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隠居人はせじぃさん
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塩山での仕事を終え、恵林寺(えりんじ)にお参りに立ち寄る。
恵林寺は、山梨県甲州市塩山小屋敷にある寺院。
山号は乾徳山(けんとくさん)。臨済宗妙心寺派に属する寺院。
甲斐武田氏の菩提寺として知られる名刹。
山門は黒門とも呼ばれ、「雑華世界」 と書かれた大木板が掲げられていた。
この門より外は 複雑世界、この門より内は 静寂世界と。

恵林寺境内略図。
![img_31[1]_R.jpg](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/d2c71e814ac21ccb34a25627cc3fedc778b5bdb5.15.2.9.2.jpeg)
参道を進む。

四脚門。
丹塗りの門であるところから通称「赤門」と呼ばれている、切妻造り、檜皮葺。
その意匠は雄大であり、桃山期の豪放な気風をよく表していると。

門をくぐると見事な庭が。

三門。
天正十年四月、甲斐武田氏を滅ぼした織田信長の軍勢は、武田信玄が深く帰依していた
快川国師のいる恵林寺に押し寄せた。この時、かつて信長に滅ぼされた六角氏らが
恵林寺にかくまわれていたために、織田氏は恵林寺に対して、引渡しを要求。
それに対して恵林寺側は断固としてはねのけ、六角氏らをひそかに逃がした。
信長は怒り、恵林寺の焼き討ちを命じたのだと。

信長は甲斐きっての名刹・恵林寺に火をかけるだけでなく、快川国師ら約百人の三門の楼上に
押し込め火を放った。その時、焼ける三門の中で快川国師は 唱えたと言われている
「心頭を滅却すれば・・・」が掲げられていた。
「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」
)安禅は必ずしも山水を 須 いず 心頭を 滅却 すれば火も 自 ずから涼し。
「安らかに座禅するには、必ずしも山水の地に出かける必要はない。
無念無想の境地に入れば、火中にあっても涼味を感ずるものだ。」と。

有名な辞世を残し、亡くなったのが、快川 紹喜(かいせん じょうき)和尚像
三門からは開山堂が前方に。
堂内には、夢窓国師、快川和尚、末宗和尚の三像が安置されていると。

佛舎利宝塔(三重塔)。

武田信玄公訓言。
「五分の勝ちであれば今後に対して励みの気持ちが生じ、七分の勝ちなら怠り心が生じ、
十分つまり完璧に勝ってしまうと、敵を侮り驕(おご)りの気持ちが生まれるからだ」と言ったと。
よって信玄は常に程々以上を超える勝利は求めなかったと。
上杉謙信はこれを評し、「いつも自分が信玄に及ばぬ所は実にここである」と言ったと。

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