に「まっしぐら」ですけどね。(爆)シリーズものに出来そうな題材だったことも評価して、オススメ!(OVでシリーズ化して欲しいなぁ)【 山田雅史監督関連作品 】『2147 ひとりかくれんぼ [新劇場版]』『2146 ひとりかくれんぼ [劇場版]』『2143 トイレの花子さん [新劇場版]』『1285 もっとあなたの知らない世界/呪縛編』『2082 リアル人狼ゲーム』
2021.06.03
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1042 ミッドナイト・アカデミー/秘密の扉※オモテ面【スタッフ】・監督・製作 トニ・ヴァンゾリーニ・編 集 セルジオ・メクレル・脚 本 アドリアナ・ファルカオ ベルナルド・ギレルメ マルセロ・ゴンサルヴェス トニ・ヴァンゾリーニ【キャスト】・ルーカス・コトリム(橘 千尋)・ヴィクトル・フロイマン(安海碧希)・ラファエラ・ヴィクトル(田辺乃ゾ美)・ダニエル・ダンタス(東 十條)・アルナルド・アントゥーネス(雨宮正武)・カミラ・アマド(貞本有加)※ウラ面【仕 様】・型 番 LDRD-00046・製作年度 2010年・製 作 国 ブラジル・英 題 ME AND MY UMBRELLA・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社エルディ・販 売 元 株式会社エルディ・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編approx.84分・サ イ ズ 16: 9 LB スクイーズ・音 声 1.オリジナル (ポルトガル語): 2.0chステレオ 2.日本語吹替:2.0chステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向、 セル専用・映像特典 1.オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:幽霊男爵にさらわれた仲間・ウラ面 :夜の学校で子ども達が遭遇する 不思議な世界! 幽霊教師と恐ろしい地獄教室からの 脱出を描いた ファンタジー・アドベンチャー 舞台化もされた児童小説の長編映画化作品! ブラジル映画グランプリ2011において 最優秀チルドレンズ・フィルム賞を受賞し、 高評価を獲得!ジャケットのオモテ面を見ると、ハイティーン向けに見える。学校を背景に、主役の3人、タイトル、その下には肖像画から抜け出した男爵のシーン。不必要に緊迫した感じだ。でも、それは、本作品に相応しくない。ウラ面に使われた画像は、小さい子供たちの姿なので、ローティーン向けなのが分かる。でも、下地が“黒”ってのは、よくないなぁ。もっと奇妙で優しいファンタジーなのだから、そのイメージを強く押し出したジャケットにして欲しかった。タイトルも、そうかなぁ。【感 想】「おじいさんの傘」南米ブラジルの子供向けのファンタジー映画。6年生に上がる前夜、学校に忍び込んだ子供たちが奇妙な体験をするお話し。地球の反対側の国の教育制度のことは知らないが、日本なら“中学1年生に上がる前夜”ってところだろう。従って、主人公の少年少女は11才か12才くらいか……。タイトルやジャケットからティーン向けの作品だとは承知していたが、まさか小学生だとは思わなかった。(苦笑)確かに、映像のトーンは暗めだし、シンボライズされた演出や抽象的な言葉の遣り取りはハイティーンが好きそうだ。でも、『不思議の国のアリス』を心理学的なアプローチから分析するよりも、単純にコトバ遊びを楽しんだ方が、面白いと私は思うのだ。だから、本作品も、ハイティーンがひねくれた見方をするよりも、小学生高学年が不思議な世界にワクワクする方が、正しいと思う。そのためには、こんな邦題とジャケットじゃダメだ。もっと子供たちが興味を惹くようなキーワードを用いなきゃ。――ユジーンとフリーダ、セボラは、大の仲良し。明日から6年生になって、フォン・スタフェン学校に通うことになっている。けれど、その学校には、設立者フォン・スタフェン男爵の幽霊が出ると言う噂があった。男爵は、難しい問題を出しては答えられない生徒に厳しい罰を与える鬼教師だった。今でも、男爵の幽霊が学校を彷徨っていると言う。3人は、噂の真相を確かめようと、その夜、学校に忍び込む。ところが、階段の踊場に飾られた男爵の肖像画から、男爵が抜け出し、追いかけ回されてしまう。然も、フリーダが男爵に捕まってしまった。……というお話し。意外とシュールな作品で、ユジーンは亡くなったお祖父さんの傘を大切にしていて、これがストーリー上でも重要な役割を果たし、表現上でも象徴的な使われ方をしている。地味に面白い。(笑)また、“頭の悪い”セボラが、要所要所でストーリー展開のキーになったり、ウィットに富んでいる。セリフにも言葉遊びが見られ、奇妙な世界を作り出す一助になっている。個人的には、金魚が宙を泳ぐシーンがお気に入り。押井監督の『ビューティフル・ドリーマー』を思い出してしまった。(これってネタバレか?)少しばかり野暮ったい感じはするが、それも味わいってヤツだろう。(苦笑) 暗めで冷たい感じの映像は、“サンバと灼熱の国”というイメージからは想像もつかない。ブラジルに対する印象を覆す力があった。その点は高く評価したい。そう言えば、学生時代、私も祖父からいただいた雨傘を愛用していた。心棒が木製で、傘布(カバー)も厚く、一般に販売されている普通の傘に較べると、かなり堅牢な作りで重かった。その重いところが気に入っていたのだが、或る日、電車の中に忘れて来てしまった。駅の忘れ物保管所を何ヶ所も回ったが、結局見つからなかった。いまも後悔している。以来、お気に入りの傘が欲しくて、ブランドものだの1品モノだのいろいろ買い求めたが、あの傘に勝る傘に出会えていない。でも、いつかステキな傘に出会えると信じている。ちょっぴりオススメ!
2018.02.09
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0001 『ダブルヘッド・ジョーズ』【スタッフ】・監 督 クリストファー・レイ・脚 本 エドワード・デルイダー・撮 影 スチュワート・プレレトン・編 集 ロブ・パラティナ・音 楽 クリス・ライデンハウア・製 作 デヴィッド・マイケル・ラット・製作総指揮 デヴィッド・リマウィー【キャスト】・アン(古川怜)…カーメン・エレクトラ『モンスター・アイランド』・フランクリン(乃村健次)…チャーリー・オコンネル『クラーケン・フィールド/HAKAISHIN』・ケイト(衣鳩志野)…ブルック・ホーガン・ポール(品村渉)…デヴィッド・ガイエゴス・コール(笹岡雄介)…ジェフ・ワード【仕 様】・型 番 ALBSD-1535・製作年度 2012年・製作国 アメリカ・原 題 2-HEADED SHARK ATTACK・収 録 88分・特典映像 予告編・音 声 1.オリジナル(英語)(STEREO)、2.日本語吹替(STEREO)・字 幕 1.日本語字幕、2.デカ字幕、3.日本語吹替用字幕・サイズ 16:9 ビスタ・その他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL・発売・販売 アルバトロス株式会社【感 想】双頭のサメ(ダブルヘッド・ジョーズ)が大暴れするお話し。ヴィジュアルのインパクトは抜群だったんですけどね。(汗)ソロモン諸島に向かう大学生15名を乗せた船が、“謎の生物”に襲われる。船底に亀裂が入り、学生たちは近くの環礁に避難することになる。しかし、船を襲った謎の生物=双頭のサメが、船を修理をする航海士を襲い、学生たちをも襲い始める。然も、環礁ごと。(笑)……というお話し。船のキャプテンを演じるのは、チャーリー・オコンネル。『クラーケン・フィールド/HAKAISHIN』の時よりも、遥かにマヌケな顔だった。とてもキャプテンには見えない。(失礼!)大学の先生を演じるのは、カーメン・エレクトラ。MTVの『モンスター・アイランド』以来、久しぶりに観た。相変わらず色っぽい体つきだなぁ。こちらも、大学の先生には見えない。(失礼!)女子大学生で主人公を演じるのは、ブルック・ホーガン。プロレスラーのハルク・ホーガンの娘とのこと。どうりで体格がいいはずだ。これまた、女子大学生には見えない。(失礼!)でも、なかなか気っ風のいい女の子役で、彼女のおかげで、つまらないながら楽しく観ることが出来た。こういう女の子が、側にいるといいな。キャストだけ見れば、話題性もあるし、水着姿の若い女の子がいっぱい出ている(♪)し、なかなかだ。……でも、ほとんど水着どまりなのは残念。(心の声)肝心の双頭のサメは、クオリティにムラがある。よく出来ているところと、ボロクズ(失礼!)とが混在している。残念ながら“お食事”のシーンは、リアルさより迫力優先。それが奏功しているカットと、ダメダメなカットと、こちらもまた混在している。まぁ、この手の作品としては、上出来な部類だろう。気合いだけは、かなり入っていた。でも、グダグダ感は相変わらず。製作がアサイラムだもんね。この会社、こんなのばかり撮ってて楽しいのだろうか?(笑)この脚本で、役者さん達も、よく出演しようなんて気になったものだ。感心してしまう。“カーメン・エレクトラと共演!”につられたか。(笑)それに、あの台詞。マヌケすぎて、お話しにならない。「頭が2つだから、嗅覚も2倍鋭い」「歯も2倍ってコト!?」笑いました。(笑)何よりも、C.オコンネルとC.エレクトラの唐突なキスは、爆笑モノ。覚悟を決めた2人が、襲い来る津波をバックに抱き合う。どうして津波が来るのか不明。(笑)この2人、どうやら夫婦だったらしい。エンドクレジットを見るまで気づかなかった。どう見ても、夫婦には見えない。(笑)何だかんだ言っても、ツッコミどころ満載な点はOKだ。パーティ用に丁度いい。大きな心で受け止めてあげたい。でも、投げやりなクライマックスはよくないなぁ。明らかに行き詰まって「エイヤァ!」と仕上げた感じだもの。こんなことだから、アサイラムと聞いただけで拒否されるんだ。B級と言われようと、C級と言われようと、矜持を保って最後まで仕上げて欲しいものだ。(もしかしたら、スキルがなかっただけ?)オススメ致しません!
2015.04.05
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2396 FREEDOM SEVEN/FREEDOM 特別編※ジャケット(オモテ面)【 スタッフ 】脚 本 佐藤 大絵コンテ 松尾 衝・安藤裕章演 出 山崎浩司作画監督 入江 篤・牧 孝雄--------------------------------------------------企画・原案 高松 聡シリーズ構成 佐藤 大・千葉克彦キャラクター&メカニックデザイン 大友克洋キャラクターデザイン 桟敷大佑・入江 篤メカニックデザイン 末武康光世界観設定 渡部 隆・曽野由大・青木智由紀エフェクトアニメーション 橋本敬史CGI監督 佐藤広大美術監督 市倉 敬色彩設計 安部なぎさ画面設計 山浦晶代音響監督 百瀬慶一音 楽 池 頼広タイトルデザイン 野尻大作監 督 森田修平--------------------------------------------------テーマソング -This is Love- 宇多田ヒカル Licensed By TOSHIBA-EMI LTDCOVER アートディレクション+デザイン:野尻大 作/イラストレーション:桟敷大佑/デザ イン:ground design【 キャスト 】タケル…………浪川大輔ビス……………山口勝平カズマ…………森久保祥太郎アオ……………小林早苗タイラ…………桐本琢也アラン…………加藤精三 他※ジャケット(ウラ面)【 仕 様 】型 番 BCDR-1696製作年度 2006年製 作 国 日本原 題 ----発 売 バンダイビジュアル株式会社販 売 バンダイビジュアル株式会社提 供 ----価 格 ----字幕翻訳 ----吹替翻訳 ----吹替演出 ----日本公開 ----リリース ----収 録 51分サ イ ズ 16: 9 LB/ 4: 3 一部映像音 声 DOLBY DIGITAL 5.1ch [一部映像:STEREO]字 幕 ----そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、 複製不能、DOLBY DIGITAL、 2 NTSC 日本市場向、 DVD、レンタル専用映像特典 ・FREEDOM 6 ダイジェスト ・日清カップヌードルTV-CF 「決意篇」「FREEDOM篇」※ディスク【 ジャケット 】オモテ面:IN THE 23RD CENTURY,HUMAN HAVE IMMIGRATED TO THE MOON. THEY LIVE IN A DOMED MEGALOPOLIS CALLED EDEN WHERE THE REPUBLIC OF THE MOON HAS BEEN ESTABLISHED. UNDER THE CONTROL, PEOPLE LIVE PEACEFUL LIVES. BUT REAL FREEDOM DOESN’T EXIST.ウラ面 :再び月へと舞い戻った少年。 しかしその前に立ちはだかったのは、 かつての親友だった! 衝撃の展開に息を呑む 新時代SFアニメーション、衝撃の特別編!特別篇だからなのか、これまでフレーム等がシルバーだったものが、何故か本ディスクだけゴールドになっている。個人的な嗜好で言わせていただくと、ゴールドの方が、視認性が高くて好きだ。ちなみに、オモテ面のイラストの背景がブラックになっているけど、こちらは、白い方が良かったなぁ。(←勝手なヤツだ)【 感 想 】「蛇に足を描いたヤツは誰だ?」もともとは『FREEDOM 6』で完結だったらしい。それなのに何をどう間違ったのか、誰が観ても「蛇足だろう」と罵られる本作『FREEDOM SEVEN 』がシリーズの末席に連なった。(溜息)画のクオリティも低く、整理されていない脚本もお粗末。最も退屈な一編だった。基本的に、『FREEDOM』PROJECTとしては製作費の枠は決まっていたろうし、その中で製作する本数も予め決められていたはずだ。それなのに余分な一本が作られたわけだから、後半のシナリオが間延びし画の質も低下するのは当然だ。仮にそうでなかったとしても『4』以降の取りとめのないストーリー展開は、ひと昔のOVAにも劣る。80~90年代に、いくつもの作品がシリーズ化の夢を果たせず、未完のまま単発で終わって行ったことを考えると罪深い。(『レリック・アーマー/レガシアム(98)』とか続きを観たい作品がいっぱいある)――タケルとアオは、無事に月面都市《EDEN(エデン)》に辿り着く。しかし、二人は何故かEDEN運営局に捕らえられ、拘束されてしまう。彼らの存在が闇に葬られそうになる。しかし、タケルは何とか脱出し、かつての仲間と対決することになる。……というお話し。地球の復活をひた隠しに情報をコントロールして来た運営局としては、「タケルが帰還した」と言う情報がタダ漏れになっているのは間抜けな話しである。まぁ、そうでないと物語が展開しないから仕方ないが、観客が納得する描写ってものがあるだろう。アオやタケルの演説にしても、そう。もっと心動かされる言葉と表現があったはずだ。それに、運営局を代表する老人のリアクションだって演出の手抜きだ。いつまでも無表情だから、どこで翻意したのか分からない。結局、観客は置き去りにされたまま、有人ロケット《フリーダム》は大挙して地球へと飛び立ってしまう。「なんだかなぁ~」である。残された月の人たちがバカみたいだ。(苦笑)「蛇足だ」とバカにされないためには、登場人物の表情や感情を細かく描いてほしかった。男同士の殴り合いなんかに時間を割かず、広い視野でストーリーの骨組みをしっかり支えることに力を費やすべきだったろう。ジョン・フォード監督作品は、さまざまな事象が主人公である男たちの生き様に収斂される。だから、延々と続く殴り合いに観客は男たちの人生を垣間見ることが出来る。それが脚本の素晴らしさであり、演出の見事さだ。ところが、本作品はどうだろう。安易な対立構造だけで、互いの主義主張や思いが見いだせない。これでは子供の喧嘩より始末に悪い。(嘆息)『特別編』と銘打っているし、大団円の最終話だから、良いところを見つけて誉めたいところだ。こんなに腐すつもりはなかった。けれど、シリーズ全体を概観してみて、尻すぼみになったことは否めない。これだけ壮大なストーリーなのだから、ディテールに凝った描写、登場人物にしっかりした演技が必要だろう。そういう部分を蔑ろにすると、本作のようになってしまう。すべては、監督とシリーズ構成を担当した人の責任だ。シリーズが終わってみれば、『1』だけが、辛うじて観る価値があったと言える。後は完走したい方だけ観て下さい!【 大友克洋監督関連作品 】『1304 幻魔大戦』『1305 AKIRA/アキラ [DTS sound edition]』『1332 スプリガン』『2390 FREEDOM 1』『2391 FREEDOM 2』『2392 FREEDOM 3』『2393 FREEDOM 4』『2394 FREEDOM 5』『2395 FREEDOM 6』 【 「アニメ映画」のカテゴリー 】『アニメ映画のカテゴリー』
2024.06.16
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0258 インモータルズ -神々の戦い-【スタッフ】・監 督 ターセム・シン・製 作 マーク・キャントン ライアン・カヴァナー ジャンニ・ヌナリ・脚 本 チャールズ・パーラパニデス ヴラス・パーラパニデス・撮影監督 ブレンダン・ガルヴィン・衣 装 石岡瑛子・編 集 スチュアート・レヴィ【キャスト】・テセウス………ヘンリー・カヴィル(小森創介)・ハイペリオン…ミッキー・ローク(菅生隆之)・老ゼウス………ジョン・ハート(大塚周夫)・スタブロス……スティーヴン・ドーフ(加瀬康之)・パイドラ………フリーダ・ビント(甲斐田裕子)・アテナ…………イサベル・ルーカス(優木まおみ)【仕 様】・型 番 GNBF-2488・製作年度 2011年・製 作 国 アメリカ・原 題 IMMORTALS・収 録 本編約 111分・音 声 1.英 語 ( 5.1chサラウンド) 2.日本語 ( 5.1chサラウンド)・字 幕 1.英語字幕 2.日本語字幕 3.中国語字幕( 2種)・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・発 売 元 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント・映像特典 1.現代に生きる神話 2.未公開シーン 3.もうひとつのオープニング:幼きテセウス 4.もうひとつのエンディング (最後の抱擁/ハイペリオンを殺すテセウス) 5.オリジナル予告編・字幕翻訳 林 完治・吹替翻訳 平田勝茂【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :『300(スリーハンドレッド)』スタッフが放つ、空前絶後の映像革命! “光”と“闇”の戦いを描く衝撃のスペクタクル・バトル・アクション!!ジャケットのオモテ面が、地味だなぁ。『300』を意識しているのは解るけど、二番煎じみたい。もう少し、本作品のオリジナリティを打ち出して欲しかった。ウラ面も、動きが少ない画像を用いている。美しいとは思うけど、いまいちインパクトが足りない。ターセル監督作品なら、物語性を排除して、大胆なデザインで臨んで欲しかった。【感 想】「印度人監督が日本人デザイナーの衣装で撮ったギリシャ神話」インド人監督がハリウッドスターを使って日本人デザイナーの衣装で撮ったギリシャ神話の映画。ややこしい。(笑)テセウスが主人公。あまり神話にこだわらなかったようで、かなり自由に物語を展開している。『ザ・セル』のターセム監督が挑んだ冒険活劇。とはいえ、ハリウッド流の軽薄短小な作品ではなく、耽美的でエロティックな仕上がり。その上、オタッキーな雰囲気がプンプンしている。私には『聖闘士★星矢』の実写版に見えて仕方なかった。――ゼウスによって封じ込められたタイタン族を解放して覇権を手中におさめようとするハイペリオンが、ギリシャに侵攻して来る。農民の子として母親とともに避難を後回しにされたテセウスは、その腕をかわれながらもギリシャ軍への任官を断る。しかし、翌日、侵略者に母を殺され、自身も捕まって奴隷となってしまう。……というのが、序盤の展開。ターセム監督らしいゆっくりした時間の流れは賛否両論だろうが、個人的には好きだ。無駄に場面転換に手間ヒマかけるところが、良い。なかなか出来ることではないし、名前すらウマく発音できない古代ギリシャが舞台だ。じっくり描いてくれないと、ワケが分からなくなってしまう。(笑)――苦役を強いられてボロボロのテセウスは、巫女のパイドラと出会う。彼女の手引きで脱走したテセウスたちは、ハイペリオンの野望を阻止すべく旅立つ。何としても先に“エピロスの弓”を手に入れなければならなかった。……中盤は、ハイペリオンを演じるミッキー・ロークの独壇場。存在感がピカイチだった。おかげで、ほかの登場人物が皆、マヌケに見えた。(失礼!) 没個性なのはゼウスをはじめとする神々も同じで、えらく存在感が希薄だった。ただ、テセウスを導く師匠を演じたジョン・ハートだけは、出番は少ないながら、さすがによい味を出していた。ぽっと出の俳優とは年季が違う。監督さんも心得たもので、じっくり彼の表情を追っている。衣装は石岡瑛子さん。『ザ・セル』と組んで以来、ターセム監督とは相性が良いらしい。本作品でも力強く流れる線と赤の色使いが印象的だった。いつも思うことだが、デザイン画を現実に着用する衣装にする技術が素晴らしいと思う。終盤は、篭城するギリシャ軍をハイペリオンの軍勢が攻める。一旦は怖じ気づいたギリシャ軍だったが、テセウスの煽動で戦いに身を投じて行く。そして、解放されたタイタン族と神々との戦いも壮絶を極めていた。……というクライマックス。『300』のスタッフが結集したと謳われているだけあって、成る程、戦闘シーンのアクロバティックな映像は見応えがあった。古代のお話しだから蛮刀を振るって首だの腕だの胴体だの、いろいろなものがチョン切れる。頭も潰れれば、○○タマも潰れる。PG指定されるのも頷けるが、どの映像も、あまり痛みを伴わない。観ていて「うわっイタそう~!」と思うカットが、一つもなかった。キレイ過ぎるのだ。あんな鈍い刃物で斬られたら痛いはずだ。つまりは、演出の方向性が間違っていたってことだろう。『落下の王国』を観た時、ターセム監督は“世界的な”映像作家になるだろうと思った。映画に限らず、製作の拠点も定めず、撮りたいところで映像作品を撮る。そんな作家になるような気がしたのである。ところが、最近、ターセム監督作品が続いている。順調にハリウッドでの映画製作に馴染んで行っているようだ。『ヴィドック』のピトフ監督が『キャットウーマン』で失敗したのとは対照的だ。真面目で器用な方なのだろう。作品の善し悪しは別にして、そこは評価されるべきかも知れない。ちょこっとだけオススメにしておきましょう!
2015.12.18
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1215 ブラック・オプス/超極秘任務※オモテ面【スタッフ】・監督・製作・撮影・編集 ロディ・クロード 『THE DEADTIME/ザ・デッドタイム』・脚本・製作 カイリー・クロード 『THE DEADTIME/ザ・デッドタイム』・音 楽 ローリー・チェノウェス【キャスト】・アダム・T.パーキンス(大塚智則)・ジェイソン・ブリッツァ(西垣俊作)・キラ・リー・ケイン(野々山恵梨)・コルム・エリス(板東明道)・ポール・バウチャー(庄司然)※ウラ面【仕 様】・型 番 LDRD-00106・製作年度 2015年・製 作 国 オーストラリア・原 題 ZOMBIE NINJA VS BLACK OPS・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社エルディ・販 売 元 株式会社エルディ・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編approx.92分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.オリジナル (英 語) ステレオ 2.日本語吹替 ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向、 セル専用・映像特典 オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:ヤツらの暴走は止まらない!・ウラ面 :生きるか死ぬか戦い抜け! 元特殊部隊の不屈の男が 壮絶な死闘を繰り広げる 超ド級バトル・アクション!!本編の内容は兎も角として、ジャケットのイラストは、なかなか素晴らしい。いい出来映えだ。精細に描き込まれている。ただ、主人公らしい男に“動き”がないのは、難点。この男は、一体誰だ?(笑)柱の向こうに刀を構えたゾンビ・ニンジャも描かれているし、タイトルの下の画像は、本編からの取り込みだろう。ちょっとゾンビ映画っぽい雰囲気を醸している。ウラ面に使われた画像などからも、少なくともモンスターが登場するだろうことは察しが付く。比較的マジメなデザインのジャケットだ。惜しむらくは、ゾンビ映画であることを隠し、戦闘アクション風のタイトルと宣伝コピーにしたこと。宣伝の方向性が間違っているよ。(溜息)【感 想】「失われた存在理由」存在理由が不明確な作品。原題は『ZOMBIE NINJAS VS BLACK OPS』にも関わらず、邦題は『ブラック・オプス』で、“ゾンビ忍者”は抹殺されてしまった。これでは、Z級のゾンビ映画ファンの食指は動かない。(笑)マーク・ポロニア監督の超絶ポンコツ映画ですら『ビッグフット vs.ゾンビ』と、タイトルで存在理由を明らかにしている。「これはゾンビが出て来る映画なんですよ~」と……。(笑)然も、本編に登場するゾンビは、全身タイツ姿。やたらバカヂカラで格闘するし、刀を振り回すし、「どこがゾンビなんだよ」とツッコミを禁じ得なかった。(顔を白く塗っているところだけが、ゾンビであることを主張している)脳ミソを求めて誰彼かまわず噛みついたり、誰かのお腹を素手で切り開いて内臓をビロビロ~っと引っ張り出して“お食事”をしたりもしない。噛みつかないからゾンビ仲間は増えない。ウィルス感染が広がって、ゾンビ禍の危険性があるわけでもない。こんなことで、ゾンビと言えるのか?ゾンビがゾンビたるには理由がある。そんじょそこらのモンスターもどきが、ゾンビを名乗ってはいけないのだ。(苦笑)――“再生セキュリティ”社に再就職の面接に来たディロンは、社内で発生した事件に巻き込まれてしまう。(傭兵の仕事は、低学歴低収入らしい)死者を蘇らせ、最強の部隊を作ろうとする会社の方針に反対したマリ博士は、機密情報を持ち出そうとして見つかってしまったのだ。博士と情報を取り返そうとする会社は、傭兵チームを派遣する。社内には、実験に失敗して凶暴になったゾンビ忍者が、片端から殺戮を繰り返していた。……というストーリー。誰が主人公なのか、さっぱり判らない出来映えだった。実験データ等の情報を盗んだマリが主人公なのか、元傭兵でリクルート活動中の中年男のディロンがそうなのか、はたまた傭兵部隊の隊長か……。ひたすら格闘シーンが続くので、誰が主人公でもOKなのだが、ゾンビ忍者も識別できないのは、どうかと思う。(溜息)監督は、ロディ・クロード。『THE DEADTIME/ザ・デッドタイム』を撮った方で、今回も製作・監督・撮影・編集と、独りで何役もこなしている。さすがに役者として出演することは、ひかえたらしい。いい心掛けだが、それぞれの分野でプロフェッショナルがいるのだから、そちらに任せるようにしないと、作品としてのクオリティは上がらない。予算的な都合もあるのかも知れないが、彼はいま一度、映画は総合芸術であることを考え直すべきだ。ま、存在理由が失われた作品だから、1ミリもオススメしませんけどね。(笑)
2018.08.01
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1237 ノロイ※オモテ面【スタッフ】・プロデューサー 一之瀬隆重・監 督 白石晃士・Entertainment Farm+オズ+ジォネオン エンタテイ ンメント+ザナドゥー+PPM作品・製作プロダクション:オズ【キャスト】・[怪奇実話作家]小林雅文・松本まりか・[超能力少女]矢野加奈・[霊能力者]堀 光男・アンガールズ・高樹マリア・ダンカン・飯島 愛・荒俣 宏※ウラ面【仕 様】・型 番 GNBR-1165・製作年度 2005年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 元 ジェネオンエンタテインメント株式会社・販 売 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 2005年 8月20日(配給:ザナドゥー)・リリース 2006.01.25.・収 録 115分( 7巻3143m)・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ(1:1.85)・音 声 1.日本語 (5.1chサラウンド/ ドルビーデジタル) 2.日本語 (5.1chサラウンド/DTS)・字 幕 ----・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DVD、PG-12、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本国内向、 レンタル専用・映像特典 ----※ディスク【ジャケット】・オモテ面:みんな死んだ・・・・ウラ面 :現代にも実在する呪いの恐怖 それは、あなたのすぐ身近にも… 無関係に見える〈謎〉を解き明かして 行くことで、 驚愕の真実が明らかになる!本編に登場する“カグタバ”のお面を中央に配置し、その周囲を本編からの取り込み画像が囲っている。謎の核心が、このお面にあるわけだから、ナルホド、よく考えられたデザインだと言える。でも、キタナイなぁ。(笑)ウラ面は、オーソドックスとも言えるレイアウトを使用している。中央に本編からの取り込み画像が並び、その上にストーリー、その下にはクレジットとスペックが並んでいる。正直、ウラ面に関しては、他の心霊系のオリジナル・ビデオのそれと大差ない。本作品がモキュメンタリーならば、それを補完するようなデザインを目指さないと、つまらない。デザイナーさんは、本編の流れをくんで“なりきって”デザインして欲しかった。まるで、超能力少女や霊能者、ダムに沈んだ村やカグタバの儀式が実在したかのように作り込んでくれないと、本作品のコンセプトにそぐわない。デザイナー失格だな。(溜息)【感 想】「志の低い映画は廃棄すべし!」ドキュメンタリーを装うほどのリアリティのない作りに笑ってしまった。(失笑)「この作品は残されたビデオテープを編集したもので、実録です。だからエンドロールはありません」なんてのは、キワモノの宣伝戦略に使われる手法だと分かっていても、人は見たがる。見せ物小屋のいかがわしさが、人は好きなのだ。古くからこうした作品は作られて来たが、大抵は出来の悪い作品を売り出すために映画会社が取った苦肉の策である場合が多い。『スナッフ/SNUFFF(76)』や『グレートハンティング(76)』なんかそうだ。しかし、この作品のように初めから確信的に似非ドキュメンタリーを作るのは、やはり『ブレア・ウィッチ・プロジェクト(99)(BWP)』の影響だろう。だとしたら、映画会社は随分と履き違えたことをしたものだ。愚かな。『BWP』には、細部に渡って作り上げられた世界を、手持ちカメラで覗き見る快感のようなものがあった。それはやはり、見せ物小屋に惹かれる部分と同じだ。しかし、本作品にはそれがない。あらゆる手法を駆使して、本作品を補完する情報を露出させ、売り込むことをしなければ、盛り上がらないではないか。モキュメンタリーがキワモノである以上、“お祭り”或いはカーニバルのように独自の世界を現出せしめねばならない。本作品だけでは、製作側のマ○ターベーションに過ぎない。やはり、トップが幼稚だと、こういうことになるんだよなぁ。あまりに中途半端だ。(溜息)映画が持っているいかがわしさは、いまもある。スプラッタやホラーの系譜の中に脈々と息づいている。本作はその製作の意図において『BWP』よりも『食人族(80)』や『人喰族(84)』に近い。(出来は更に劣るけど……) 見せ物小屋の系譜の末席を汚すことになったわけだ。非常に残念だ。私がこの年に観た作品の中では、もっともレベルの低い、志の低い映画であった。映画が好きな人は観ない方がいいですよ!
2018.08.23
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0431 スーパーナチュラル SEASON 3 DISC 3 [THE COMPLETE THIRD SEASON] 【スタッフ】・製作総指揮 マックG エリック・クリプキ 他【キャスト】・サム・ウィンチェスター …ジャレッド・パダレッキ(内田夕夜)・ディーン・ウィンチェスター …ジェンセン・アクレス(東地宏樹)【仕 様】・型 番 SDB-Y24970・製作年度 2007年・製 作 国 アメリカ・原 題 SUPERNATURAL・収 録 本編 650分・音 声 1.ドルビーデジタル 5.1ch:英語 2.ドルビーデジタル 2.0ch:日本語・字 幕 1.英語 2.日本語・サ イ ズ 1080p High Definition 16x 9 1.85: 1・そ の 他 COLOR、DOLBY DIGITAL、 Blu-ray、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・翻 訳 字幕…今泉恒子 吹替…佐藤真紀・映像特典 1.シーン解説 第1、2、3、6、8、10、12話 2.“ゴースト・フェイサーズ”に聞く 3.スーパーナチュラルの視覚効果 4.インパラと武器 5.NG集【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :この世の終わりが 刻々とディーンに迫って来る―― その素晴らしい映像を1080pの高解像度で! 黄色い目を持つ悪魔は退治した。 だが、その代償は高くついた。アウターケース仕様の3枚組である。今回掲載した画像は、ブックレットの表紙と裏表紙。そして、ピクチャディスク、ブックレットの該当ページ。ブックレットの表紙は、アウターケース、インナケースと同じもの。つまらない。(苦笑)裏表紙には、ルビー(ケイティ・キャシディ)とベラ(ローレン・コーハン)が登場している。いいキャラだったから、また出演して欲しいなぁ。無理か……。(笑)【感 想】「ボーナスディスク」全米脚本家協会のストの影響で、第3シーズンは全16話と短い。 5話~ 8話、少ないことになる。25%の減だ。おかげでリリースする方もボリューム不足に苦慮し、セル版のDVDにはボーナスディスクが付いている。DVD-BOX1には本編 8話分のディスクが 4枚、BOX2には本編 8話分のディスクが 4枚とボーナスディスク 1枚と言う構成だ。「こんなことなら BOXをひとつにしてリリースすれば良いのに……」と思っていたら、第4シーズンはセット販売だった。(笑) きっと、そんなファンの声が多かったのだろう。でも、内実は2つの BOXをシュリンクしただけの急ごしらえ。ファンの要請は“ボックスをひとつにすること”だと思うんだけどなぁ。ボーナスディスクには、特殊効果や“インパラ”を担当するスタッフのコメントなどが収録されていた。製作進行の裏側が分かって面白いが、まぁ収録時間が長いだけで、別ディスクとするほど内容は濃くない。むしろ、本ディスクに収録されている特典映像の方が面白い。おそらく“ゴーストフェイザーズ”のカット映像だろう。製作陣がエドとハリーを気に入っていることが分かる。また、登場しそうだ。活躍を期待しよう。(笑)でも、DVD-BOX は結構高いし、何となくお茶を濁されたようで気に入らないなぁ。■第14話 地獄からの電話発明王トーマス・エジソンがオカルト狂だったかどうかは知らない。まぁ傑出した才能を持つ人は往々にして超常現象にハマりやすいようだ。探求心のなせるところだろう。さて、そのエジソンが発明したと言われる“心霊電話”が登場する。これも本当にあるのかどうかは知らない。調べてからUPすべきなのかも知れないが、それでは興趣が削がれる。ドラマに登場するアイテムは、すべて“ある”ものとした方が楽しい。ハイエナのような妖怪が、現代社会に適応しているのが面白かった。それにしても、なぜ百年以上昔の番号を使っていたのだろう?■第15話 永遠の命コレって、やっぱり“ゾンビ”なんだろうなぁ。心臓を取り替えて生き続けているのだから……。だったら、パーツの交換は、さして必要ないんじゃないの? ――と、思ってしまった。だって、死ねないんだから。登場するのは不死身のマッド・サイエンティストならぬマッド・ドクター。まるで“ブラックジャック”のようなツギハギだらけの容姿が面白かった。一方で、コルトを盗んだベラを、ディーンが追い詰める。しかし、コルトは海外に売り飛ばされてしまった後。ここでベラの秘密が明かされる。でも、せっかく悪魔をも殺せるコルトを盗んだのに、何故お金に換えてしまったのか疑問。自分の命を救えたかも知れないのに――。本当なら2つの独立したお話しを無理矢理ひとつにした感じだ。やっぱりエピソードが足りない印象を強く残した一編だった。■第16話 決戦の時タイムリミットが刻々と迫るディーンは、悪魔の素顔が見えるようになる。「もう半分“地獄の住人”なんだ」と説明するボビーが面白い。この突き放した言い方が彼の持ち味だな。一方、ディーンとの契約を握るリリスは、少女の姿のまま一般家庭を支配している。何だかスケールが小さすぎてガッカリしてしまった。これは脚本ではなく、監督さんのせいだろう。のんびりし過ぎだ。少女に“力”で支配される異常さ、従わざるを得ない緊張感が、画面から伝わって来なかった。それを演出できるアイテムは幾つもあったのに、全く活かされていなかった。本シーズン最終話だし、もっとエッジのきいた凄みのある演出を見せて欲しかった。物語は、核心に迫ることなく終わってしまう。――“黄色い目”の悪魔が計画していたことは何だったのか?――デビルズゲートから飛び出した悪魔たちは、何をしているのか?――リリスは計画を引き継いだのか?諸般の事情から短縮せざるを得なかったにしろ、製作陣にも視聴者にも不本意なシーズンであることは間違いない。最終話も到底、シーズンのラストを締めくくる出来映えではなかった。ルビーやベラといった魅力的なキャラクタが登場し、ボビーもレギュラー入りして面白いシーズンになる要素はいっぱいあったのに残念でならない。すべて全米脚本家協会のストのせいだとは言わないが、大きく予定を狂わされたのは確かだ。結局、シワ寄せは視聴者に来て、その補填は一切されないのだからその罪は重い。(個人的なことだが、ウィリアム・ピーターセンがデモの先頭に立って歩いている報道写真を見て、彼のことがキライになった)いまさら有り得ないことだが、サムとディーン、ボビーやルビーやベラの第3シーズン最後の本当の闘い、アクションを観たい!オススメ!
2016.06.08
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0051 キング・オブ・バイオレンス【スタッフ】・監 督 スチュワート・ゴードン『死霊のしたたり』・原作・脚本 チャールズ・ヒグソン・撮 影 マック・アールバーグ『ビバリーヒルズ・コップ3』・音 楽 ボビー・ジョンソン・S F X ジョン・C.ハッチガン『キル・ビル』『ロッキー・ザ・ファイナル』・製 作 ダフィー・ヘチャット、ディヴィッド・マイケル・ラット・製作総指揮 ディヴィッド・リマウィー、シェリー・ストレイン【キャスト】・クリス・マッケーナ『イン・アンド・アウト』・カリ・ウーラー『アナコンダ』・ジョージ・ウェント『ガバリン』・ヴァーノン・ウェルス・ダニエル・ボールドウィン『パパラッチ』【仕 様】・型 番 AXDR-1172・製作年度 2003年・製 作 国 ----・原 題 KING OF THE ANTS・収 録 102分・音 声 1.オリジナル(ドルビー・デジタル・ステレオ)・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ヴィスタサイズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、レンタル専用・発 売 元 株式会社クリエイティブアクザ・販 売 元 株式会社クリエイティブアクザ・特典映像 メイキング(約16分)、オリジナル予告編・R-15【ジャケット】・オモテ面:「死霊のしたたり」のスチュワート・ゴードン監督作品 画面が痛い!・ウラ面 :全米上映禁止! 伝説のスプラッター 「死霊のしたたり」「フロム・ビヨンド」の “マスター・オブ・ホラー”=スチュワート・ゴードンが放つ 壮絶!スーパー・バイオレンス・サディスティック・スリラー!!オモテ面は、主人公が拷問にあっている場面だが、これは単なるイメージショットだろう。本編では、砂漠に建っている物置小屋のようなところに監禁されるので、背景が全く異なる。このイメージの違いは大きい。地下室のようなところではないのが、ポイントなのだ。ウラ面は、取り込み画像のコラージュ。これでは、全く物語が伝わらない。両面ともに、スチュワート・ゴードン監督の名前がフィーチャーされている。作品の内容よりも監督名で勝負しているところが、腹立たしい。(笑)【感 想】「アサイラムの初期の名作」2003年度の作品。アサイラムの初期の1本である。低予算であることに間違いはないが、やっつけ仕事ではない。(笑)むしろ、丁寧に撮られており、内包するテーマの文学性を考慮すれば、アサイラム史上屈指の名作かも知れない。(あー、言っちまったぜ)『死霊のしたたり』『フロム・ビヨンド』のスチュワート・ゴードン監督を担ぎ出したバイオレンス映画。意外と手堅い作りでビックリした。「何だよ、マトモじゃん!」――ってのが、私の感想。もっとぶっ壊れた作品を期待していたので、ちょっとザンネン。(汗)“何でも屋”で日銭を稼いでいるショーンは、或る日、知り合ったばかりの男に仕事を紹介される。男からの依頼は、市役所に勤める男の尾行だった。これが上手くこなせれば、ボスからもっといい仕事が回って来るかも知れない。ショーンは、実直に仕事をこなす。そして、男がニュース番組のキャスタと会っていることを突き止める。その報告をした彼にもたらされた次の仕事は、予想外なものだった。……というお話し。この後、彼の人生は狂い始める。お決まりの転落パターンだが、原題である“蟻の王”が象徴するように、社会や教育といった日常生活への反発が潜んでいる。ちょっと興味深い。フリーターの青年ショーンは、いつか良い仕事、良い人生に巡り会うことを夢見ている。けれど、努力しているわけではないので、子供と同じ。幼稚なのだ。その彼が、社会の底辺で悪事を働く小悪党どもに遣われて、犯罪をおかす。この短絡さは、彼の教育の欠如や報われない夢への餓えなどから、意外と説得力がある。いい脚本だと思う。「お前なんか蟻と同じ。虫ケラだ」と脅されたショーンは、監禁されて拷問を受ける。来る日も来る日も、ゴルフクラブで殴られ続ける日々。昨今は、直接的に肉体を傷めるバイオレンス映画が多いので、少々地味な印象を受ける。けれど、私には、精神的にも追い詰められて行く本作品の方がコワイ。じんわりと気持ち悪くなる。(汗)ショーンは、何とか逃げ出し、ホームレスや貧しい人の救済センターに転がりこむ。そこは、彼が殺した役人の妻が働いている施設だった。……てなわけで、中盤以降の核心部分へとなだれ込む。もともと道徳観も社会性もない青年だから、平気で妻の善意を受ける。もしかしたら、この辺りが一番気持ち悪いかも知れない。しかし、予想通り再びショーンの世界は破綻する。彼は、彼を貶めた連中に復讐の一手を執ることになる。客観的には、自業自得の逆恨みみたいな話しなのだが、一般社会とガラスで仕切られた小さな水槽の中で、彼は見事な手腕で一味を壊滅させてみせる。そう、彼は、蟻の王となったわけだ。蟻の王が、水槽を出て、社会に巣を作るのかは知らない。けれど、犯罪者がこうして社会に潜み、はびこって行くんだなぁと妙にリアルだった。ショーンを演じるのは、クリス・マッケンナ。本作品では熱演だったが、他の出演作品はパッとしない。TVドラマへのゲスト出演ばかりだ。食って行けるのだろうか?(笑)ショーンが殺した妻役には、カリ・ウーリー。『アナコンダ』『痩せゆく男』などのヒット作にも出演しているので、知名度は高い。でも、分からなかった。ボス役には、ダニエル・ボールドウィン。この兄弟、みんな同じ目をしているんだな。(笑)邦題がヒドいが、スチュワート・ゴードン監督の真面目な社会派作品だった。マニアの方にはオススメ!
2015.05.25
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0116 トゥーム・ソルジャー【スタッフ】・監督・製作・編集・脚本 ニール・A.ウェントワース【キャスト】・エリック・チゾム(木澤智之)・サラ・レイビー(吉田理絵)・マット・ブラウン(万助橋わたる)・ナタリー・フランツ(村上めぐみ)・ブロック・アンドリュース(東十條)・ダニエル・ポール・ジョーンズ(日高仁志)・スコット・マズレク(伊智生士治)・ジェーン・シュワーツ(吉本愛)・マイク・ボトムリー(春山壱樹)・コリン・フランツ(安部壮一)【仕 様】・型 番 TWAD-4202・製作年度 2008年・製 作 国 アメリカ・原 題 HELL’S TOMB・収 録 本編approx. 83分・音 声 1.オリジナル(英語):2ch ステレオ、2.日本語吹替:2ch ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB スクイーズ・そ の 他 片面1層ディスク、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、レンタル専用・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ・映像特典 オリジナル予告編【ジャケット】・オモテ面:封印は解かれた――・ウラ面 :伝説の古代遺跡の謎を解き明かす、 アクション・アドベンチャー最新作! 封印されたデーモンが今蘇る! 消えた研究者たちを救出できるのか!? 天地創造以前に存在したデーモン 地球を守るため冥王ハデスが そのデーモンを封じ込めたと伝説にある「冥王ハデスの霊廟」 これを発見し調査する研究者たちが突然消えた 救助部隊と古代遺物のエキスパートが向かったのだが 彼ら自身が得体の知れぬ何者かに次々と襲われ始める 助かる手段はたった一つ 霊廟に伝わる秘密を解くことだった――オモテ面は、映画『トゥーム・レイダー』のララ・クロフトに素晴らしく良く似たキャラクタが、描かれている。タラコみたいな唇は、アンジェリーナ・ジョリーに似せたか?後ろに描かれているのは、『トゥーム・レイダー2』の“オーヴ”か?いずれにせよ、このキャラは、本編に出て来ない。ウラ面は、戦闘スクションを思わせるデザイン。なかなかカッコイイ。でも、本編は、それほどカッコよくない。(笑)【感 想】「大根役者と素人プロデューサ」……たぶん、自主製作の作品だな。(嘆息)どんなに中小零細企業の映画製作会社でも、こんなに素人っぽくはあるまい。たぶん、脚本を書いた監督さんが、仲間を集めて製作事務所を作って撮ったんじゃないかなぁ。それくらい小規模だった。(もしかしたら、優秀な学生の作品かも知れない)その分、真面目に作られている。かなりショボいけど、確かに冒険アクション映画の体裁だった。(笑)――森の中で、冥王ハデスの霊廟が発見されるが、発掘隊からの連絡が途絶えてしまう。スポンサー企業は、専門家と護衛の私兵を現地に送り込む。しかし、彼らが遭遇したのは、未知のモンスターだった。……というお話し。出演している役者さん全員が、シロートに毛の生えた程度。台詞は棒読み、ヘンな抑揚がついている。英語が喋れない私でも、そう思うのだから、ネイティブの方には失笑モノではなかろうか。然も、手の動きに神経が行き届いていないため、遊んでいる場面が多々ある。どうしたらいいのか分からないのだろう。困って腕を組むのは可愛いが、ブラブラさせている。監督さんは指導しなかったのだろうか。その上、日本語の吹き替えもまた、輪をかけてシロートさんときた。ちゃんとした声優を雇えなかったのだろうか。まぁ、吹き替えを収録する手間とコストをかけた点だけは、ほめてあげたい。(笑)もう一つほめたいのは、ちゃんとまとめたコト。ある程度のスキルはあったようで、稚拙とはいえ、結末まで何とか辿り着いたのは立派。護衛たちの動きも悪くない。リーダの指揮命令に基づいて動いているように描いている。描きたかったのは、軍隊式の行動だけかも知れない。ただ、途中からジョン・マクティアナン監督作品の『プレデター(1987)』みたいな展開になってしまうのはいただけない。証拠を発見する→何故かなくなる→誰かが殺される→襲撃を受ける→反撃する→失敗する→ほぼ全滅→最後の戦い……。ほぼ『プレデター』だな。然も、臆面もなく、同じようなキャラも登場する。オリジナリティのカケラもないな。織り込まれるエピソードも、シロートっぽい。一つだけ良い点は、画面が明るいこと。夜の場面にして、暗闇で誤魔化そうとしなかったことは評価に値する。(笑)蘇ったモンスターが、ハデスなのか悪魔なのか不明だが、その姿はM.ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ(2004)』に登場したモンスターと似たようなイメージだった。……それにしても、このモンスターが何をしようとしていたのか、不明。まさか、人間の頭蓋骨を戦利品として集めていたワケではあるまい。謎だ。衣装も小道具も新しく、使用感がないのは、大きなマイナス。まるで学芸会のようだった。プロデューサもシロートさんだったってことだろう。オススメ致しません!
2015.07.29
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0386 リディック/ギャラクシー・バトル【スタッフ】・監督・脚本 デヴィッド・トゥーヒー・製作総指揮 サマンサ・ヴィンセント マイク・ドレイク ジョージ・ザック・製 作 ヴィン・ディーゼル テッド・フィールド・撮 影 デヴィッド・エグビー・美 術 ジョセフ・ネメック三世・編 集 トレイシー・アダムズ・音 楽 グレーム・レヴェル【キャスト】・ヴィン・ディーゼル(大塚明夫)・ジョルディ・モリャ(宮内敦士)・マット・ネイブル(玉野井直樹)・ケイティー・サッコフ(斎藤恵理)・デイブ・バウティスタ(藤原貴弘)・ノーラン・ジェラード・ファンク(中村章吾)・ボキーム・ウッドバイン(山田浩貴)・カール・アーバン(宮内敦士)【仕 様】・型 番 DZ-9510・製作年度 2013年・製 作 国 アメリカ・原 題 RIDDICK・収 録 本編約 119分+特典映像約 2分・音 声 1.ドルビーデジタル・ 英 語 (オリジナル) 5.1ch サラウンド 3.ドルビーデジタル・ 日本語 (吹替) ステレオ・字 幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、レンタル専用・映 倫 R15+・本編字幕翻訳 長澤達也・吹替翻訳 久保喜昭・吹替演出 百瀬浩二・劇場公開日 2014年 3月 8日・発 売 松竹・販 売 元 松竹・提 供 株式会社プレシディオ・映像特典 オリジナル予告篇【ジャケット】・オモテ面:銀河最凶リディックが挑む、 “圧倒的”SFスペクタクル巨編!・ウラ面 :タイムリミットは24時間――。 銀河の果ての惑星から脱出せよ!! 全米初登場“圧倒的”No.1! 『リディック』シリーズ最新作!“リディック”がナイフを片手にかがんでいるイラストがオモテ面。画面いっぱいに描かれている。迫力があるが、余白が少なく、窮屈な印象だ。本編の雰囲気は十分に伝わって来るが、どうも失敗なような気がする。(汗)ウラ面は、リディックが誰かの喉元にナイフを突きつけている画像を大きく使い、キャッチコピーやストーリー、取り込み画像が重ねられている。いい感じだ。“全米初登場圧倒的No.1”ってコピーも、いかにもレンタル用っぽくてイイな。こういうのって、下世話だけど、嫌いじゃない。(セル版に、こんなコピーが記載されていたら、怒るけどね)【感 想】「根暗なモモンガー」ヴィン・ディーゼル主演のSFアクション・スリラー。まさかの第3弾である。(笑)何しろ、前作から10年だ。決して成功したとは言えない『リディック』だったから、続編が製作されるなど夢にも思っていなかった。この間、主演俳優は“車を転がして”稼いでいたワケだし、いまさらリディックを演じるなど考えられなかった。よほど愛着があったのだろう。――全宇宙の支配を目論む暗黒集団“ネクロモンガー”の帝王《ロードマーシャル》になったリディック。甘美で淫蕩な権力者の世界に身を置きながら、幾度も暗殺の憂き目にあっていた。リディックは、そんな世界を捨てて、故郷に帰る道を選ぶ。しかし、部下の裏切りから負傷し、名も知れぬ辺境の惑星に、ひとり取り残されてしまう。そこは、荒野だった。草木一本と生えていない。湧き出る水は毒素を含み、コヨーテのような動物が群れをなしている。水辺にはサソリのような尾を持つトカゲにも似た生物が棲みついていた。飼い慣らされて鈍った感覚を取り戻すべく、リディックは、この星でサバイバル生活を送る決意をする。……というのが、序盤。ここまでは滅法面白かった。けれど、雨期が近づいていることを知ったリディックが救助信号を発信した辺りから中ダルミが始まる。(溜息)リディックの首に賭けられた懸賞金目当てに賞金稼ぎの宇宙船がやって来る。1組目が分かり易い連中で、ボスのキャラクタが秀逸だった。でも、あまり活かされていなかったような気がする。そういう意味では、デビッド・トゥーヒー監督の演出はナマクラだったと言えるだろう。2組目が、訓練された傭兵のような連中。リーダーの物言いからすると、何か因縁があることがうかがえる。でも、その理由が明かされても、何だかモヤモヤしている。彼は、どうしたかったのだろう? 何を聞きたかったのだろう? 曖昧模糊としていて、不満が残った。(演出のせいなのか、脚本のせいなのか、役者のせいなのかは不明)この2組が、リディックに翻弄される様子も、大したことはない。“宇宙最強の犯罪者”という不気味さもうかがえない。そのため、けっこう退屈だった。幾つかシーンもカットされているようだしね。(嘆息)終盤は、雨の中の脱出劇。ここからはピリッとするかな、と期待したが、残念なことに凡庸だった。スリルもサスペンスもない。一つ一つの描写は完成されているけど、全体を見ると未完成みたいな感じだ。1作目と似たようなストーリー展開なので原点回帰にも見える。『ピッチブラック』に似た人物設定と構成だし、既視感が拭い切れない。最近流行りの“リブート”かと思ったもの。とどのつまり1作目のファンにおもねるような行為にしか見えないってことだ。ただ、テンポがいいし、役者さんの演技にも安定感がある。CGにもお金がかかっている。無闇に音楽で情感にうったえようともしない。落ち着いた雰囲気が全編からうかがえる。店頭で流しっぱなしにするには、ちょうど良い仕上がり具合いだ。(苦笑)悪くもはないけど、良くもない。平均的な出来映えの作品だと、ほかの人にはオススメしにくい。良くも悪くも、どこか尖ったところがないと……。リディックの言いぐさではないが、監督さんはナマっちまったんだな。(笑)ザンネン!
2016.04.24
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0327 赤い珊瑚礁/オープン・ウォーター【スタッフ】・製作・監督・脚本 アンドリュー・トラウキ 「ブラック・ウォーター」・プロデューサー マイケル・ロバートソン 「ブラック・ウォーター」・製作総指揮 マイケル・バスキン ジャニーン・ピアース・撮 影 ダニエル・アルディエ ACS・プロダクション・デザイナー アダム・ヘッド・編 集 ピーター・クロンビー【キャスト】・ルーク…ダミアン・ウォルシー=ハウリング(川田紳司)・ケイト…………ゾー・ネイラー(寺田はるひ)・スージー………エイドリアン・ピカリング(斎藤恵理)・マット…………ガイトン・グラントリー(宇垣秀成)・ウォレン………キーラン・ダーシー=スミス(荻野晴朗)【仕 様】・型 番 PCBP-72400・製作年度 2010年・製 作 国 オーストラリア・原 題 THE REEF・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、NTSC、 日本市場向、DOLBY DIGITAL、DVD、 セル専用・発 売 元 株式会社ポニーキャニオン・収 録 本編 88分・音 声 1.オリジナル ドルビーデジタル 5.1ch サラウンド 2.日本語吹替 ドルビーデジタル 5.1ch サラウンド・字 幕 1.日本語字幕 2.日本語吹替用字幕・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ・字幕翻訳 野崎文子・吹替翻訳 久布白仁司【ジャケット】・オモテ面:その海、サメだらけ!・ウラ面 :今度の海は、サメ地獄。 珊瑚礁を鮮血に染めて繰り広げられる 巨大人食いザメの巣窟からの 壮絶なサバイバル!大きな口を開けて水面から顔を出すサメを背景に、懸命に泳いで逃げる主人公たち。……? 5人いるぞ。泳いでタートル島を目指したのは、4人。1人、多いじゃん!(笑) 転覆したボートに残ったヤツも加えちまったかな。こういうトコ、ダメだなぁ。ウラ面は、転覆したボート。手前にサメの背びれを配置している。……これも、違うなぁ。意図は解るけどね。(笑)何がダメって、キャッチコピー。“ザメだらけ!”……1匹です。(たぶん)“今度の海は、”……『オープン・ウォーター』とは何の関係もありません。“巨大人食いザメの巣窟からの”……巣窟なんかじゃないんですけど。正しく伝えましょう!【感 想】「美しく青い海と白い鮫」これみよがしにサメが口を開けて襲って来るわけじゃない。食いちぎられた手足が海中を漂ったりもしない。人間をくわえたサメが猛スピードで泳いだりもしない。だからって退屈なワケがない。本物のサメを使って、透明度の高い海で撮影しているのだ。その緊張感が、ちゃんと映像に灼きついている。CGやアニマトロニクスで簡単に迫力ある映像が撮れる現代、本作品の制作姿勢には感嘆する。見事だと思う。――船の回航を生業にするルークは、元恋人のケイトとその姉夫婦を連れてクルージングに出る。ダイビングを楽しみ、小さな島で休んでいた彼らは、意外と潮の引きが急で、露出し始めた岩礁を見て、慌てて船に戻る。ところが、船のエンジンが故障しており、仕方なく帆を上げて暗礁域からの脱出を試みる。しかし、程なくして船も転覆。彼らは太平洋に取り残されてしまう。沈みかけている船から出来るだけ物質を回収したものの、わずかな飲み水とウェットスーツにビート板では、あまりに心許なかった。それでも、救助の見込みのないこの場所で待つよりは、一番近くのタートル島を目指して泳ぐ方が賢明だと、彼らは判断する。距離にして16~20キロ。しかし、ここは、サメが棲む海域だった。……というお話し。転覆した船から近くの島まで泳いで行くだけの話し。途中の脅威はサメだけ。この辺がポイントだろう。いろいろな困難や障害が待ち受けているわけではなく、実にシンプルだ。そこに作為が感じられず、サメに襲われるかも知れないという恐怖感だけがズッシリとのしかかって来る。じわりと手に汗握る作品だった。いまのCG満載の映画を見慣れた人には物足りないかも知れない。しかし、本来、ホラー映画は、こうであるべきではないかと思うのだ。カメラと役者で勝負する。後から、いろいろくっつけるのは、あまり好きじゃない。質の悪い牛肉を食べる時はソースに凝らないと食べられないが、いい牛肉は塩コショウだけで十分にウマい。……解りにくいか。(汗)流通網が整っていない欧州で進化したのがドレッシングだ。新鮮な野菜がいつでも手には入る現代では、ドレッシングは不要。オリーブオイルに岩塩と黒胡椒をふるだけで美味しくいただける。(笑)言ってみれば、そういうことだと思う。マヨネーズが大好きな方々には、本作品のいいところは、解らないだろうなぁ。(苦笑)水中も水面も、カメラが美しかった。水面に浮かんで射し込む太陽光が薄いカーテンのようにひらめくさまを観ていると、映画のことなんか忘れて、これだけで充分と思える。そんな作品だった。監督・脚本は『ブラック・ウォーター』のアンドリュー・トラウキ。あの作品も好きだが、本作品はもっと好きになった。オススメ!
2016.02.25
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0709 パニック・スカイ/フライト411 絶対絶命※オモテ面【スタッフ】・製 作 ジェームズ・チャンキン 『カウントダウン/合衆国滅亡の時』 マイケル・スコット・監 督 ジェームズ・チャンキン・脚 本 ポール・デュラン レランド・ジョーダン ジョン・ペイタス・撮 影 ウィッチ・カオス・編 集 ヴァンス・ヌル 『カウントダウン/合衆国滅亡の時』【キャスト】・クレイグ・シェイファー 『リバー・ランズ・スルー・イット』・エリック・ロバーツ『ダークナイト』・ゲイリー・ダニエルズ『エクスペンダブルズ』・イヴァン・カマラス 『ヘル・ボーイ/ゴールデン・アーミー』・ソニア・クーリング・サラ・ディーキンス『インビジブル2』※ウラ面【仕 様】・型 番 LBXC-518・製作年度 2012年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE MARK・そ の 他 片面1層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用・発 売 元 株式会社トランスフォーマー・販 売 元 株式会社ファインディスクコーポレーション・収 録 本編 92分・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープ・音 声 1.英 語 ステレオ 2.日本語吹替 ステレオ・字 幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕・日本語字幕 ワイズ・インフィニティ 林 美穂【ジャケット】・オモテ面:上空30,000フィート、 制御不能の密室。・ウラ面 :制御不能の機体!! 仕掛けられた爆弾!!! 人質400名!!!! 400人の乗員乗客と 世界経済を一変させる発明品を乗せた バンコク発、ベルリン行き411便 高度30,000フィートの上空で 突然 放たれる銃弾と 仕掛けられた爆弾 パイロットを失い 制御不能の密室と化した機内で 1人の男が立ち上がった…航空機モノらしいイラストがジャケットのオモテ面に使われている。わりと良い仕上がりのイラストだと思う。飛行機の右の翼の根元で爆発が起き、雷が機体の周りを走っている。その上方には、主要な登場人物の銃を持つ姿がカッコよく描かれている。――うん、こんなにカッコ良くはないが、さほど本編の内容とかけ離れてもいないし、緊張感もある。残念なのは、ウラ面の出来映え。およそ締まりがない。いい画像が使われていないことが原因だな。言い換えれば、そんなにカッコ良い場面がなかったってことだな。(笑)※ピクチャディスク【感 想】「リーマン・ショックへの恨み辛み」何と言うか、リーマン・ショックで大損したヤツの話しを聞いて、本作品の脚本を書いたのではなかろうか。そんな感じの作品だった。株の大暴落を“世界の終わり”になぞらえた辺りに、財産を失った絶望感や恨み辛みがうかがえる。(笑)――バンコク。アバンティ社は、埠頭で極秘の臨床実験を行っていた。その警備を任されていたチャドは、謎の武装集団の襲撃を受ける。不意をつかれた攻撃に警備部隊は全滅。1人残った彼は何とか敵を撃退する。しかし、被験者は死亡し、医師は「お前しかいないんだ」と言い残しながら、チャドの腕に“何か”を撃ち込んだ。……というのがオープニングのシークエンス。そこそこの規模の爆発やアクション・シーンにちょっと安心する出だしだった。カットが足りないし、繋ぎ方も雑だし、リアクションも冴えないが、もっとヒドい作品をたくさん観て来た目には、これで十分。これだけ描いてくれれば“御の字”だろう。(笑)――病院で目覚めたチャドを見舞ったのは、アバンティ社の重役クーパーだった。彼の説明によれば、チャドの腕に撃ち込まれたのは、最先端の生体マイクロチップで、その開発は世界を変える力があると言う。然も、臨床実験の成功例は、彼だけだった。クーパーは、ドイツで開催されるG20でチップ開発成功を発表するため、チャドにベルリンに向かうように指示する。……ということで、物語が動き出す。チャドを追って、チップを狙うターク産業の雇った傭兵たちもバンコク発ベルリン行き 411便に乗り込む。この時点で、チップが“世界を混乱から救う”と評価されているのは分かったが、「何故?」「どうやって?」という疑問が沸き起こる。何せ、機能については一切説明されないのだから。(苦笑)この後、飛行機は傭兵グループにハイジャックされる。案の定の展開だが、預けた手荷物から部品を取り出して組み立て、占拠するまでは、かなり丁寧に描いていて面白い。乗客の人数も多く、セットのアラを隠している。まずまずの出来映えと言えるだろう。ところが、中盤からグズグズし出す。緊張感のない旅客機奪還劇が続き、トドメはオカルト風味の人間消失。(笑)もしかして “RAPTURE”のことだろうか。最終戦争の前に敬虔なキリスト教徒が天に引き上げられる現象のことを言うらしい。そこでは、神の国の恍惚の宴(酒池肉林?)が待っていると言う。地上では、不信心者や異教徒が、想像を絶する苦難を味わうことになっている。ヒドイ話しだ。(汗)ほとんどの「?」は解明されずにエンディングを迎える。「何だコリャ?」と思っていたら、続編があるらしい。IMDBによれば、『THE MARK:REDEMPTION』という作品がある。スタッフもキャストも同じなので、間違いなく続編だろう。残念ながら、日本でリリースされた気配がない。(いろいろ検索してみたが、分からなかった)おそらく、続編で謎は解明されるのだろうが、本作品だけでは“尻切れトンボ”だ。チョイ役ではないエリック・ロバーツが見られる貴重な作品(笑)ではあるが、フツーの方々はフラストレーションをためるだけだろう。続編がリリースされない限り、オススメ出来ないかなぁ。(邦題に『パニック・スカイ』なんて付けちゃって、次はどうする気だろ?)
2017.03.13
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0419 機動戦士ガンダム0080/ポケットの中の戦争 VOLUME 1【スタッフ】・企 画 サンライズ・原 作 矢立 肇 富野由悠季・監 督 高山文彦・構 成 結城恭介・脚 本 山賀博之・デザインワークス 出渕 裕・キャラクターデザイン 美樹本晴彦・モビルスーツ原案 大河原邦男・メカニカルデザイン協力 明貴美加 石津泰志・ビジュアル設定協力 近藤和久・音 楽 かしぶち哲郎・製 作 サンライズ・バンダイ【キャスト】・アル :浪川大輔・バーニィ:辻谷耕史・クリス :林原めぐみ【仕 様】・型 番 BCBA-0361・製作年度 ----年・製 作 国 日本・英 題 MOBILE SUIT GUNDAM 0080 “WAR IN THE POCKET”・収 録 86分・音 声 1.日本語 (Stereo) 2.英 語 (Stereo)・字 幕 ----・サ イ ズ 4: 3 STANDARD・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用・発 売 バンダイビジュアル株式会社・販 売 元 バンダイビジュアル株式会社・価 格 \6,000(税抜)・映像特典 1.ノンテロップOP&ED Ver.1.0 2.TV-CM 4type【ジャケット】・オモテ面:IN UNIVERSAL CENTURY 0079.ZEON SENT THE “CYCLOPS COMMANDO”TO CAPTURE THE NEW GUNDAM“RX-78NT1”WHAT DID A YOUNG AL SEE IN HIS FIRST TIME TO BE IN MOBILE SUIT BATTLE OCCURRED IN A PEACEFUL SPACE COLONY?・ウラ面 :ONE DAY, THE BOY ENCOUNTERED “THE WAR” 第1話:戦場までは何マイル? 第2話:茶色の瞳に映るもの 第3話:虹の果てには?海外向けデザインになっている。このままフランスとかで販売できそうだ。(笑) ストーリーやクレジット、スペック表示が日本語なので、辛うじて日本向けなのが分かる。こういうのもオシャレでいいなぁ。(笑)ジャケットのオモテ面は、美樹本晴彦さんのイラスト。VOLUME 2 と合わせると、一枚になる仕様になっている。この辺りもオシャレだな。ウラ面は、出渕裕さんのイラストが大きく使われている。もっと無機質な絵を描く方かと思っていたので、このイラストは、ちょっと意外だった。本作品には、ブックレットが封入されており、キャラクタやモビルスーツ等の設定が収録されている。ファンの方には嬉しい特典ではなかろうか。30年前だったら、この手の資料は、ムック本に収録されるのを待つしかなかった。いい時代だなぁ。【感 想】「キャラクタのデザイン」『超時空要塞マクロス』のキャラクタをデザインした美樹本晴彦さんが、本作品を担当すると聞いて違和感を覚えた。『マクロス』は好きだが、どうも『ガンダム』の世界にはそぐわない気がしたからだ。案の定、苦労の様子がうかがえる。けれど、メインキャラに美少女がいないせいか、何とかまとまったカンジ。(笑)■第1話 戦場までは何マイル?アルは、スペースコロニー“サイド6”で暮らす小学生。連邦とジオンの一年戦争の影響もなく、友人たちとたわむれることに余念がない。或る日、ジオンのモビルスーツがコロニーに侵入し、撃墜される。現場に駆けつけたアルは、ザクのパイロットのバーニィと知り合う。……というお話し。冒頭の北極での戦闘シーンに、それまでの『ガンダム』にはないリアルさがあった。もっと観たいと思わせる出来映えだった。けれど、本シリーズは基本的に少年の物語なので戦闘場面が少ない。それだけに印象に残っているのかも知れない。アルが学校の屋上で間近にザクを見る場面が秀逸だった一編。レイブラッドベリィの短編小説を思い出してしまった。■第2話 茶色の瞳に映るものアルが撮った写真には、連邦軍のコンテナが写っていた。それが北極からシャトルで運ばれたものだと気づいたジオン軍は、新型のガンダムを破壊すべく、チームをサイド6に送り込むことにした。たった4人のチームだ。そこには、バーニィの姿があった。……というお話し。アルは、バーニィと知り合い、友だちとの“戦争ゴッコ”から“ホンモノの戦争”に関与して行くことになる。無邪気な子供の憧れを利用した大人の汚さを描くのかと思ったが、そうでもないようだ。もっとカラッとしている。脚本を書いたのは、『王立宇宙軍/オネアミスの翼』の山賀博之さん。少年の目を通して戦争を描く。憧れや失望や喜びや哀しみを通して、少年が成長して行く姿を押し付けがましくなく、淡々と綴ったのは、如何にも山賀さんらしい。■第3話 虹の果てには?バーニィと再会したアルは、ジオン軍のチームと関わって行くことになる。隊長に連邦軍のコンテナがどこに運び込まれたのか調べる任務を与えられたアルは、バーニィと施設の監視を始める。やがて、それらしき施設を見つけた2人は、隊長の命令を逸脱して、施設に忍び込む。……というお話し。音楽は、“ムーンライダース”のかしぶち哲郎さん。『釣りバカ日誌』シリーズにも楽曲を提供していた。本作品は、やや温和しい感じの曲だった。テーマソングは、椎名恵さん。オープニングとエンディング曲を歌っている。私には、この曲が心地よく、本シリーズのイメージを決定づけている。アルがジオン軍に傾倒して行く様子に、「どっかで、こんな映画を観たよなぁ」と思ったが、思い出せない。(笑)主人公のアルとバーニィ、隣りのお姉さんのクリスの3人以外は、美樹本さんのデザインとは思えない。このギャップが、若干、物語世界を壊していたと言えなくもない。『機動戦士ガンダム』のキャラクタデザインが、安彦良和さんの世界そのままだったのとは、正反対だ。あの作品は、隅々まで安彦さんのデザインが息づいていた。サラリーマンのように契約の範囲内でしか仕事をしなかった美樹本さんとは大違いだ。(笑)いずれにせよ、『ガンダム』初のOVA、然も、富野由悠季さん以外の人が初めて監督した作品でもある。長い歴史の中でエポックメイキングであったことは間違いない。オススメ!
2016.05.27
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0803 悪の経典 -アクノキョウテン-/序章※オモテ面【スタッフ】・原 作 貴志祐介「悪の教典」(文春文庫刊)・監 修 三池崇史・監 督 野本史生・脚 本 渡辺千穂・音 楽 遠藤浩二・製 作 柳崎芳夫・プロデュース 冨久尾俊之・プロデューサー 臼井 央 東 幸司 坂美佐子 森 徹・主 題 歌 THE SECOND from EXILE 「THINK ’BOUT IT!」(rhythm zone)・製 作 市川 南・製作プロダクション 東宝 東宝映画 OLM・企画協力 文藝春秋・製作著作 BeeTV【キャスト】・伊藤英明・中越典子・岩松 了・高岡早紀・吹越 満※ウラ面【仕 様】・型 番 TDV22377D・製作年度 2012年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 元 エイベックス・マーケティング株式会社・販 売 元 東宝株式会社・価 格 3,990円(本体価格 3,800円)・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・リリース 2012.10.19.・収 録 本編 APPROX.109分+映像特典 APRROX.28分・サ イ ズ 16: 9 LB・音 声 1.ドルビーデジタルステレオ・字 幕 ----・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用 本編全4話収録・映像特典 1.「悪の教典/序章」メイキング 2.「悪の教典/序章」BeeTV予告編 3.映画「悪の教典」プロモーション映像【ジャケット】・オモテ面:あなたは、本当の悪を知る。 伊藤英明×三池崇史が生み出す 最凶最悪の殺人鬼! 禁断の小説、映画×BeeTVで衝撃の映像化!・ウラ面 :「このミステリーがすごい!」第1位 「週刊文春ミステリーベスト10」第1位 禁断のベストセラー小説を 伊藤英明×三池崇史が衝撃の映像化! 驚異的頭脳を持つサイコパスによって 張り巡らされた謀略の数々が、 この序章で明かされる! ――2012年映画界最大の衝撃作 「悪の教典」に連なる、もうひとつの物語悪くないイメージイラストだと思う。蓮実の持つ二面性を伝えることに成功している。でも、本作品の主人公は誰?リリースした以上、1本でも多く販売、或いはレンタルして貰うことが目標になる。だから、知名度の高い伊藤英明くんをメインに持って来ることは、間違ってはいない。でも、せめてウラ面くらいは、中越典子さんや吹越満さんをフィーチャーしてデザインして欲しかった。それが、メインキャストに対する礼儀だと思うな。(笑)※ディスク【感 想】「ハンバーグの作り方」ハンバーグは、結構手間のかかる料理だ。玉ねぎをみじん切りにしてアメ色になるまで炒める。私はバターを使うが、普通はサラダ油で十分。焦がさないように目を離してはならない。最後に白ワインを足して強火で仕上げる。炒めた玉ねぎは皿に移してあら熱をとる。そこに牛の挽き肉と玉子の黄身、パン粉、牛乳を入れてこねる。この時、塩、黒コショウで味を整えるが、ナツメグやオールスパイスも混ぜ込む。成形する時は、叩いたりまな板に叩きつけたりして中の空気を抜かないと、焼いた時に丸く膨れてしまうので注意が必要。焼くときは、油は少なめにする。フライパンに焦げ付かない程度でいい。最初は強火で周囲を焼き固めて肉汁が逃げないようにしたら、後は少し火加減を弱くしてじっくり焼く。「ちょっと生かな」ぐらいで丁度いい。フライパンの肉汁は捨てずに、バター、赤ワイン、醤油を少々、ウスターソース、トマトピューレ、ブイヨンなどを足して煮込む。手早くやる。トリュフを入れると香りが良くなる。市販のドミグラスソースを使ってもいいが、フレッシュさが欲しいので、出来るだけソースは自分で作るようにしている。だから、犬になんか絶対に食べさせない。(笑)――晨光高校のカウンセラー水落は、英語教諭の蓮実に好意を抱くようになる。しかし、その時から彼女に対するイヤがらせが始まる。脅迫状が届いた時は、女子高生の嫉妬かと軽く考えていたが、カウンセリング・ルームが荒らされるに及んで、事態が深刻であることに気付く。一方、蓮実に漠然とした不審感を抱いていた物理教諭の釣井は、水落に蓮実が危険人物であることを伝えようとしていた。それは、彼の過去に対する贖罪の気持ちからだった。……というお話し。『悪の教典』を観て、いくつかの謎に対する解答を知りたくて本作品を観た。特に、釣井が見るピンクのマニュキュアをした指先のイメージが何を語るのか知りたかった。無造作に置かれた血まみれの釘抜きから、彼が妻を殺したんだろうことは想像に難くない。けれど、具体的に何があったのか知りたかった。そういう点では、幾つかの謎が解けたので、期待通りの作品だった。本作品では、釣井を演じる吹越満さんが、蓮実を演じる伊藤英明くんを完全に“喰って”いた。釣井もまた“怪物”だが、皆から嫌われていても彼の方が社会の枠組みに収まっている。僅かながらも罪の意識もある。出来れば、蓮実と釣井の対決を見たかったが、その機会はなさそうだ。肉体的には劣る釣井が、彼らしい知識を駆使して蓮実と渡り合ったりすると、なかなか面白い作品になると思うんですけどね。(笑)蓮実がアメリカでサイコキラーをしていた頃の様子も描かれる。でも、根本的なところで、蓮実が単なるサイコキラーとは違うことが描き切れていない。その違いを明確に描けるチャンスだったのに勿体ないことをしたものだ。(溜息) 蓮実は、エド・ゲインではなく“ジョーカー”なのだ。本作品は、三池監督がメガホンを取ったわけではないので、あまり出来映えがよくない。動画配信用に撮られたらしい。そのせいか、全般的に演出が甘い。カメラもピントがぼんやりしている。脚本もポイントが定まっていない。水落先生のモノローグで終わることを考えると、彼女が本作品の主人公なのだろう。けれど、前述したように釣井が強烈な印象を残し、劇場版『悪の教典』の主人公は蓮実だし、本作品にしか登場しない水落は、すっかり存在感が奪われてしまった感じだ。あまりお芝居が上手な女優さんでもなかったしね。本作品と劇場版は相互補完のような関係になっている。だから、出来れば、三池監督に本作品も監督して欲しかった。ま、この手の作品としては、マシな方だろう。物足りなくはあっても、劇場版を観た方なら追体験できるはず。少しだけオススメ!
2017.06.15
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0794 ザ・レジェンド/ソロン王の野望と勇者の逆襲※オモテ面【スタッフ】・監 督 ラス・エマニュエル・製 作 ホワード・ナッシュ エレミア・セイイズ・脚 本 エミリオ・イアシエロ・編 集 エミール・ハリス【キャスト】・ロバート・ピカード「スタートレック/ヴォイジャー」・ジャレッド・ヤング・エレミア・セイイズ・ローラ・コベリー・ジロン・ガイ・ジョン・ハード「プリズン・ブレイク(シーズン2)」 「守護神」※ウラ面【仕 様】・型 番 LDRD-00025・製作年度 2012年・製 作 国 アメリカ・原 題 THE LEGENDS OF NETHIAH・発 売 元 株式会社トランスワールドアソシエイツ 株式会社エルディ・販 売 元 株式会社ファインディスクコーポレーション・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・リリース ----・収 録 本編Approx.93分・サ イ ズ 16: 9 LB スクイーズ・音 声 1.オリジナル (英語):2.0chステレオ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用・映像特典 オリジナル予告編【ジャケット】・オモテ面:勇敢なる戦士よ、目覚めよ!・ウラ面 :未来を切り開く戦士の激闘を描いた ファンタジー・アドベンチャー! 「スタートレック/ヴォイジャー」で 人気キャラ:ドクターを演じた ロバート・ピカード出演! その他、「守護神」「ホームアローン」 ジョン・ハード、 「スパイダーマン3」 テレサ・ラッセルなど 演技派キャスト勢揃い! 第45回ヒューストン国際映画祭にて ファミリー/チルドレン部門、 シルバーアワードを受賞した 勇気と希望を与える ファンタジー・ストーリー!本国のポスターと比較すると、冒険ファンタジーものを強く押し出したデザインになっている。本作品の内容からすると、これは大きな間違いである。ソロン王と勇者のお話しは、ちょっとだけ。基本は、少年ガブリエルとおじいちゃんの交流である。なのに、このウラ面までがファンタジー映画であるかのようなデザイン。確信的に消費者を間違った方に導いている。これって、サギじゃないの?(笑)※ピクチャディスク【感 想】「少年の日のおじいちゃんとの思い出」ウォルフガング・ペーターゼン監督の『ネバーエンディング・ストーリー』を彷彿させる作品だった。――小学生のガブリエルは、親友ドギーと喧嘩し、鼻をへし折ってしまった。理由を話さない彼は、母親の懇願も虚しく、停学処分になってしまう。しかし、理由は明らかだった。両親の仲は悪く、離婚寸前。毎日、言い争いをする声が聞こえて来る。ガブリエルは、自分でもどうしようもない感情を持て余していたのだ。……というのがバックボーンである。「小学生でも停学にするんだぁ」と、ビックリしたと言うか、半ば感心してしまった。(笑) いまだ善悪の区別がつかない年齢だし、義務教育のうちは「学校に来ないで反省しろ」みたいな処分はないのかと思っていた。相手にケガをさせるのは善くないが、あくまでも子供の喧嘩だ、それを学校側が処分を決めるのは、何だか不適切な気がした。(苦笑)――心を開かないガブリエルから何かを聞き出そうと、母親は祖父に相談し、話し相手になって貰うことになる。ガブリエルにとって、優しいおじいちゃんと過ごす時間が、心の中を整理する助けになって行く。親友を思う気持ちや怒りや悲しみが、そのまま出て来るようになる。それは、おじいちゃんが話す“お伽噺”に自分自身を投影していたからだ。……というお話し。ガブリエルの現実に、おじいちゃんの語って聞かせる“お伽噺”が、映像としてインサートされる。それがタイトルにもなっているソロン王と勇者ナサイヤの闘いである。正直なところ、両親を殺され、剣闘士として育てられたナサイヤが、逆境を跳ね退けて自由を掴む物語は、目新しくはない。それに、おじいちゃんのお話しは時々抽象的すぎて分かり難い。(苦笑)ただ、そこに登場するキャラクタの造形がわりとよく出来ていて、その世界を膨らませてくれたら、もっと面白い作品になったのではなかろうか。何せ、戦闘場面はイメージショットだし、ソロン王と勇者ナサイヤの映像は少ない。その辺りが残念でならない。でも、清掃員のタリーとガブリエルとの交流なども、本作品のキーポイントになっているので、不足感はない。ファミリー映画としては不親切な感じはするが、総じて良い作品だった。特に、少年ガブリエルを演じた男の子のお芝居には感心してしまった。雰囲気がいい。名前は、ジャレッド・ヤング。IMDBにも出演作は2本しか載っていないので、今は役者ではない道を選んでいるのかも知れない。確かに、本作品で見せたナイーヴな演技は、子役ならではと言ったところ。大人になったら出来ないだろうし、やられても気持ち悪い。(当たり前か)おじいちゃんを演じるのは、ロバート・ピカード。劇中劇でナサイヤを助けるハニフ卿も演じる大活躍。(笑) 『スタートレック/ヴォイジャー』が思い出されるが、本作品でも良い味を出していた。母親役は、ローラ・コベリー。お芝居に面白みがなかった。子役が頑張っているのだから、大人はもっと頑張らないといけないな……。(苦笑)清掃員のタリーとナサイヤを演じるのは、ジェレマイア・セイズ。製作にも名前を連ねている。こちらも好演で、良い余韻を残した。カメラは、少年の目線に近づくように低く、世界の大きさをさり気なく感じさせて好ましかった。情景描写も美しく、夏の空気も伝わって来た。微笑ましいエンディングには好感が持てるが、ファミリー向けの作品であることを考えると、ちょっと面倒な印象が残るのはマイナスだ。それに、この邦題とジャケットのデザインは、明らかに方向性が間違っている。キチンと内容を吟味して、中身で勝負しましょうよ。子供の接し方に悩んでいる方に、オススメ!(おいおい、お前が言うなよ)
2017.06.06
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0129 ICHIGEKI/一撃【スタッフ】・監 督 レオン・ポーチ「クロコダイルの涙」・脚 本 トレヴァー・ミラー・製 作 ジェームズ・ホルト「隣のヒットマン」、 フランク・ヒルドブランド、ジーナ・ポリー・製作総指揮 ヤセック・サモロヴィッチ、カイエタン・コワルスキ、 スティーヴン・セガール、アダム・グリーンマン・撮 影 リチャード・クルード「アメリカン・パイ」・製 作 フランチャイズ・ピクチャーズ【キャスト】・ウィリアム……スティーヴン・セガール(玄田哲章)・イレーナ………アイダ・ノヴァクスカ(桑島法子)・ファイザル……マット・シュルツ(山路和弘)・カーシャ………アグニェシュカ・ヴァグネル(湯屋敦子)【仕 様】・型 番 ASBY-2998・製作年度 2004年・製 作 国 アメリカ・原 題 OUT OF REACH・収 録 約90分(本編85分)・音 声 1.英語 オリジナル 5.1chサラウンド ドルビーデジタル 2.英語 オリジナル 5.1chサラウンド DTS 3.日本語 吹替 5.1chサラウンド ドルビーデジタル・字 幕 1.日本語字幕、2.日本語吹替用字幕、3.英語字幕・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、セル専用・発 売 元 アミューズソフトエンタテインメント株式会社・販 売 元 アミューズソフトエンタテインメント株式会社・日本公開日 2005年 2月19日・全国劇場公開作品・特典映像 ●オリジナル予告編 ●日本版予告編 ●日本版ラジオスポット ●火祭りプロモ ●キャスト&スタッフ プロフィール(静止画)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :『沈黙』シリーズ スティーヴン・セガール製作総指揮 無敵伝説、世界を斬る! 孤独な男の心を癒したのは、 10歳の少女の書いた手紙だった…。 大使館に展開する巨大な陰謀、 その外交官特権という盾を セガールの拳が叩きつぶす!いつの頃からか、セガールの全身がジャケットやポスターに用いられなくなった。(笑)たいていバストショット以上。本作品も、御多聞に漏れず、そんなカンジ。オモテ面だけからは、マニアくんでない限り、他の作品と区別がつかない。……ウラ面も、そうか。(汗)ストーリーを読まないと、判別できないかも知れない。……待てよ、ストーリーを読んでも区別できないかも。(笑)誰か、作品に通し番号を付けてくれないかなぁ。(笑)【感 想】「銃を持った“足長おじさん”」意外とマトモな作品だった。過去にしょうもない作品をたくさん観て来たので、ちょっと真面目な作品に出会うと感動してしまう。(笑) ……だいぶハードルが低くなっているな。スティーブン・セガール主演のクライム・アクション映画。例によって、元○○○の凄腕シロートという役柄。十年一日の如く変わらない。(笑)山奥で静かに暮らすランシングは、文通相手の少女イレーナからの手紙だけが楽しみだった。彼女は孤児院で暮らしており、彼は何かと支援していた。(いわゆる“足長おじさん”)しかし、その施設は人身売買の組織に繋がっていた。或る日、イレーナも組織に引き渡されてしまう。里親探しという名目だったが、人身売買のオークションが行われるのだ。イレーナからの手紙が届かなくなったことを不審に思ったランシングは、山から下りて捜査を開始する。……というお話し。物語の展開が、のんびりしているのは、ご愛嬌。S.セガール演じる主人公の捜査の進捗に合わせて、組織側も動いている印象だ。とっとと取り引きを終えて証拠を始末してしまえば良いのに、と何度も思った。実に無防備な犯罪組織だ。(笑)そもそも、現代ならばインターネットを使ったオークションが可能だろう。クリックひとつで入札から代金決済まで出来る。けれど、本作品では、そうした描写はない。ダミー会社のカラっぽのオフィスに電話会社からの請求書が届けられていたり、組織側のユルさが目立つ。こんなダラしない運営をしていたら、最強オヤジのセガール御大でなくても、誰でも検挙できそうだ。(笑)残念ながらセガール御大のアクションは少なめ。もう少しアクション・シーンがあっても良いような気がする。少し痩せたようで、ジーンズにジャケット姿を披露している。いつもの東洋風のヘンな衣装でない点は、好意的に評価したい。いたってノーマルだ。イレーナを演じた女の子が、藤谷文子さんと似ていたので、最初は「ついに親子共演か!?」と思った。――けど、違った。見慣れると、あまり似てない。きっと共通する雰囲気を持っているってことなんだろうなぁ。主人公に協力する女刑事も登場する。いつものパターンだが、本作品はマトモそうな女優さんが配されていた。謎めいた艶っぽい北欧女性ではないし、髪の長いアジアの女性でもない。ちゃんとした女優さんだ。面白いのは、彼女が肩を撃たれた後、何故かセガール御大が銃弾を摘出する。(汗) どうして病院に連れて行かないのか不明。「安心しろ、オレが助けてやる」キッチンからコンロで焼いたナイフを持って来て言われても、全然安心できないゾ。(笑) ウォッカをカブ飲みさせて麻酔なしで銃創にナイフを突き立てる。挙げ句、銃弾を摘出したら今度は、焼いたバターナイフを傷口に押し当てる。「焼いて出血を止める」若い女性の肌を焼いてしまうなんて……。どう考えたって、病院でちゃんと治療しないと、傷痕が残るゾ。(笑)或る意味、ここが一番の見せ場だった。(明らかに“後付け”だけど)最後は、何故かにこやかなセガール御大の顔のアップで幕がおりる。うーん、すっかりおじいちゃんだ。そのうち“最強オヤジ”ではなく“最強ジジイ”と呼ばれる日が来るのだろうか。セガール御大に殴り込まれることを覚悟の上で、誰か使ってくれないかなぁ。(笑)ほんのちょっとだけオススメ!(一般の映画ファンには退屈な作品ですから)
2015.08.11
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0158 スカイ・キャプテン/ワールド・オブ・トゥモロー【スタッフ】・監督・脚本 ケリー・コンラン・製作総指揮 オーレリオ・デ・ラウレンティス ラファエラ・デ・ラウレンティス ビル・ハーパー・製 作 ジョン・アヴネット マーシャ・オグレズビー サディ・フロスト ジュード・ロウ・撮影監督 エリック・アドキンス・プロダクション・デザイン ケヴィン・コンラン・VFX監督 スコット・E.アンダーソン・衣装デザイン ステラ・マッカートニー・編 集 サブリナ・ブリスコ・音 楽 エドワード・シェアマー【キャスト】・ジョー・サリヴァン…ジュード・ロウ(咲野俊介)・ホリー・パーキンス…グウィネス・パルトロウ(渡辺美佐)・フランキー・クック…アンジェリーン・ジョリー(朴 璐美)・デックス………………ジョヴァンニ・リビシ(佐久田修)・ヴァルガス博士………ジュリアン・カリー(千田光男)・ジェニングス博士……トレヴァー・バクスター(西川幾雄)・カジ……………………オミッド・ジャリーリ(麦 人)・ベイリー編集長………マイケル・ガンボン(小林勝彦)・謎の女…………………パイ・リン(セリフなし)・トーテンコフ…………ローレンス・オリヴィエ(青山 穣)【仕 様】・型 番 GNBF-1078・製作年度 2004年・製 作 国 アメリカ・原 題 Sky Captain and the World of Tomorrow(大空主将と明日の世界)・収 録 本編 106分+特典12分・音 声 1.英語 5.1ch サラウンド、2.日本語 5.1ch サラウンド、 3.英語 5.1ch サラウンド/DTS、4.英語コメンタリー1(2chステレオ)、 5.英語コメンタリー2(2chステレオ)・字 幕 1.日本語字幕、2.吹替用字幕、3.英語字幕、 4.コメンタリー用字幕1(日本語)、5.コメンタリー用字幕2(日本語)・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、セル専用・その他2 ブルックリン・フィルムズ2+リフ・ラフ・ブルーフラワー+フィルモーロ作品 カラー(デラックス)、ビスタ・サイズ(1×1.85、HDTV原版 1×1.78)、 ステレオ(デジタル5.1ch=ドルビー、DTS)、 1時間46分( 7巻2920m)、 日本公開 2004年11月27日(配給 ギャガ=ヒューマックス共同)・日本語字幕翻訳 風間綾平・日本語吹替翻訳 小寺陽子・日本語吹替演出 伊達康間将・ディスク内容 1)本編映像 1×1.78ビスタ(16: 9スクイーズ収録) 106分 2)本編音声 1.英 語(5.1ch) 2.日本語(5.1ch) 3.英 語(5.1chDTS) 4.製作者コメンタリー 5.監督&VFXスタッフ・コメンタリー 3)本編字幕 1.日本語、2.吹替用、3.英語 4.コメンタリー1用、2.コメンタリー2用 4)特典映像 1.オリジナル予告編 2.日本版予告編 3.主演2人&監督来日インタビュー映像 計12分・発 売 元 ジェネオンエンタテインメント株式会社・販 売 株式会社竹書房【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ジュード・ロウ、グウィネス・バロトロウ、アンジェリーナ・ジョリー主演 驚愕の革新映像で描くアクション・アドベンチャー大作!1枚組と2枚組の2種類がリリースされたが、こちらは1枚組の方。ちょっと安っぽい。(笑)本編映像はモノトーン、セピアカラーだったが、このジャケットは“総天然色カラー”だ。(笑)ジャケットのデザインを云々する以前に、この違いに笑ってしまう。発売する側としては、売るための苦肉の策だったんだろうなぁ。【感 想】「何とも間抜けな映画」絵ゴコロはあっても、殆どシロートが撮ったも同然の作品だった。予告編を観た時は期待したんだけどなぁ。役者たちの戸惑いが透けて見えるようなのがいただけない。これは、特殊な撮影方法に原因があるのではなく、監督自身に原因があるように思える。ストーリーが、どこかで聞いたような話しなのは良いとしても、コメディの要素を入れようとして間の悪いカットが随所に見られる。恥ずかしいことこの上ない。こそばゆくなってしまう。いま時、こんなにセンスのない監督も珍しい。何と言うか、パソコンばかりいじって、あまり人と接したことのないオタクみたいな感じだ。モノを扱うのは上手いが、人付き合いが下手な連中。ましてや相手が役者とあっては尚更だ。演出の“え”の字も施されていないのは、そのためだろう。それが、役者たちの戸惑いの原因だ。(或いは、元々はシリアス調だったものを、試写の反応を見て大幅に脚本を書き直したか、だ。編集し直してアフレコしたのが今の作品なのかも知れない)ところで、登場するマシンの多くが、宮崎駿監督のアニメに出て来るマシンとよく似ている。この辺も観ていて鼻白らむ要因だが、まぁオマージュと思えば納得出来る範囲だろう。宮崎監督だってダ・ヴィンチのデッサンなんかから発想を得ているようだしね。(確証はありません、念の為)広く考えれば、総て先人たちの模倣とも言えるのだからメクジラを立てることもあるまい。それにしても、ジュウド・ロウ、グィネス・パウトロウ、アンジェリーナ・ジョリーといったスターを揃えていることに驚いた。スタジオ側もかなり力を入れたようだ。ところが、出来上がってみればこんな出来映え。さぞやガッカリしたに違いない。出演した役者たちも、二度とこの監督の許では仕事をすまい、と心に誓ったことだろう。(笑)実験的な要素があったとしても、まずは映画として面白くなければいけない。個人がコンテストに応募するためにコツコツ作業して仕上げる映像作品とは違い、映画は総合芸術だ。そして、お金を払って観に来る観客がいる。監督サンには、是非ともその辺りのことを考えてほしいものだ。ススメません。
2015.09.09
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0226 バイオハザード3[ブルーレイ]【スタッフ】・監 督 ラッセル・マルケイ・脚本・製作 ポール・W.S.アンダーソン・製 作 ジェレミー・ボルト他【キャスト】・アリス………………ミラ・ジョヴォヴィッチ(本田貴子)・カルロス……………オデッド・フェール(てらそままさき)・クレア………………アリ・ラーター(岡 寛恵)・アイザックス博士…イアン・グレン(水内清光)【仕 様】・型 番 BRS-44821・製作年度 2007年・製 作 国 アメリカ・原 題 RESIDENT EVIL EXTINCTION・収 録 約94分・音 声 1.ドルビーTrueHD 5.1chサラウンド オリジナル 2.ドルビーTrueHD 5.1chサラウンド 日本語吹替・字 幕 1.日本語字幕、2.英語字幕・サ イ ズ HDワイドスクリーン (2.40: 1) 1920x1080p・そ の 他 片面2層、MPEG-4 MVC、COLOR、DOLBY DIGITAL、 日本市場向、Blue-ray、セル専用・発 売 株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント・字幕翻訳 太田直子・吹替翻訳 藤澤睦実・映像・音声特典: 1.監督と製作者たちによる音声解説 2.ピクチャー・イン・ピクチャーで見る撮影の舞台裏 3.ラクーンシティの果て:「バイオハザード3」の検証(4種) 4.未公開シーン集(11種) 5.予告編集 6.「バイオハザード:Degeneration」先取り映像【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :ついに明かされる 絶滅へのファイナル・ステージ!オモテ面のイラストが、いい。(笑) シリーズ中で一番好きかも知れない。ネバダの砂漠を背景に、両手に銃をぶら下げたアリスが、こちらを睨みながら歩いて来るイラストだ。空を飛ぶカラスは、前半の見せ場からの引用だろう。アリスが超能力を発現するシーンは、インパクトがあった。ウラ面は、スペースの狭さがたたって、画像が3枚、配置されているだけ。ちょっと寂しい。英文のクレジットとロゴなどでスペースの40%を占有している。勿体ない。この辺のところは、何とかならないものなのだろうか。【感 想】「戦う処女神」『バイオハザード』シリーズの3作品目。『ハイランダー』シリーズのラッセル・マルケイ監督がメガホンを取ったせいか、本作品は、シリーズの中で異彩を放っている。骨太の映像で、ライブアクションが中心なだけに重量感もある。個人的には、このテイストでシリーズを進めても良かったのではないか、と思っている。CG中心の軽いアクションよりも見応えがある。――デトロイトの惨劇から5年後、アンブレラ社の予想を超えてTウィルスは世界中に蔓延。地球は不毛の砂漠と化しつつあった。アリスは、監視衛星を避け、独りで移動を続けていた。或る時、一冊のノートを見つける。無線の通信記録を綴ったもので、アラスカに感染者のいない地域があると言う。自殺した男が持っていたものだ。アリスは、半信半疑のまま移動を続ける。その頃、生存者たちのコンボイもネバダの砂漠をさまよっていた。リーダの名前を冠した“クレア・レッドフィールド”コンボイには、カルロスの姿があった。アリスとともにアンブレラ社と戦い、脱出した特殊部隊の隊員だ。彼らは、燃料と食糧を求めて転々としていたが、或る朝、目覚めるとカラスの大群に囲まれていた。然も、アンデッドを食べて感染しいる。静かに脱出しようとするが、気づかれて一斉に攻撃を受ける。ひとり、また一人と犠牲になって行く。そこへアリスが現れる。……というお話し。砂漠が舞台なので、映像は全編に渡ってトーン・コントロールされて、ややセピア調になっている。いい雰囲気だ。何よりも『レイザーバック』以来、R.マルケイ監督のカメラワークは大好きだ。作品の出来不出来に関係なく楽しんで来た。コストの高い撮影なので、撮影規模によって、楽しみの度合いが随分と違ってしまうのが難点だが……。その点、本作品はかなり堪能できる。それだけで私はOK。(笑)主人公アリスを演じるのは、引き続きミラ・ジョヴォヴィッチ。設定上、露出の少ない衣装だったが、意外とこれがセクシーだった。(笑) CGに頼らないアクション・シーンも見応えがある。彼女も気合いが入っていたようだ。コンボイを率いるクレアをアリ・ラーナーが演じる。終始険しい表情だったが、その中にも気品が感じられた。『ファイナル・ディスティネーション』等と較べて、引き締まった体躯をしていることも見逃せない。アリスを執拗に追いかける博士役にイアン・グレン。はまり役だ。良くも悪くもイアン・グレンでしかない。(笑)脚本は前2作に続いて、ポール・W.S.アンダーソン。そのため、映像のスタイルが変わっても、同じ世界観が保たれている。この後、『4』『5』と監督することを考えると、シリーズについて一貫したヴィジョンを持っているのかも知れない。本作品は、戦う女性の姿を中心に描かれている。面白いのは、『エイリアン』シリーズのリプリーに代表される強いヒロイン像とは、ちょっとイメージが異なることである。私は常々、アリスは「インドの戦う処女神みたいだ」と思っている。うまく説明できないが、アリスの純粋さは母性をも無視しているような気がする。それは、彼女がKマートに手帳を渡した時の眼差し、皆を説得したクレアに向けた眼差し、――それに現れている。考えてみると、登場人物たちの感情がキチンと表現されていたのは、本作品までだろう。『4』以降になると、それらは記号化されてしまう。“映画を楽しむ”と言うよりも“ゲームを楽しむ”というカンジだ。異端児かも知れないが、出来のいい作品です。オススメ!
2015.11.16
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0404 プロゴルファー織部金次郎4/シャンク、シャンク、シャンク【スタッフ】・監 督 武田鉄矢・原 作 武田鉄矢(作) 高井研一郎(画) (小学館ビックコミック スペリオール)・脚 本 武田鉄矢 満友敬司・製 作 名島 徹、黒木照美、中村俊安・プロデューサー 小坂一雄・撮 影 矢田行男・美 術 西村伸明・照 明 大石弘一・録 音 本田 孜・編 集 井上秀明・監 督 補 須藤公三・音 楽 原田末秋・主 題 歌 海援隊「おつかれさま」(ポリドール) 詞:武田鉄矢 曲:中牟田俊男・提 供 株式会社レオナ、株式会社武田鉄矢商店、 株式会社ポニーキャニオン【キャスト】・武田鉄矢・財前直見・阿部 寛・下川辰平・コロッケ・ケーシー高峰・光石 研・友利勝良・高橋ひとみ・林 隆三【仕 様】・型 番 PCBP-11360・製作年度 1997年・製 作 国 日本・原 題 ----・収 録 本編 103分・音 声 1.オリジナル (日本語) DOLBY DIGITAL 2chステレオ・字 幕 ----・サ イ ズ LB ビスタ・サイズ・そ の 他 片面1層、COLOR、DOLBY DIGITAL、MPEG-2、 NTSC 日本市場向、DVD、セル&レンタル・リリース 2005.01.19.・価 格 \2,500(税抜)・発 売 株式会社ポニーキャニオン・販 売 元 株式会社ポニーキャニオン【ジャケット】・オモテ面:金に目がくらんだなオリキン ひぇ~シャンクはよく飛ぶ おい、クラブのせいだろ なんとかしろ! 得意のバンカーだろ、たのむよ~ シードのかかった最終戦。 ずっとそばで、応援するわ。 私の右に立たないでください。 今、あぶないですから…・ウラ面 :織金に、 最大の危機《シャンク》がやって来た。 「シャンク」とは…… ゴルフクラブのつけ根に当り ボールが真横に飛び出す、ミスショット。 ゴルフ仲間では寄り道することを言う。頭をかいて笑っている織部金次郎のバストショットが中心。その周りを、コミカルなポーズで彼の支援者たちが取り囲んでいる。フキダシにセリフが書かれ、漫画の1コマのようだ。シャンクが出ても、これだけ笑顔でいられたら、すこぶるスコアも良いに違いない。実際は、シャンクなんか出たら、青ざめるけどね。1度出たら、なかなか治らないし……。(笑)ウラ面は、本編からの取り込み画像が8枚。無造作に並べられている。個人的には、お婆さんの画像がいいなぁ。本作品の“心”の部分だ。それがあるだけで、善しとしたい。(笑)【感 想】「アマチュアゴルファーはシャンクの夢を見るか?」ゴルフ仲間にヘンな男がいる。大雑把で迂闊な男で、学習能力が極端に低い。(笑)或るコンペのドラコンホール。彼のティショットは、前方のレディースティの赤いティマーカを直撃、後方に弾け飛んだ。彼の記録はマイナス30ヤードだった。(面白かったので、皆で測った)また、目の前に池があると、もれなく入れたくなる性格らしい。池越えのショットは、まず間違いなく池ポチャである。私の知るところでは5回連続が最多だ。これは、私でもかなわない。バンカーにも、よくハマる。或る時、ガードバンカーから脱出できなくなった。どうしても、ボールが上がらない。4~5回失敗したところで、彼は諦めて、後ろに出すことにした。アゴが低いから難なく出せるはずだ。けれど、何を思ったのか、彼はウェッジを強振。モノ凄い音がして、砂煙が舞い上った。一体何が起きたのだろうと思った。誰もボールの行方が分からなかった。けれど、よく見ると、ボールは芝と砂地の境目にめり込んでいた。さすがの彼も、このホールはギブアップした。(笑)グリーン上でも逸話がある。長めのミドルホール、2オンさせて、下りの1メートルくらいのパットが残った。バーディチャンスだ。けれど、最初のパットはカップをかすめてエッジまで転がり落ちてしまった。ここから喜劇の始まり。彼のパットは傾斜に負けて戻って来ること3回。さすがに皆から「しっかり打てよ!」の声が飛んだ。その声に怒ったのか、次のパットは強すぎて、反対側のエッジ近くまで駆け上った。彼は、もうカップを見ていなかった。それから彼は、3パットかけてカップインさせた。いまでも“グリーンを刻んだ男”として仲間うちで話題にのぼる。(笑)白眉は、とある山岳コースでのこと。ティショットが真横に飛んだ。シャンクだ。ボールは茶屋の大きな窓ガラスを直撃。ガラスがあんなにたわむところを私は初めて見た。まるで目の前で『マトリックス』が起きているような新鮮な体験だった。気の毒だったのは、茶屋の店員さん。飛び出して来ると、こちらに向かってしきりに謝っている。怒られたと思ったらしい。いくらヘタでもイライラしてモノを投げたりしません(笑)と説明し、仕事に戻っていただいた。以来、私は出来るだけ、打つ人の横には並ばないように心掛けている。(笑)1996年、監督・主演は武田鉄矢さん。本作品では、クラブについて言及してみせている。もっとも、科学的なことよりもプロゴルファーの心情や鋭敏な感覚に重きを置いた内容だった。ハウツウものではないので、それで善いのかも知れない。――プロゴルファー織部金次郎に、クラブメーカからアプローチがあった。クラブ契約をしたいと言う。しかし、サンドウェッジ(SW)は、織部にとって武器であり生命線のようなもの。最初は難色を示していた織部だったが、娘の大学進学の資金確保のため、契約を結んでしまう。……というお話し。このSWが織部に合わず、試合中にシャンクし、そのボールが同伴競技者の顔面を直撃。ケガを負わせてしまう、という展開。契約をたてに強引にSWを使わせようとするメーカの姿は、如何にもステレオタイプだが、女性課長を演じた高橋ひとみさんが、見事にハマっていた。あまり美人だと思ったことはなかったが、本作品では随所で、いい表情をみせていた。主役級の出演陣は変わらず。マドンナの“さくら子”役は、財前直見さん。さくら子のお兄さん役は阿部寛さん。(出番がなかった?)織部が、シード権をかけて沖縄のトーナメントに出場するのが、クライマックス。場所はカヌチャのようだ。何度か、カヌチャベイホテルのコテージに泊まったことがある。やたら敷地が広く、カートでの移動が推奨されている。レストランでの食事は、まあまあ。ビーチも遠いし、ホスピタリティの面ではイマイチだったと記憶している。けれど、ゴルフにハマっている今なら、最高のホテルに思えるかも知れない。何しろ、ゴルフ場が隣接しているのだから。面白かったのは、キャディとして帯同したメーカの社員が、次第に織部のことを気遣うようになっていくところ。(笑)それでも、最終ホール、バンカーに入れてしまった織部にSWを渡す場面が、いい。「ここまでだ。俺も企業人だからな」あー、私もこんなカンジかも知れないと笑ってしまった。戦争を伝える場面も盛り込まれており、鹿児島や沖縄の歴史に深い爪痕を残していることがうかがえた。それを風化させまいとするのが、武田鉄矢さんの思いだったのだろう。全体的にマンガっぽくなった1本だった。ゴルフ初心者にオススメ!
2016.05.12
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0466 スーパーナチュラル SEASON 8 DISC 2 [THE COMPLETE EIGHTH SEASON] 【スタッフ】・企 画 エリック・クリプキ・製作総指揮 アダム・グラス マックG フィル・スグリッシア ジェレミー・カーヴァー ロバート・シンガー【キャスト】・サム・ウィンチェスター …ジャレッド・パダレッキ(内田夕夜)・ディーン・ウィンチェスター …ジェンセン・アクレス(東地宏樹)・カスティエル………ミシャ・コリンズ(津田健次郎)【仕 様】・型 番 1000412671・製作年度 2012-2013年・製 作 国 アメリカ・原 題 SUPERNATURAL・収 録 本編 971分・音 声 1.5.1ch DTS-HD Master Audio:英語 2.ドルビーデジタル 5.1ch:日本語・字 幕 1.英 語 2.日本語・サ イ ズ 1080p High Definition 16x 9 1.85: 1・そ の 他 COLOR、DOLBY DIGITAL、 Blu-ray、セル専用・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・翻 訳 字幕…平井かおり 大友知穂 綱島真紀子 吹替…佐藤真紀・映像特典 1.第 8話「マンガチック・ヒーロー」 脚本アンドリュー・ダブ、製作ドッド・ アーナウによる音声解説 2.第12話「タイムトラベルしてきた男」 製作総指揮ロバート・シンガー、 ジェレミー・カーヴァー、アダム・グラス による音声解説 3.第13話「ユダヤの旗手」 製作総指揮・監督フィル・スグリッシア、 ベント・エドランドによる音声解説 4.未公開シーン集 (第1・2・3・4・8・11・12・13・14・19・20・21・ 22・23話) 5.第 4話「青春の果て」の撮影手法(DISC1) 6.人間を守る石板の秘密 (DISC 4) 7.戦う天使 カスティエルの物語(DISC 4) 8.NG集(DISC 4)【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :衰え知らずの人気で 2013年ピープルズ・チョイス・アワード SFファンタジードラマ賞の栄誉に輝く! “リバイアサン”の脅威は もはや過去のものとなった。アウターケース仕様の4枚組。今回掲載した画像は、インナーケースのオモテ面とウラ面。ピクチャディスクとブックレットの該当ページ。オモテ面は、アウターケースと同じ。ウラ面は、これまでと同じレイアウトが使われている。上部に受賞を祝う一文が載っている。ピープルズ・チョイス・アワードは、1975年から続くTV・音楽・映画の賞。最近は、インターネットで投票できる仕組みになっている。第42回となる今年(2016年)は、『グレイズアナトミー/恋の解剖学』が Favorite Network TV Drama に選ばれている。【感 想】「普通の人々」本シーズンの前半は、サムの回想シーンが度々挿入される。そこではディーンがいなくなった 1年間の生活ぶりが描かれる。同じ心の痛みを持つエリザベスとの関わりが中心だ。解らないのは、ディーンとカスティエルが煉獄に飛ばされた後、何故、サムは2人を捜そうとしなかったのか、ということである。その点には触れず、喪失感を抱えたサムが普通の生活に戻ろうと葛藤するところから始まるのは、何か大切なものを忘れたようで、居心地が悪い。確かに、前シーズンのラスト、ディーンとカスティエルが煉獄に飛ばされたことは、サムには知る由もない。ただ目の前から消えただけだ。けれど、地獄におちたディーンを助けるために悪魔を追い続けたサムの執念を見て来たファンとしては、今回みせた“諦め”の表情は納得がいかない。帰ってきたディーンが落胆して猛々しく怒るのは、サムが自分を捜さなかったからである。迷子になった子供が保護されて、母親の顔を見ていきなり怒り出すのと似ている。(笑) もう少し大人として描いても良かったのではないかと思う。サムは他の選択肢を希求しているが、ディーンはより狭い世界での安住を望んでいるような気がする。子供のような兄の面倒をみる必要がなくなった現実を、チャンスとみるか、喪失とみるか、サムの葛藤は、根が深そうだ。■第07話(156) 預言者のリスト A Little Slice of Kevinサムとディーンの前に突然、カスティエルが現れる。しかし、どうやって煉獄から脱出したのか思い出せないと言う。一方、ケヴィンの母親は、悪魔を撃退する爆弾作りを計画していた。そして、ネットで見つけた魔女に爆弾作りに必要な材料集めを依頼する。……というお話し。ケヴィンの母親が息子を助けようと行動を起こしたが為に皆が危機に陥る一編。子供への愛情と言ってしまえばそれまでだが、やはり何処か価値観が歪んでいる。それは、浅薄かな策略からもうかがえる。小説『スーパーナチュラル』を書いて来た預言者は死んでしまったらしい。(合掌) ケヴィンが預言者になったのは、そう言うことだとカスティエルが言っていた。そうなると、小説『スーパーナチュラル』は完結しないのだろうか? それとも作者が変わって聖書の『○○○○書』みたいに連綿と続いて行くのだろうか? 気になる。■第08話(157) マンガチック・ヒーロー Hunteri Heroiciカスティエルが「ハンターになりたい」と言い出し、3人で“狩り”を始める。取り掛かった事件は、被害者の“心臓が飛び出す”という奇妙なものだった。調べて行くと、その町ではアニメのような出来事で人が死んでいた。……というお話し。カートゥーン・アニメのような世界が現出したら、コワイと思う。(笑) 本作品は、そんな発想の1本。コメディ・タッチだが、弱者をくいものにする悪人が出て来て、ちょっと後味が悪い。女性ファンは、ネコを尋問するカスティエルの姿にキュンとくるのだろうなぁ。■第09話(158) 悲しきバンパイア Citizen Fang密かにベニーを追っていた“ハンター”のマーティンから連絡が入る。ベニーがヴァンパイアとしての本性を現した、と――。ベニーを信じるディーンは、潔白を主張するが、サムは聞き入れずマーティンとベニー退治に向かう。……というお話し。ベニーがヴァンパイアというモンスターではなく、単なる前科者だったら社会派のドラマになるんだろうなぁ、と思いながら観た。この場合、ベニー役は、高倉健さんだな。(笑)根強い偏見は、人間の業に違いない。ブルーレイの機能が充実していると先に書いたが、DVDの簡便性もいいが、やはりコレクターならブルーレイのインタラクティブな機能は使い倒したいところ。なかなか豪勢な内容なので、これだけ充実しているのであれば、ブルーレイ・ボックスを買う価値はあると思う。(笑)■第10話(159) 天使の記憶 Tom and Frayedアルフィー(サマンドリエル)がクラウリーに拉致される。天界の情報を得るために凄惨な拷問が始まる。アルフィーが秘密を漏らすことを怖れたナオミは、カスティエルにアルフィー奪還を指示する。……というお話し。アルフィーが突然喋り始めたのを見て、クラウリーは「天使の基本システムに入ったんだ」と驚く場面がある。天使ってコンピュータ制御みたいだったんだなぁと笑ってしまった。OSが入った天使とはね。(笑)思うに、天使も悪魔も力は持っているが、神の創造物としては完成度は低いような気がする。シロートでも改造が出来た昔のパソコンみたいだ。■第11話(160) 女王チャーリー LARP and the Real Girlライブ・アクション・ロールプレイングゲーム(LARP)に参加していた男が奇怪な死を遂げる。サムとディーンが調査に乗り出すが、彼らはLARPの会場でハッカーのチャーリーと再会する。……というお話し。一度でいいからLARPに参加してみたいと思うのだが、日本では難しそうだ。自意識の強い“なりきり”タイプでないと、成り立たないゲームだから仕方あるまい。ラストの『ブレイブハート』を模したディーンの“なりきり”演説は、なかなか堂に入っていた。本人も楽しそう。この演説、実は私も好きです。(笑)こうした演説は、日本人ではサマにならない。『SPACE BATTLE SHIP ヤマト』で木村拓哉くんがいい例だ。微妙に恥ずかしそう。ちなみに、監督のヤノット・シュワルツは、『JAWS2』の監督さん。もう後期高齢者だろうなぁ。■第12話(161) タイムトラベルしてきた男 As Time Goes Byサムとディーンが泊まるモーテルのクローゼットから突然、男が現れる。2人の父親ジョン・ウィンチェスターに会いたいと言う。彼は、ジョンの父親、2人にとっては祖父にあたるヘンリー・ウィンチェスターだった。悪魔のアバドンを止めるためにタイムトラベルして来たのだ。……というお話し。クローゼットから出て来るのはモンスターと決まっている。“サリー”のように可愛らしいのなら善いが、“ガバリン”みたいなのは困る。(笑)本作品では、2人は祖父と出会い、秘密の組織“賢人”について知ることになる。いつかは“フリーメイソン”“イルミナティ”といった組織が出て来るだろうなと思っていたが、こういうタイミングだとは思っていなかった。何となくシリーズも終盤に差し掛かっていると思うのは私だけだろうか。聖書については、アカデミックな興味がある。けれど、まだ体系的に読んだことはない。必要に応じて、そのパートを読むに止まっている。誰かに解説して欲しいと常々思っているが、なかなか機会に恵まれない。引退して無為な時間が出来たら、取り組んでみたい。(笑)本シーズンでは、新たな天使が登場する。サマンドリエルとメタトロン。どちらも『トランスフォーマー』に出て来そうな名前だ。(笑)“神の書記”として出て来るメタトロンは、沢山の目を持つ巨大な怪物のイメージだが、さて、本シリーズではどんな姿を見せるだろう。楽しみだ。出典を知らないのが、サマンドリエル。天使とのことだが、果たして……。もう1人、出典と立場がわからないのが、ナオミ。――何者? 何でもかんでも知っているような口振りだったが……。きっと天使なのだろうが、こちらも出典が不明。腰を入れて調べなければ……。(笑)オススメ!
2016.07.13
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0637 ターミネーターX※オモテ面【スタッフ】・製作総指揮 チャールズ・バンド・監 督 ダニー・ドレイヴン・脚 本 J.R.ブックウォーター 「新・死霊のはらわた」「TATARI02」 スコット・フィリップス「DRIVE/破壊」【キャスト】・ジェイク・レオナルド・ミシェル・メルグレン・マギー・ローズ・フレック・ブリンク・スティーヴンス・ジョシュ・コヴィット※ウラ面【仕 様】・型 番 TMSD-076・製作年度 2001年・製 作 国 アメリカ・原 題 HORRORVISION・そ の 他 片面1層、カラー、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、レンタル専用・発 売 元 株式会社トランスフォーマー・価 格 税込 10,500円・収 録 本編 72分・サ イ ズ 4: 3 レターボックス・音 声 1.オリジナル (英語) ステレオ 2.日本語吹替 ステレオ・字 幕 1.日本語字幕・映像特典 海外オリジナル予告※チャプターリスト【ジャケット】・オモテ面:人類に下される、最後の審判――。・ウラ面 :「ターミネーター」×「マトリックス」! 最新VFX満載で贈る 新世紀サイバーSFアクション!! テクノロジー社会の極限 暗躍する仮想世界の支配 データ化される人類 サイバーネットの裏側から 史上最強のターミネーターが やって来る!!オモテ面のイラストは、クライマックスで登場するターミネーター(?)らしい。いい出来映えのイラストだが、似ても似つかない。コイツが登場して、主人公を追いつめて行くなら、もうちょっと鑑賞にたえ得る作品になったのだろうけどね。ウラ面にも、このイラストが使われている。ちゃっかり本編からの取り込み画像の隣りにも並んでいる。これだけ見ると、コイツが登場するように思ってしまうが、登場しない。もっとキグルミみたいなのが、登場する。M.ナイト・シャマラン監督の『ヴィレッジ』に登場したような、モンスターの仮面をつけてマントを頭から羽織ったような出で立ちだった。展開の少ない作品だから、ジャケットをデザインするのも、ひと苦労だな。ご苦労様でした。(笑)※ピクチャディスク【感 想】「80年代のビデオスルー」1980年代半ば、チャールズ・バンド率いるエンパイヤ・ピクチャーズは、エログロナンセンスに満ち溢れたB級SFやホラー映画を連発していた。たぶん、スチュアート・ゴードンが監督した『ZOMBIO/死霊のしたたり』や『フロム・ビヨンド』、『ドールズ』の辺りが最盛期だろう。私たち世代にはお馴染みのブランドだった。それが、実写のロボット映画『ロボジョックス』の制作に失敗して倒産してしまった。あっという間だった。その後、C.バンドは、パラマウント映画と手を組んでフルムーン・ピクチャーズを設立する。折りから時代はレンタルビデオの全盛期。劇場映画からビデオストレートへと方針転換を決めたフルムーン・ピクチャーズは、いきなり『パペットマスター』でヒットを飛ばし、「チャールズ・バンド復活か?!」と思われた。しかし、90年代に入ると市場は縮小。レンタルビデオの衰退とともに業績は悪化して行く。その上、パラマウントからは愛想を尽かされてしまう。フルムーン・ピクチャーズは、これを契機に資産を整理。いまもC級映画マニア向けの作品をリリースしている。なかなかどうして、しぶとい。(笑)本作品は、そのフルムーンからリリースされた。何とも形容しがたい作品なのだが、エンパイヤ・ピクチャーズを知る“映画スズメ”は、チャールズ・バンドの製作総指揮と聞くだけで、ワクワクしてしまう。80年代にクズのようなB級C級映画を観て育ったから“免疫”はバッチリ出来ている。もしかたしたら『ZOMBIO/死霊のしたたり』のような怪作に出会えるかも知れない。そんな期待が、胸の奥底で疼いてしまう。(笑)そう、まるで80年代のB級SF映画みたいな出来映えの作品だった。――ポルノサイト向けの脚本を書いて日銭を稼いでいるデズは、サイトの運営者トニーが音信不通になっていることを訝しむ。それに、彼女から受け取ったCDにあった見知らぬアドレスも気に掛かる。その夜、好奇心からそのアドレスをクリックしたデズ。アングラのような画像が再生され、一緒にいた恋人のダジーがパソコンの中に“取り込まれて”しまう。突然のことに事態が飲み込めないデズは、再びトニーの仕事場へと向かう。……というお話し。(たぶん)やたら走る車から撮った街の景色が流れる。ランドマークが撮されているわけではなく、キレイな景観でもない。ごくごく普通の風景だ。ビデオカメラを買って貰った中学生が、家族旅行で撮ったような映像で、たぶん、そこには何の演出意図もないだろう。これが本編の3割を占める。(たぶん)――デズの前にブラッドベリーという男が現れる。彼は何かを示唆するが、トニーもダジーもいなくなったデズは、それどころじゃない。その夜、モーテルに泊まったデズは、虫型のマシンに襲われる。何とかマシンから逃げ延びたデズは、ブラッドベリーと一緒にサイトの発信局に向かう。……というカンジ。いよいよC級SF映画らしくなって来た。(笑)サイトの発信局で、デズとブラッドベリーは、ヘンテコな番人と出会う。身体がコンピュータと融合したモンスターだ。この造形をどこかで見たはずなのだが、どうも思い出せない。絶対、どこがで見たはずなんだがなぁ。(苦笑)この後、デズとブラッドベリーは仲良くドライブ。(笑)そんでもって2人は、辿り着いた砂漠でヒト型のマシンに襲われる。ブラッドベリーが犠牲になったものの、デズはマシンを退治。ブラッドベリーが死に際に言い残した仲間を探すために、デズは旅立つ。……そんなエンディング。「おいおい、本気かよ」何が起きているのかも判然としないし、目的も分からない。主人公のデズの行動も無目的だし、ブラッドベリーも挙動不審だ。(笑)よく言えば、思索的。悪く言えば、支離滅裂。昔は、こんな作品がたくさんあったなぁ。(笑)退屈至極のC級SF映画だし、ジェームズ・キャメロン監督の『ターミネーター』とは何の因果関係も、ない。それに、2001年の製作なのに、80年代の雰囲気がプンプンする。とても他人様にオススメ出来る作品ではないが、個人的にはチャールズ・バンドの作品が観られて嬉しかった。(笑)好事家の方は、どうぞ。勿論、自己責任で……。(笑)
2016.12.31
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0779 ベッドタイム・ストーリー [ブルーレイ]※オモテ面【スタッフ(参考)】・監 督 アダム・シャンクマン ・脚 本 マット・ロペス ティム・ハーリヒー ・製 作 アダム・サンドラー アンドリュー・ガン ジャック・ジャラプト ・製作総指揮 アダム・シャンクマン ジェニファー・ギブゴット アン・マリー・サンダーリン ギャレット・グラント ・音 楽 ルパート・グレグソン=ウィリアムズ・撮 影 マイケル・バレット ・編 集 トム・コスティン マイケル・トロニック 【キャスト(参考)】・スキーター・ブロンソン: アダム・サンドラー(森川智之)・ジル:ケリー・ラッセル(若村麻由美)・ケンドル・ダンカン:ガイ・ピアース(山路和弘)・ミッキー:ラッセル・ブランド(佐藤せつじ)・バリー・ノッティンガム: リチャード・グリフィス(池水通洋)・マーティ・ブロンソン、ナレーター: ジョナサン・プライス(角野卓造)・ウェンディ:コートニー・コックス(山像かおり)・アスペン:ルーシー・ローレス・バイオレット・ノッティンガム: テリーサ・パーマー(小林沙苗)・ボビー:ローラ・アン・ケスリング(諸星すみれ)・パトリック: ジョナサン・モーガン・ハイト(吉永拓斗)・エンジニア:ニック・スウォードソン・ディクソン夫人:キャスリン・ジューステン・フェラーリ・ガイ:アレン・コヴァート・ドナ・ハインド:アイシャ・タイラー (朴路美)※ウラ面【仕 様】・型 番 VWBS1073・製作年度 2008年・製 作 国 アメリカ・原 題 BEDTIME STORIES・発 売 元 ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント・販 売 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・収 録 99分(本編)・サ イ ズ 2.35: 1 ワイドスクリーン 1920x1080 FULL HD・音 声 1.DTS-HDマスター・オーディオ(ロスレス) 5.1ch 英語 2.DTS-HDマスター・オーディオ(ロスレス) 5.1ch 日本語・字 幕 1.英語字幕 2.日本語字幕 3.日本語吹替用字幕・そ の 他 2層、COLOR、MPEG-4 AVC、dts-HD MasterAudio、 日本市場向、Blu-ray、セル専用・映像特典 1.宇宙のお話シーンの撮影秘話 2.すばらしい子役たち 3.みんな大好き!バグジー 4.NGシーン集 5.未公開シーン【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :おとぎ話が暴走する!? ウォルト・ディズニーが贈る、 この夏一番ぶっとびアドベンチャー!!本編内容に較べて、ちょっとおとなしい感じの印象だ。悪いイラストではないと思うし、ここからストーリーも伝わって来る。なのに、何でか地味に見える。やはり、主人公や子供たちの顔が見えて来ないからだろう。このイラストで、ずいぶん損をしていると思う。(溜息)ウラ面も、似たような感じに仕上がっている。それに、日本語でクレジットが記載されていないのもマイナスだ。余白があるのだから、そこに記載して欲しかった。うーん、このジャケットは失敗でしょう。※ピクチャディスク【感 想】「ファミリー映画にみる開拓者精神」『ネバーエンディング・ストーリー』は、もともとディズニーに持ち込まれた企画だった。ところが、ディズニー側がこれを断り、ワーナーが資金を出した、と言う経緯を持つ。それが20年経ってから似たような“お話し”の映画を作った、と言うのだから不思議なものである。本作品は、子供たちを寝かしつけるためにベッドサイドで聞かせた“お話し”が現実(?)になる、――と言うお話し。勿論、コメディだからお話しがそのまま現実にはならない。いろいろ違ったカタチで現れ、アダム・サンドラー演じる主人公があたふたする辺りが楽しい。主人公もベッドサイドでの“お話し”が現実になることに気づき、何とか自分の思い通りにしようと、中世の騎士物語やスペースオペラのかたちを借りて自分の願いを子供たちに語ったりする。しかし、いつも無邪気な子供たちによって結末が変えられてしまう。それでも何とか、願いは叶えられたように見えたのだが……。そう、ここはやはりディズニー映画、と言うより米国映画である。最後は自分の力で道は切り開くもの、という結論に導かれる。なるほどなぁ、と思った。米国には、開拓者精神が脈々と流れていることがよく分かる。おそらく、これから先も本作品と同じような映画が手を変え、品を代え、連綿と作られて行くのだろう。『ネバーエンディング・ストーリー』が、ファンタージェンの力を借りてイジメっ子たちに反撃する(ように見える)のとは正反対だ。ミヒャエル・エンデが頑なに異を唱えた気持ちが解らないでもない。もしかしたら、ワーナーではなく、ディズニーが『はてしない物語』を映画化していたら、もっと別なかたちになったに違い。『ネバーエンディング・ストーリー』は好きだし、W.ペーターゼン監督も好きだが、ディズニー版も、それはそれで観てみたいと思う。子役が可愛らしいのは如何にもディズニー映画らしくていい。その一方でヒロインに魅力が乏しく出番も少なかったのは残念。ただ、コートニー・コックスを久しぶりにスクリーンで観て嬉しかった。『ファミリータイズ』でマイケル・J・フォックスの恋人役で登場した時のトキメキ(笑)を思い出した。随分とお歳を召されたが、まだまだキュートだし、芸歴の長さから存在感も他を圧倒していた。今回は端役だが、次回はもっと出番の多い映画を期待したい。作品としては、予定調和のいきを出ていないし、極めて安心安全な作品だが、凝ったオープニングタイトルとエンディングは、なかなか楽しかった。映画の醍醐味は、こんなところでも感じることが出来るし、表現することが出来るのだ、と改めて感じた。オススメ!
2017.05.22
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0788 レストストップ/デッドアヘッド※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本・製作 ジョン・シャイバン・製 作 トニー・クランツ ダニエル・マイリック・製作総指揮 ロバート・A.パパツィアン【キャスト】・ニコール・キャロウ…ジェイミー・アレクサンダー・ジェス…ジョーイ・メンディシーノ・ミカエル・ディーコン(警官)…ジョーイ・ローレンス・謎の男…ニック・オレフィス※ウラ面【仕 様】・型 番 DLR-83815・製作年度 2007年・製 作 国 アメリカ・原 題 REST STOP・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・販 売 元 ----・価 格 ----・字幕翻訳 今泉恒子・吹替翻訳 ----・吹替演出 ----・リリース ----・収 録 本編 85分+映像特典 10分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.オリジナル (5.1chサラウンド)・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向 輸出禁止商品、R-15、DVD、 レンタル専用・映像特典 1.もう一つのエンディング集 ・もう一つのエンディング1 ・もう一つのエンディング2 ・もう一つのエンディング3 2.バスの中 3.スコッティのホームビデオ 4.オリジナル予告編【ジャケット】・オモテ面:全米大反響!ノンストップ・パニックホラー! “Rest Stop is hauntingly Realistic...in the style of the original version of The Vanishing.” -Marla Newborn,FANGORIA TV・ウラ面 :もうどこへも逃げられない!傷ついて血を流す女性の脚。歩く先には、狂気のピックアップトラック……。ホラー映画では、定番のデザインだ。『エンドレス・フィアー』も、このレイアウトだった。本編と同じように、既視感を拭えないといったところ。ウラ面もダメだな。チョイスされた画像を見ると、キャンピングカーの男が、次々と人を殺しているみたいじゃないか。シルエットでもいいから、ピックアップトラックの男を登場させて欲しかった。(溜息)※ピクチャディスク【感 想】「トイレの花子さん」TVシリーズ『SUPERNATURAL』のエグゼクティブ・プロデューサーのジョン・シバンが製作したビデオ映画。ワーナーが携わっただけあって劇場作品並みのクオリティに仕上がっている。ただ、単品としては、謎を残し過ぎている感じは否めない。消化不良だ。――恋人のジェスと一緒に家出をしたニコール。カバン一つを持って、女優を目指し、ロスに向かっていた。途中、トイレに立ち寄った休憩所(レストストップ)は、ひどく寂れ、荒れ果てていた。それでも彼女は、用を済ませる。ところが、表に出てみると、ジェスの姿も車もなかった。道中に嫌がらせを受けたピックアップトラックを見掛けたが、ほかには駐車場にキャンピングカーが1台あるだけ。携帯電話は通じず、公衆電話も壊れていた。誰もいない誰も来ない。それに待てど暮らせどジェスも姿を現さない。完全に立ち往生だ。そこへピックアップトラックが現れ、ニコールに何かを投げつけた。ジェスの携帯電話だ。然も、血まみれだった。ジェスに何かあったのは明らかだ。……というお話し。主人公のニコールは、トイレが好きらしい。(笑)用を足しに入るのは当然として、何かあるとトイレに戻って来る。公園管理事務所もあるんだから、そっちを使うのがフツーじゃないのかなぁ。別にいいんだけどね。最後は“トイレの花子さん”状態になってしまうけど、ご本人としては本望かも知れない。(不謹慎か……)ニコールを演じるのは、ジェイミー・アレクサンダー。『マイティ・ソー』シリーズでシフ役を演じた女優さんだ。TVシリーズ『エージェント・オブ・シールド』でも同じ役で出演していた。少しタレ目で、ちょっとアン・ハサウェイに似ている。ただ、顔全体がしゃくれ気味で、横顔があまり美しくないのが難点。お○ぱいも小さいようだ。小さいおっ○いが好きな人もいるから良いんだけれど、ちょっとバランスが悪い。お尻も可愛くないしね。(苦笑)でも、これくらいの骨格の方が、コスプレした時にちょうどいいのかも知れない。(笑)キャンピングカーの不気味な家族が登場するが、大して本筋に絡まないうちに終わってしまう。「何だよ」と思っていたら、『2』で彼らの素性も、ピックアップトラックとの関わり合いも説明されるらしい。エンドロールと映像特典の“スコッティのホームビデオ”でその一端が明らかにされている。正直なところ、『SUPERNATURAL』第2シーズン第16話「死へのドライブ」とモチーフがよく似ている。本作品の脚本を書いたJ.シバンは、このシリーズの脚本家チームに加わっていたから、その辺りで本作品の企画が育ったのかも知れない。何かしら因果関係がありそうだ。主役の女優さんは、血まみれ泥まみれになって頑張っていたし、映像もキレイだ。トイレのシーンでは、ローアングルの広角でのカットをさりげなく用いて緊迫感を演出したのは、見事だったと思う。予算が潤沢だった証しだ。ただ、母親の財布から50ドル盗んだ女の子や、ピックアップトラックに轢かれた警察官の長いセリフは冗長気味で鼻白む。でも、まぁ、全体的には悪くない仕上がりだと思う。グロテスクではあるが、観られないほど汚くはなかったし……。でも、やっぱり、どこか既視感が拭いきれず、イマイチ乗り切れなかった。歯切れの悪い言い方になってしまったが、まさにそんな感じの作品だった。『2』に期待しましょう。ちょっとだけオススメ!(笑)
2017.05.31
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1266 アンドロン※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本 フランチェスコ・チンクェマーニ・製 作 アンドレア・レルボリーノ モニカ・バカルディ・撮 影 ゲラルド・ゴッシ・音 楽 リカルド・エバースパーチャー・V F X ケネス・カサー「ワールド・ウォーZ」【キャスト】・アダム(さかき孝輔)………アレック・ボールドウィン 「レッド・オクトーバーを追え!」・アレクサンダー(下川 涼)…レオ・ハワード 「G.I.ジョー」・ジュリアン(矢野正明)……… ゲイル・モーガン・ハロルド3世・エレノア(行成とあ)…………ミシェル・ライアン 「ロンドンゾンビ紀行」・総長(黒澤剛史)…ダニー・グローバー 「リーサル・ウェポン」・ヴァレリー(竹村知美)……… アントニア・キャンベル・ヒューズ※ウラ面【仕 様】・型 番 PWAD-4440・製作年度 2015年・製 作 国 イタリア・イギリス・マルタ・原 題 ANDRON・発 売 プライムウェーブ株式会社・販 売 プライムウェーブ株式会社・販売協力 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 96分・サ イ ズ シネスコ・音 声 1.オリジナル (Stereo) 2.日本語吹替 (Stereo)・字 幕 1.日本語字幕 2.デカ字幕・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、DVD、 DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向け、 レンタル専用・映像特典 予告編収録※ディスク【ジャケット】・オモテ面:生き残った1人だけが自由を手にする――。・ウラ面 :「メイズランナー」「ハンガーゲーム」に続く 究極のSFサバイバル・アクション!!ジャケットは、オモテ面ともウラ面ともに素晴らしい出来映えだと思う。(苦笑)オモテ面のイラストは、オーソドックスなレイアウトだが、細部の描き込みや色調が素晴らしい。ウラ面も、良い。まるでB級SFアクション映画みたいだ。これなら、おおぜいの人を騙せるのではなかろうか。(みんな借りるな) でも、本編は駄作そのもの。Z級SFアクション映画だ。そういう意味では、実に罪深いジャケットだと言える。ジャケット本人のせいではないんですけどね。(笑)【感 想】「命がけの馬券」たぶん、『ハンガーゲーム』や『ダイバージェント』の路線を狙ったのだろうけど、脚本家兼監督さんがヘボだったので、「グズグズに崩れたSFアクション映画になってしまいました」というカンジ。(笑)製作者は「何でこんなんなっちゃったんだ?」と訝しく思ったことだろう。――それは、やっぱり製作者であるアナタの責任です。(笑)ロクな予算も出さず、三流の脚本家兼監督さんを雇ったのですから当然の帰結です。確かに、アレック・ボールドウィンだのダニー・グローヴァーだの、ネームバリュウのある俳優を雇ってお金がないのは、分かりますけどね。でも、彼らの出演シーンは1日で撮り上げたでしょうから、さしたる出費ではなかったはず。第一、A.ボールドウィンと言ったって、ジョン・マクティアナン監督の『レッド・オクトーバーを追え!』の頃に較べたら、かなり太って体重は3割増のオマケ付き、美男子のカケラもありません。D.グローヴァーにしたって『リーサル・ウェポン』シリーズのマータフ刑事を演じた頃の力強さは既にありません。所詮は、彼らにとっては“お小遣い稼ぎ”みたいなものでしょうから、お芝居だって平均点以下、赤点にならない程度のものです。メインのキャストも、似たり寄ったりで、そこそこキャリアはあるもののインパクトはありません。レオ・ハワードは、スティーブン・ソマーズ監督の『G.I.ジョー』やマーカス・ニスペル監督の『コナン・ザ・バーバリアン』にチョイ役で出演。いずれもメインキャラの子供の頃を演じているところは興味深い。たぶん、子役としてはイイ線を行っていたのでしょう。ゲイル・モーガン・ハロルド三世でクレジットされているのは、ゲイル・ハロルドのこと。ゲイのTVドラマ『クィア・アズ・フォーク』でデビューした方で、正直、フィルモグラフィはパッとしません。(ご本人がゲイかどうかは不明) 『ホーンテッド・グラウンド』に出演されていました。ミシェル・ライアンは、『フローズン・タイム』でデビューした女優さん。昔、リンゼイ・ワグナーが絶大な人気を博したTVドラマ『地上最強の美女バイニック・ジェミー』のリメイク版『BIONIC WOMAN/バイオニック・ウーマン』が印象深い。コケちゃったけど……。(笑)アントニア・キャンベル=ヒューズは、『ショーン・オブ・ザ・デッド』にノンクレジットで出演。ゾンビ役でした。スカーレット・ヨハンソン主演の『アンダー・ザ・スキン/種の捕食』にもノンクレジットで出演。どんな役を演じていたのかは不明ですが、どうもそういう目立たない女優さんらしい。(笑)――そうした役者さん達が演じるのは“リデプション・ゲーム”の参加者。何故か記憶を消されてゲームに参加しているので、自分でも何をしたら良いのか分からずウロウロするだけ。これには笑った。バカな設定だなぁ。(笑)最終戦争で90億の人間が死に、世界は9つの企業によって統治されている。一部の富裕層が権力を握り、生き残った数十億の人間を支配する社会。彼らは、貧困層を減らすためにゲームを開発した。それが“リデプション・ゲーム”だ。いわゆるサバイバル・ゲームで、参加者が死ぬと、その参加者に賭けた人たちも死ぬという設定。ゲームが終わる頃には、おおぜいが死ぬことになる。言ってみれば、“馬券を買ってハズレたら死ぬ”みたいな話しだ。(笑)……まぁ、必然性の全くない設定とストーリー展開だな。オススメ致しません! 廃棄しましょう!(笑)
2018.09.21
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1302 映画 レイトン教授と永遠の歌姫※オモテ面【スタッフ】・原 作 レベルファイブ・企画・プロデュース・ストーリー原案 日野晃博・監 督 橋本昌和・脚 本 松井亜弥・エグゼクティブプロデューサー 濱名一哉 久保雅一・Co.エグゼクティブプロデューサー 阿部秀司 藤巻直哉・プロデューサー 白杵照裕 岡田有正 山内章浩 堀川憲司 奥野敏聡 大村 信 高瀬一郎・Co.プロデューサー 橘田寿宏 五郎丸弘二 菊池宣広 阿蘇 博 細谷まどか・キャラクターデザイン原案 長野拓造・総作画監督 杉光 登・音響監督 三間雅文・テーマ音楽プロデューサー 古川陽子 磯山 敦 大島 靖・音 楽 西浦智仁・テーマ音楽 斉藤恒芳・CGIスーパーバイザー 小林雅士・タイトル・ポスターデザイン 塩田亜紀子・制 作 PAワークス OLM・製 作 Team Layton・配 給 東宝【キャスト】・レイトン :大泉 洋・ルーク :堀北真希・ジェニス :水樹奈々・デスコール:渡部篤郎・レミ :相武紗季※ウラ面【仕 様】・型 番 SDV20189R・製作年度 2009年・製 作 国 日本・英 題 THE ETERNAL DIVA・発 売 元 小学館・販 売 元 東宝株式会社・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2010.07.09.・収 録 本編 99分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.日本語 ドルビーデジタル 5.1chサラウンド 2.日本語 オーディオ・コメンタリー・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、DVD、 NTSC 日本市場向、レンタル専用・映像特典 1.予告・TV-CF集 2.オーディオ・コメンタリー 企画・プロデューサー・ストーリー 原案 日野晃博/エグゼクティブ・ プロデューサー 久保雅一/監督 橋本昌和/脚本 松浦亜弥/CGI スーパーバイザー 小林雅一※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:このナゾを解いた者には、 永遠の命が贈られる。 豪華声優陣を揃えて、完全アニメ化!・ウラ面 :全世界を感動させた ナゾトキゲームついに映画化!! レイトン教授とルークの 初めての冒険物語。ジャケットのオモテ面は、上下に2分割され、上にはアニメの主要登場人物たち。下には、声優陣がキャラクタに扮した画像が使われている。劇場公開時、この声優陣のポスターを見て、てっきり実写映画化かと思っていた。(苦笑) 思い切り贅沢なセットを組んで、実写で撮るのもいいなぁ。ウラ面は、フツーの出来映え。やっぱり、キャラクタ紹介とともに声をアテた役者やタレントの顔写真が掲載されている。しつこいくらの登場ぶりと言える。アニメにとって、誰が声をアテるか大事なことではあると思うが、でも、もっと違う面を売り込むべきなんじゃないの?(苦笑)【感 想】「いま1.2.3.」ニンテンドーDS用ゲームソフト『レイトン教授』シリーズの劇場版アニメ映画。正直、イマイチどころか、“イマ2”“イマ三”くらいの出来映えだった。アニメとしてのクオリティがどうこう言うより、スペクタクル・シーンを優先した構成が、大きく期待を裏切っているような気がする。(溜息)確かに、ゲームのアニメパートにはスペクタクル・シーンもある。でも、それは謎解きのステージをクリアした後だから楽しいのであって、序盤から劇場が船になったり、爆発して沈没したり、挙げ句、クライマックスがアレでは何の映画なのか、さっぱり判らない。――考古学者のレイトン教授の許に、教え子のジャニスが訪ねて来る。オペラ歌手となった彼女の話では、亡くなった親友のが、“永遠の命”を得て帰って来た、と言う。然も、7才の時の姿で……。レイトン教授は、この謎を解くべく、彼女が出演するオペラが上演される劇場に赴く。同行するのは、自称“一番弟子”の少年ルーク。一方、レイトン教授の助手は、この事件の情報収集に動き始める。けれど、レイトン教授らを待ち受けていたのは、“永遠の命”を賭けた過酷な謎解きゲームだった。……というお話し。“謎解きゲーム”がベースなのに、謎解きは4つしかないし、勝者は有耶無耶。この辺りに一番フラストレーションを感じる。ゲームを楽しんだ方には、物足りなかったのではなかろうか。作り手側も気負いがあったのか、スペクタクル・シーンが中心。オペラ劇場から大型客船が分離して航行を始めたり、その客船も物語半ばで爆破、沈没させたり、ザンネンこの上ない。然も、舞台を無人島に移してからは、展開はグズグズ。古代都市アンブロシアが浮上したり、巨大ロボが登場したり(何のため?)、事件の真相とは関係ないプロットが、派手に画面を賑わし、どんどん意味不明になって行く。根本的に脚本が間違っていたような気がする。映像は、ビデオゲームと同じトーンが踏襲されている。セピア調と言うか、クラシックな雰囲気を出そうと彩度を落としている。この映像は好みだ。ただ、作画に関しては、昔ながらの手書きのセルで制作して欲しかった。いまとなっては、贅沢な手法なのだろうけど、本作品には相応しいと思う。スペクタクル・シーンを演出するよりも、そちらの方に力を注いで欲しかった。アテレコもゲーム版と同じ役者さんが起用されている。レイトン教授をアテた大泉洋さんは、違和感がなかった。でも、少年ルークをアテた堀北真希さんに関しては、どこか変だった。何がどうヘンなのかは、うまく表現出来ないのだが、ゲームの方は“少年”だが、映画の方は“女”っぽかった。強いて言うと、そんな感じかな。(笑)本作品の後、第2弾が製作されなかったところをみると、あまりウケなかったのかも知れない。それも、仕方ない出来映えだった。もし、新作を作るなら、謎解き満載で、本格ミステリーに挑んだ密室劇を希望します。(笑)オススメ致しません!
2018.10.27
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1408 女の犯罪史※オモテ面【スタッフ】・製 作 山田浩貴・プロデューサー 西健二郎 獅子奮迅・撮影・照明 田宮健彦・録 音 小林徹哉・助 監 督 伊藤一平・脚本・監督・編集 城定秀夫・ロケーションコーディネート 「NPOパートナーシップきさらづ」柳川庄治・制作協力 アウトサイド・製 作 オールイン エンタテインメント・ビデオグラム版スーパーバイザー 人見 剛 竹中島広道 小坂邊信【キャスト】・波多野結衣・吉岡睦雄・森羅万象・佐々木麻由子・牧村耕次・飯島大介・平野益子※ウラ面【仕 様】・型 番 DKIS-9511・製作年度 2012年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 オールイン エンタテインメント・販 売 元 オールイン エンタテインメント・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 77分+特典 12分・サ イ ズ 16: 9 LB 本編:ビスタサイズ・音 声 ステレオ・字 幕 ----・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD、レンタル専用・映像特典 メイキング※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:上野公園で、女性ホームレスが 通行中の会社員を暴行 漁協の印鑑を偽造して、 公金を引き出す 事件の闇が、今明かされる――・ウラ面 :男を知らないまま結婚した女。 東京から港町に来た男。 アジアでも大人気の 波多野結衣、主演作!!実録モノ風のジャケットのデザインは、いかにもオリジナルビデオっぽくて、いい感じだ。チープさと猥雑さが入り混じって訴求力が高い。ウラ面もまた、そう。中央の画像こそ、男が女を口説く場面だが、ほか7枚のうち4枚は濡れ場だ。それが、本作品のポジションを現していると言えるだろう。結局は、ちょっとマジメなソフト・ポ○ノってところから脱却できない。売れなければ何の意味もないのは分かるが、プロデューサーの器が小さいんだろうなぁ。(『ハネムーン・キラーズ』みたいな作品に仕上げてくれていたら、プロデューサーをベタボメしますけどね)【感 想】「特別な時代」う~ん、いまさら本作品を撮る意図が分からない。然も、「こんな事件があったんだよねぇ」という程度の内容からは、撮る理由が見当たらなかった。――漁協に勤める君子は、粗暴な漁師と見合い結婚し、何の希望もない日々を送っていた。そんな或る日、東京から水質検査のために1人の男がやって来る。ふとしたきっかけで男の優しさに触れた君子は、次第に男に惹かれて行く。やがて、男が東京に帰る日が近づき、君子は一線を越えてしまう。……というお話し。実録モノのような描き方だが、イントロダクションには「実際に起こった昭和の事件をモチーフにした」とある。何のことはない、単なる創作である。君子の置かれた境遇は、金田一耕介が活躍するシリーズに頻繁に登場し、禍禍しい血族の惨劇の元凶として描かれて来た。社会や因習に抑圧された人々の怨念が凶行の糸をひく構図だ。あれに較べれば、本作品は子供騙し。もっと派手じゃなきゃね。(笑)自我に目覚めた君子が夫を刺殺し、遺体は漁船に乗せて沖に流す。横領に気づいた上司や同僚も殺害、遺体はバラバラにして漁場に撒く。魚のエサだ。そうして君子はルンルン気分で男を追いかけて東京に行かなければならない。東京で男に騙されたと知った君子は、男とその妻を殺害して、解体した遺体のパーツで菊人形や釣り鐘を飾ったりしなければいけない。或いは、木に逆さに吊るして「キチガイじゃが仕方ない」と呟いたり、懐中電灯2本を頭に固定して、猟銃と日本刀を持って漁村を駆け回り、36人は惨殺して貰わないと、映像作品としてのアイデンティティを保てないではないか。(笑)本作品には、そういう覚悟が足りない。だから、ワイドショーの再現VTRみたいな作品になってしまったのだ。(誠実に撮っているとは思うけどね)まぁ、確かに、出張先で不倫した女が、突然、3千万円持って自宅に現れたら、ちょっとコワイか。(苦笑)……あ~、待てよ。いやいや、私なら受け取るか。(笑)受け取って、すべての罪を女になすりつけるかも。(笑)生かしておくとベラベラ喋りそうだから、殺して鍾乳洞の奥深くに祠を作って奉るか。そのうちミイラ化するだろうから、写真に撮って、「エイリアンのミイラを見つけた!」と《ムー》に投稿してひと儲けするとか。昭和は、そういう時代だった。(おいおい)平成から新元号に変わろうとしている今、昭和は教科書でしか語られない歴史になろうとしている。あと10年もしたら、昭和の時代を知らない世代に、私たちは道をゆずることになる。だから思うのだ、昭和は戦争を経て、金田一耕介が血生臭い事件を解決したから、『三丁目の夕日』みたいな生活があって、東京オリンピックや万博が終わったら、川上巨人が9連覇して『ポセイドン・アドベンチャー』になっちゃったもんだから、長島が引退して山口百恵さんが『伊豆の踊り子』に主演することになる。日本が沈没して『エクソシスト』はグリーンピースのゲロしか記事に出来ない民俗だから、あっという間に昭和の文化は廃れてしまった。カセットテープのウォークマンがあったことを今の子供たちは知らない。「昭和という時代は、そんな簡単な時代じゃなかったんだよ」と伝えたい。なんたって、死体には謎が隠されていないといけない時代だった。ストリッパーから葬儀屋、温泉宿の仲居さんまで2時間で殺人事件を解決する。見知らぬジイサンでも印籠を出されたら平伏さなければいけない民族の特別な時代が、昭和だった。こんな単純明快じゃいけないのだ。だから、オススメ致しません!(笑)
2019.02.10
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1435 エイリアン:ファイナルカウントダウン※オモテ面【スタッフ】・監 督 ジャスティン・プライス・音 楽 ジュリアン・ビーストン『デッドプール』【キャスト】・Khu・キャメロン・ホワイト・ディアンナ・グレース・コンゴ・トリー・ハート※ウラ面【仕 様】・型 番 CSVR-0246・製作年度 2017年・製 作 国 アメリカ・原 題 ALIEN REIGN OF MAN・発 売 キュリオスコープ・販 売 元 キュリオスコープ・販売協力 ----・発売協力 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 85分+特典 2分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.英語 ・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD、レンタル専用・映像特典 ----※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:絶望の、<神の領域>。・ウラ面 :進化とは滑稽なものだ―― 人類のための新たな故郷の創造。 決して触れてはならない<神の領域>に 踏み込んだそのとき、 滅亡へのカウントダウンが 始まった… 最新のVFX技術による驚愕の 視覚効果と秀逸な造形美に注目! 新たなる“進化型エイリアン”の姿を 見届けよ!ジャケットのオモテ面もウラ面も、なかなかカッコイイ。素晴らしいイラストだ。Z級のSF映画にはあるまじき出来映えだ。(苦笑)残念なことは、本編の内容とは、著しく乖離しているってコト。同じなのは、女性が出演しているってことだけだな。宣伝コピーもまた、本編の内容とは、そぐわない。(まぁ、いつものことだが……) ついついツッコミたくなってしまう。でも、それって、素晴らしいデザインだって証しかも知れない。あのヒドイ本編からは想像も出来ないほど、素晴らしいジャケットだ。(爆)【感 想】「駄作は感染し、世界に蔓延する」――えっと……。ウーンと……。あー、つまり、その、なんだ、SFだよ、SF。うんうん、たぶん、そう。確実に言えるのは、それだけだなぁ。ストーリー?そんなもんは、ありゃしませんって。場面ごとに登場人物が何か喋っているだけ。会話にすらなっていない。惑星DEMOがどうとか、エターナルがどうだとか、ターミナルが何だとか、スパイアがなんたらかんたら、時の流れがどうたら、神がうんぬん、幼稚な台詞のオンパレードで、うんざりしまった。(溜息)カッコつけて、なりきって、意味不明のセリフを延々と喋らされたんじゃ、いくら大根役者でも可哀想だ。おそらく、監督にも脚本家にも出演者にも、何のことやら解ってなかったと思うな。役者さんはヘタだし、衣装はチープ。CGの出来は悪い。スケールも統一されていない。然も、同じ場所、同じ時間、同じ場面なのに、カットによって状況が違う。片や大気中に何か雪のようなものが舞っているのに、片や澄んでいる。画像のシャープさも違う。編集なんてなくて、ぶつ切りのツギハギ状態。ポストプロダクションの途中じゃないかと思ったくらい。それに、やたら間合いが長い。エンドロールのスクロールも死ぬほど遅い。こんなのに字幕をつけてリリースするなんて、日本の恥だと思う。コンビニから成人雑誌が撤去されたように、オリンピック前に本作品は一掃すべきだ。海外からの訪日客に本作品がレンタルショップに並んでいるのを見られたら、「日本人はこんなのを見て喜んでいるのか。幼稚だなぁ」とバカにされるぞ。この手の作品は、癌細胞と同じだ。穴を掘って埋めたくらいじゃ必ず甦る。放っておくと増殖するに違いない。粉砕するか燃やすかしなければ……。だから、『エイリアン:ファイナルカウントダウン』は駆逐しましょう!みなさん、ご協力のほど宜しくお願い致します。なぁんてね。(笑) でも、ききしにまさる駄作なのは確か。手にとらないことをオススメします。ヘタに触ると、バカがうつります。(ホントですよ。インフルエンザよりも感染力が強いんですから)
2019.03.09
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1475 死ガ二人ヲワカツマデ…/第一章「色ノナイ青」※オモテ面【スタッフ】・企画・監督・脚本・プロデュース 松村清秀・プロデューサー 千葉善紀・ラインプロデューサー 坂口慎一郎・アクション監督 川澄朋章・撮 影 島田貴仁・照 明 北條 誠・録 音 伊藤裕規・編 集 堀 善介・主 題 歌 ゴールデンボンバー「泣かないで」【キャスト】・喜矢武豊(ゴールデンボンバー)・野水伊織・中河内雅貴・川原正嗣・関 智一・葵・高野八誠・上原 歩・山本カナコ(劇団☆新感線)・村木 仁・松尾れい子・宮下ともみ・吉田エマ・誠 直也・高田聖子(劇団☆新感線)・宮内 洋※ウラ面【仕 様】・型 番 80DRN-10151・製作年度 2012年・製 作 国 日本・英 題 Till Death Do Us Part・発 売 元 日活株式会社・販 売 元 株式会社ハピネット・製作・配給 日活株式会社・制作・宣伝 エバーグリーンプロジェクト・制作プロダクション パイプライン・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・日本公開 2012年全国劇場公開作品・リリース 2013.07.02.・収 録 本編 84分・サ イ ズ 16: 9 LB・音 声 1.日本語 5.1ch ドルビーデジタル・字 幕 ----・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用・映像特典 予告編※ディスク【ジャケット】・オモテ面:コロシナガラ… 守リヌクモノ…・ウラ面 :「ゴールデンボンバー」喜矢武豊、 映画初出演! 「尋常じゃない」キャスト陣勢揃い! 哀しくも美しい、 新感覚ハード・アクション!大きな月を背景に、ポケットに手を入れたメイファを右側に配置し、その後ろに海(うみ)らしき女の子と男性の姿。イラストだろうか? メイファも、海も、こんな顔だったっけ? 海の隣りにいるのは、誰? うーん、分からない。(汗)ウラ面は、本編からの取り込み画像が10枚。真ん中にメイファ(喜矢武豊)が両手に銃を構えた大きな画像を置いて、その上に4枚、その下に5枚。特に何の工夫もなく並んでいるが、まぁ、変に捏ね繰り回されるよりは良いだろう。あまり良いジャケットとは言えないが、本編が酷かったので、これで充分だろう。(溜息)【感 想】「本作品の監督さんは、もう映画を撮らないで下さい」今風のVシネマって感じ。オリジナルビデオが、心霊系ホラーとヤクザものに占拠されて久しい。エロ系も根強いが、お芝居が下手な日本人俳優では、この辺りが限界なのかも知れない。本作品は、何かしら新しいモノを産み出そうと模索している感じは受ける。それはそれで尊いが、願っただけで努力の痕跡が見られない。「大きくなったらお巡りさんになる!」というのと同じ気分。ただカッコつけに終始してしまったのは残念だ。(溜息)――寡黙な殺し屋のメイファは仲介人から仕事を請け負っていた。或る日のこと、その仲介人の妹、海(うみ)が、「殺し屋になりたい」と言って来る。本気にしないメイファだったが、彼の生活に入って来た海に、次第に心を開いて行く。けれど、仲介人は、“強化された”暗殺者のチームを組織し、闇の世界の覇権を手に入れようとしていた。……というお話し。この手の作品を観て、いつも思うことは、何でストリート・ギャングみたいに拳銃を横にして撃つんだ? 腕を真っ直ぐに伸ばして拳銃を撃つのも、有り得ない。(腕を叩かれて銃を落としてしまうからだ)拳銃を片手に接近戦を行う時、それなりに基本がある。もっとも、CIAとFBIのそれが異なるように、セオリーはない。ただ、きちんとしたロジックに基づいていなければならない。だから、頭が悪いとプロフェッショナルにはなれない。本作品に登場する殺し屋たちは漫画のキャラクタよりも説得力がなかった。コミックが原作と言うわけでもないのに、変な話しだ。(同名タイトルの漫画もあるが関係なさそうだ)出演している役者さんに演技指導がなされていないのか、所作の一つ一つにダメ出ししたいくらいズボラなお芝居だった。それに、女子の殺し屋チームは、やたら煙草を吸うが、誰一人として、ちゃんと吸えていない。非喫煙者なのだろう。だったら煙草なんて小道具は止めておくべきだったな。(溜息)然も、クライマックスでは刀を持ち出すし……。オタクくんは楽しいかも知れないが、こちらとしては興醒めだった。おそらく、脚本を書いた人は、コミックしか読んだことがないんじゃないか? 刀と銃撃戦と言うと、『男たちの挽歌2』を思い出す。あの作品も荒唐無稽だが、あれくらい熱気に溢れていたら、多少の瑕疵は目をつむることが出来るんですけどね。スタッフもキャストも、みなさんシロートのようだし、自己陶酔ぶりを長々と見せられてもねぇ……。どこにもオススメしたいところがなかった。年末の大掃除で処分してしまった方がいいな。間違って観てしまうと、時間の無駄になりますから……。(苦笑)
2019.04.18
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1485 アルプス/天空の交響曲(シンフォニー)※オモテ面【スタッフ】・監 督 ペーター・バーデーレ セバスチャン・リンデマン・製作総指揮 ペーター・バーデーレ・カ メ ラ クラウス・シュトゥール・編 集 ローランド・ポッセール・音 楽 リッヒ・ディッカーソン ルイジ・メロニ クレーメンス・ヴィンターハルター【キャスト】・小林聡美(ナレーション)『かもめ食堂』『紙の月』※ウラ面【仕 様】・型 番 NSD-5950・製作年度 2013年・製 作 国 ドイツ・原 題 A SYMPHONY OF SUMMITS THE ALPS FROM ABOVE・発 売 ニューセレクト株式会社・販 売 ニューセレクト株式会社・提 供 ニューセレクト・後 援 ドイツ観光局 スイス政府観光局 オーストリア政府観光局・配 給 アルバトロス・フィルム・宣伝協力 テレザとサニー・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・日本公開 劇場公開作品・リリース ----・収 録 93分・サ イ ズ 16: 9 ビスタ・音 声 日本語 (5.1chサラウンド)・字 幕 ----・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用・映像特典 予告編※ディスク【ジャケット】・オモテ面:モンブラン、マッターホルン、 ドロミーティ…。 眼下に広がる世界遺産! 空中からアルプスの全貌を俯瞰する、 美しきランドスケープ・ドキュメンタリー!!・ウラ面 :超高性能カメラで空撮した、 見たことのない大自然。 それはどこまでも高く、深い、 夢現の遊覧飛行!本編と同様に、無難な仕上がりのジャケットだと思う。「可もなく不可もなく」と言ったところ。……まぁ、これ以外に作りようのない作品であることは確かだ。(苦笑)面白いのは、裏面にシネフレックスカメラについて、説明がなされているところ。ここがウリなんだろうなぁ。「シネフレックスカメラとは?アメリカ諜報局が軍事目的で開発したヘリコプター用カメラ。時速 320kmで高度数千メートルから地面までぶれる事なく、高解像度のズーム撮影が可能な高性能カメラ。」ふーん、そうなんだぁ。(笑)【感 想】「無難な絵ハガキ」ヘリ用の高解像度カメラ《シネフレックス》で撮られたドイツ製のドキュメンタリー映画。成る程、映像は精細でキレイだ。でも、DVDの音声は、日本語のナレーションのみ。字幕もない。だからオリジナル版で何を伝えようとしているのか分からなかった。何で、こんなことになってしまったのか理解に苦しむ。(溜息)と言うのも、小林聡美さんのナレーションが、あまり良くないからだ。何となく早口だし、耳に障る。変なところで語尾が上がるし、余韻もない。TVのバラエティ番組じゃないんだからさ、ナレーションに変に表情を付けて欲しくなかった。思うに、小林聡美さんって女優さんなのか? 大林宣彦監督の『転校生』くらいしか思い浮かばないし、TVのシチュエーション・コメディに出ていた時のイメージが強い。私はてっきりタレントさんかと思っていた。(汗)台本の出来も悪く、「~ですから」という言葉を飲み込む表現が目立つ。倒置法なのか、文末を省略したのか不明だが、翻訳がヘタなんだろうな。「本当は何を言おうとしているんだろ?」と気になってしまった。その上、片面1層の日本語音声のみって、売る側にもヤル気が見られない。(溜息)ダイナミックな映像は勿論のこと、どんな切り口で私たちに何を伝えるのか、ドキュメンタリーの醍醐味は、そこにある。環境汚染に警鐘を鳴らし、自然保護を訴えるのが定番だ。それをどれだけ納得させることが出来るのか、精緻で広範なリサーチと深い洞察力、そして未来を見せるイマジネーションが必要になる。残念ながら、本作品にはそれらが見られなかった。一番ガッカリしたのは、映像がワンパターンだったこと。無難な絵ハガキといった感じ。いやいやいや、観光地の絵ハガキですら、もう少しアートな仕上がりで自己主張している。確かに、シネフレックスの映像は美しい。素晴らしい。けれども、それだけでは何も伝えられない。見たことのない映像ではあるが、私たちがTVや映画、旅行本などで見知っている映像の延長線に過ぎない。もっと、「え? 何コレ?」とか「おお、スゴイな」と好奇心を刺激する映像を見せてくれないと、飽きてしまう。台湾の現状を映し出した『天空からの招待状』に較べたら、志もスキルも精神性も低い作品だった。(カメラの性能は高くても、撮影者の感性と知性が低いってことね)いつの間にか、どこかにいってしまう観光地の絵ハガキと同じくらいの価値しかないと思う。アルプスを訪れた方々には追体験できる良い機会になるかも知れないが、そうでない人には全く意味のない作品だった。体系的に何か語れないのでは意味がない。オススメ致しません!(ブルーレイを買うまでもないな)
2019.04.28
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1502 その男 ヴァン・ダム※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本 マブルク・エル・メクリ・エグゼクティブ・プロデューサー ジャン=クロード・ヴァン・ダム・撮影監督 ピエール=イヴ・バスタール・美 術 アンドレ・フォンスニィ・編 集 カコ・ケルバー・オリジナル音楽 ガスト・ワルツィング【キャスト】・ジャン=クロード・ヴァン・ダム『ユニバーサル・ソ ソジャー』『ストリートファイター』(山野井仁)・フランソワ・ダミアン『TAXi4』(咲野俊介)・ジヌディーヌ・スアレム 『潜水服は蝶の夢を見る』(後藤哲夫)・カリム・ベルカドラ 『クリムゾン・リバー』(ふくまつ進紗)※ウラ面【仕 様】・型 番 ACBG-10682・製作年度 2008年・製 作 国 ベルギー=ルクセンブルグ=フランス・原 題 JCVD・発 売 アスミック・販 売 角川エンタテインメント・提 供 アスミック・エース エンタテインメント・価 格 ----・字幕翻訳 松浦美奈・吹替翻訳 谷津真理・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース 2009.・収 録 本編 96分・サ イ ズ 16: 9 スクイーズ・音 声 1.フランス語 (一部英語) ドルビーデジタル 5.1ch 2.日本語 ドルビーデジタル 5.1ch・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面 1層、COLOR、DOLBY DIGITAL、 2 NTSC、DVD VIDEO、レンタル専用・映像特典 ----※ディスク【ジャケット】・オモテ面:ハリウッドからリストラされた アクション・スターの闘いが今始まる!!!・ウラ面 :『ユニバーサル・ソルジャー』 『タイムコップ』『ストリートファイター』 『サドン・デス』―― かつてはハリウッドが誇る 最強のアクション・スターだった ジャン=クロード・ヴァン・ダム。 マジな演技か、 悪ノリのセルフ・バロディか、 はたまたヤケクソの開き直りか?! “スター”の内情を皮肉りながら 自分自身を演じるヴァン・ダムの 鬼気迫る演技は、 これまでのイメージを破壊する! 時代から取り残された彼の “どん底”からの戦いが始まる!!!いいジャケットだ。作品内容とシンクロしている。本編中でも、ジャン=クロード・ヴァン・ダムは、“第4の壁”を破って、観客に向かって本音を吐露する。まるで、その場面をイメージさせるように、こちらを見て視線を外さないJCVDの顔がオモテ面に使われている。ウラ面も、「ヴァン・ダム、ヴァン・ダム、ヴァン・ダム、ヴァン・ダム、ヴァン・ダム、ヴァン・ダム、ヴァン・ダム!」である。JCVDへの愛に溢れている。ステキなジャケットだ。(♪)【感 想】「人間 ジャン=クロード・ヴァン・ダムの独白」映画スターが自分自身を演じる作品が幾つかある。フェイク・ドキュメンタリー『容疑者、ホアキン・フェニックス』や『マルコヴィッチの穴』なんかが、すぐに思い浮かぶ。その中でも本作品は、フィクション寄りではあるものの、映画スターの本音が透けて見えていて面白かった。(笑)どの作品を観ても、ジャン=クロード・ヴァン・ダム(JCVD)は喋らないし、ぼーっとしているし、てっきりお芝居は出来ないのかと思っていた。でも、違った。ちゃんと演技が出来るじゃん。(苦笑)然も、本作品のクライマックスでは、JCVDが独白(モノローグ)という荒業を見せてくれる。どんなアクション・シーンも敵わない破壊力だ。(爆)――かつての人気アクション・スターのジャン=クロード・ヴァン・ダム。最近は落ち目で、出演作はビデオスルーのB級アクション映画ばかり。エージェントが持って来る脚本も、退役軍人や元軍人といった似たような役柄だ。年齢的にもアクション・シーンを演じるのがキツくなっている。然も、経済的にも困窮し、子供の親権争い中にも関わらず、弁護士費用の支払いが滞る始末。予定されていた新作もスティーヴン・セガールに取られ、いよいよ切羽詰まったJCVD。前借りした出演料を弁護士に送金しようと、地元ベルギーの田舎町の郵便局に立ち寄る。けれど、その郵便局には強盗が立て籠っていた。……というお話し。いかにもフランスのコメディ映画らしい作品だった。日本の漫才のボケとツッコミに通じるものがあるし、人情を大切にして『男はつらいよ』も顔負けの展開を見せたりする。フランスの炭酸飲料《オランジーナ》のCMに、リチャード・ギアが演じる寅さんが登場したのも、故のないことではないのかも知れない。また、JCVDの自虐ネタばかりが取り沙汰されるが、どれもこれも、ほとんどの映画スターが辿る道である。最大公約数と言っていい。ハリウッド大作への出演を願いながら、現実にはB級映画やTVMで糊口をしのいでいる。然も、ライブアクションよりも、CGやVFXを多用した超絶アクションに時代はシフトして来ており、ますます出番は少なくなっている。その上、老いが確実に肉体を蝕み、更に活動の場を狭める。焦りと怒りが薬物にはしらせ、家庭を壊す。ウィリアム・シャトナーが、インタビューや自著の中で語っていることと同じだ。或る意味、スターならではの職業病みたいなものだろう。虚構と実像との間でもがき苦しむスターたちの本音を、本作品でJCVDが代弁している。これをクライマックスと言わずして何と言おうか。(笑)スティーヴン・キングは、小説の中で、実在の商品名などを使うことで、読者に時代とロケーションを再現させる。それが、モダンホラーの形式となった。本作品でもまた、実名で映画スターや監督の名前をポロポロと出すことで、JCVDの実在を証明しようとしている。単なるパロディではなく、JCVDへのリスペクトでもない、ということだ。どの登場人物も極端に戯画化され、映画スターであるJCVDだけがリアルで生身の男を演じている逆転の構図も面白い。JCVDのファンならずとも、一度は観ておいても損はない作品だと思う。オススメ! 『1493 ユニバーサル・ソルジャー [ローランド・エメリッヒ監督作品〈DTS〉セット]』
2019.05.15
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1518 ひきこさんVS貞子※オモテ面【スタッフ】・企 画 榎本 靖・プロデューサー 小浜圭太郎 丸山惠子 千葉順一 石原 寿 波田雅文 庄司秀毅 福元 浩 小林良夫 木本恵康 鈴木 智・監督・脚本・編集 永岡久明・撮影監督 佐藤和人・特殊メイク 窪田浩樹・録 音 池田知久・音楽プロデューサー 濱田勇樹 庄司秀毅・音 楽 K’ta・主題歌オープニングソング 「はないちもんめ」 歌・作詞・作曲:愛璃・編 曲 大田将寛・エンディングソング 「廻る」 歌:有森美鈴 作詞:月音眠兎 作曲・編曲:赤羽勇一郎・貞子イメージソング 「nihility」 歌:きゃすみん 作詞:大沢裕太 作曲:K’ta 編曲:榎戸源彦・ひきこさんイメージソング 「ちりぬるを」 歌:錦木英夫 作詞・作曲:standing boy 編曲:ちりもん7・制作協力 ゴセント・製 作 「ひきこさんVS貞子」製作委員会【キャスト】・高山璃子・五十嵐夏実・呉地佑菜・三浦絵里香・今瀬かのこ・宮崎寿々佳・ちょこも・中野未来・柚木彩見・生田晴香・宮本優也・清水大聖・深月ユリア・竹内 恋・三宅綾子・真田せつこ・幸 将司※ウラ面【仕 様】・型 番 IL15-0781・製作年度 2015年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 「ひきこさんVS貞子」製作委員会・販 売 インターフィルム・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替版制作 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 90分・サ イ ズ 16: 9 LB ヴィスタサイズ・音 声 日本語(ドルビー・デジタル・ステレオ)・字 幕 ----・そ の 他 片面 1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用・映像特典 メイキング映像(15分)※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:どちらが勝っても… オマエに明日はない。・ウラ面 :最恐都市伝説と超ド級怨念ホラーが まさかの絶叫対決!!なんか……汚らしいジャケットだな。(汗)タイトルの上で肩ごしにこちらを見ているのが、ひきこさん。下の方で井戸から身を乗り出しているのが、貞子さん。でも、本作品の貞子さんは、井戸なんか関係ないし、『リング』の貞子のように髪をたらして顔を隠してもいない。言ってみれば、消費者を騙すためのジャケットである。(あ~、こんなことを書くと、どこからかイチャモンがつけられそうだ)ウラ面も、キタナイ。主人公である女子高生が2人もいるのに、彼女たちをもっとちゃんと扱ってあげないと、いけないんじゃない?(溜息)【感 想】「正義の味方ひきこさん」ひきこさんと、明治から大正時代に千里眼(超能力)実験に参加した3人の女性が蘇って戦うお話し。どちらも、生身の人間じゃないのに、物理的な攻撃で死んだりする。(?) まるで『ゲゲゲの鬼太郎』の世界だ。劇中、「妖怪」と形容していたから正しいのかも知れないが、こうなると怖いとか言うよりも、笑える。演じている方も辛かったのではなかろうか。(苦笑)――高校生のシオリは、学校でイジメられていた。家でも虐待され、行き場のない毎日。そんな様子を見かねたクラスメイトのナギサに助け出されるが、それがユリエたちグループの反感を買い、彼女もまた標的にされてしまう。このままでは堪えられないと考えたナギサは、ネットで噂になっている《ひきこさん》に助けを求めてしまう。……というお話し。シオリ役を演じたのは、高山璃子さん。小突き回され、下着姿を晒しての奮闘ぶり。もう少しマトモな作品だったら良かったんですけどね。こういう作品では、評価されにくい。気の毒になってしまった。(涙)ナギサ役を演じたのは、五十嵐夏実さん。ちょっと地味だったかなぁ。――ユリエは、TV番組で見た催眠術に興味を持つ。病院経営をする父親のコネで催眠術師を呼び寄せると、リサに催眠術をかけさせる。ところが、それが無念の死をとげた貞子の霊を蘇らせることになる。シオリを愛するあまりイジメにはしったリサは、なおも自分に振り向かないシオリへの憎しみから、とうとう貞子に体を乗っ取られてしまう。貞子は、シオリやナギサの周囲にひきこさんの気配をかぎとり、獲物を巡って対決することになる。……という展開。興味深いのは、千里眼実験に関わった人たちをなぞらえたキャラクタが登場していること。鈴木光司氏の小説『リング』でもベースになっている事件だ。いわゆる《千里眼》能力者の御船千鶴子、長尾郁子、高橋貞子の3人と、実験を行った福来友吉助教授である。本作品では、尾上千鶴子、長瀬郁子、高村貞子の名前で登場。彼女たちを蘇らせるきっかけを作った催眠術師が、宝来という名だった。ちなみに『リング』に登場する貞子は、山村貞子。つまり、本作品の貞子は、私たちがよく知っている貞子とは別モノである。(笑)途中、ユリエたちのグループにいたリサが、実はシオリのことが好きだったというブッ飛ぶような告白があったりして、なかなか目の離せない作品だった。とは言え、作品自体の出来映えは、東映の戦隊モノと大差がない。(苦笑) 凝ったカメラワークが見られるワケでもなく、メイクや衣装、セット、ロケは、チープを極める。オリジナルビデオでは見慣れているが、やっぱり侘しさが漂う。多少は映像を加工しているが、シロートの粋を出ない。出演者にも、少しは名前の売れた役者さんを起用して欲しかったところ。『ひきこさん』シリーズも沢山リリースされているようなので他の作品に期待しましょう。(溜息)
2019.05.31
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1693 キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 シーズン6 VOL. 4 [コレクターズBOX Part1]※オモテ面【スタッフ(参考)】・製作総指揮 アンドリュー・W.マーロウ ロブ・ボウマン【キャスト(参考)】・リチャード(リック)・キャッスル… ネイサン・フィリオン(加藤亮夫)・ケイト・ベケット……スタナ・カティック(湯屋敦子)・マーサ・ロジャーズ…スーザン・サリヴァン(鳳芳野)・アレクシス・キャッスル… モリー・C.クィン(羽飼まり)・ハヴィエル・エスポジート… ジョン・ウエルタス(堂坂晃三)・ケヴィン・ライアン………… シーマス・ディーヴァー(菊本 平)・ラニ・パリッシュ…タマラ・ジョーンズ(平野夏那子)・ヴィクトリア・ゲイツ……… ペニー・ジョンソン・ジェラルド(藤生聖子)※ウラ面【仕 様】・型 番 VWDS6254D・製作年度 2013年・製 作 国 アメリカ・原 題 CASTLE・発 売 元 ウォルト・ディズニー・スタジオ ・ジャパン・販 売 ----・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・吹替演出 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 約 85分( 2エピソード収録)・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.ドルビーデジタル 5.1ch 英 語 2.ドルビーデジタル 2.0ch 日本語・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕 3.日本語吹替用字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD VIDEO、複製不能、 セル専用/レンタル禁止・映像特典 ----※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :EPISODE 7 「父と娘の合同捜査」 EPISODE 8 「殺人は永遠の輝き」ボーナスディスクを含めると、ジャケットは13枚。DVD―BOXは、この13枚を使って何を表現するのかが重要なのだが、本シーズンからそれを放棄。全部同じという暴挙に出た。正直なところ、これにはガッカリしてしまった。(溜息)※説明書【感 想】「熱海のキャッスル」熱海の錦ヶ浦の上の方に、お城が立っている。その名も“熱海城(ATAMI CASTLE)”。(笑)観光名所になっていて、各種パンフレットにも載っている。それに、海側に突き出した庭をはじめとして、あちらこちらに桜が植えられており、花見のシーズンには人でゴッタ返している。観光タクシーの運転手さんの話しでは、個人が建てたもので、私有地だと言う。「お城を建てる人がいるんだ」と感心してしまった。(笑)■.第 7話(112) 父と娘の合同捜査(Like Father,Like Daugther)刑法の教授と15年前の女子高生殺人事件の再審請求を行って来たアレクシスだったが、認められないまま死刑執行の日が近づいていた。アレクシスは、大ケンカ中の父親キャッスルに協力を求める。「これは和解のチャンスだ」と引き受けたキャッスルだったが、どうみても判決は正当だった。しかし、些細な事実の食い違いから、2人は真犯人の存在を確信する。……というお話し。定番の再調査モノだが、そこに父と娘の和解が盛り込まれていて、なかなか面白い作品だった。勿論、アレクシスの出番も多かったしね。ここのところ、顔出し程度の出番しかなかったので、久しぶりに溜飲を下げた思いだった。(笑)■.第 8話(113) 殺人は永遠の輝き (A Muder is Forever)著名人やセレブ相手に、人間関係の改善を指導する女性アドバイザーが殺害される。然も、彼女の車もオフィスも酷く荒らされて、或る人物のファイルだけが盗まれていた。どうやら、スキャンダラスな秘密のせいらしい。ところが、彼女は海外への航空券と匿名でホテルの1室を押さえており、その部屋の金庫からは大きなダイヤモンドが見つかる。事態は、思わぬ方向へと転がり始める。……というお話し。少し無理矢理な感じがするストーリー展開だった。せっかく、魅力的なモチーフを見いだしていたのに残念この上ない。自然なストーリー展開こそが、説得力を生み出すというのに……。それに、天然石と見紛うほどの人工ダイヤ、然もかつてないほどの大きさとなれば、もっと大きく物語世界を広げられたはずだ。なのに、小さくまとめ過ぎだなぁ。熱海城を見学しながら、幾度か本作品のことを思い出した。“城=キャッスル”という単純な連想だが、歴史的建造物ではない熱海城は『キャッスル』という虚構と、よく似ているような気がした。たまに実在の人物が実名で出て来るからだろう。熱海城の嘘臭さは、本作品の主人公であるミステリー作家のリチャード・キャッスルにも共通する。本物の作家連中とポーカーをするシーンに、それがよく現れていた。思えば、トニー・スコット監督の『ドミノ』でも、キーラ・ナイトレイの熱演よりも、ドミノ本人のスチル1枚の方が、凄みがあった。どんなに優れた役者でも、実物にはかなわないってことだろう。オススメ!【 キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 シーズン1】『1604 キャッスル S1 VOL. 1』『1605 キャッスル S1 VOL. 2』『1606 キャッスル S1 VOL. 3』『1607 キャッスル S1 VOL. 4』『1608 キャッスル S1 VOL. 5』【 キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 シーズン2】『1616 キャッスル S2 VOL. 1』『1617 キャッスル S2 VOL. 2』『1618 キャッスル S2 VOL. 3』『1619 キャッスル S2 VOL. 4』『1620 キャッスル S2 VOL. 5』『1621 キャッスル S2 VOL. 6』『1622 キャッスル S2 VOL. 7』『1623 キャッスル S2 VOL. 8』『1624 キャッスル S2 VOL. 9』『1625 キャッスル S2 VOL.10』『1626 キャッスル S2 VOL.11』『1627 キャッスル S2 VOL.12』【 キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 シーズン3】『1633 キャッスル S3 VOL. 1』『1634 キャッスル S3 VOL. 2』『1635 キャッスル S3 VOL. 3』『1636 キャッスル S3 VOL. 4』『1637 キャッスル S3 VOL. 5』『1638 キャッスル S3 VOL. 6』『1639 キャッスル S3 VOL. 7』『1640 キャッスル S3 VOL. 8』『1641 キャッスル S3 VOL. 9』『1642 キャッスル S3 VOL.10』『1643 キャッスル S3 VOL.11』『1644 キャッスル S3 VOL.12』【 キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 シーズン4】『1652 キャッスル S4 VOL. 1』『1653 キャッスル S4 VOL. 2』『1654 キャッスル S4 VOL. 3』『1655 キャッスル S4 VOL. 4』『1656 キャッスル S4 VOL. 5』『1657 キャッスル S4 VOL. 6』『1658 キャッスル S4 VOL. 7』『1659 キャッスル S4 VOL. 8』『1660 キャッスル S4 VOL. 9』『1661 キャッスル S4 VOL.10』『1662 キャッスル S4 VOL.11』【 キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 シーズン5】『1670 キャッスル S5 VOL. 1』『1671 キャッスル S5 VOL. 2』『1672 キャッスル S5 VOL. 3』『1673 キャッスル S5 VOL. 4』『1674 キャッスル S5 VOL. 5』『1675 キャッスル S5 VOL. 6』『1676 キャッスル S5 VOL. 7』『1677 キャッスル S5 VOL. 8』『1678 キャッスル S5 VOL. 9』『1679 キャッスル S5 VOL.10』『1680 キャッスル S5 VOL.11』『1681 キャッスル S5 VOL.12』【 キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿 シーズン6】『1691 キャッスル S6 VOL. 1』『1692 キャッスル S6 VOL. 2』『1693 キャッスル S6 VOL. 3』
2019.11.22
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1739 木を植えた男/フレデリック・バック作品集※オモテ面【スタッフ】・監督・脚本・原画 フレデリック・バック【キャスト】[アブラカダブラ(1970年 約 9分)]----[神様イノンと火の物語(1972年 約10分]・日本語字幕翻訳:加藤リツ子・声の出演:フランス語 リュック・デュラン 英 語 バド・ナップ[鳥の誕生(1972年 約10分)]----[イリュージョン?(1975年 約12分)]----[タラタタ(1977年 約 8分)]----[トゥ・リアン(1978年 約11分)]----[クラック!(1981年 約15分)]・日本語字幕翻訳:加藤リツ子[木を植えた男(1987年 約30分)]・日本語字幕翻訳:平岡恵実・声の出演:フランス語 フィリップ・ノワレ 英 語 クリストファー・プラマー 日本語 三國連太郎[大いなる河の流れ(1993年 約24分)]・日本語字幕翻訳:平岡恵実・声の出演:フランス語 ポール・エベール 英 語 ドナルド・サザーランド 日本語 江守 徹※ウラ面【仕 様】・型 番 VWDG8760・製作年度 1970~1993年・製 作 国 ----・原 題 ----・発 売 元 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン・販 売 ----・DVD制作 三鷹の森ジブリ美術館・提 供 三鷹の森ジブリ美術館/スタジオジブリ/ 日本テレビ/ディズニー・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・日本語字幕監修 高畑 勲・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 約129分・サ イ ズ 4: 3 スタンダード・音 声 [木を植えた男][大いなる河の流れ] 1.フランス語 (2.0chステレオ/ ドルビーデジタル) 2.英 語 (2.0chステレオ/ ドルビーデジタル) 3.日本語 (2.0xhステレオ/ ドルビーデジタル) [その他の作品] 1.フランス語 (オリジナル/ ドルビーデジタル) ※「神様イノンと火の物語」のみ 英語音声あり・字 幕 1.日本語字幕(一部のみ)・そ の 他 片面2層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD VIDEO、複製不能、 レンタル専用・映像特典 1.特別インタビュー:フレデリック・ バック/高畑勲(約30分) 2.予告編※ディスク【ジャケット】・オモテ面:----・ウラ面 :高畑勲、宮崎駿をはじめ、 世界のアニメーション作家に決定的な影響を 与えたアニメーション界の至宝 フレデリック・バックの集大成!!表題作『木を植えた男』の一場面から、“木を植え続けた男”の顔をクローズUPしてジャケットのオモテ面に用いている。本作品は、どの場面もジャケットを飾るに相応しいと思うが、敢えて“男の顔”を持って来たところに、デザインした方の意図がうかがえる。いいジャケットだ。ウラ面には、各作品の短い紹介文と情報が掲載されている。寡黙でイマジネーション豊かなアニメーションなので、こうした情報があると、作品を具体的に理解できるような気がする。いいジャケットだ。【感 想】「後世に残すべき名作中の名作」誰が何と言おうとも、本作品は名作である。1.アブラカダブラ悪者が太陽を隠してしまい、一人の女の子が、太陽を探して世界中を旅する。……というお話し。フレデリック・バックの初めての本格的アニメーションとのこと。音楽だけで魅せる冒険は何だか、ディズニーの《イッツ・ア・スモールワールド》を思い起こさせる1本だった。2.神様イノンと火の物語昔々、雷神イノンは人間に火を渡さなかった。人間と動物たちは話し合い、オオカミとタカとビーバーが火を奪うために日が落ちる山へと旅立つ。……というお話し。北米先住民族アルゴンキン族に伝わる民話。荒々しいタッチの絵が、原始の世界に相応しい。フランス語と英語のナレーションが付いている。3.鳥の誕生冷たい風が木々の葉を赤や黄色に染め、もっと冷たい風が雪を降らす。けれど、暖かな陽射しと風が雪を溶かして、赤や黄色の葉は鳥となって木々の枝でさえずり始める。……というお話し。カナダ先住民族ミックマック族の民話。季節の移ろいを擬人化して、絵と音楽だけで表現している。紅葉した落葉が色鮮やかな鳥になるところが、いい。4.イリュージョン?動物と子供たちが幸せに暮らす村に手品師(魔法使い)が現れて、次々と自然を工業化して行ってしまう。……というお話し。さまざまな動物が登場するが、単純な動きで生態を表現しているところが秀逸。明確なメッセージを含んでおり、子供たちの笑い声や動物の泣き声が効果的に使われている。5.タラタタお祭りのパレードを見たくて悪戦苦闘する男の子。大人に押し退けられ、おまわりさんに怒られているうちに、パレードは終わってしまう。けれど、男の子に奇跡の時間が訪れる。……というお話し。サン・ジャン・バティスト祭のパレードとのこと。カナダという国に様々な民族や文化が集まっていることが、よく分かる1編だった。男の子の想像のパレードが、生き生きしていて素晴らしい。6.トゥ・リアン創造主が生命を造り出すが、最後に造った人間は欲望に溺れ、殺戮を繰り返す。……というお話し。音楽(劇伴?)だけでナレーションも効果音もなく、生物がユニークになって行く過程が面白い。でも、人間はユニークになったが故にエゴを持ち、不平不満を抱き、欲望を満たすために世界を破壊して行く。その寓意がコワイ。その年のアカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。名作だと思う。7.クラック!男は木を切り倒して揺り椅子を作り、彼女にプロポーズ。二人は結婚して子供が生まれる。そして、揺り椅子は、いつも家族の歴史の中にあった。……というお話し。1脚の椅子をモチーフにケベックの人たちの生活や文化が描かれる。学生の頃、本作品に触発されて椅子をモチーフにした一幕劇を書いた。ついぞ舞台にかかることはなかったが、学生が書いたにしちゃイイ出来だったと今も思っている。(笑)アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。 8.木を植えた男私が旅先で出会った寡黙な羊飼いは、荒れた土地に毎日、木を植えていた。その生き方に感銘を受けた私は度々、彼を訪れるが、少しずつ男の思いが実り、緑豊かな土地へと変貌していった。……というお話し。二度の大戦を経て、語り部である「私」は、奇跡を見ることになる。何か言うよりも、まずは観ていただきたい。お願いします。アカデミー賞短編アニメーション部門受賞作品。9.大いなる河の流れ豊かな水が流れる大河。そこでは様々な生き物が育まれていたが、愚かな人間が破壊しつつあった。……というお話し。セント・ローレンス河を舞台に描かれるメッセージは、怒りや哀しみを内包しているように思える。アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート作品。どの作品も素晴らしいが、「トゥ・リアン」から「大いなる河の流れ」は、本ディスクのクライマックスだろう。特筆すべき4本だと思う。その素晴しさを伝える言葉を、私は持っていない。たった一つだけ言えるとすれば、「是非、観て下さい」ということだけである。[映像特典]1.予告編2.特別インタビュー:フレデリック・バック/高畑勲3.お知らせ4.三鷹の森/ジブリ美術館ライブラリー超オススメ!
2020.01.07
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1751 ダーク・インフェルノ※オモテ面【スタッフ】・監督・製作 ボビー・バルバチオル・共同製作・脚本 ルカ・ベルコヴィッチ 「12モンキーズ」・製作・撮影 アンドレイ・バルタレトゥ・脚 本 ポール・ベトク・音 楽 アンドリュー・スペンス 『モンスターズ・フォレスト』・編 集 ヴァレンティン・ゴールドナー【キャスト】・ルイス・マンディロア『沈黙の粛清』・ピーター・ドブソン『2:22』・ボグダン・マーホディン・ロクサーナ・ルカ※ウラ面【仕 様】・型 番 TWAD-1435・製作年度 2017年・製 作 国 ルーマニア・英 題 HOTEL OF THE DAMNED・発 売 株式会社トランスワールドアソシエイツ・販 売 株式会社トランスワールドアソシエイツ・価 格 4,700円+税・提 供 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・字幕監修 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 approx. 88分・サ イ ズ 16: 9 LB スコープサイズ・音 声 1.オリジナル (英語) 2.0ch・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD VIDEO、複製不可、 セル or レンタル・映像特典 オリジナル予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:残酷無慈悲、 ここは地獄の果て――。 「12モンキーズ」のスタッフが放つ 食人サバイバル・アクション・ホラー 背後から喰われないように 暗闇注意!・ウラ面 :残酷!無慈悲!阿鼻叫喚!! 喰われる前に、バトって、逃げて、 生き延びろ!ジャケットのオモテ面は、この手の作品にはありがちなリイアウトで新味に乏しい。それでも、まぁ雰囲気は伝わって来るし、ストーリーも表現できている。間違いではない。でも、特筆すべきことは、そんなことではなくて、やけにリズムのいいコピーにある。「残酷!無慈悲!阿鼻叫喚!!」いいねぇ、実にリジミカルだ。(笑)「喰われる前に、バトって、逃げて、生き延びろ!」うんうん、これなら観たくなる。(爆)いいジャケットだ。(そんな評価でいいのかよ!)【感 想】「洗練された食文化」映画の中のルーマニアって、ロクな扱われ方をしないよな。吸血鬼の温床だったり、闇の臓器売買のギルドがあったり、若い女の子を人身売買する組織の拠点だったり、安心して町を歩けない国って印象だ。(苦笑)時々、「ルーマニアの人たちは怒らないのだろうか?」と心配になってしまう。――ルーマニアの刑務所に収監されていたニッキーは、刑期を終えて出所する。帰宅した彼は妻から娘のイライザが家を出たことを知らされる。ジャンキーの恋人と一緒らしい。ニッキーは、親友のジミーと一緒に、イライザの行方を追う。何とか見つけ出したが、彼女は恋人に売り飛ばされる寸前だった。しかし、逮捕された父親に対する娘の反抗は、一向に解けない。ニッキーたちは、車で帰途に就くが、途中で事故に遭う。何かがぶつかり、車は崖下に転落。全員、生きていたものの、ジミーが大ケガを負ってしまう。悪いことに携帯電話が繋がらず、救助も呼べない。ニッキーとジミー、イライザと恋人の4人は、助けを求めて歩き始め、やがて廃墟となったホテルに辿り着く。しかし、そこは食人鬼の巣窟だった。……というお話し。面白かったのは、火にかけた網の上で、人間の肉らしい塊を焼いているカット。(笑)「ちゃんと焼くんだぁ」と感心してしまった。シーズニングは何だろ? 定番だが、岩塩と黒コショウは外せない。食べたことがないので判らないが、臭みを取るために、ハーブ系も必要かも。焼くだけじゃなく、煮込み料理も試したいところだ。ブーケガルニと一緒にコトコト一昼夜、赤ワインで煮込む。エシャロットと人参、マッシュルームも要るな。食べる直前に、生クリームと削ったトリュフを軽く散らして仕上げたい。(♪)本作品では、痩せたスキンヘッドの汚いオッサンが、上半身ハダカで主人公たちを追いかけ回していた。うーん、知恵がなさ過ぎないか? マンモスを狩る原始人だって、チームを組んで獲物を追い詰めていたぞ。(ローランド・エメリッヒ監督の『紀元前1万年』のお話しですので、念のため)いまや21世紀だ。人を食べる風習の人たちも、もっと文化的に洗練されててもいいんじゃないか?だいたいさ、家畜と違って人間は、野生動物と同じでいろんな病気を持っている。エイズだの肝炎だの性病だの先天性疾患からドラッグまで、決して食するのに安全ではないと思う。「熱を通したから大丈夫」なんてレベルじゃない。生牡蠣よりリスクが高い。ちゃんと血抜きしたら、肉が汚染されていないか公的機関に検査して貰う。大丈夫だったら、「検査済」の印鑑を貰って、それから調理に入る。食人鬼くんたちも、それくらいの社会を築いて貰わないと説得力がないではないか。(小さな爬虫類ですら、毒のある虫は食べない。何世代にも渡って学習していく。人間サマが学習しないで、どうする?)さて、そんなわけで、本作品には、ゴア描写がほとんどない。こんなんで食人鬼の映画と言われてもなぁ。廃墟となったホテルをひたすら逃げ回るだけでは面白くも何ともないし、何の映画か、さっぱり判らない。(笑)ゴア・シーンに力を入れられないならさ、食人鬼ではなくて、吸血鬼とかオオカミ男とか、或いは全力失踪するゾンビとか、ルーマニアに相応しいモンスターを登場させた方が良かったんじゃないか?やっぱり、ルーマニア人に怒られそうだな。(笑)ルーマニア人に怒られたくないので、オススメ出来ません!
2020.01.19
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1820 トップマン/怒りのアメリカン※オモテ面【スタッフ】・監 督 ロバート・カービーソン・脚 本 ジョシュ・バーネル ジョン・ヘニガン ステファン・コーゴン フランコ・モブセシャン ジョナサン・パーキンス・製 作 ブラディ・ロンバーグ ジョナサン・リー・スミス・撮 影 ジェフリー・R.クラーク【キャスト】・ジョン・ヘニガン(ジョン・モリソン) 『ザ・ストーム』『ヘラクレス/帝国の侵略』・オスリック・チョウ 『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』 『カンフー・キングダム』・スペンサー・グラマー 『GREEK/ときめき★キャンパスライフ』 『LAW & ORDER』・ジョナサン・リプニッキ『スチュアート・リトル』 『ザ・エージェント』・ロレンツォ・ラマス『エクスペンダブルズ・ゲーム』 『グリース』・ドミニク・スウェイン『果てなき路』『ロリータ』・マデリーン・ウェイド 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』・クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン 『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』※ウラ面【仕 様】・型 番 CSVR-0260・製作年度 2017年・製 作 国 アメリカ・原 題 Boone: The Bounty Hunter・発 売 キュリオスコープ・販 売 元 キュリオスコープ・価 格 ----・提 供 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・字幕監修 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 86分+特典 2分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.英語・字 幕 1.日本語字幕・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 DVD VIDEO、レンタル専用・映像特典 ----※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:最強無敵の、正義漢!!・ウラ面 :元WWE王者ジョン・ヘニガン主演!! プロレス、格闘技、パルクール、 銃撃戦にカーチェイス… 息もつかせぬ驚愕のアクション大作!! アメリカ最強のお茶の間ヒーローが メキシコマフィア相手に暴れまくる!!アクション映画としては、まずまずの出来映えのジャケットだと思う。昔の映画のチラシみたいだ。(笑)ちょっと残念なのは、主役のジョン・ヘニガンが横顔で長髪をなびかせているところ。サングラスをかけているのも、マイナス。主人公たるもの、正面に目線を向けて堂々としていて欲しいと思うのだ。でも、やたら上半身ハダカになりたがるところは、さり気なく表現できている。(笑)【感 想】「ジャン=クロード・ヴァン・ダムか、チャック・ノリスか、チャールズ・ブロンソンか」定番のストーリー展開と登場人物で、新味に乏しい。ありきたりなアクション映画で、ちょっと前なら、ジャン=クロード・ヴァン・ダムが主演しそうな脚本だった。もっと前なら、チャック・ノリス。更に前なら、チャールズ・ブロンソンか。誰が主人公を演じるかで、だいぶ映画のテイストは変わってしまうが、王道のアクション映画だってことは確かだ。(笑)でも、編集がイマイチ。スピード感が足りない。折角の体を張ったアクション・シーンも、全然映えない。(溜息)ただ、キャラが立っているので最後まで面白く観ることが出来た。きっと撮影現場も明るかったんじゃないかなぁ。――TVのリアリティ番組で人気者の賞金稼ぎのブーンは、視聴率の低下からシーズンの打ち切りを言い渡されてしまう。ブーンは一計を案じる。俳優を使ったヤラセではなく、原点に戻ってホンモノの犯罪者を追跡して連れ帰るのだ。リアルな興奮が視聴率をUPさせるに違いない。プロデューサーの反対を押し切り、スタッフを説得すると、ブーンはメキシコへと旅立った。保釈中に逃げた麻薬王の息子を連れ戻すのだ。その様子をつぶさに撮影すれば、素晴らしい番組になる。ブーンの頭には成功しかなかった。……というお話し。主人公の賞金稼ぎブーンを演じたのは、ジョン・ヘニガン。元プロレスラーとのこと。同じプロレスリングの出身でも、『ネバー・サレンダー』シリーズのジョン・シナやマイク・ミザニンに較べると、かなり明るいキャラクタだ。それがそのまま本作品のテイストに現れている。まぁ確かに低予算だし、CGやVFXはショボいけど、その明るさに救われている。撮影クルーのデニー役を演じたのは、オスリック・チョウ。TVシリーズ『スーパーナチュラル』でケヴィン・トラン役を演じた中国系カナダ人の俳優さん。そう言えば、『2012』にも出演していたっけ。同じくクルーの紅一点、カット役を演じたのは、スペンサー・グラマー。名前こそグラマーだが、やせっぽち。(苦笑) TVシリーズ『GREEK』にレギュラ出演されていた女優さん。ラストでデニーと、いい仲になる。他にも、TVシリーズ『ヘラクレス』のケヴィン・ソルボ、『沈黙の戦艦(92)』のエリカ・エレニアックが本人役で出演。『ロリータ(97)』のドミニク・スウェインも顔を見せて、ハクをつけている。ブーン、デニー、カットの3人が、喧嘩したり協力したりしながら、容疑者を追跡する姿は、なかなか楽しかった。(アクション・シーンは別にしてね)これなら、映画ではなく、TVシリーズにした方が良かったんじゃないか? さまざまな容疑者を追って、アメリカ中を転々とする。ロードムービーの要素を盛り込んで、ドラマ性も大切にする。うん、それがいいな。ま、アクション映画としては消化不良だが、楽しかったので、ちょっぴりオススメ!(笑)
2020.03.28
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1881 デッドフォール [ブルーレイ]※オモテ面【スタッフ】・監 督 アンドレイ・コンチャロフスキー【キャスト】・レイモンド・タンゴ……… シルベスター・スタローン(玄田哲章)・ガブリエル・キャッシュ… カート・ラッセル(安原義人)※ウラ面【仕 様】・型 番 CWBR-Y25535・製作年度 1989年・製 作 国 アメリカ・原 題 TANGO & CASH・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ・販 売 ----・価 格 ----・提 供 ----・字幕翻訳 菊地浩司・吹替翻訳 トランスグローバル・吹替監修 ----・監 修 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 104分・サ イ ズ 本 編:1080p Hight Definition 16x9 2.4:1 予告編:480p Standrd Definition・音 声 本 編:1.ドルビーTrueHD 5.1ch:英語 2.ドルビーデジタル: 英語 5.1ch 3.ドルビーデジタル: 日本語 2 S 予告編:ステレオ・字 幕 本 編:1.英語字幕 2.日本語字幕 予告編:NONE・そ の 他 複製不能、DOLBY TRUE HD、 DOLBY DIGITAL、Blu-ray、 レンタル専用・映像特典 オリジナル劇場予告編※ピクチャディスク【ジャケット】・オモテ面:Two of L.A.'s top rival cops are going to have to work together... even if it kills them.・ウラ面 :“まさに敵なし... 相棒もの刑事ドラマの決定版。 こいつは熱いぜ!” ――Kathy Huffhines, DETROIT FREE PRESS劇場用パンフレットは、シルベスター・スタローンがメインだった。銃を持ったS.スタローンが、どっしりと中央に配置され、その下に小さくK.ラッセルの画像が埋め込まれていた。当時は、それが当然だったが、いまは漸く2人のスターが、正しく扱われるようになった。良かった良かった。(苦笑)でも、ウラ面は、ダメだなぁ。(溜息)同じような画像を4枚も並べて、全く意味がない。然も、スタローン、ラッセル、スタローン、ラッセルだ。バカみたい。こんなことなら、昔のVHSのジャケット裏面の方が、良かったなぁ。(笑)【感 想】「スタローンのカラー」80年代のバディ・ムービー。バカバカしいアクション映画だが妙に熱くていい感じ。この暑苦しさが、B級アクション映画っぽくてイイなぁ。(笑)公開当時、シルベスター・スタローンとカート・ラッセルの組み合わせは新鮮だった。でも、出来上がった作品は、良くも悪くも、「スタローン印」のアクション映画。S.スタローンのカラーが全面に押し出されていて、音楽の嗜好から短いアクション・シーンですら、まんま「スタローン」だった。おかげで、そんな状況下にも関わらず順応していたK.ラッセルに懐の深さを感じて、ますます好きになってしまった。人柄がいいのだろう。いい役者さんだ。(笑)――LA市警察の名物刑事タンゴとキャッシュは、麻薬組織にとっては目の上のコブだった。たびたび商売を邪魔されて、莫大な損失を被っている。我慢も限界だった。何とか二人を排除しようと考えたボスのイブ・ペレは秘かに計画を立てていた。或る日、二人は、ペレの策略にハマって汚職警官の汚名を着せられてしまう。挙げ句の果てには劣悪な刑務所で受刑生活だ。警察官が刑務所に入れられて無事なワケがない。何度もリンチの危機に晒されながら、二人は脱獄に成功する。誰がハメたのか明白だった。二人は汚名を晴らし、犯人を挙げるために麻薬組織のアジトへと突撃する。……というお話し。意味不明の邦題がついているが個人的には原題の『TANGO & CASH』のままの方が、良かったと思っている。本作品の雰囲気にピッタリだ。(笑)監督したのは、アンドレイ・コンチャロフスキー。『ワーニャ伯父さん(71)』や『マリアの恋人(84)』、『暴走機関車(85)』を撮った方で、ニキータ・ミハルコフ監督のお兄さんである。ロシア人らしく真面目で骨太な作風の印象だが、本作品では、軽妙なところを見せている。特に、『007』シリーズを茶化したような場面が目を引く。麻薬組織のボスが猫ではなくネズミを可愛がっていたり、秘密兵器を開発する部署が出て来たり、Qのようなイカれた開発者も登場する。(この場面の演出ってスティーブン・ソマーズ監督の『ヴァン・ヘルシング(04)』で使われていなかったか?)然も、ボンドカーもどきの装甲車まで出て来る。なかなか遊び心があって面白かった。(笑)この脚本を書いたのは、ランドルフ・フェルドマン。リンダ・ブレアが逃げ回る『ヘルナイト(81)』やジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の『ボディ・ターゲット(93)』等の話題作を書いた方だが、本作品ではめでたくラジー賞の最低脚本賞を受賞している。(拍手!)ちなみに、『スピーシーズ』シリーズの原案や脚色、脚本を書いたデニース・フェルドマンの兄弟である。タンゴの妹役で登場しているのが、テリー・ハッチャー。『007/トゥモロー・ネバー・ダイ(97)』で、ボンドの元恋人役を演じた。当時は、ショーン・ヤングに勝るとも劣らない女優さんと言う印象だったが、最近では、新型コロナウイルス感染防止のため、外出自粛が叫ばれている時、インスタグラムTVで「セルフ白髪染め」を披露して話題になっていた。(笑)好きな作品だが、難点が一つ。ボス役にジャック・パランスをキャスティングをしながら、彼の凄みを活かせなかったこと。作品全体のテイストが変わってしまうかも知れないが、二人の刑事をトコトンまで脅かす存在として描いて欲しかった。それが出来るくらいブ厚い存在感の役者さんなんだけどなぁ。80年代に映画を観まくった方にだけオススメ!(かなり懐かしいです)[シルベスター・スタローン]『1097 ロッキー』『1098 ロッキー2』『1099 ロッキー3』『1100 ロッキー4/炎の友情』『1101 ロッキー5/最後のドラマ』『1102 ロッキー/ザ・ファイナル』『0309 ロックアップ』『0311 スペシャリスト』[カート・ラッセル]『0133 エグゼクティブ・デジション』『0339 ポセイドン』『1494 スターゲイト』[テリー・ハッチャー]『0888 007 トゥモロー・ネバー・ダイ』
2020.05.28
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2054 VERSUS -ヴァーサス-※ジャケット(オモテ面)【スタッフ】・監 督 北村龍平・エグゼクティブ・プロデューサー 西村秀雄・アソシエイト・プロデューサー 高橋信之・撮 影 古谷 巧・第二監督 山口雄大・特殊メイク 仲谷 進・アクション監督 下村勇二・編 集 掛須秀一・音 楽 森野宣彦・津軽三味線 吉田健一・ビジュアルデザイン 川名雅裕・脚 本 北村龍平 山口雄大・プロデューサー 進啓士郎・企画・制作 napalm FILMS・総合プロデュース WEVCO Produce Company・配 給 KSS【キャスト】・坂口 拓・榊 英雄・松田賢二・新井雄一郎・松本 実・大場一史・片山武宏・吉原 歩・上赤俊朗・増本庄一郎・谷門進士・浅井星光・渡部遼介・古宮基成・三坂知絵子※ジャケット(ウラ面)【仕 様】・型 番 KSRD24358・製作年度 2000年・製 作 国 日本・原 題 ----・発 売 ケイエスエス・販 売 ケイエスエス販売・提 供 ----・価 格 ----・字幕翻訳 ----・吹替翻訳 ----・吹替監修 ----・監 修 ----・日本公開 ----・リリース ----・収 録 本編 119分・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ・音 声 1.日本語・字 幕 ----・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、 PG-12、DVD、レンタル専用・映像特典 ----※ディスク【ジャケット】・オモテ面:誰も見たことのない戦い・ウラ面 :スーパークール&ノールール すべてが過激で、徹底的。 世界が衝撃を受けた サムライ・エンタテインメント。 この衝撃、 問答無用のカタルシス。今となっては、ちょっとダサイ(笑)が、なかなかカッコイイ。ジャケットのオモテ面もウラ面も、主人公の全身ショットを用いてアートに仕上げている。初見だったら、これが人を殺しまくるアクション映画のジャケットだとは、誰も思わないだろう。この辺りのギャップが、当時、本作品から受けた衝撃を物語っているようだ。【感 想】「エクスプロイテーション」北村龍平監督の名前を一躍世に知らしめた初期の代表作。ほぼ全編をアクション・シーンが占めている。まだまだ青臭いし、野暮ったいところもあるが、熱量がハンパじゃない。いい作品だと思う。(♪)――犯罪者二人を護送していた警察車輛が何者かに襲撃され、犯罪者は脱走する。森の中に逃げ込んだ彼らは、襲撃を手引きしたヤクザと合流する。しかし、ヤクザは何故か若い女を連れていた。そのことで争いが起きるが、その最中に、死者が蘇り、誰彼かまわず襲い始める。そこは《黄泉がえりの森》だった。襲撃された刑事二人に、脱走劇を裏で演出した黒幕、黒幕に従順なヤクザの男たち、反旗を翻して暗殺者を呼び寄せたバイセクシャルの男たち、記憶のない女を連れて逃げる逃亡者、そして、蘇った死者たち。四つ巴の戦いが繰り広げられる。やがて、女と逃亡者、黒幕の男との数百年に渡る宿命が、明らかになって行く。……というお話し。凝ったカメラワーク、多彩な映像表現、役者さんたちのキレた演技に豊富な銃器、グログロの特殊メイクと大量の血糊、体を張ったアクションにワイヤーワークまで用いられている。頭の軽い中高生の男の子なら、狂喜乱舞するシーンのオンパレードである。(笑)護送中に脱走した逃亡者を演じたのは、坂口拓さん。主人公である。SUSHI TYPHOON レーベルの『デッドボール』と『極道兵器』が強烈な印象を残している。幽界と現世とを結ぶ《黄泉がえりの森》の結界を解き、幽界の扉を開けようとする男(黒幕)を演じたのは、榊英雄さん。TVドラマや映画に数多く出演している。なお、奥さんは、シンガー・ソングライターの橘いずみさん。ちなみに、記憶のない女を演じたのは、三坂知絵子さん。『ほしのこえ』や『秒速5センチメートル』等の新海誠監督の奥さんである。この二人の娘さんが、子役で活躍中の新津ちせさん。インディーズ映画とはいえ、今からすると話題性が高いキャストだ。それは、スタッフにも言える。第二班監督には山口雄大さん。『地獄甲子園』を撮った方。脚本にも名前を連ねている。アクション監督には、下村勇二さん。ドニー・イェンに師事した方で、そう言えば、『MONSTERZ/モンスターズ』の格闘シーンも手掛けていた。撮影は、北村龍平監督作品に欠かせない古谷巧さん。編集には、ノンリニア編集の先駆け、掛須秀一さん。音楽は、『クソすばらしいこの世界』の森野宣彦さん。津軽三味線に吉田健一さんが、参加している。なかなかのメンツが揃っている点も見逃せない。インディーズとしては破格の作品なので、オススメでしょう!【 北村龍平監督作品 】『2053 ルパン三世』【 新海誠監督作品 】『1603 「ほしのこえ」』『1632 秒速5センチメートル』【 その他関連作品 】『0142 どろろ』『0806 ストレイヤーズ・クロニクル』『1954 MONSTERZ/モンスターズ』
2020.11.17
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