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スピーカーを通さずに、舞台の上から直接耳に響いてくる人の肉声からしか得ることの出来ない感動があるのだとしても、それを享受し、味わうことが出来るのはごく限られた人々だけ…と地方在住の柊はつい、僻んでしまうのですが。映画はすごいですね。(舞台からしか得ることの出来ない高揚感は薄れてしまうとしても)映画だからこそ実現しうる原作により近いキャストでその稀有な音楽を客席に伝えてくれるのだから。(しかも舞台を観に行くことを考えたらその料金たるや格安だっ!!)音楽に酔うってすごく心地いい。後半に行くに従って、柊は字幕を追いかけるのをほとんど止めてしまいました。間近に立っているかのように近くに見ることの出来る役者の表情とその歌声にこめられた感情だけが全て。それで充分。まだ耳に残っています…クリスティーヌの歌声が。その歌声を思い出しながら、その歌声に恋した二人の男性の気持ちを想像してみる今この時間が幸せ…♪音楽を愛し、それを追求しようとする心と恋とは決して並び立たないものなのかな…なんて思ったり。音楽を求める気持ちって、思いの届かない相手に恋心を募らせるような切なさなのかな…と思ったり。ああ、もう一回聴きに行きたい オペラ座の怪人 公式HPは→こちら劇団四季のミュージカル『オペラ座の怪人』も一度でいいから観てみたいなあ…
2005.01.31
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三匹目のあみねこが編みあがりました~♪名前はりく君にしました。あみねこの本を眺めつつ、気に入った表情にならないかと四苦八苦…うーむ。やっぱり難しい。柊はパーツを編んでるときが一番無心で楽しいです…特に手足(笑)今度は何色で編もうかなあ…今日は綺麗な色の毛糸を探しに手芸屋さんに出掛ける予定でいます。 編み図はこちらからお借りしました。ねこやまさんのHPは→あみねこさんの本も発売になりました→
2005.01.30
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今日(1/28)は確か あの 本の発売日!…ってことで開店と同時に行ってきましたよ、本屋さん。まだ店頭に並んでいない、入荷チェック中の本の中から探してもらって…。 「あったー!『あみねこのいる生活』!!」そう、今日は柊が今作るのに夢中になっている“あみねこ”の本の発売日だったのです表紙の写真、ねこさんのポーズの可愛らしいことといったら! →興味のある方はこちら(柊の購入本リストです)本の中身にもたっくさんのあみねこさん達が可愛いポーズで登場していて(四コマ漫画風に構成されてたりして笑えます…)眺めているだけで何だかとっても癒やされます…。よーし!柊もいっぱいあみねこさんを作って遊ぶぞー、和むぞー図書館から本も借りました。乙一さんの『GOTH』 … リクエストしてたのが届きました。 大きい図書館からの又借りのようです。 読み込まれてちょっとボロボロになってきてる 感じが怖い本を読むにはぴったり…京極夏彦さんの『百器徒然袋・雨』 … 「風」はこの間読み終えましたが、「雨」の存在を すっかり失念してました。 順序としては逆になりましたがこれから読みます。古本屋さんでも本を買いました。田口ランディさんの『オカルト』 …250円で買いました。「High and dry (はつ恋)」 よしもとばなな著 読み終わりました。14歳のときに見た風景を、自分は心の何処にしまい込んでしまったのだろう…と思ったらちょっと寂しくなりました。…とはいえ、柊はよしもとばななさんのように感受性が強くはなかったけれどこの本を読んでいると、現在よりも世界が瑞々しく感じられたあの頃に戻って、もう一度世界を体感しなおしているような錯覚を覚えます。(でも、振り返ってみるからこそ、新鮮な、いい所ばかり思い出すけど、実際はもっと垢抜けなくて、友人との拘り方・距離のとり方もどん臭かったような気がするなあ…柊の場合)はつ恋のときに何を考えたかなんて…更に忘却の彼方だわ。悲しい。娘たちがお年頃になったときに読んでみて欲しいな、なんて思いました。
2005.01.28
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うーむ。一言で表現するなら“いそがしく、遊び心に溢れた”映画でしょうか。前作を観て「よーし!復習(あらすじ)は完璧!」と過信したのがまずかったか。役柄名と顔をきっちり把握しておかないと誰が誰役だったか混乱してきます(笑) 註→柊が登場人物名を忘れっぽいというのが問題なだけです。 (前作&HPにて確認しておけば良かったなあ☆) 「オーシャンズ12」公式HPは→こちらこれだけ豪華な顔ぶれが揃うと、本編のあらすじに関係なく「遊び」が欲しい…なんて願っちゃうけど、その期待を裏切らずやってくれます。色々と!普通は物語の役柄に合わせて役者が性格を作りこんでいくものだと思うけどこの映画の場合は役者が役の方を自分のセールスポイントに引っ張ってくる感じが楽しい…だから、この映画を観に来たファンが自分たちに何を望んでいるかを熟知した上で演じて魅せてくれるシーンはもう、最高!にんまり笑いを抑えずにいられようか、という感じです。ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンらの台詞の間合いはそれだけで笑いを誘っちゃうし、キャサリン・ゼタ・ジョーンズは相変わらずゴージャス!だしジュリア・ロバーツに至っては…もう×××…!!豪華な顔ぶれと書いたけど…今回オーシャン達に挑戦状を持ってくる怪盗役は「××(ピー!)」だし突然姿を現してびっくりさせるのは「××(ピー!)」だし、ここまできたらもう、何でもありですよね。じゃあ、本編の方はそっちのけ?かと思うとそうじゃない。画面を追いかけるのに必死で映画館にいたときは全然気づかなかったんだけど、後からじっくり彼らの台詞を思い出すとちゃんと、ちゃんとヒントを啓示してくれてたんですよね…。「しまった。やられた…。そういう意味だったんだ。くやしぃーい!!」もう一度きっちり押さえながら見ていかないと頭の中で整理がつかないわ。一つ難を言わせていただければ…。役者を追いかけるカメラの動きが(柊には)激しすぎて後半酔ってきちゃったのが残念…でした。昨日の日記では日記一周年のお祝いの言葉をたくさん頂き、ありがとうございました。心より御礼申し上げます…
2005.01.27
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楽天で日記を書き始めて1月27日(明日)で丁度一年になります。…そういうわけで、この一年をちょっと振り返ってみたいと思います。まずは≪本≫柊がこの一年間読んだ本の中でもとりわけ印象深いのは以下の本でした。(順不同)「シルエット」島本理生著…島本さんの心地良い文章に惹かれました。 「夜のピクニック」恩田陸著…昨年刊行された恩田さんの本の中でもBest1!「暗黒館の殺人」綾辻行人著…何年も待った甲斐がありました(涙)「重力ピエロ」伊坂幸太郎著…伊坂さんの本に出会えたのは収穫でした。「ブラフマンの埋葬」小川洋子著…「博士…」と迷ったけどこちらで。「十二国記」シリーズ 小野不由美著…何故もっと早く読まなかったんだろう?「僕の双子の妹たち」白石公子著…双子を描いた小説の中で 一番好感持てました。「天国はまだ遠く」瀬尾まいこ著…たくさんの思い入れがあるこの本は 繰り返し、繰り返し読むことになるでしょう。「家守綺譚」梨木果歩著…大、大、大好きな本。 「村田エフェンディ滞土録」も読まなくちゃ。「弱法師」中山可穂著…恋を描いた小説の中でのめり込めるのは 彼女の本だけでした。「半身」サラ・ウォーターズ著…翻訳ミステリの面白さを久々に味わいました。 「荊の城」も読まなくちゃ。次は≪映画≫劇場まで足を運んで観た映画は、どんな映画でも愛着が湧いてしまう柊です。それでも強引に「何度でも観たくなる映画」を選ぶとすれば以下の通り。(順不同)「ラブ・アクチュアリー」…クリスマス映画の既に定番(笑)「ロード・オブ・ザ・リング(三部作)」…春にSE版が、三作週代わりで公開になる という企画が、近所の映画館で立てられている ので今から楽しみにしています。 腰が痛くなるのは必死ですが、それでも行く!「恋愛適齢期」…映画館で声を出して笑い転げた映画ってなかなか 思い出深いです。 一緒に観ている人たちの気持ちを一つに纏められるってことだもの。「ビッグフィッシュ」…観終えた後、「良かった~」という気持ちが 一番深かった映画。「真珠の耳飾りの少女」…フェルメールの絵画独特の光と陰影を 映像で再現してみせる技に驚嘆しました。 映画館でもう一度観たかったんだけど… 上映期間が短すぎ!「ハウルの動く城」…ジブリ作品は何度でも観る。 何といってもハウルに恋しちゃったからははは。*「何度でも観たい!」という気持ちにはならないけれど 観た印象を絶対忘れない(忘れられない)と思う映画が一本。「ドッグヴィル」…実験的な試みに興味引かれて観に行ったわけですが 悪夢のような展開と恐ろしい結末にかなりの期間引きずられた 記憶が。 メイキングの予告編で出演者らがさんざん監督を責めて ましたがさもありなん、という感じ(笑) 本編を二度観る勇気はないけど、メイキングは観てみたい。 でも、観に行って後悔した、という気持ちは全くない。 閉鎖的な空間で人の悪意がエスカレートしていく様を観るのは しんどいけれど、それはどんな人の心の中にも存在している 欲求だと思うから。 日記を書き始めたときは、こんなに続くとは思ってませんでした。日記なんて、これまで一ヶ月続けば良い方だったから(笑)続いたのはひとえにここのページを訪れてくださる皆様のおかげです。元気をもらったり、はげまされたり、別の見方を教えてくださったり…。感謝の気持ちで一杯です。いつも本当にどうもありがとうございます柊はこれからも続けられるところまで、地道に本や映画の感想を記録しておきたいと思ってます。これからもどうぞよろしくお願いします…♪
2005.01.26
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「信じて」「約束する」そういった言葉を一等信頼したい相手からかけられたらもう、それだけで心を動かされてしまいそうです。柊には「信じて欲しい」なんて、簡単には口に出来ない言葉だから。絶対に裏切らないなんて、柊には実行する自信がないから。だから、自信を持ってその言葉を口に出来る人を、すごい、と思う。 「ネバーランド」公式HPは→こちら 永遠に子供のまま…大人にならないピーターパン。 ネバーランドでの冒険譚。誰もが知っている物語。素晴らしい物語が生まれる背景には、もう一つ、その物語が誕生するまでの別の物語が存在しているんですね…。予告編を観ただけで涙腺を刺激された柊ですが、本編を通して観るといかにも!な感傷的すぎる作品には仕上げられてません。作家ジェームズ・バリがピーター一家と次第に打ち解けていき、堅苦しい席で少年たちにおどけて見せたり、一緒に空想の世界で遊んだりするシーンはとてもコミカルで微笑ましくて、夢に満ち溢れていて、「ああ、こうやってピーターの物語は想像されていったんだな」って思えるのですが、その一方でバリは妻との関係に修復できない溝を作ってしまいます。現実は決して夢物語じゃ済まされない…そんな対比が暗に込められているようで悲しい。(これは柊が妻の立場に同情してしまっているからなのかしらん?)でもだからこそ、「信じる気持ちを忘れないで」というメッセージが胸に響いてくるのかもしれないです。大人になることや成長することを否定しているわけじゃないのです。夢に逃げ込むことと、夢を持ち続けることはまったく別物なのです。その証拠に…。架空の物語の中で夢中になって遊んでいた少年が、ある瞬間にきりっとした大人の顔に変化したときの静かな感動は、この映画中、もっとも素晴らしいシーンに思えたもの!ピーターパンからの「妖精の存在を信じている?」のメッセージに嘘偽りない拍手を送れる大人でいたいな。公園の緑と、陽の光がとても印象的な映画でした。 ジョニー・デップが現在製作中の映画は『Charlie and the ChocolateFactory』(ロアルド・ダール作「チョコレート工場の秘密」)です。ピン、とくる人はピンとくる(笑)恩田陸さんの『三月は深き紅の淵を』冒頭に挿入されているあの、物語です。ただ一ページ、挿入されているだけなのに「面白そう!」と思わせるこの物語がティム・バートン監督の手でどんなファンタジックな映像となって紹介されるのだろうと思うと…今から待ちきれない♪出演するジョニー・デップと子役のフレディ・ハイモアのコンビネーションは『ネバーランド』でも実証済みだし…
2005.01.25
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下巻に突入してからはほとんど一気読み。先を急ぎすぎて、細かなところはかなりすっとばしながら読んでしまったような気がするくらいです。絵画を読み解くっていうのには不思議な興奮が付き物ですね。どれだけ頭の良い人が集まって、幾つもの解釈を施そうと、ヒントとなる暗号(象徴するもの)が示されていようとも、真実は絵を描いた人の頭の中にしか存在しないのだから。ダ・ヴィンチとダ・ヴィンチの作品にまつわる謎はこれまでにもたくさんの著作やテレビの特集番組に取り上げられてきたけれど、それらをどう解釈して、結末まで持っていくのかがこの本の読みどころです。興味深い薀蓄をどんどん繰り出してくるあたりの興奮はかつて「西洋美術史」の講義を聞きかじっていた大学時代を懐かしく思い出しまたし、「もっともっと教えてくれ~!」とのたうちたくなる感じは澁澤龍彦の著作(エッセイ)を読んだ後の面白さを思い出します。ただ…最後の最後のところまでのめり込んでしまうことが出来なかったのは柊が宗教に対して無関心(というと語弊があるけど)だからかな。特定の宗教に心酔・のめり込んでしまう気持ちが柊にはわからないです。「神の名の下に」といって行為を正当化してしまえる感覚がわからない。この作品は2006年に映画化・公開されることが決まってます。柊が知っている配役はラングストン教授にトム・ハンクス、フランス司法警察にジャン・レノ。配役を知ってから読んだので、イメージが違うとかいう先入観もなく(むしろトム・ハンクスのイメージで読んでいたから)違和感なく映画を楽しむことが出来そうです。映画を観るときに注目しちゃうのはきっと物語よりも、その主な舞台となるルーブル美術館内(その壁面を飾る有名どころの絵画たち)や教会などでしょう。撮影許可とかどうやってクリアしていくのだろう~。むしろそっちに興味がある(笑)柊は一度だけルーブルを訪れたことがあります。「モナ・リザ」の前に立ったときの何ともいえない興奮を思い出しました。(結末まで読んでしまうと尚更です…。)生涯にただ一度の貴重な経験だったなあ… 『ダ・ヴィンチ・コード』本の公式HP
2005.01.24
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『ダ・ヴィンチ・コード』上巻読了。外出先で上巻を読み終えたのですが、すっごくすっごくおいしいところで終わってしまい、「ぎゃー、下巻は家に置いてきちゃったよ!」と激しいジレンマに襲われました。『ダ・ヴィンチ・コード』は友人から借りてる本です。図書館から借りてる本の返却期限も迫ってきている…頑張らなくちゃ
2005.01.23
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編みぐるみ、二つ目が完成しました♪グリーンが一体目の「海くん」ピンクが二体目の「空子ちゃん」です。やっぱり一番難しいのは表情…。なかなか思うような表情になってくれない…!三体目に挑戦しようかな~。編み図はこちらからお借りしました。→書店にて Ku:nel vol.12(三月号) ロバート・A・ハインライン著 『夏への扉』 買ってきました。SFは苦手意識が強い柊ですが、「猫好きにお薦め」と聞いて挑戦してみようかと…
2005.01.22
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生きるか、死ぬか。そんな二者択一を自分に強いるような状況に追い込まれたとき考える必要なんて何もない。迷わず、生きることを選べ。どうしようもない状況にあっても、逃げ出したくても、死を選ぶことは何より卑怯な手段だということを忘れてはいけない。例えそれが未遂で済んだとしても、周りの人間に及ぼす影響ははかりしれない。「何も出来なかった」「何もしてあげられなかった」という無力感。「死」と天秤にかけられて、こちらを選んでもらえなかったことの虚しさ。その痛みは胸に空虚な穴を開ける。その穴は決してのぞきこんではいけない穴だ。もし引きずられれば、自分もまた死を意識しかねない…そんな穴だから。死ぬことで全てが終わるなんてことは、ありえない。死は、生きている人間に何らかの影響を及ぼすものだから。死を選ぼうとするとき、自分の存在をとても軽いものに考えようとするのだろうけど人一人分の存在は、自分が考えているよりもずっと重いもののはずだ。時間が何を回復させてくれるというのだろう。一時、癒やされた様に感じられても、同じ季節が巡るたび、何度も何度も悔しい気持ちが自分の内側に燻ってくるに違いない。12月に死を選ぶなんてもっと悪い。世界中の幸福な未来を信じたい、それを祈りたいと思うその季節を私はもう一生無邪気な子供のような気持ちで迎えることは出来ないだろう。(少なくとも、遺された家族が以前の生活よりも幸福を手にした!と思える迄は)私は絶対、傷ついたりしないぞ。それに抵抗してみせる。ちっくしょおー。…以上は柊の胸のうち。ただの独り言です。すみません。そう、本題に入って、瀬尾まいこさんの『幸福な食卓』の感想を記さなければ。 なんといったらいいのか。今の柊にとっては、がんがん傷口をえぐってくるような設定なのです。これを今、読もうとする自分はマゾなのではないかと思えてくるほどです。だけど、瀬尾さんの文章は、登場人物たちは、そんな苦しい状況からちょっとだけズレて存在しているようなのです。どん底のような状況がやってきても、突然の不幸が押し寄せてこようとも、そのズレからちょっとずつ幸福や癒やしや光が差し込んでくるのです。きちっとした型に嵌められていないからこそ…なのかな…?「プレゼントの効用」という章で、柊はもう滅茶苦茶になりました。圧倒的な幸福とそこからの転落。号泣、嗚咽、泣き笑いにからっぽになった自分。本一冊読んでこんなに消耗しちゃうことってなかなかないと思う。直くん、大浦君…なんて愛すべきキャラクターだろう。小林ヨシコさん…まさしく救世主のような存在。彼女の言葉に柊も救われました。読み終えて、からっぽになった自分にちょっとずつ湧いてきたこの気持ちは間違いなく幸福感です。今この時に瀬尾さんの本に出会えた幸福。それをただただ噛みしめてみる。完全に癒やされることはなくても、いつかこの喪失感が薄れていくときがやってくるかもしれない、そんな予感を与えてくれるだけでもう充分。この本から紡ぎ出される幸福な空気をもう少しだけまとっていたい。
2005.01.21
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江國さんの小説の印象的な台詞が音になり、声になり、耳から滑り落ちて…胸に響いてくる。すごいな、と思う。小説を映像化する、映画化する醍醐味ってこういうことか、と改めて認識させられたように思う。東京タワー公式HPは→こちら原作を一読したときにはこの物語、 ぴん、とこなかった。登場人物の誰にも感情移入できなかったし、(柊との共通点は皆無だし)結末に至るまで、「恋愛とは不可解なもの」という困惑を深めただけだった。(小説中の耕二には腹が立って仕方なかったし、詩史という女性は特に不可解で、何を考えているのか掴めず、人形のような印象だった)それが。それなのに。映画の中で、江國さんの文章が、役者の体を借りて、肉体を持ち、血を通わせ、言葉を発し、涙を流す。新鮮な驚きが胸に湧いてきて、自分でも不思議なくらいだった。江國さんの小説中の台詞を音にすると陳腐なものになると思い込んでた。(たとえば、「きらきらひかる」が映画化されたときの、 「水を抱く」という台詞が実に陳腐に響いて聞こえたときの がっかりした気持ちのように…)もちろん最初は…恋愛映画特有の甘ったるさがすごく居心地悪くて「うぎゃー」と思ったのも事実なんだけど。小説と映画の温度差に、その手触りになかなか馴染めなかったんだけど…。いつの間にか、そこは江國さんの小説の世界になってた。うん、すごい。以下は小説・映画共にあらすじ、その結末に触れちゃうので伏字にしますね。小説と、映画の決定的な差異はその結末です。小説では彼らの恋愛の行く末がどうなるのか、曖昧なまま終わってしまいます。予感と余韻だけを残して。(そこが江國さんらしいところだと思う。)一方映画は小説中には描かれない修羅場の連続。(これこそ見所の一つ…?)透の母親vs詩史、詩史の夫vs透、喜美子vs耕二…。小説中では絶対ありえないだろうな~と思う登場人物のキレっぷりはいっそ気持ちが良いほどで、小説で消化不良だったあたりを存分に発散させてくれます。そして結末は東京を飛び出して、パリへ。ハッピーエンド…という明確な終わりを示すことがこの物語にとってどうかな…なんてことは最早どうでもよく。山下達郎さんの歌詞がただただ、じんわり沁みこんで来たのでした。役者の皆様、よくぞここまで小説中にしか存在しえないだろうと思えた登場人物たちを“人間”として魅せてくれたなあと…。特に「詩史という女性はこういう人だったんだー」と思わせてくれた黒木瞳さん、小説中では女の嫌な面?(目をふさぎたい面?)が強調されてた喜美子さんなのに、「なんか、可愛い人なのかも」と別な面を見せてくれた寺島しのぶさんに感服しました。喜美子さんの「三十五の女の欲望なんて、耕二くんには絶対わからない」という台詞に一番どきっとした。女性のための、映画かもしれない。(追記)日記を書き終えたあと、他の方は「東京タワー」にどんな印象を持ったんだろうと…感想を読んできました。「リアリティがない」…ごもっとも。「綺麗すぎ」…納得。残念ながらあまり好意的な感想には出逢えませんでした。でも、ね。確かに確かに一言も弁解できないくらいそうなんだけど(笑)原作「東京タワー」にそもそもリアリティが希薄なんだから。むしろ原作のイメージを壊してなくて映画としては成功してるんじゃない!?なんて抵抗を試みたくなる柊なのでした。
2005.01.20
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1/22より公開の「オーシャンズ12」の予習をかねて、録画しておいた「オーシャンズ11」を観ました。映画館で観て以来、二度目。“でかい仕事”の前って本当にわくわくさせられますジョージ・クルーニー+ブラッド・ピットったら観ないわけにはいかないでしょう。ほほほ映画の中でブラッド・ピットが美味しそうにアイスクリームを食べているシーンがあって、ついついつられて「冷凍庫にアイスがあったはず…」と探してしまいました☆次回作ではこのメンバーにキャサリン・ゼタ・ジョーンズがどんな風に加わってくるんだろう…って楽しみです♪一月中に恩田陸さんの新刊が二冊刊行されるってわくわくして待っていたのですが、『「恐怖の報酬」日記』の方は三月に発売が延期になるそうな。ショック…。先月『黒と茶の幻想』文庫化が延期されたばかりなのに…悪夢再び。ううー。『ユージニア』の方は予定通り一月中(1・31予定)に発売されるようなので一安心…!?柊、くじ運がとことんないとは思ってましたが。今年の年賀はがきの当選番号をチェックしてみたところ、切手シート一枚当たらなかった事がわかりました。ラジオ番組で、「これ、一等とか当たった人いるんでしょうかね?」と話してましたが、本当に当たった方いるのでしょうか…。嗚呼…。
2005.01.19
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なんだかイライラ…落ち着かない気持ちにさせられます。見ちゃいけないものを見てしまい、それを誰かに話して負担を軽くしたいのだけど、それを話したら、自分自身の不利な部分も明かすことになっちゃうので誰にもいえない…。そんな落ち着かない気持ち、です。この夫婦は…幸福なのかな?幸福じゃないのかな?それともそれがどっちであってももう、全然関係ないのかな…。煮え切らない。煮え切らないんだけど、「図星だ!」と自分にも思い当たる文章がじわりじわりと効いてくる…。くすくす笑う日和子さん…いつ、その緊張の糸がぶち、っと切れちゃうのかと心配でかないません…。(柊だったらば多分ぶっちり切れてる…、と思わずにいられない)この小説に登場する旦那さんのように、世の男の人はみな、家に帰るとテレビをつけずにいられないものなのでしょうか。見たいと思う目的の番組があるわけじゃないのでリモコンを操作してばかりいるような…。(柊の夫にもそういう所があるので、これまたどきっとさせられてしまう☆)言葉が通じない…なんて自覚したくない。(夫婦なのに。でも、夫婦だから?かもしれないし)でも、それを長く続けたいと思ったら…真実のことは深く考えたり、言葉にしてはいけない…のかもしれない。そうやって蓄積された時間は、将来何か別の形を持つのでしょうか。それとも…。余談その1第62回ゴールデングローブ賞が発表になってました。最優秀作品賞が「アビゲイター」、そして主演男優賞がレオナルド・ディカプリオ。「タイタニック」出演以来、なんとなく~今ひとつ…だったディカプリオがとうとう…。少年から大人への過渡期、繊細で傷つきやすく、ときに痛々しくなるほど過激で…といったイメージから一歩踏み出したんだろうか、と公開までの期待が高まります…。余談その2図書館へ行きました。借りてきたのは以下の四冊。瀬尾まいこ 『幸福の食卓』村上春樹 『アフターダーク』よしもとばなな 『High and dry(はつ恋)』南 伸坊 『笑う茶碗』予約していた瀬尾さんの本だけを借りて帰ってくる予定だったのに…。その上、『文学賞メッタ斬り!』『空の中』『対岸の彼女』『GOTH』『ラッシュライフ』を新たに予約してきちゃった…。
2005.01.18
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過去を振り返ったとき、「ああ、あの時が自分の人生の始まりだった。」ってそう思える風景があると思う。生まれたときとは違う。初めて、意志を持って時間が動き始めたと感じたとき。現在の自分と結びつく原点となるような出来事。この物語を読み始めたとき、そんな自分の原点を思い出してとても懐かしい気持ちになりました。市川さんの生み出す文章や、登場人物たちの会話はとても心地良い温度を持っています。ときにそれは甘ったるくて、思わずこちらが照れてしまうくらい。それは縁日に売られている綿菓子みたいに、ちぎって口に入れたら懐かしい思い出がじんわり溶けていくような、それはそんな甘さでした。ずっとこんなふうに、ノスタルジックな感じで終わりまで行くのかなあ…と思ったその矢先、物語は意外な方向へ流れて…油断していた柊は思い切り気持ちを揺さぶられてしまいました…。 「この世界には、物理学の教科書にも載ってない強い力がひとつある。」 「それは磁力や重力なんかよりも遥かに強い力だ。それさえあれば あの空の向こうにいる誰かとだって私たちは結びつくことができる。」本の帯に書かれた言葉がこんな風に物語に繋がっていくなんて…。柊は「死」や、それに付随する感情や、泣くことに対して12月の出来事以来避けてました。柊の個人的な事情とこの物語に直接的な関係など何もないのに、そういった文章が、蓋をしてた思いに触れてしまって…泣きました。そんなふうに願っても、いいんだろうか、って…優しく説かれてる気がしたから。多分、一番辛いときに読んでいたらその優しさに対して八つ当たりしたかもしれない。そんなことは非現実的で、夢みたいな考え方だと。だけど、今はそんな言葉にボロボロボロボロ泣けてしまえるぐらい、時間が少しずつ流れて、癒やしていってくれてるのかもしれない…と思ったらまた余計に泣いてしまう。その繰り返し。(時間が過ぎて行ってるってこと、それに慣らされていることに 愕然としちゃうのだけれど)物語の展開が都合よすぎるとか、偶然過ぎるとか…?そんなふうにこの物語を捉えるより、物語後半に主人公が一つ一つ呟く言葉が祈りのように心に沁みて、その言葉に込められた思いがとても純粋で、真実だと思ったから。結末がこんなふうで、良かった。 本当に、良かった。そのときは彼によろしく
2005.01.16
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今の自分は本当の自分じゃない。本当の自分はもっと違う人間で、今とは違う別な人生が何処かにあるはず。そんな言葉で自分を慰めることが、10~20代の頃には頻繁にあったような気がします。“青い鳥症候群”、“自己逃避”と言い換えることも出来るかもしれない。死ぬまでに何事かを成し遂げられなければこの人生には意味がないんだ、ってとりつかれた様に思い込んでしまう…そんな強迫観念から逃れるためのそれは魔法の言葉。この映画が描いている内容が真実か妄想か、そんなことは分からないけれど。柊はそういった妄想を抱くことへの「警告」じゃないか、って思って観てました。もう一つの顔を持つってとても誘惑される。(ネットの上でこうして文字を綴っている行為だって、自分の「もう一つの顔」を作る行為の一つかもしれないと思ったらちょっと怖くなってきた…かも。自分では映画を観た感想をそのまんま書いているつもりでも、それさえ自分が作り出した虚像・虚言でないと一体誰が断言できる??)現実と折り合いをつけるため生み出した別の顔と意識の上でバランスが取れている間は良いけれど、そのバランスが崩れて、どちらか一方の顔が重たく心に圧し掛かってきたら…それはとても危ない状態のような気がする。一つの体に一つの意識、唯一つの人生を歩み、受け入れていくことだけで人は精一杯なんじゃないかな…。そんなことを思ってしまいました。(この映画で描かれてる内容はとても極端ですけれど…。 ホントに実話なのかな。だとしたら…う~ん…。)…とまあ、もっともらしいことを書いてますが、柊も心の底から今の自分に満足しているわけじゃありません。家族がいて、住む家があって、趣味の時間に費やせる時間があって、端からみていたらきっと「何が不満なんだー!」って怒られると思うけどそれでも「何かが足りない。」って思わずにはいられない。足りないのが何なのかわからにくせに、求めずにはいられない。まったく自分という人間は…なんて思ってみたりする。映画の中で印象に残っている言葉があります。「自分を嫌悪する人間は、嫌悪する自分を尊敬している。」ぐさ…☆(何だか映画の内容とはかけ離れた感想文になっちゃった…) 書店へ行きました。 江國香織さんの新刊 『赤い長靴』(文芸春秋) を購入古本屋さんでは…北森鴻さんの『花の下にて春死なむ』やあさのあつこさんの『バッテリー』など探してみたのですが在庫がないようで 乙一さんの『平面いぬ』 小川洋子さんの『偶然の祝福』の二冊を購入しました。今年も早速積んでしまったなあ…。
2005.01.13
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う~ん、行ってみたい。≪香菜里屋≫というお店に。恐らくは、作者と読者の頭の中だけに存在する架空のお店なのだろうけど、そう願わずにはいられないほど、このお店で供されるお料理は「絶品」ばかりだからです実際に料理の画像を目にするわけじゃない、美味しそうな匂いに嗅覚を刺激されるわけでもないのに、言葉の持つ表現力だけでここまで「た、食べたいっ!!」って地団太を踏みたくなっちゃうなんてすごいと思います。(残念なのは柊がお酒を飲めない体質であること。 絶品料理とアルコールとの絶妙なハーモニーを味わうことが叶わない…。 想像するだけ。悔しい。酒豪にはなれなくてもいいから、たしなむ程度には なれたらなあ…といつも思うのでした。 炭酸が苦手なのでビールも駄目なのよ。よよよ)日常を過ごしていて、ふと気にかかった謎を≪香菜里屋≫に持ち寄るとその謎を店主の工藤さんが解きほぐしてくれる。この謎がまた、何ともいえない味付けを施しているんですよね…。誰もが心のどこかで「秘密の場所」「特別な空間」を求めていると思います。そこは自分だけが知っている特別の場所であってほしいけれど、気の合う仲間とはそこでゆったりした時間を過ごしてみたい…。それを形にしたらこういうお店になりました、って場所が≪香菜里屋≫です。五編の短編が収録されていますが、柊が好きなのは「雪待人」「孤拳」です。短編なので、感じたことを書くと→即ネタばれに繋がってしまいそうなのでここにそれを書くことはやめときます。「螢坂」「猫に恩返し」は謎に対する仕掛けがちょっと大きすぎる気がしてすとん、と胸に落ちてこなかったのですが、後半の三篇「雪待人」「双貌」「孤拳」は良かったなあ…。北森鴻さんの本を読むのは初めてでしたが、『螢坂』は実はシリーズの三作目だったようです。暗黙の了解的な文章があったりしたんだけど…そのあたりのことは前二作を読めばわかるのでしょうか??『花の下にて春死なむ』『桜宵』を遡って読んでみたくなりました。花の下にて春死なむ(講談社文庫)桜宵螢坂
2005.01.11
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初めて編みぐるみに挑戦してみました。arshaさんが実際に作って日記に紹介されているのを見て「可愛い~!」と一目惚れしてしまったのです。早速編み方を紹介しているサイト・ページへGo!→(本の出版に伴い、編み図紹介は一月下旬から半年ばかり伏せられる そうなので、「編んでみたい!」という人は今のうちに編み図を保存されるといいかも)「う~ん、う~ん、柊は編みぐるみ作ってみたことないし、鉤針編みは何だか難しそうだし、出来るかな…。」とまったく自信はなかったのですが…。何度か途中まで編んではやりなおし…(ここで挫けなかった自分を誉めたい…)やったー!完成しました。一番難しかったのは編みぐるみの表情を決めるとき。人形の命はやっぱり「顔」なのですね…。え…もうちょっと?ですか?鼻の色、もうちょっと濃いピンクのフェルトを選べば良かったかな~。まあ、初めての作品なのでそこは愛嬌ってことでお許しを。編んでいる間、子供たちに「私にも○○色で作って!!」とリクエストされてしまったので、しばらくは編みぐるみにかかりきりになりそうです。おかげでなかなか読書が進みません。どっちも面白いし、楽しいんだけど…
2005.01.10
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この冬休み最後の思い出作りのため??家族でスケート場に出掛けました。子供たちにとっては生まれてはじめてのスケートです。 「氷の上にちゃんと立てるんだろうか。」 「転んでばかりで嫌になって30分も持たないんじゃない??」そんな心配は全然いらなかったみたいです…。滑るというよりは、氷の上をちょこちょこ走っているような感じなんだけど…。とにかく早い早い!先にどんどん進んでいってしまって、むしろ柊が追いつけません。こんなにスケートを気に入っていただけるとは予想もしていませんでした。結局、途中休憩を挟みながら3時間ばかりスケート場で過ごしました。スケート靴って脱いだ瞬間すごくほっとする、解放される感じがします。“枷”の一種なのに違いない…。リンクの中では優雅に軽やかに滑る上手な人もいて、羨ましくなっちゃいます。柊はかろうじて転ばずに前に進むことは出来ます…という程度なので…ははは。明日は筋肉痛だわ!!
2005.01.08
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年末年始に借りた本を返却しに行きました。七冊ばかり借りたうち、ちゃんと読めたのは3冊だけ。あとは未読のまま返却する羽目になってしまいました。う~。「これは戒めに違いない。借りずに帰って、友人から借りてる本とか自分で購入した本とか、積んでる本を減らそう!」と決意を固めて家を出たのですが…。 柊は意志が弱いです。 か、借りてしまった…二冊も。 北森鴻さんの『螢坂』、 市川拓司さんの『そのときは彼によろしく』 の二冊です。どちらもはじめて読む作家さん。何だかとてもミステリーが読みたい気持ちでいっぱいで、新刊棚に並んでいた『螢坂』(その帯にある“謎”、“事件”の文字)に吸い寄せられてしまったのです…。借りたからには今度こそ、読んでから返却するぞ~。(←当たり前!?)
2005.01.07
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消息を絶った異母兄・研吾の行方を追うために、異母兄の恋人優佳利と、 奈良へ旅に出ることになった静だけれど…。再読です。初めて読んだときは、各章の終わりごとに用意されている驚愕の事実やそれに伴って湧き起こるラストへの期待感…に気持ちの半分以上が取られちゃってましたが…。こうやってラストを知った上で読むと、その時には全然着目してなかったあたりに目が向いて面白いです。どんな点かというと、各章の間に挿入された小さな物語(逸話・民話)や、静が語る元夫との関係、それぞれの登場人物が抱えている家族関係などに、です。 「…いったん死んで、命が失われて、その後再生し、復活する。 失って、捜して、取り戻す。それが人間の作る物語の主要なテーマ…」と物語中で、ある人物が語るわけですが、まさしく、それがこのお話のテーマになっているんだな、と、今更ながら気づいた気がします。この物語を読んでいると、日々人が失っていくもの、その代わりに得るものと背負っていくものの重さ、についてぐるぐると考えてしまいます。失ってしまったものは二度と取り戻せないのに、そうした日常をこれから先の長い時間、淡々と生きていかなければならないということ。そこにあるのは息苦しさだけなのか、それとも何か新しい出来事が起こりうるのか…という迷い。それを思うと、すこし、寂しい。この本の一番の魅力は、登場人物たちと一緒に奈良を散策して歩きたくなるところだと思います。柊は修学旅行で一度、短時間訪れたきりなので、読んでいてものすごく、歴史のある場所を黙々と歩いてみたい衝動に駆られました。(読んでいるとき、NHKでドラマ「大化の改新」をやっていて、おお!なんというタイミング~♪と思ってしまいました。あまり古代史、奈良~平安期ってドラマとして観たことがないように思うので興味津々だったのですが…。大化の改新以後の出来事の方がドラマティックではないかしら~)最後の一文と、この物語が終わった後の登場人物たちの動向がとても気になります… まひるの月を追いかけて書店にて、 樹なつみさんの『OZ』(完全版)第3巻 清水玲子さんの『輝夜姫』第26巻 購入してきました
2005.01.06
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「人生は待つこと…」確かに主人公のビクターは故郷の国でクーデターが起きちゃったためにアメリカに入国することが叶わず、9ヶ月にもわたって空港内の待合ロビーに足止めされちゃうわけですが、彼の場合、「待つ」=「何もしない」じゃありませんでした。待つという言葉は受身的に捉えやすい言葉だと思うけど、ビクターの場合は逆で、むしろとても行動的。言葉が通じない、意志の疎通が出来ないなら…先ず言葉を覚えよう!お腹が空いた…じゃあどうしたらお金が稼げるかな??空港内で生活していくために必要な知識(How to)を伝授してくれてるんじゃないかって思えるくらい、ビクターが少しずつ自分の居場所を獲得していく様子は、そのエピソードの一つ一つがとても印象的です誰にも振り向いてもらえない…そんななかにぽつんと取り残されたらきっとへこんでしまうと思うのに…。ビクターの必死さは必死であればあるほど、真摯であればあるほど観ている側に「くすっ」とした笑いを誘います。それは、その様子が滑稽だからじゃなくて、ビクターに愛情を感じ始めるから。自分が彼を傍で見守っているような、「頑張って…!」って気持ちが自然に湧いてくるからに違いありません。そういう意味で、この役はとても、トム・ハンクスにぴったりの役柄だな~って思います。相手役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズも、これまでのつん、とちょっと澄ました、ゴージャス~な表情とは違っていて、等身大のおしゃべりで、素直で、でも脆いところもあって…って普通っぽい女性を柔らかく演じていてとても好感が持てました。柊が一番印象に残っているシーンは…(以下ネタばれしちゃうので反転)空港を管理している役人からクーデターが起きている故国について質問を受けても、(その人はビクターを空港から追い出して、別の管轄に担当させようと企んでる訳だけど)「故郷を恐れたりなんか、しない」ってきっぱり答えるところ。そして、アメリカに来た目的をやっと叶えて、帰りのタクシーに乗り込んだとき、「故郷に帰るんだ」って運転手に伝えたところ。このときの、ビクターの表情はとても深くて、胸をあつくさせられます…。自分の居場所を少しずつ作り上げていく物語なのかと思っていたけれど、この最後の台詞を聞いたとき、彼の本当の居場所はやっぱり故郷なんだなって思いなおしました。とてもハート・ウォーミングなお話。好き 「ターミナル」公式HPは→こちら柊は実はこの映画、大晦日の午前中に観に行きました。突然思い立っちゃって。(あはは)そういうわけで、2004年〆の映画は「ターミナル」になりました。大晦日は家で過ごす人が多いからなのか、映画館は空き空き状態。(翌日1日が映画デーで千円均一になるのにわざわざ大晦日に来る人もいないということかしらん?)大晦日を映画館で過ごすというは初めてだったけど、なかなかいいかもしれないと味を占めてしまった柊なのでした。「オペラ座の怪人」と夏公開の「宇宙戦争」の予告編を観ました。2005年も映画館に通っちゃうだろうなあ…という予感がしてます。公開が待ち遠しいよ~
2005.01.03
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いよいよ2005年がはじまりました!「読書日和」を訪れてくれた皆様、新年明けましておめでとうございます…柊の大晦日、年越しは雪、雪、雪、でした。あっちのテレビ、こっちのテレビと見て回ったり、窓の外の雪を眺めたり。ときに、外の雪かきしに行ったり…!?そうしているうちに「ピーピーピー」と何処からか不穏な音が…。がーん、ストーブの灯油がきれそう…!年末年始用の灯油の残量をチェックしとくの忘れた!(まだまだもつだろうと油断していた!)ううう、正月早々灯油を買いに走らなくては…。(現在、灯油がなくてエアコンで凌いでいるけど、やっぱり寒い!)…というか、近所のガソリンスタンドが営業しているかどうか不安なんですけど。電話をしても繋がらないし…ぎくぎく。う~ん、とんでもない幕開けになってしまった2005年です…。 それはともかく…おいといて。皆様の新しい一年が、楽しいこと、嬉しいことでいっぱいの一年になりますように。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2005.01.01
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