JINさんの陽蜂農遠日記

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2010.10.02
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カテゴリ:
今年も自宅から車で15分ほどの慶応大学藤沢キャンバス近くの小出川沿いの彼岸花を

見に昨日 6時出発の「早朝ドライブ」をしてきました。

小出川大黒橋(藤沢市遠藤)~追出橋(茅ヶ崎市芹沢)までの約3km区間が彼岸花鑑賞

のための散策コースになっているのです。

もちろん今年も早朝のため、見学者はほとんど無く地元の叔父さん、叔母さんがゆっくりと

犬と散歩をしている程度。

畦道に延びる『赤い帯』。『彼岸花まつり』は先週の9/23(祝日)に行われたのですが、

今年は猛暑の影響で開花が約1週間程度遅れているとの情報から、早朝鑑賞を昨日に

変更したのです。昨日はまさに満開となり、田んぼの畦道に彩りを添えていたのでした。

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彼岸花は曼珠沙華(マンジュシャゲ、またはマンジュシャカ)とも呼ばれる多年生の球根性植物。

朝の陽射しの中で輝き始めていました。

DSC01718_R.JPG

その姿は独特で、この夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30 - 50cmの枝も葉も

節もない花茎が地上に突出し、その先端に包に包まれた花序が一つだけ付くのです。

そして包が破れると5 - 7個前後の花が顔を出すのです。

赤い花の中に遠慮がちに白い花が混じっています。

まるでメスの働き蜂(赤)の中の雄蜂(白)の如し。

DSC01709_R.JPG

白ではなく近くの赤に染まってしまったのでしょうか、うすいピンク色の彼岸花。

DSC01759_R.JPG

花は短い柄があって横を向いて開き、全体としてはすべての花が輪生状に外向きに並ぶのです。

花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返る特徴ある形なのです。

DSC01741_R.JPG

花と葉を同時に見ることはできない彼岸花。葉のあるときには花はなく、花のとき
には葉がないのです。このことから韓国では「サンチョ(相思華)」と呼ぶとのこと。
「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味からと。国それぞれで風流な名前を
付けているのです。(旅友からの情報です)
 
 
薄紅の秋桜と白い萩の花に囲まれた中、真っ赤な赤を主張している彼岸花。
DSC01730_R.JPG
 
 

そしてこの花は異名が多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花

(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花

(すてごばな)、はっかけばばあと・・・・呼んで、日本では不吉であると忌み嫌わ

れることもあるとの事。そう言う我が家もこの花は白いもののみ植えてあるのです。

妻の意見もあり、やはりなんとなく赤は・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

赤と緑の相対色の中で黄色の花が存在感を示していました。

DSC01766_R.JPG

先日も昼休みの同僚との会話で「子供の頃、彼岸花を見ると足がすくむほど

怖かった」、「何だか不気味」という人もいれば、「あの妖艶さが好き」「この花を

見ると癒される」という人と人それぞれ。いずれにしても彼岸花は妙に "妖しい"

花なのです。

曼珠沙華

阿木曜子さん作詞のこの歌が「マンジュシャゲ」ではなく「マンジュシャカ」なのが

話題となったのです。サンスクリット語ではmanjusakaと書くことからのようですが。

マンジューシャカ 恋する女は

マンジューシャカ 罪作り

命すべてを もやし尽くすの

マンジューシャカ 恋する女は

マンジューシャカ 罪作り

白い夢さえ 深紅に染める

DSC01757_R.JPG

彼岸花は、この場所の如く、田んぼのあぜ道や土手に多くみかけますが、

これはノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを、彼岸花の毒性のある球根を

植えることで防ぐ、という説と、彼岸花の根茎は強いため、田んぼの畦部分に

植えて畦の作りを強くするためなどの説があるとのことですが真相は如何に。

今年も見事に咲いてくれていました。これも地元の方がこの土手の除草を丁寧に

行って、この日の為にきめ細かい管理してくれたお陰なのです。感謝・感謝・感謝。

DSC01768_R.JPG

曼珠沙華という名は、サンスクリットでは「天上の花」「赤い花」という意味で、

おめでたいことが起こる兆しに、赤い花が天から降り落ちるという仏教の経典に

由来しているのです。

DSC01776_R.JPG

そして10/16からはネパール旅行。先日読んだネパール案内書には、

ネパール語はヒンディー語、ウルドゥー語とも近いが、ペルシャ語や英語からの

転用語は比較的少なく、サンスクリット起源の単語が多いとのこと。

さらにネパール仏教では、インドで成立した大乗仏典がサンスクリット語のまま継承

されており、四方を山に囲まれたカトマンズ盆地に残っていたサンスクリット経典が、

近代の大乗仏教研究に大きく貢献したと。そして現在、世界各地で研究されている

サンスクリット語仏典にはネパールに伝わっていたものが数多く含まれている

とのこと。

サンスクリットでは「天上の花」「赤い花」の意味である『曼珠沙華』の花。

燃えるような真っ赤な色の帯をなす光景が、稲の黄、空の青、雲の白、草の緑

との素晴らしいマッチングに、今年も大いに感激しながら、そろそろネパール旅行が

カウントダウンに入ったと実感しながら自宅に戻った『アラカンオジサン』なのです。






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Last updated  2019.12.10 17:59:46
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