JINさんの陽蜂農遠日記

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2010.06.20
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カテゴリ: 国内旅行

先週末に仕事で青森県五所川原市に行ってきました。

昨年に続き3回目の訪問になりました。

何時ものように早く目が覚めましたので、今回は早朝ドライブに挑戦しました。

ホテルの近くには『つがる克雪ドーム』が。この津軽半島地域は、積雪寒冷地域に位置

し、全国的にも有数の豪雪地域であり、冬の期間の屋外での諸活動に大きな制約を

受けているのです。

このことから、「つがる克雪ドーム」は年間を通じて利用可能なスポーツ・レクリエーション

施設。屋根は目的・気候に合わせて開閉するようです。

DSC07859_R.JPG

そして車のカーナビに従いながら、早朝の黄色点滅の信号を幾つか通りながら20分程の

ドライブで太宰の生家『斜陽館』前に到着。雨も運良く到着時にはあがっていました。

太宰治は、昭和を代表する日本の小説家。本名は津島修治(つしましゅうじ)。

主な作品に『走れメロス』『津軽』『お伽草紙』『斜陽』『人間失格』など。

DSC07799_R.JPG

斜陽館前の案内板によると太宰治は

1909年(明治42年)6月19日、青森県北津軽郡金木村(現在の青森県五所川原市、

旧津軽郡金木町)に、県下有数の大地主である津島源右衛門の6男・津島修治として

生まれたのです。父は木造村の豪農松木家からの婿養子で県会議員、衆議院議員、

多額納税による貴族院議員等をつとめた地元の名士であったとのこと。

金木のこの生家は、太宰治記念館 「斜陽館」として公開され、国の重要文化財に指定

されているのです。当然早朝のため見学者は無し。近所のオジサンが一人散歩をして

いましたが。

DSC07796_R.JPG

太宰治の父の手で建設された入母屋作りのこの建物は、明治40年、米蔵にいたるまで

日本三大美林そして青森県産材であるヒバを使い、当時のお金で工事費約4万円をかけ

て造られたとのこと。今の金額では幾らになるのでしょうか?5億円以上?

1階は11室278坪、2階は8室116坪、付属建物や泉水を配した庭園など合わせて宅地

約680坪の豪邸なのです。外観は和風住宅であり、間取りも大規模ではあるものの

津軽地方の町屋の間取りを踏襲したものとなっており、内部には洋風の旧銀行店舗部分

や階段室、応接間等があり、また屋根構造は和小屋組ではなくトラス構造となっている

など、和洋折衷建築となっているとの事でした。

DSC07808_R.JPG

太宰はこの家を「苦悩の年鑑」の中で「父はひどく大きい家を建てたものだ。風情も何も

ないただ大きいのである」と書いているのです。

この豪邸も戦後になって津島家が手放し、私の生まれた昭和25年から旅館「斜陽館」

として旧金木町の観光名所となり、全国から多くのファンが訪れていたとのことです。

残念ながら斜陽館への入館開始時間はこの時期8時半からとのこと。

DSC07807_R.JPG

勿論覚悟のドライブでしたので斜陽館前の道路を徒歩で往復し見学したのです。

DSC07802_R.JPG

斜陽館の横にある妙祥寺の鐘楼。

DSC07801_R.JPG

昨年は太宰治の生誕100周年と言うことでこの地も賑わったようですが、今年はどう

なのでしょうか。ホテルの戻ってみると『太宰治検定』のポスターが。

DSC07863_R.JPG

2009年に太宰治生誕百年を迎え太宰治検定が実施され地元津軽だけでなく、全国の

方が受験したとのこと。今年は昨日の6月19日に「津軽編」初級、上級、11月14日に

「富嶽百景編」の検定を実施するとの事でした。

今年も多くの太宰治ファン及び文学ファンがチャレンジするのでしょうか。

そして太宰治生誕祭のポスターも。

DSC07862_R.JPG

芦野公園にある太宰治銅像への祝花と作品朗読、合唱などが行われるとのこと。

昨日(6月19日)は「桜桃忌、太宰の日、太宰治生誕祭」。

1948(昭和23)年6月13日、太宰治が未亡人の愛人・山崎富栄と東京の玉川上水に

入水心中し、6日後の19日に遺体が発見されたのです。また、その日が奇しくも太宰の

誕生日でもあることから、6月19日は「桜桃忌」と呼ばれているのです。その名前は

桜桃の時期であることと晩年の作品『桜桃』に因むものであるとのことでした。

太宰治の作品は殆ど読んだ記憶がないのです。人間失格だけ題名に興味があり

高校時代?に読んだのでしょうか。定かではありませんが、ある地方の名家の息子が、

東京に進学のため上京。その暮らしの中で、子供の頃から感じていた違和感を引きずり

ながら、自堕落な生活をして女、薬・・・・と手を出して、最後は治療院に入れられてしまう

話・・・・?当時自分とは異次元の話であったと感じたのでしょうか、全くこれ以上は思い

出さないのです。

そして太宰が妻に残した遺書には「小説を書くのがいやになったから死ぬのです」との

記載があり、その最後には「お前を誰よりも愛してゐました」と書いていたという。

それにしても、「お前を愛している」と書き残しながら愛人と死なれた妻の心境は

どのように理解したらよいのだろうかと考えている『アラカンオジサン』なのです

が・・・・・・・・・・・。

早朝の2時間ほどのドライブ散歩でしたが、太宰治の生家を訪ね、もう一度『人間失格』

を読んでみようと考えているのですが・・・・・・・。






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Last updated  2010.06.20 00:28:01
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