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みなさん、もう夏休みも終わりですね。この小説も夏に起こったある出来事から始まっています。【送料無料】明日は遠すぎて [ チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ ]楽天ブックス明日は遠すぎて Collected Stories IIチママンダ・ンゴズィ・アディーチェある女性が祖母の死を機に帰国し、幼馴染と十八年ぶりに再会する。彼とは子供時代とても仲が良かったが、女性の兄が死んで以来疎遠になっていた。彼女の“過去”が、故郷に戻り懐かしい場所や人と再会してゆく“現在”と交錯して描かれる。そうすることで、なぜ彼女が執拗に故郷を避け続けていたのかが明かされる。表題作タイトルの『明日は遠すぎて』は、ナイジェリアでは“蛇”をさす言葉で、「噛まれてしまうと即死だから明日は来ない」ところからきている。そしてこの蛇が、彼女、幼馴染、そして家族を隔ててしまう。幼さからくる浅はかな考えが、彼女が意図していたのとは遥かに大きな結果を生んでしまうが、神の視点で描くことで、この作品は誰をも断罪していない。断罪せずとも、関係者の―とりわけ原因を知る者の中には―十八年経った今もぬぐいきれない悲しみと傷が残っている様を描くことで、断罪したのと同じ効果を上げている。 表題作の中には、かつての日本にならば見られたある種の考えが散見される。例えば、外孫よりは内孫が大事にされること、幼い頃より女子と男子の違いをはっきりとつけられること、そして幼い頃は、そうした大人達の思惑をさらりと受け流せず、憎むあまりに相手を害そうと思うこと。そして後で、深く、深く、後悔すること。 “現在と過去の交錯”は、この作品では読み進む毎に悲しみがぴしぴしと体を鞭打ったが、『がんこな歴史家』では思い切り笑ってしまった。不妊に悩む女性が、やっとのことで息子を生んだが、西欧の文化に染まってしまう。息子は次第に母親の価値観を否定し始め、やりきれない母親は今わの際に孫娘を呼び寄せるが、その時点―母親が最も失望を味わっている時点―で、孫娘が成長してどんな人生を歩むかを一気に語る。そうすることで悲しみと喜びが相殺され、結果的に笑ってしまうわけだ。ここで描かれる親の期待を子が裏切るシチュエーションもまた、日本でも見られる。 『セル・ワン』のように、ナイジェリアという国を意識せざるを得ない短編も確かにあるが、それ以外の作品については、“アフリカの小説ならばどこか日本のと違ってるんじゃないか”などと構えることなく、すらりと読める短編ばかりだ。描写力もあり、訳もこなれているので、是非手に取ってみて頂きたい。
August 31, 2013
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いやー、今日はうってかわって蒸し暑かったですね。そろそろ秋っぽくなってきてもいいのにな。今日は昨日ご紹介した本の下巻です。英国一熱い姉妹の戦いも遂に終わりを迎えます。【送料無料】愛憎の王冠(下) [ フィリッパ・グレゴリー ]楽天ブックス愛憎の王冠(下) フィリッパ・グレゴリーThe Queen’s Fool 「わたしはイングランドの女王になるべき人間。この国の花嫁として、わたしはこの命を捧げます。処女女王となり、自分の子はもたず、この国の民を子どもとし、彼らの母親になります。なんびとも私を滅ぼすことはできず、なんびともわたしに命ずることはできない。わたしは彼らのために生きます。それがわたしの神聖なる使命です。わたしはわが身を彼らに捧げます」 一見、ヴァージン・クイーンとなったエリザベス女王の言葉のようだが、実はその姉・メアリー一世の言葉だ。この物語のヒロイン・ハンナだけに語った決意として登場するのでフィクションだが、即位当初、国民の間で彼女の人気が高かったのは事実である。もし彼女が最後まで民を大切にする姿勢を貫き通したら、国民の評価はまるで変わっていただろう。貫き通せなかったのは、彼女に国民=“公”より大事な“私”が出来てしまったからだ。夫と、そして子供。 作者は随分とメアリ女王に好意的だ。ヒロイン・ハンナの口を借りて、何度も反旗を翻しながら何食わぬ顔で姉の前に現れるエリザベスを「人の夫ばかり欲しがる」と手厳しく冷めた目で見る一方で、不器用で非情になりきれないメアリの優しさを愛でている。だが、優しいからこそひとたび裏切られた時の怒りは激しいのだ。 年の離れた若いハンサムなスペイン王子を、メアリ女王は心から愛し、彼の子供を産むことを望むが、二度とも想像妊娠で、夫は若い妹エリザベスに心を移す。ここから彼女は「神の怒りを鎮めなければならない。この罪が国から一掃されてはじめて、わたしは子を身籠り、産むことができるのです。このような国に、聖なる王子がやってくるわけがない。すべてをもとどおりにしなければならないのです」と異端者狩りを推し進め、自分の幸せのために民を顧みない、世に名高いブラディ・メアリーと化していく。理想に燃えた王女が結婚して「順風満帆の人生がさあこれから始まる!」という上巻に対して、下巻はその理想が脆くも崩れていく辛い展開となる。だが、一人の人間が昇りつめ、そして落ちて行く過程は、とてもドラマティックで引き込まれる。
August 30, 2013
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みなさん、こんばんは。8月も終わりになってちょっとは涼しくなりましたね。こちらは姉妹の熱きバトルを描いた小説です。それもイギリス史上最も有名な姉妹のバトルといっていいでしょう。愛憎の王冠(上)フィリッパ・グレゴリーThe Queen’s Foolスペインの異端弾圧を父と共に免れてきたユダヤ人の少女・ハンナには隠された能力があった。その力を後のエリザベスの寵臣ロバート・ダドリーに見込まれた彼女は、その命を受けて道化として王のそば近くに仕えるようになる。 ハンナは少女漫画の王道を行くヒロインだ。本来の美しい姿をわざと男装で隠しているが、教養もあり自立心も強い。なにせこの時代に、親の決めた婚約者に向かって「結婚は安全を願う女が、自分の安全も守れない男に隷属するもの。」と言い放ってしまうのだから、極めて現代的なキャラクターでもある。そんな彼女が、妻帯者ながら当代きっての色男&権力者の息子ロバート・ダドリーに「ミストレス・ボーイ」と耳元で甘くささやかれてコロっと恋に落ち、魑魅魍魎と権謀術策が入り混じる宮廷を、道化という最も油断される身分で行き来する。折しも彼女の生きたイギリスは、幼いエドワード王から短命なジェーン・グレイ、そしてブラディ・メアリーと目まぐるしく君主が変わった時代。彼女の日常は、スリルとサスペンスの連続だ。一寸先が見えない時代の行く末を、彼女だけがある特殊な能力で見ることができ、その力ゆえに、彼女より遥かに多くを持っている権力者が彼女の周りに集う。 ヒロインの周辺の登場人物たちの濃さったらない。この後第三弾『宮廷の愛人(もろに彼のことだ!)』エリザベスをメロメロにするロバート・ダドリーは、才長けてはいるものの、国王の義父となろうとした父親ほどの非情さはない。このツメの甘さが『宮廷の愛人』に書かれているような末路を招いたんだろうな、と、シリーズ通じてキャラクターの繋がりを感じられる設定になっている。メアリにも国のプロテスタントにもいい顔をし、利用できるものは残らず利用するしたたかなエリザベス、“ブラッディメアリ―”という名からはほど遠く「Virgin Queenとして自分の子は持たず、この国の民を子とし、彼らの母親になる」と誠に慈愛に満ちた演説をしてのけるメアリーの人物描写は、後の評価とは真逆でとても新鮮だ。いや、むしろ、歴代の王妃たち―とりわけエリザベスの母アン・ブ―リン―に虐げられ、死の恐怖と戦いながら王位継承権を持つ身として誇り高く王道を行こうと努めたメアリーの方に肩入れしたくなること請け合いだ。 メアリーの死を経て遂にエリザベスの手に王冠が渡るまでを描いた大奥シリーズ第二弾は、ハンナの成長物語としても読める。誰かハーレクインシリーズか何かで漫画にしないだろうか。 【送料無料】愛憎の王冠(上) [ フィリッパ・グレゴリー ]楽天ブックス
August 29, 2013
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新潮社クレストブックスと並んで、良質の作品を送り出している白水社のエクス・リブリス氏―ズからの一冊を紹介します。ラストにえっ?と驚くかも。【送料無料】ブエノスアイレス食堂 [ カルロス・バルマセーダ ]楽天ブックスブエノスアイレス食堂Manual Del Canibalカルロス・バルマセーダ アルゼンチンで長く続いたブエノスアイレス食堂の中で、骨と皮だけになった女性の遺体と共に、いたいけな赤ん坊が発見される。この女性の肉体が鼠たちの餌食になり、そして満腹になった鼠達が去っていくまでの経緯は、「ネズミたちの饗宴は何日も続いたわけではない」という文章で始まり、「こうした災厄や蛮行の際には常にそうなのだが、その現場には、ただ犠牲者だけが取り残されたのだった。」という文章で締めくくられる。この組み合わせはもう一度繰り返される、くしくも同じ場所で。 私たちは、人間がこの世を動かしていると思っている。その人がいなくなれば、その巧みな技も創造物も消えてしまうと思っている。果たして、そうだろうか。 この物語は、ブエノスアイレス食堂の至る所に監視カメラを据えて、そこで起こった出来事を書き写しているかのようだ。最初にイタリア系移民の双子の兄弟が始めた食堂は、優れたシェフを得て発展するかと思った矢先に突然終わりを迎える。だが、その時書かれた『南海の料理指南書』は、食堂を受け継いだ人の手に渡り、更に、その時代、経営者によってアレンジを加えられ、食堂にやってくる人々を楽しませる。『エヴィータ』のヒロイン・エヴァ・ペロンも、今なお若者達のイコンであるチェ・ゲバラも、この作品の中では、いっときの通りすがりに過ぎない。戦乱を乗り越え、経営者達の事情に左右されながらも、食堂と指南書の中の料理達は生き続ける。 中盤までアルゼンチンの歴史とイタリア系移民の辿る苦難を交錯させながら綴ってきた物語は、ラスト近くで急展開する。その展開はかなり強引であり、「えっ、またですか?」「そんなに何度もそういう事が起こっても大騒ぎしないその街は大丈夫なのか?」と、クエスチョンマークとビックリマークの連続だ。行為者の内面が一切描かれていないので一層不気味でさえある。更に、とんでもないことが起こったにも関わらず、先に挙げたような、えらく冷静な傍観者的な文章で締めくくられるものだから、読み終えた後に、恐怖が背中から這い上ってくるようだ。スーパーマーケットの広報誌の編集長だっただけあって、料理の描写がいずれも秀逸である。紹介された料理のうち、腕に覚えのある人ならば、ここに書かれた内容を元に再現することはいとも容易いであろう。しかし、巧みな描写に誘われてついつい作ってしまうと大変なことになるので、くれぐれも、理性を食ってしまわないように、ご用心遊ばせ。では Que aproveche! (召し上がれのスペイン語)
August 28, 2013
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TBSの日曜ドラマ『半沢直樹』が朝日新聞の月曜日の天声人語で語られていて、ここまで来たか!と思いました。前に文化欄で特集組んでたんですけどね。それにしても嫌味ったらしい香川さんがうまいなぁ。さて、ひところブームになったインド映画ですが、今は数えるほどしか上映されていません。こちらは映画館に見に行ったものです。『ジーンズ~世界は二人のために~』 シャンタル / ポニーキャニオンJeans脚本シャンタル音楽A・R・ラフマーン出演アイシュワリア・ライ(ミスワールド) プラシャーント ラクダ他多数←とパンフに書いてある(笑)正月ということで、ビール入の福袋をもらいました。『踊るマハラジャ』シリーズの歌詞カードも入っているのですが、突っ込みが笑えます。「クレイジーキャッツの歌の調子で(知らないよぉ)」「婆さん←出た!」とか。こいつぁ春から縁起がいいわえ、ってなところでしょうか。会場はほぼ満員。LAの医大に通う双子の兄弟ヴィスとラムーの父ナーチャッパンは高級レストランを経営し、成功しているインド人。兄弟は父の仕事を手伝っていた。ある時LAX(ロス国際空港)に配達に来た兄弟のうちヴィスは、入国審査ゲートで立ち往生しているインド人一家に声をかける。滞在先の住所をなくしてしまったという一家に、同郷のよしみで家に来るよう誘う。祖母と孫娘マドゥ・その兄マデッシュらは、祖母の手術のためやってきた。祖母の手術は兄弟の通う大学の病院だった。ところが他の人のカルテと間違えて手術を受けてしまい、ヴィスが医師会に責任を追及しに乗り込む。その凛々しい姿に一目惚れのマドゥ。ヴィスもマドゥを愛していたが、二人の結婚には障害が。父親ナーチャッパン自身の哀しい経験から、彼等は双子の姉妹としか結婚させないと決めていたのだった。祖母が言い出したのは「マドゥには双子の妹がいる」という新事実!ところが…音楽&ファッションにマイケル・ジャクソンの影響がよく出ているなぁと思いました。冒頭、空港でバーバリーのスカートを履いたアイシュワリアのスタイルの良さに呆然。足細くて長~い、さすがミス・ワールド。どちらかというと今回は、アクションを楽しむというよりもダンスを楽しむという感じの物語。おばあさんを励ますためにこっそり病院を抜けだし、レストランで満腹状態のみんなに、「お腹いっぱいになったら、踊るしかないでしょう」という台詞が。そして、「踊れないわ~。」と渋るおばあちゃんに「歌だけでも。」と、なおもせがむ一同。すると…というおなじみのダンスシーン展開。そこそこのユーモアあり。しかしカルテ取り違え事件って実際に起こっているから、笑えんぞ。数々のダンスシーンの中でも、見せ場はラスト近く、二人が世界各地で踊りまくるシーン。もちろん衣装を替えながら。ディズニー映画「アラジン」の「A Whole New World」でアニメの主人公がやったこと(歌いながら世界を回ってしまうこと)を、実写でやってしまった。凄い凄い。ピラミッドあり、グランドキャニオンあり、コロッセオあり、ピサの斜塔あり、万里長城あり(ちゃんと『ウォアイニー』とコーラスしている)何気に写っているギャラリーが笑えたりします。がんこなおとうさん役の役者さんはバートランカスターに、孫娘思いのおばあさんは、三林京子さんに似ていました。でも、何で『ジーンズ』?r2_17481 【中古】【VHSビデオ】ジーンズ〜世界は二人のために〜【字幕版】 [VHS] [VHS] [2000]
August 27, 2013
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TBSの日曜ドラマ『半沢直樹』があれよあれよという間に人気になってしまいましたね。今日職場でも女性達が「倍返し」の話をしてました。「でも、絶対現実にはできないよね~」と言ってましたが。皆さんはご覧になっていますか?今回紹介する映画は、こちらも倍返しした男、ナポレオンの戦いを描いたものです。『映画「ワーテルロー」』 セルゲイ・ボンダルチェク / 脚本セルゲイ・ボンダルチェク音楽ニーノ・ロータ出演ロッド・スタイガー…皇帝ナポレオンオーソン・ウェルズ…ルイ18世クリストファー・プラマー…ウェリントン将軍1815年6月15日、フランス皇帝ナポレオンとイギリス将軍ウェリントンが、全ヨーロッパの運命を賭けて闘った『ワーテルローの戦い』を中心に描いた歴史ドラマ。ナポレオンが退位を迫られる所から物語は始まる。ロッド・スタイガーがナポレオンを演じると聞いて、「『夜の大捜査線』の署長役の人だよね?そりゃあ、確かにずんぐりむっくりで体型は似てるかもしれないけど、大丈夫?」と思ったが、彼は冒頭から実に表情豊かにフランス人を演じてくれる。部下達が退位宣言に署名を求めた時、顔全部で怒りを表現して「俺は絶対に屈服しない!(I will not!not!not!」と叫ぶ。彼が1814年フォンテーヌブロー宮殿で兵士達に別れを告げるシーンが出てくる。「Though I love you, I can't embrace you all.With this kiss remember me.Good bye My Soldiers, My Sons, My Children!」(私は諸君を愛しているが、皆を抱き締める事はできない。だからこのキスで、余を覚えておいてくれ。さらば、わが兵士よ、わが息子よ、我が子よ!)この最後のたたみかけるような呼びかけがいい。なるほど、民衆の心を、この上手い演説で掴んだな。いかにも人々の心をぐっと引きつけそうだ。もう一つの彼の見せ場は、エルバ島を脱出して、わずか700人でかつての部下ネイ将軍率いるルイ18世の軍と対峙するシーン。多勢に無勢なのは明らか。ここでカメラは、ナポレオンを後方から、両手にズームインして映し続ける。この手の動きで、彼の心の動きが読める。どんなに動揺していても、彼はそれを表に出さず、言う。「If you want to kill your emperor here I am.」(皇帝を殺したいのなら、ここにいる。撃て!)思わず兵士が前に身を投げる。徒手空拳のナポレオンのはったり勝ちである。対するウェリントンを演じるのは、クリストファー・プラマー。ナポレオンと対照的に、クールで知的な知将というイメージ。最初に登場するのは、ちょうど映画『会議は踊る』で描かれる、ナポレオン戦後処理そっちのけで、やたら開かれている舞踏会の一つ。知り合いの娘の見合いも行われていて、何とものどか。そこへナポレオン脱出という思いがけない知らせが届く。辞書では5W1Hの一行で済んでしまうワーテルローの戦いも、実力も兵力も伯仲、実はどっちに転んでもおかしくなかったのだな、という事がよくわかった。戦いも様々な側面から映されるので、今どこがどんな動きをしているのか、非常にわかりやすい。CGのない時代、あれだけの馬と人を思い通りに動かすのは、さぞや大変だったろう。ナポレオン、ウェリントン、各々のひととなりも挿入され、単調な戦闘場面になっていない。一人の兵士とナポレオンが語り合う場面が特に印象的だった。息子がいるという兵士に尋ねるナポレオン。「今息子がいたらどうする?」「皇帝陛下に会わせます。栄誉ですから。」「今日の戦闘は、最愛の息子には見せたくない。」ニーノ・ロータというといつも哀愁漂うメロディというイメージがあったが、さすがにこちらでは勇ましいホーンを基調とした音楽になっている。【アウトレット品】ワーテルロー【洋画ドラマ】楽天で購入
August 26, 2013
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オノマチこと尾野真千子さんと森山未来さん共演の夫婦善哉を見ました。出演尾野真千子 森山未来 青木崇高 桂吉弥 茂山逸平 田畑智子 大東駿介 根岸季衣火野正平第一話【芸妓とぼんちが出会うて惚れてああしてこうしてこうなった】貧しい一銭天麩羅屋の種吉とお辰の娘・蝶子は、親の反対を押し切り、北新地のお茶屋に女中奉公に入り、同僚・金八とともに、つらい下積み生活を乗り越え人気芸妓となる。憧れの芸妓となったのも束の間、化粧品問屋・維康商店のぼんぼん・柳吉と出会い、二人は恋に落ちる。柳吉は、日頃の放蕩ぶりから番頭からも蔑まれ、兄思いの妹・藤子にも呆れられ、父・半兵衛から「勘当」を言い渡される。父の怒りが解けるまでと、柳吉は蝶子を誘い駆け落ちする。大正時代が舞台のこの話を時代ものにしていいのか迷いましたが…物語中に関東大震災が登場するのでやっぱり昔の話に分類しました。桂吉弥、茂山逸平、青木崇高など『ちりとてちん』でもお馴染みの面々が登場。青木崇高とこの後田畑智子の夫役で登場する大東駿介は大河ドラマ『平清盛』でも出演していたキャスト。大東くん、藤本さんに気にいられたんでしょうね。それ以外のキャストが濃い。気の優しい蝶子の父親は火野正平さんで、計算高い母親は根岸季衣さん。隆吉の妹役は田畑智子さんで、こちらは本当の旅館のお嬢様。語り手は法善寺横丁にいるおかめで富司淳子さん。台詞の応酬がテンポ良い。そして出てくる食べ物がおいしそう。B級グルメみたいなんですけど、卵の黄身を真ん中に落とすカレ―とか、二つで出てくる夫婦善哉とか。ダンスを5歳からやっていた森山さんは、1年間日本から離れて海外の演劇で武者修行とか。かつて真田広之さんも海外の舞台に出てたりしてましたから、これからの活躍が楽しみです。 第二話【親の愛でも手切れ金でも切れぬ心が仇となる】蝶子と柳吉は、関東煮屋を始める。小さい店だが、二人で精を出す毎日が蝶子は幸せだった。しかし、柳吉は、実家に残してきた娘・文子とのことが気になる。そんなとき、妹の藤子が良家の息子・桐介を婿養子に迎えるという。柳吉は、荒れに荒れて再び散財し家を出ていく。地蔵盆の夜、突如帰ってきた柳吉は、店から手切れ金をせしめるため、蝶子に嘘の別れ話を持ちかけるが、蝶子は使いに来た番頭に柳吉とは別れないと言い切り、手切れ金も受け取らない。帰ってきた柳吉は不機嫌極まりないが、蝶子にとって精一杯の愛情表現だった。そんなとき、母のお辰が倒れ、柳吉も腎臓を患い入院。手術代も嵩み、止む無く蝶子は関東煮屋を売りに出し、再びヤトナとして働き始める。柳吉の入院先で、蝶子は、柳吉の妹・藤子と娘の文子と出会う。北新地の売れっ子芸妓だった蝶子だが、いまは見る影もない。髪はほつれ、着ているものも貧乏滲みていた。不憫な蝶子の様子に藤子は、「姐さんの苦労は、お父さんもこの頃よう知ったはりまっせ」と思わず出た慰めの言葉に、涙する蝶子だった。そんなとき、弟の信一から、母危篤の連絡が入る。昔のガキ大将が好きな子をいじめていたそのまんまに大きくなったかのような小河童を青木さんが好演。「小河童」「小河童言うな」のやりとりは二人の息の合った所を見せて、この二人が夫婦になった方が良かったのではと思わせる。自分はふらっと出かけたまま7日間も姿をくらましておく癖に、母親の危篤に「親か自分かどちらを選べ」と酷な事を強いて、蝶子を側においておきたい柳吉。自分本位でいい加減。蝶子の顔のクローズアップから涙が次第に浮かんできてこぼれおちるまで、スローで撮っていて、だんだんこみあげてくる悲しみをうまく表現している。悲しみだろうか、悔しさだろうか。このドラマ無言のシーンが多いので役者の腕の見せ所だろう。オープニングとエンディングが映画みたいで面白い。森繁久彌と淡島千影の映画決定版がある『夫婦善哉』もあと2話です。話自体は全く知らなかったので今回のドラマ版でやっと全体像がつかめました。法善寺横丁のセットが完璧ですね。それに毎回おいしいものを食べているシーンが登場してついこちらも食べたくなってしまいます。第三話【死んでも治らんあほな女が死んでも遂げたいあほな夢】蝶子は、法善寺横丁の八卦見に柳吉と晴れて夫婦になれるか占ってもらうが、八卦見は首をひねった。蝶子は、再会したかつての同僚・金八の援助で、『サロン蝶柳』という名のカフェーをオープンする。店は繁盛し大いに賑わいを見せる。「お前はええ友達もっとるな」と皮肉めいた柳吉も厨房で料理に腕をふるった。娘の文子と会えず塞ぎ込んでいると感じた蝶子は、「いつか柳吉の娘と三人で暮そう」と提案するが柳吉は煮え切らない。ある日、柳吉の妹・藤子が文子を連れて店に現れる。喜ぶ蝶子は、文子をもてなそうと張り切るが、その日に限って、店の女給・菊代と客とのトラブルが巻き起こり、最も見せたくない場面に遭遇する。やがて、柳吉の父半兵衛危篤の知らせ。焦る蝶子は、亡くなる前に柳吉との結婚を認めてもらいに会いに行こうとするが「お前は来るな」と柳吉に止められる。そして、死の間際の父と対面する柳吉だが、親子の溝は埋まることなく最悪の別れとなる。半兵衛が息を引き取ったその夜、人知れず蝶子は店のニ階に上がりガス栓をひねった。前回は蝶子の親別れ、今回は柳吉の親別れ。父危篤の知らせに実家に戻った柳吉は、妹婿に「一度廃嫡された人に敷居をまたがれたくない」と言われて慌てて次の間に。ああ、敷居をまたぐってこういう本当の意味があったんだな、と関心。今のマンション住まいじゃこういう感覚もわからないんだろうな。今話は柳吉の気持ちがよく出ている。今度はカフェ。蝶子は何やっても成功する運を持ってる女性なんですね。『七つの会議』に出ていた村川絵梨さんが嫌味な役で出演。最終話【めおとぜんざい二つで一つ あほは二人で一人前】新天地・別府にやってきた蝶子と柳吉は、小さな化粧品問屋『大阪屋』を開店する。二人で行ったダンスホール。柳吉と踊る蝶子は、いつか別府の中心流川通りに大商店を開き「日本一の夫婦になる」と夢を抱く。行商にも精を出し、新たなお客獲得に乗り出す。柳吉も自分で香水の開発など始める。近くで貸席『玉初』を営むと蝶子はすぐに打ち解けて仲良くなり、放蕩癖の柳吉の監視を女将に頼む。ようやく貯金もたまり、店を大きくできるとなった時、おきんから手紙が届く。かつての同僚金八が、ヤトナになると訪ねてきたという。手紙には、金八の夫の商売が傾き、一から出直しと綴られていた。思えば、金八の援助で始めたカフェーをたたみ別府に出てきた。蝶子は、貯まったお金は金八に送り、再び振り出しに戻る。世の中に戦争の足音が忍び寄り、弟の信一が出征することになったが、肋膜を患い帰郷を命じられる。弟を不憫に思う蝶子は、別府に弟を呼び寄せる。贅沢三昧歓迎する蝶子に対して、柳吉は終始不機嫌で、弟にやさしい言葉のひとつもかけない。商売も傾き、柳吉の中には行き場の無い虚しさが渦巻いていた。そんなとき、大阪では、柳吉の娘文子が、小説を書く学生の鈴木恭太郎と出会い恋に落ちる。戦争による物不足で商売の先行きに不安を抱えた桐介は、文子に良家から婿養子を迎えると決める。ある夜、望まぬ相手との結婚を拒む文子は、恭太郎と駆け落ちする。ここからが発見された原稿に基づく話になるようです。あの有名な台詞「おばさん、頼りにしてまっせ」は登場しませんでしたね。戦争の足音が聞こえているきなくさい時代になりました。火野さんと尾野さんが自由軒のカレーライスを食べている場面は和みます。火野さんはいい役者さんになりました。今回はかなりシリアスなやりとりがありました。柳吉が蝶子に「お前は俺を一人前にするとか言ってるけど、その裏で一人前にならんでくれと思ってるのと違うか」と反駁するのです。何もいえない蝶子。ということはそういう気持ちもあったってことでしょうか。そこをすかさず「ほんまもんの夫婦にはなれへん」ととどめを刺すのですから、いつもドツキまくるはずの蝶子も何も言えません。出ていってしまう。そこへ娘からの手紙が来て和解する。どうやら二人は大阪に帰ってくるのかな?ちょうど今朝の朝刊に織田作之助の夫婦善哉の続編のニュースが載っていました。夫婦善哉 [ 森山未來 ]価格:6762円(税込、送料無料) (2021/6/10時点)楽天で購入
August 25, 2013
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まるで日本が亜熱帯になったような天気が続きますね。さて、グローバル化はこんな所にも影響を及ぼしていました、という話をします。エンジェルフライト 国際霊柩送還士 佐々涼子朝日新聞の書評で取り上げられてから半年経ってようやく読むことが出来た。この書籍がそれだけ多くの人の関心を集めたことの証明である。 海外旅行だけではなく、日本人が活躍の場を求めて海外に出てゆく事が多くなった昨今では、当然の事ながら事故に遭う事も多い。当然と言えば当然だが、「生きている人間」と「遺体」とでは、運ばれ方が全く違う。“送還”という言葉を使っているが、遺体が乗客と同じ状態で空や海を越えていくわけではない。貨物は場合によっては変化しないが、人間の体はどんどん変化していく。その変化を「できるだけ目立たないようにする」もしくは「遺体を迎える家族が“こうであって欲しい”と望む姿に近くする」ニッチな部分で活躍するのが彼等だ。映画『おくりびと』で描かれた内容に、輸送、出国/入国上で生じる業務が加わる。私たちはただ、痛ましい姿をニュース映像で、そして迎えた遺族がインタビューする場面という最初と最後だけを見ているが、その真ん中の所で、彼等を迎える人々の元へ送り還すための地道な作業が行われている事には頭が下がる。 看護師にこの本を勧めたが、途中で「あまりにグロテスクすぎて読めない」と言われた。実際を知っている者ならば状況が目に見えるほど、描写力がそれだけ真に迫っていたということだろう。逆に私のような、看護現場や人の生き死にに関わっておらず、想像力を働かせずに書かれている事は情報として受け取れば、それほど読みづらくはなかった。ただ、他の書評にもあったように「辛い」と感じる人は正直いるかもしれない。 同内容のドキュメンタリーを見た人が書籍を読んで物足りないと感じる人もいよう。しかしそれは、プライバシーへの配慮などから、あまり詳細を書けなかったという事情もあるのではないか。写真も最小限で“どの写真が誰”といった説明もなかった。 本書の中に“取材者”という章がある点に違和感を感じた。「何とも感じない」という人もいるかもしれないが、執筆動機は上梓した後のインタビューや、もしくは後書きで述べるやり方で、本文とは切り離した形の方が良かったのではないか。 エンジェルフライト 国際霊柩送還士 国際霊柩送還士 (集英社文庫) [ 佐々涼子 ]
August 24, 2013
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みなさんこんばんは。昔映画館に見に行った映画です。萩尾望都さんの『ト―マの心臓』などギムナジウムものにはまった人にはいいかも。『飛ぶ教室』 トミー・ヴィガント / 松竹Das fliegende Klassenzimmer原作エーリヒ・ケストナーヨナタンは寄宿学校を6つも替え、いずれも逃げ出した前歴のある少年。今度はライプチヒにある少年合唱団で有名な聖トーマス校の寄宿舎へ入ることになったが、ここも長くはいられないかもしれない、と思っている。ところが指揮者のベク“正義”先生は優しく、何かと理解を示す。頭が良くて冷静な、リーダー格のマルティン。体がきゃしゃで、いつも劇で女役を振られ、いじめられるウリー。実験精神旺盛で校長の息子のゼバスティアン。いつもお腹をすかしていて力自慢のマッツ。ルームメイトの少年たち4人ともすぐに意気投合し、ヨナタンは劇の上演に期待を寄せるが。初日に行ったら、席の8割くらいが埋まっていた。客層は幅広く、どちらかといえば女性が多かった。校長先生と同じ帽子とコートを纏った人が、鉛筆をくれた。金髪+1名赤毛の中で、目立つ黒髪のヨナタンは、その暴発ぶりがエーリクにそっくりで、エーリクの可愛さはウリーに受け継がれた。リーダー格のマルティンの大人びた様子は、ユリスモール。こんなに萩尾望都さんの漫画「トーマの心臓」とイメージが重なっているとは驚いた。ヨナタンの参入でドラマが動き出す所も、皆揃った制服も、漫画の筋と似ている。違う所は、学校自体を批判の目で見るオスカー的存在がいない所か。原作とは異なり、映画では彼等は今風の服装を纏って外出するし、町に出ればラップに夢中になる。今の観客に、過去のものをそのまま出して、距離を置いて見て欲しくなかった制作者側の意図なのだろう。ベク先生と旧友の長い間会えなかった事情や、生徒の家庭環境など、少しずつ設定が変えられているし、女の子も登場する。おおむねすんなり受け入れられたが、最後のミュージカルのバックのCGは、やっぱり違和感があった。どこかで、レトロなイメージを期待していたのかもしれない。見知っている俳優が一人もいなかったので、どれも役のイメージで見る事が出来た。冒険心もあり、自己主張もでき、友情にあつい。たとえ仲間でも、間違っていれば否を唱える。今どきにしては、随分と真っ当に育った子ばかりが出てくる。先生は暴発をたしなめ罰を与えつつも、友情にあつい彼等を賞賛する。これが架空の世界にしか感じられなくなってしまった現代って、やっぱり病んでるんだろうなぁ。後で原作を読んで比べてみよう。【中古】 飛ぶ教室/トミー・ヴィガント(監督),ヘンリエッテ・ピーパー(脚本),ウッシー・ライヒ(製作),エーリヒ・ケストナー(原作),ニキ・ライザー(音楽),ウルリヒ・ノエテン,セバスチャン・コッホ,ピート・クロッケブックオフ 楽天市場店
August 23, 2013
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みなさん、おはようございます。昨日はゴロゴロと雷がうるさかったですね。今日は少しは涼しくなってくれればいいものを。佐藤賢一さんがずっと書き続けてきた小説フランス革命シリーズもあと一冊で終わりなのですが、こちらは第五巻です。漫画『ヴェルサイユのばら』で登場したヴァレンヌ事件も佐藤賢一さんが書くと一風違った感じになりますよ。小説フランス革命 5【総額2500円以上送料無料】王の逃亡/佐藤賢一オンライン書店boox小説フランス革命 5 王の逃亡/佐藤賢一La fuite du Roi佐藤賢一氏の小説フランス革命第一部第五巻では、漫画『ベルサイユのばら』などで一躍有名になった【ヴァレンヌ事件】が描かれる。フランス国王ルイ16世とその家族が密かにパリを脱出して国外逃亡を図るが、途中で連れ戻されてしまうのだ。失敗に至った顛末は史実に忠実に書かれているわけではないだろうが、何やらコメディ映画を見ているようだ。「これに失敗したら命がなくなる」とか「見咎められたら相手を倒して逃げよう」という緊迫感に欠け、なりふり構わずの部分が、当事者には希薄なのだ。この事件以前と以後では、国民の王に対する態度ががらりと変わってしまう大事件であることを考えると、何ともこの緊張感の無さが惜しまれる。しかし、歴史的な大事件も、実は蓋を開けてみたら、こうしたバカバカしいことが積み重なって、残された結果を望ましい形に解釈しただけかもしれないと思わせる。 表紙に描かれているのはルイ16世だ。国の統治能力もなく、家庭内においても浪費家の妻をも制御できなかった。既存作品では、どこを取ってもダメ人間という烙印を押されがちなルイ16世(表紙の男性)だが、本編ではアントワネットの愛人(と王は疑っているが確証はない)フェルセンよりよほど頼りになる家長であり、国民が恐れるように、フランスを見捨てようという明確な意思は持っていない。王妃に押されて決意したものの、常に迷いながら進んでおり、旅先で思わぬ歓待を受けると、勧められるままに留まってしまう。決して優れた為政者ではないが、適度に理も情もある。死ぬだけの理由があったのか、と思わず問いかけたくなるが、理由がなくても死ななければならなかったのがフランス革命という時代である。小説フランス革命を読み進める度に、このような、「理由もなく死ななければならなかった人々」を見つけることだろう。そしてふと、思いを馳せる。死んでよい理由を持っている人など一人もいないのに、未だに戦争という名の殺戮が絶えない現実を。
August 22, 2013
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何とも奇妙な輪廻転生をテーマに撮影されたタイ映画「ブンミおじさんの森」を見ました。ブンミおじさんの森UNCLE BOONMEE WHO CAN RECALL HIS PAST LIVES カンヌ映画祭パルムドール腎臓病を患い、自らの死期を悟ったブンミは、亡き妻の妹ジェンを自宅に招く。昼間は農園に義妹を案内したりして、共にゆったりとした時間を過ごす。彼らが夕食のテーブルを囲んでいると、唐突に19年前に亡くなったはずの妻の霊が姿を現し……。いやー、びっくりしました。登場の仕方はオーソドックスなんですが、何と亡き妻の幽霊が現れてブンミと一緒に洞窟に分け行ったりするのです。そして幽霊が登場したというのに、誰一人取り乱すことなく、普通に会話しているのがいいですね。その次に“猿の精霊になった”という触れ込みで、行方不明になった息子が変わり果てた姿て登場。最初眼だけが赤いんですから「この季節外れの熱帯の国で雪男?」とか思いました。そしたらちゃんとカメラに映って「ある日突然猿の精霊達を追っていったらこういう姿になった。家族もいる」とか言い出す。自分は体弱いわ、幽霊は来るわ、ヒゲモジャの変わり果てた息子が来るわ、悪いのが心臓でなくてほんと良かった!全く動じないブンミは「自分にその時が来たんだ」と着々と農場の引き継ぎをジェンに言いつけて運命を待ち続ける。自分の姉に「幽霊のくせに自分より若い!」と言って怒ってるジェンもおかしい。カンヌ映画祭でパルムドールを獲得していてその時の委員長がティム・バートンなのだけれど、いかにも彼好みだなと思った。えっこれで終わっちゃうの?というラストまで。自分の前世を垣間見たブンミは息を引き取ってお葬式という流れなのですが、タイの通夜を初めて見ましたが、仏壇が結構派手ですね。途中自分の美しさが衰えるのがたまらない王女が着ているものやアクセサリーを一つずつ外しながら滝に入っていって、美しき日の幻を見せてくれたナマズとセックスするシーンがある。この話とメインストーリーが何の関係があるのかいまいちわかりづらかった。ブンミおじさんの森 スペシャル・エディション [DVD] 新品 マルチレンズクリーナー付き
August 21, 2013
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みなさん、こんばんは。ビートルズの解散前の最後のアルバム『アビ―・ロード』に収録された曲がタイトルになっている映画『ゴールデン・スランバー』を見ました。ゴールデンスランバー原作伊坂幸太郎出演 堺 雅人 吉岡 秀隆 香川 照之 劇団ひとり 柄本 明 濱田 岳 ベンガル大森 南朋 伊東 四朗 竜 雷太 永島 敏行 波岡 一喜 竹内 結子 貫地谷 しほり木内 みどり 滝藤 賢一 ソニン監督&脚本中村 義洋凱旋パレード中に首相が暗殺された仙台、宅配ドライバーの青柳は、久々に再会した旧友森田の「おまえ、オズワルドにされるぞ」という謎の言葉を聞いた直後、警官から突然銃を向けられる。その直後に森田が車ごと爆発。訳もわからず逃げ出した彼は、身に覚えのない証拠と見えない力によって無実の首相暗殺犯に仕立てられていく。絶体絶命の中、青柳は大学時代の仲間たちに助けられながら逃亡を続けるが……。人気作家・伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を、『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』に続き中村義洋監督が映画化したサスペンス。舞台は『アヒルと鴨のコインロッカー』『重力ピエロ』に続き仙台市。巨大な陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の濡れ衣を着せられた宅配ドライバーの決死の逃避行をスリリングに描く。主演は、中村監督の『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも共演している堺雅人と竹内結子。街中や地下を走りまわるシーンが多い堺雅人はいろいろな動物の走り方を見て研究したとか。生かされなかったそうだ。『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも謎の微笑みを浮かべていた堺雅人だが、今回は旧友たちの思いがけない行動に目を丸くしたり、自分がやった事もない行動が報道されていたりと思いがけない状況に目を見開いて驚く表情は絶対悪人には見えない。だからこそ観客は彼に感情移入して見られるのだろう。道路も封鎖され電話も盗聴され名実ともに行き詰まっていく青柳が、勝てそうにない相手に勝つ手段としてたった一つ持っているのが、彼もよく口にする“信頼”という目に見えないもの。大学時代からの友人や仕事仲間、果てはその日偶然生き会った人が次々に彼を信頼し、その信頼の絆という見えないものが彼を生かしていく。この映画と同名のタイトル曲『ゴールデン・スランバー』を作った時のビートルズの状態は解散直前で、関係は最悪だったそうだ。ジョン・レノンはレコーディングに参加しなかった。離れていきそうなメンバーを繋ぎとめて曲をまとめたポールの心境を、青柳が大学時代の仲間と話し合うシーンがあるが、今回信頼のリレーによって青柳が生かされている状況と重ね合わせているのだろう。伊坂光太郎作品『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』にも出演していた濱田岳も出演し、三枚目の顔をしていながら裏の恐ろしい顔も持つという曲者キャラを怪演。ある役柄で出演する滝藤賢一は、現在放送中のTVドラマ『半沢直樹』では堺雅人と共演しており、この映画での彼等の役柄を知るとクスリと笑える。ゴールデンスランバー【Blu-ray】 [ 堺雅人 ]楽天で購入
August 20, 2013
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伊坂幸太郎さんの小説を映画化した作品「重力ピエロ」を見ました。重力ピエロA Pierrot原作伊坂幸太郎 出演 加瀬 亮 岡田 将生 小日向 文世 渡部 篤郎 岡田 義徳 鈴木 京香 吉高 由美子 大学院で遺伝子の研究をする泉水と芸術的な才能を持つ春は、一見すると仲の良さそうな普通の兄弟だ。そんな二人の住む街では、謎の連続放火事件が発生していた。落書き消しの仕事をしている春はその落書きが放火犯のメッセージだと知って犯人探しを泉水に持ちかけるのだが…作家・伊坂幸太郎のベストセラー小説の映画化作品。『ゴールデン・スランバー』『アヒルと鴨のコインロッカー』同様、舞台は仙台市。 「春が二階から降ってきた」その泉水のモノローグと共にはらはらとサクラの花びらが落ちて来る。てっきり花びらの事かと思われた“春”は、泉水の2歳年下の弟の名前だった。容姿端麗で運動神経も良く、女の子にもモテモテの春は、冴えない眼鏡男の草食系男子・泉水とは性格も外見もあまり似ていない。母親はモデルをしていたという位だからスタイルも良く美人だが、父親もやはり冴えない市役所職員で、後に絵画の才能を伸ばしていく春の遺伝子はやはり見当たらない。だが、そういう似ていない親子はどこにでもいる。問題は、その“似ていない部分”の理由を、街の人達ほぼ全員が、ある事件と結びつけて考えていたからだ。真相を“知って”いたわけではない。知っているのは、春とある男の遺伝子検査をした泉水一人だけだ。他は誰もその事についてつきつめて考えようとしない。だが“そうではないか”という疑いを共通認識として持っており、それがこの一見平凡な家族を外からじわじわと苦しめていた「過去」が、事件を追う「現代」パートと並行して描かれる。そこで観客も知る。ああ、これは何かの偶然ではなかったのだ、と。 本当は両親も知っていた。特に春を生んだ母親などは最初から確信的だった。しかし最も弱そうな父親が「俺たちは最強の家族だ」と宣言して、外側から苦しめる“疑い”から家族を守る。そして父親の遺伝子そのままの泉水も、父親譲りの家族を守ろうとする男気を発揮して、強そうに見えて弱かった弟を守る。この家族にふりかかる災難(外野の目も含めて)が“重力”と表現されているのだろう。ことさらにシリアスな顔をせず、むしろ人畜無害の草食系男子達が、軽々と重力をはねのけて、悩み苦しむ肉食系男子を救っていく。悲しい事件を扱っているし、人の生き死ににこの家族が関わっているにもかかわらず、どこかに清涼感が残る。重力ピエロ スペシャル・エディション【Blu-ray】 [ 加瀬亮 ]楽天で購入
August 19, 2013
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今日は里帰りらしき家族連れを電車の中で見ました。相変わらず暑いですね。最近は図書館が格好の涼みの場所なんですってね。今日紹介するのはドイツのファンタジーです。 【1000円以上送料無料】どろぼうの神さま/コルネーリア・フンケ/細井直子【RCP】オンライン書店 BOOKFAN『どろぼうの神さま』 コルネーリア・フンケ / WAVE出版Herr Der Diebe細井直子訳。チューリヒ児童文学賞、ウィーン児童文学賞受賞作。 ドイツ・ハンブルグの叔母夫妻から逃れて来た幼い兄弟プロスパーとボーは、母の憧れたヴェネツィアで「どろぼうの神さま」と名乗る謎の少年怪盗スキピオに庇護され、他の子供達と暮らす。さすが今でもカーニバルの日には皆仮面をかぶるヴェネツィアならではの怪盗の描写。黒ずくめの衣装を身にまとい、かかとの高いブーツを履く少年。その名はスキピオ。スキピオといえば、はるか昔カルタゴとの戦争でハンニバル将軍を破った武将の名前。名前からしてかっこいい!いかにも頼りになりそう 。毎日新聞を騒がせながら、誰もその正体を知らない。不可能犯罪に取り組んでは必ず成功させているその知略。うーん、ぞくぞくします。ヒーローとしての素質を二十分に兼ね備えているスキピオ。彼に庇護される子供達のそれぞれのキャラクター設定や、子供達だけで暮らす設定が故三原順氏の「はみだしっ子」シリーズやピーターパンのいるネバーランドを思い出させます。「はみだしっ子」でも子供が大人を捨てていますが、その捨てられた大人である叔母夫婦がプロスパーとボーを探しにやって来ることから、ネバーランドにきしみが生じます。さて、先に挙げたようにスキピオとはローマ救国の英雄の名前なんですが、こんな名前をつける親というのがどんなタイプか、想像がつきますよね?この完全無欠のヒーロー(?)も、彼が唯一の大人として君臨できた子供達と同様、悩める子供であった事が中盤から明らかになります。「実態と望みが裏腹」というギャップに悩むのはスキピオだけではありません。困った事に、大人も悩んでいたのです。さあて、大人も子供も納得!そんな方法があるのでしょうか?と先を争うように読んだ事は言うまでもありません。一見、大した事のないように見えた盗みが孕んでいた謎、子供同士の葛藤、子供を理解し、助けようとする大人達との交流、そして魔法。エンターテイメント性満載の一冊です。最後の落ちにもにんまり。
August 18, 2013
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アメリカの典型的なラブストーリーを紹介します。とはいえ、今回のヒロインにはちょっとイライラするかも…。サムシング・ボロウsomething borrowedエミリー・ギフィン/葉月悦子 レイチェルは大手法律事務所の弁護士。子供の頃からの親友ダーシーからブライズメイドを頼まれた彼女は、30歳の誕生日を祝ったその夜、かねてから憎からず思っていたダーシーの婚約者・デックスと一夜を共にしてしまった。互いに「なかったことにしよう」と言いあったものの、二人はダーシーに隠れてつき合うようになり…。 二人は恋人&親友を裏切るわけだが、それに対するエクスキューズとして、ダ―シ―の性格がかなりワルめに書いてある。昔からレイチェルがいかに他人のものを欲しがるダ―シ―に苦しめられてきたか、ダ―シ―がいかに自己中心的であるか、等々枚挙に暇がない。しかし、いくら彼女の性格が悪かろうと、それを言い訳にして自分達の行為を正当化するのは違うだろう。いったいいくつなんだよ、貴方達!と言いたくなる。例えば、婚約中の二人は、当然一緒に旅行に行けば同じ部屋に泊る。翌朝レイチェルの前で何も知らないダ―シ―が「人生で最高のセックスだった」と言う。すると後でデックスがレイチェルに「彼女が誘ってきたから仕方なかったんだ」と言い訳する。そんなことをしておきながら、レイチェルが他の男とキスしたと知ったら「そんなことして欲しくない」とか言うし、デックスは二人よりも年上で大人の男性であることを何度も強調している割には「勝手な事言ってるんじゃないよ、全く!」と背中からけっ飛ばしたくなる。一方のレイチェルも「ある期限が来るまではこの関係を続けるんだから」と言い訳して自分との将来を聞こうともしない。二人に関しては、ラスト近くまでこの言い訳&後ろ向きのオンパレードで大変イライラした。途中で主人公の友人がレイチェルに喝を入れてくれて、「ああ、これでやっと共感できる人が現れた!」と心からほっとした。 まるで映画になりそうな、そしてラストシーンが見えてきそうなストーリーは、ケイト・ハドスンがダ―シ―を演じて映画化された。ダーシー、デックスともに高収入の職を得ているニューヨーカーなので、実在の店がびしばし登場する。タイトルSomething Borrowedは花嫁が結婚する時に誰かから借りたものを持つという西欧の習慣から来ている。オーロラブックス ギ1-1【1万円以上購入でポイント10倍】サムシング・ボロウ/エミリー・ギフィン/葉月悦子【総額2500円以上送料無料】オンライン書店boox
August 17, 2013
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みなさん、こんばんは。ユーターンラッシュが始まっているところもあるようですね。都内の電車は今日も空いています。暑さがもう少しおさまればいいのに。今日は中国の映画を紹介します。『ひとめ惚れ』 / コロムビアミュージックエンタテインメントSAUSALITO一見鐘情出演マギー・チャン レオン・ライ エリック・コットヴァレリー・チャウマギーとレオンは『ラヴソング』に続いて共演。『風雲ストームライダーズ』『インファナル・アフェア』の監督が撮ったとは思えない等身大の男女のラブストーリー。サンフランシスコ。シングルマザーとして10才の子供を育てながら、タクシードライバーとして働くエレンは、金曜日の晩、友人に誘われて出かけたバーで、マイクという同郷の天才プログラマーと出会う。マイクは負債の返済を新作ソフトの開発にかけている最中で、その息抜きにバーへ夜遊びに来ていたのだった。一方、実は画家志望のエレンもそんなマイクに心惹かれるものを感じていた。そして、二人はふとしたことからエレンのタクシーの中で関係を持ってしまう。サンフランシスコ市街から金門橋を渡った所にある気候のいい芸術の町の名前が、英語題名『SAUSALITO』になっており、画家志望のエレンや、仕事で稼いで後宮住宅地に住みたいと考えているマイクにとっても憧れの地。中国語直訳のこのタイトルだと、「会った瞬間二人の間に恋の炎が燃え上がり、相手から目が離せなくなる」というイメージが浮かんだが、そこまで小池真理子さんの小説っぽくもなかったし、メリル・ストリープ&ロバート・デ・ニーロ主演の『恋におちて』みたいでもなかった。偶然マイクがエレンに声をかけて仕事仲間との酒の席に誘い、その後も成り行きで何となくついたり離れたりという進展は、ロマンチックラブストーリーとは程遠い。どちらかというと、これで数人のラブストーリーを絡ませれば、『男女7人夏物語』になりそうな感じ。でも、そこそこ恋愛経験も積んでいて、感情のまま溺れてればいいというわけでもない30代の男女なら、これくらいの展開の方が普通だろう。彼等の周囲がみんないい人達で、エレンの子供ですら、あれこれ悩む彼等の背中を押してくれるのが微笑ましい。 【中古】 ひとめ惚れ /マギー・チャン[張曼玉],レオン・ライ[黎明],エリック・コット,ヴァレリー・チョウ,アンドリュー・ラウ,バリー・ウォン[王晶],チャン・クォン 【中古】afbブックオフオンライン楽天市場店
August 16, 2013
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首相官邸に幽霊が出る!というニュースが新聞をにぎわすとは思いませんでした。というわけで、今日はアメリカのホラーを紹介します。『映画「呪われた森」』 ジョン・ハフ ヴィンセント・マケヴィティ / The Watcher In The Woodsデビッド・マッカラム キャロル・ベイカー ベティ・ディヴィス イアン・バネンアメリカの作曲家ポール・カーティスは、童話作家の妻ヘレンと2人の娘、17歳のジャン、10歳のエリーを連れてイギリスにやって来た。一家は変り者の老婦人エルウッドから森の中にある古い邸宅を借りることになった。ジャンが2階の窓から外を見ていると、森の中で青緑色の光が輝いたり、鏡の中に自分以外の少女の顔が映ったりする。ジャンは一連の不思議な出来事の原因を、「この邸で過去に何かがあったためでは?」と疑い始める。少女がエルウッド夫人の娘カレンだと気づいたジャンは、「彼女が救いを求めている」とかつてのカレンの友人達に訴えるが…。冒頭、カメラは一家が乗る車から離れ、一旦森を映してからまた邸に入ってくる車へ戻る。まるで森にいる何者かの視線を代弁したかのような動きだ。ディズニー製作の恐怖映画なので、あまりおどろおどろしい描写は登場しないが、そんな中で最も怖かったのは、ディヴィスの白塗りメイク。『原潜ポラリスSOS』でも相当怖かったが、今回は不自然ですらある。エリーの言う『ヘンゼルとグレーテル』の魔女みたい。一人娘が30年前に行方不明になった悲劇の人なのに、実は加害者ではないかとすら思わせるほど、暗くて頑なな表情をしている。溺れたジャンが必死に上がって来ようとするが、夫人が木の枝で必死に押していた時には、「ああ、やっぱり彼女は悪人だったのか!」と思わず膝を打ったほどだ。だがこれはやっぱり間違いで、実は助けるために周りの水草をどけようとしていたそうだ(でも、本当かなぁ?)。失踪事件の謎を探るうち、少年時代の秘密が明らかになる過程は、ちょっとスティーヴン=キングっぽい。儀式に入る為に試練を課されていたカレンは、そういえば『キャリー』同様いじめられていたような微妙なポジションだった。『アイス・キャッスル』のリン・ホリー・ジョンソンが事件の謎に迫るジャン役を演じたが、興行的にはコケてしまった。ラストが強引過ぎたのだろう。呪われた森【動画配信】楽天で購入読売新聞朝刊に掲載!輻射熱・伝導熱ハイブリッド調理でノンフライ唐揚げも美味しい!煙気にせ...価格:19,900円(税込、送料込)
August 15, 2013
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おはようございます。今日もあつくなりそうですね。今日は昨日紹介したシリーズの第三弾で、今の女王と同じ名前を持つ英国女王の物語です。宮廷の愛人 ブーリン家の姉妹 上|3 集英社文庫 / フィリッパ・グレゴリー 【文庫】宮廷の愛人 ブーリン家の姉妹 下|3 集英社文庫 / フィリッパ・グレゴリー 【文庫】HMV ローソンホットステーション R宮廷の愛人 ブーリン家の姉妹The Virgin’s Loverフィリッパ・グレゴリー『ブーリン家の姉妹』第三弾では、アン・ブーリンの娘エリザベスに時代が移る。ケイト・ブランシェット演じるエリザベスがジョセフ・ファインズ演じるロバート・ダドリーにメロメロだった映画『エリザベス』をご覧になった人であれば、ほとんどご存じの内容である。登場するキャラクターもジェフリー・ラッシュ演じるセシル・ウォルシンガムなど映画でお馴染みの面々が登場。このシリーズが英国版“大奥”と銘打たれているのは先に述べたが、今回はよしながふみさんの漫画『大奥』と同じ女一人に男性が群がる現象が起こる。25歳と若く美しい女王エリザベスの元に、領土と未来の英国国王の座を求めて欧米から求婚者がやって来るからである。勿論エリザベスの本命は、異母姉メアリ女王の元で共に辛い日々を過ごした幼馴染ロバート・ダドリーであり、逆臣の息子として辛酸をなめた彼も結婚する気満々だったが、たった一つ障害があった。彼は既に妻帯していたのだ。映画では途中で結婚がバレてエリザベスが激怒していたが、本書では最初から既知の事実として述べられている。 野心を秘めたダドリーが“夫”となるため実力行使に出る手段もえげつないが、恋する娘から為政者に変わっていくエリザベスが、彼から王位を守るために選んだ方法も更にぞっとするものだった。これが史実かどうかはわからないが、手段を選ばぬアン・ブーリンの血をひく娘ならばさもありなん、と思わせる設定ではある。ほとんどの君主が男性だったあの時代、国のトップに立つためには、情など不要ということか。 【送料無料】生理痛対策に★合成着色料・香料無添加のペルシャ産ザクロそのまんま100%ジュース...価格:1,260円(税込、送料込)
August 14, 2013
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みなさん、こんばんは。やっぱり今日も暑かったですね。こちらはイギリスはチューダー朝の物語です。エリザベス女王が出てくるちょっと前なのですが、女王のお父さんが奥様をとっかえひっかえするとんでもない男だったからさあ大変!このシリーズは英国版大奥などと言われているのです。悪しき遺産 ブーリン家の姉妹The Boleyn Inheritance 映画化もされた『ブーリン家の姉妹』第四弾で、映画の後日談でもある。一人の男の寵を巡って女性がバトルを繰り広げるこのシリーズは“英国版大奥”とも言われているが、誰かが誰かを陥れたり、毒殺を図るような、“江戸版大奥”の血なまぐささはない。 本作は三人の女性が語り手をつとめる。一人はアン・オブ・クレーヴス、御年24歳でヘンリー八世の四番目の妻となったクレ―ブ公国の公女。もう一人はキャサリン・ハワード。イギリスの有力貴族ハワード家の娘で、アンの侍女からヘンリー八世の五番目の妻となる。物語開始時は14歳だったが最後には16歳。最後の一人がジェーン・ブーリン。亡くなった二番目の妻アン・ブーリンの兄の妻であり、アン・オブ・クレーヴスとキャサリン・ハワードに仕える。なお、この三人の女性のうちで生き残るのはたった一人だ。 若い頃はハンサムでインテリで誰もが憧れていた王は、今や、脚からいつもいやな匂いの膿を出し、女性を満足させられない醜い中年だ。そんな彼を周囲が褒めそやし、結果として暴君を作り上げていく様は童話の『裸の王様』を地でいくようだ。本書ではそんな暴君に翻弄された三人の女性の悲劇を描くと共に、周辺の女性達の視点を借りて、ヘンリー八世とその治世がどのようなものだったかを描こうとする意図だ。アン・ブ―リンを巡るごたごたとエリザベス女王の治世に挟まれた形でなかなか取り上げられない狭間の時代にスポットをあてた貴重な書といえよう。 キャサリンの章は、よく「さあ、わたしには何がある?」で始まる。権力に近づくと共に経済的に豊かになっていく様子を単純に喜ぶキャサリンと、結婚が思わぬ方向に向かううちに次第に目覚めてゆくアン。国王の半分ほどの年齢で、権謀術策渦巻く宮廷を生き抜いていかなければならないが、幼いままのキャサリンと賢いアンが対比的に描かれ、それぞれの行く末を予測させるつくりとなっている。そして彼女達を影から操る人物の手先となって、もっともうまく世の中を渡っていくはずだったジェーンが実は…というどんでん返しもある。それぞれが「次はこう動くはず」「きっとこうなるはず」と予測して行動しているのだが、最大のジョーカー、ヘンリー八世が思惑を超えた行動を取り、どんなところに転がっていってしまうのか、先の見えない面白さがある。悪しき遺産 ブーリン家の姉妹 上|4 集英社文庫 / フィリッパ・グレゴリー 【文庫】悪しき遺産 ブーリン家の姉妹 下|4 集英社文庫 / フィリッパ・グレゴリー 【文庫】HMV ローソンホットステーション R
August 13, 2013
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みなさん、こんばんは。最近では40度という温度を聞いてもあまり驚かなくなりました。暑いですね~。グレゴリー・ペック主演の西部劇を紹介します。新・ガンヒルの決斗SHOOT OUT監督ヘンリー・ハサウェイ音楽デイブ・グルーシン主演グレゴリー・ペック 銀行強盗の罪で7年の刑期を終えて出所したクレイは、かつて自分を裏切った元相棒サムへの復しゅうを企てる。一方、サムもこれを阻止しようと3人の殺し屋を雇い入れていた。そんな中、クレイのもとに頼んでおいた資金が届くが、一緒に6歳の少女までやって来てしまう。彼はしかたなく少女を連れて、サムのいるガンヒルの町へ旅立つが…。 “新”と邦題につくからには“ガンヒルの決闘”という映画がある。しかし本編と共通する人物は全く出てこない。共通要素は地名くらい。旧作は保安官が妻を殺した若者を追ってきたら実はその若者は親友の息子だったという筋書き。もちろん復讐を選ぶ主人公に対して父親であり親友である町の実力者は助命を請うが願い空しく宿命の戦いが始まってしまう。 本作は最初から裏切った相棒の方が悪い。サムの行動が意味不明である。相棒の腕は自分がよく知っているだろうから、ちゃらんぽらんな若い殺し屋ボビー・ジェイたち3人を雇うよりも凄腕一人を雇った方が手間がかからなくていい。それなのに口の軽い銃をすぐにぶっ放しそうなボビー・ジェイらを雇い “絶対に殺すな 街に来させるな”とまず命じるのだから、わざとクレイを来させようとしているかのようだ。どうせやってくれば撃ち合いになるのは目に見えているのに。 映画のアクセントとなったのは自称クレイの娘として列車に乗って一人でやって来るディッキー。『ペーパームーン』を狙ったのか、彼女が結構小さいのに賢い。眠っていてベッドの下に拳銃があるのを見つけると、クレイに抱き着くふりをしてそっと銃を渡したり、悪者に乗せられていた馬からちゃっかり逃げたり。ボビー・ジェイに途中で捕まってウィリアムテルもどきの標的にさせられるのだが、ぎゃーぎゃーわめかず度胸が据わっている。クレイは立ち寄った子持ちの未亡人と結ばれるようなエンディングになっているが、わざと親子関係をはっきりさせていないので、ディッキーが成長すると三角関係が勃発するかも。新・ガンヒルの決斗【Blu-ray】 [ グレゴリー・ペック ]楽天ブックス
August 12, 2013
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猛暑を通り越して酷暑ですよ、酷暑。そんな中で外遊びをする子供達は元気ですね。こちらはアメリカのYAを映画化した作品です。テラビシアにかける橋Bridge to Terabithia出演ロバート・パトリック アナソフィア・ロブ田舎町の貧しい家庭で育った少年ジェスは、学校ではいじめられ、女ばかりの家ではろくに相手にされず、孤独な日々を過ごす毎日。そんな彼の慰めは空想の世界をスケッチブックに描くことだった。ある日、ジェスは隣に引っ越してきた少女レスリーと出会う。裕福な作家夫妻の一人娘であるレスリーとジェスは何もかも対照的だったが、やがて仲良しになった二人は、森で見つけたツリーハウスで空想の王国「テラビシア」をつくりあげる。今まではいじめられるばかりだったのに、レスリーの死後「これでお前がかけっこのトップだな」と言った男の子を思わず殴ってしまうジェス。マイヤーズ先生はジェスを廊下に立たせて叱責するかと思いきや、意外な面を見せる。「私の夫が死んだ時、皆は私に泣かないよう言ったわ。皆は私に忘れて欲しかったのよ。でも私は忘れたくなんかなかった。彼女みたいな人はいなかったわ 忘れられない生徒。 あなたにとってもそうでしょう?When my husband died, people kept telling me not to cry. People kept trying to help me to forget. But, I didn't wanna forget. The things that girl came up with. I don't get students like her too often. So I realize, that if it's hard for me, how much harder it must be for you.」8年生でいじめっ子の一人だったジャニスも、悩みを打ち明けたレスリーのことを大切に思い、ジェスをいじめてきた男の子達をぶちのめす。活発な少女との出会いを通じて、いじめッ子ジャニスにもまた誰にも言えない悩みがあること、厳しいばかりのマイヤーズ先生にも辛い別れがあることを知っていく少年の成長物語。国際アンデルセン賞を受賞したキャサリン・パターソンの同名ベストセラー児童小説を映画化。いじめられっ子の少年と風変りな少女が空想の王国テラビシアを作り上げ、友情を育んでいく姿を描く。ニュージーランドにりすはいないので、りすのシーンは全てCGで作られた。クリスマスのシーンは予算の関係でジェスの誕生日に振りかえられた。(c)2006 Buena Vista Pictures Marketing and Walden映画「テラビシアにかける橋」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【1000円以上送料無料】テラビシアにかける橋 プレミアム・エディション/ジョシュ・ハッチャーソン【RCP】オンライン書店 BOOKFAN【布ナプキン】おりものライナー 店内全品送料無料キャンペーン開催中♪布ナプキン おりものラ...価格:500円(税込、送料込)
August 11, 2013
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みなさんこんばんは。最新作『そして父になる』がカンヌ映画祭で特別賞を受賞した是枝監督の映画『歩いても歩いても』を見ました。歩いても歩いても原作&脚本&監督是枝 裕和出演原田 芳雄 阿部 寛 寺島 進 高橋 和也 夏川 結衣 YOU 樹木 希林 加藤 治子夏のある日、横山良多は妻のゆかりと息子のあつしとともに実家に帰省した。この日は、15年前に他界した兄の命日。しかし、失業していることを口に出せない良多にとって、両親との再会は苦痛でしかなかった。明るい姉の一家も来て老いた両親の家には久々に笑い声が響くが、姉達が帰り、残った良多たちが両親と食卓を囲むうち、それぞれの秘めた思いがしみだして行く。ある一家の二日間を通して、家族が決して表に出そうとしなかったことや、未だ表に出していないことなどが浮き彫りにされる。期待の跡取りとして期待されていた長男は、海で溺れていた少年を助けたかわりに命を落とす。助けられた少年よしおはもう就職しており、いい若者だ。彼が帰った後の両親の豹変ぶりが見事だ。地元の医者として尊敬を集めていただろう祖父は「なんであんな奴が生きてうちの息子が死んだんだ」と言い、毎年この日に家にやって来るが「もう来なくていいっていえば?」という良多の問いに、若者に優しく接していた母親は「10年ぐらいで忘れて欲しくないのよ」と言う。人助けをした事はいい。彼が助かったことはいい。だけど自分の息子がそのせいで亡くなったことを許せない。親達の思いがけない面を見て良多は驚く。親といえど、完成された大人ではないのだ。いや、いつになっても完成された大人などいないのかもしれない。お互いにコミュニケーションを取る事が下手な家族の間を繋いで回るのは、飄々とした姉夫婦だ。深刻になりかかった父と良多の間に姉の夫が障子を開けて入ったり、姉は「再婚相手を親はどう思っているのか気にしてたわよ」と良多の懸念をさりげなく母親に伝えたりする。直接言えば取り返しがつかないような事でも、間接的に言えばぶつかる事を避けられるし、ちょっとした出来事で勢いをそがれ、それ以上問題に踏み込まないでいられる。どこにでもありそうな一家にも、それぞれの不幸があって幸せがあって、それらを乗り越えていくのが人生、と思わせてくれた。歩いても 歩いても【Blu-ray】 [ 阿部寛 ]価格:3,553円(税込、送料無料) (2023/5/3時点)楽天で購入
August 10, 2013
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皆さん、こんにちは。今日は長崎に原爆が落とされた日ですね。それにしても選挙後に原発の望ましくない情報が次々と出てくるのは意図的ではないのでしょうか。今日紹介するのは母と娘の物語です。【送料無料】小鳥はいつ歌をうたう [ ドミニク・メナ-ル ]価格:1,575円(税込、送料込)小鳥はいつ歌をうたう Leur histoire話すことはできるが文字を書くことができない母親と、耳が悪いわけではないが言葉を話せない娘アンナ。二人の間には言葉によるコミュニケーションが成立しないが、ちゃんと親子関係は成り立っている。だが“成り立っている”と感じていた関係は、ある男性教師‐奇しくもアーサー王伝説の魔術師の名を持つ―の登場によって変化してゆく。いや、正確には“言葉”が介在することによって変化していく。 言葉は人と人を繋ぐものだ。同じ意味を持つ言葉を発することによって、相手の考えていること、ひいては相手のことを理解し、そうして関係は深まる。それなのに、この母娘の場合は逆だ。アンナが言葉を発する手段を獲得していくにつれて、母親は娘が自分とは違う世界―他者が介在する世界―に行ってしまうことを恐れる。 自分がもしいなくなったら口のきけないアンナはどうやって生きていくのだろう?と、服に地図や住所を縫いこむ一方で、彼女が男性教師と出会って発声を学んでいることを知ると、唇を傷つけても笛を奪い取ろうとする。男性教師メルランに惹かれていく一方で、彼が二人の世界に侵入してくることを恐れる。愛情と恐怖、相反する感情に苛まれたヒロインの心情が、繊細かつ直情的な言葉で綴られる。 母親が言葉を拒否するに至った経緯やアンナの父親とはなぜ一緒にいないのかといった過去の出来事と交錯して、母娘の現在が描かれる構成はまるで映画のようだ。また、アンナの父親やメルランとのやりとりを見る限りでは多少エキセントリックな所のある母親も、やはりフランス映画のヒロインを想起させる。アメリカ女性ならば、このようにうじうじと悩まずはっきりと決断しただろう。この“うじうじ”がフランスっぽい。故アラン・コルノー監督で映画化された時はヒロインはシルヴィー・テステューが演じているが、シャルロット・ゲンズブールあたりが演じてもいいのでは。
August 9, 2013
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連日猛暑が続きますが皆さんはお元気でしょうか。今日は佐藤賢一さんが書き継いでいらっしゃる小説フランス革命の最新巻を紹介します。【送料無料】徳の政治 [ 佐藤賢一 ]価格:1,785円(税込、送料込)小説フランス革命11 徳の政治La Politique de la sertu佐藤賢一 美しい国を作りたい、とかつて述べた人がいた。“美しい”何と善い言葉だろう。“徳”という言葉もやはり善い言葉だ。紆余曲折を経たフランス革命の指導者ロベスピエールが、「民主主義的で人民的な政府」の基礎原理を支え、それを動かす不可欠の力として求めたのは徳だった。 徳は気品、意志、温情、理性、忠誠、勇気、名誉、誠実、自信、謙虚などを持つ人間に備わるものとされている。これらの美点を備えた徳のある人々によって為される政治は、この上なく素晴らしいものになるはずだった。それなのにロベスピエールが為したことといえば、かつての盟友を次々と断頭台へ送る恐怖政治だった。なぜ“徳”という善い言葉が、人の命を奪う大義名分となりうるのか? 佐藤賢一氏はロベスピエールの右腕となったサン=ジュストの言葉を借りて、この矛盾を解き明かす。「共和国は(中略)支配する者も、支配される者も、皆が等しく市民である。であれば、どうして人の上に立てるのか。どうして国家を指導できるのか。つまるところ、どうして人を殺す資格があるのか。徳あるゆえ。それが究極の答えだった。徳あればこそ、余人の上にも立てれば、国家も指導でき、はたまた人の命も奪うことができる。自分を後回しにして、公の善を考えているからだ。その決断に邪な汚れが混じることなどないからだ。」徳や公の善という善い言葉には誰も勝てない、私利私欲を持つ世俗の人々はいずれもだ。同じように、ロベスピエールには誰も勝てなかった。清廉、真面目、質素、誠実…数々の美点を持つ彼を止めるものは、そうして、誰もいなくなった。 ダントンが彼に問う。「ひとを愛するってことは悪なのか。女を愛すること、友情を重んじること、ひとを好きになるということは、革命家には許されざる悪なのか」革命家のロベスピエールはこれらを自分の人生から閉め出すが、そうして残ったもののなかに、彼個人の幸せはない。そんな彼は、権力の頂点に立ったにもかかわらず、彼が断罪するダントンやデムーラン、そして下ネタ爆発のエベールよりも、あろうことか不幸に見える。恐怖政治の立役者」「非情な独裁者」はここにはいない。自ら手を放した友に憐れまれ、たった一人愛した女性に去られ、革命という魔物に取り憑かれた孤独な男がいるだけだ。 美しすぎる言葉には、その言葉を発する人をも雁字搦めに縛り、その名のもとに何でも許してしまう毒がある。
August 8, 2013
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アメリカのTVシリーズ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』に出演しているマイリー・サイラス主演の映画『ラスト・ソング』を見ました。(C)Touchstone Pictures, Inc. All Rights Reserved.映画「ラスト・ソング」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【全品送料無料】ラスト・ソング(Blu−ray Disc)/マイリー・サイラス価格:2,500円(税込、送料込)ラスト・ソングTHE LAST SONG出演マイリー・サイラス グレッグ・キニア ケリー・プレストン原作&脚本ニコラス・スパークスロニーは弟のジョナと共に、別居している父の住む海辺の家でひと夏を過ごすためやって来た。かつては仲の良い父と娘だったが、両親の離婚でロニーはすっかり変わり、ジュリアードの入学許可ももらっているのに、天性の才能を持つピアノ演奏も止めている。父との再会に言葉も交わさないロニーは、ビーチで青年ウィルと出会う。最初は気の乗らなかった父との生活もウィルの出現で楽しく変わっていくロニーだったが、やがて父が子供たちを呼び寄せた本当の理由を知り…。『きみに読む物語』などの原作者としても知られるベストセラー作家ニコラス・スパークスが、人気テレビシリーズ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」で大ブレイクし、今やアメリカを代表するトップアイドルの一人となったマイリー・サイラスのために脚本を書き下ろし、後に脚色して小説にした。そのためキャラクターが彼女のイメージにあっている。反抗的だがウミガメの産卵を気遣う優しい面もあり、本当は好きなはずの父親にも彼にも素直になれない。その場では激しく怒るが、後で自分を反省し、あるいは相手を許す寛大さも持っている。彼女の魅力を最大限に引き出すための脚本である。将来への不安、離婚へのわだかまりを、恋人や父との会話を通じて解消し、やがて父を支えるような一歩大人の女性になってゆくヒロインを魅力的に演じている。サイラスの役名ロニーは、彼女の祖父ロンから採られている。相手役リアム・ヘムズワ―スはクリス・ヘムズワ―スの弟で、サイラスとは映画さながらの恋仲に。スポーツをやった事がなかった彼は、観客のいる前でビーチバレーをしなければならず、非常にナーバスになった。映画で使われたステンドグラスが美しい教会を気にいったサイラスは教会を買おうとまで思った。家族とロニー、ロニーとウィルの心を結ばせる切っ掛けになったウミガメの卵が返り子亀達が海目指してとことこ(本当にそんな感じだ)歩くシーンは可愛くて感動モノ。よく撮影できたと思ったら、このシーンの撮影には4日間かかったそうだ。映画ではウィルが懐中電灯で子亀を誘導しているが、実際は亀たちはうまく灯りに反応してくれなかったそうだ。
August 7, 2013
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みなさん、こんばんは。両親は子供に無償の愛を捧げるもの。国が違ってもそこは同じなんですね。映画『さくらんぼ 母ときた道』を見ました。さくらんぼ 母ときた道桜桃国の片田舎に住む葛望は知的障害を抱えている桜桃を嫁にするが、二人の間には子どもができなかった。子どもを切望する桜桃は村に捨てられていた赤ん坊を拾うが、夫婦で生きることさえ苦しいうえに、その捨て子を認知したら本当の自分の子どもが持てないと危惧した葛望は赤ん坊を売り飛ばしてしまう。しかし嘆き悲しむ桜桃を見かねて葛望はその子を紅紅と名付けて育てることに。常に桜桃は紅紅の側にいたが、子供たちが桜桃を「うすのろ」と呼び次第に紅紅は彼女を疎ましく思うようになる。知的障害を抱えながらもわが子に無償の愛を注ぐ母、思春期を迎えそんな母を疎んじる娘、そして二人を見守る父の一家が織り成す家族ドラマ。観光地としても知られる中国・雲南省の元陽が舞台で、葛望を演じる俳優を始め出演しているのは雲南のオーディションで選ばれたキャストが出演している。葛望は二胡が弾けて現地言葉を話せて芝居が出来る人という高いハードルだったせいか、なかなか決まらなかったそうだ。今回選ばれたのは公務員で地元の劇団に入っているアマチュアの役者さん。娘役のロン・リ―は実際に元陽に通っている小学生。そのせいか棚田の風景にしっくりと馴染んでいる。中国四大女優の一人であるミャオ・プゥが台詞らしい台詞もなく身振り手振りで感情を表現するという難役に挑んでいる。とても美人女優の面影は無い。脚本家は『初恋のきた道』のパオ・シ―。幼い頃村に知的障害者の母親がいて、シ―は彼女をからかう悪ガキだったが、大人になって彼女達の親子の絆を思い起こしたそうだ。邦題でわざわざ『母のきた道』と副題をつけているのは“道”つながりを印象づけようとのことか。今回の“道”は、ひたすら紅紅を求めて見知らぬ街を彷徨う桜桃が歩いた道と、彼女が娘の好物であるさくらんぼを求めて歩く道、そして雨の中びっこを引きながら娘の学校まで傘を持ってきた道が浮かぶ。いずれも長い距離をものともせずに歩き続ける母の姿を映すことで娘への愛情を象徴する。また、別の“道”としては、幼い頃はいつも一緒だった母娘が、思春期になった娘の複雑な感情からいっとき疎遠になり、やがて母の思いを知った娘が再び寄り添う二人の人生を表しているように感じた。【バーゲン】【中古】DVD▼さくらんぼ 母ときた道▽レンタル落ち
August 6, 2013
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漫画家西原理恵子さんと戦場カメラマン鴨志田穣さんをモデルにした映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』を見ました。【総額2500円以上送料無料】酔いがさめたら、うちに帰ろう。/浅野忠信/永作博美オンライン書店boox酔いがさめたら、うちに帰ろう。出演 浅野忠信 永作博美 光石 研 利重 剛 市川 実日子 香山 美子 西原 理恵子西原 理恵子 滝藤 賢一 堀部 圭亮監督&脚本東 陽一 戦場カメラマンの塚原安行は、人気漫画家の園田由紀と結婚し二人の子供にも恵まれたが、彼の重度のアルコール依存症が原因で離婚し毎日酒におぼれる日々を送っていた。ある晩、血を吐いた安行は救急車で病院に運ばれ入院、それは10度目の吐血だった…。そんな安行を心配して見舞いにくる由紀と子供たち。家族に戻りたいと願う安行はやがてアルコール病棟での入院治療を決意する。アルコール病棟へ入院した安行は、そこで出会った人々との触れ合いに不思議な安堵感を覚える。家族の深い愛情に支えられ、安行は穏やかな日々を取り戻すが……。 人気漫画家・西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣が、自身のアルコール依存症の経験をつづった自伝的小説を映画化した人間ドラマ。同時期に西原理恵子側からこの状況を描いた『毎日かあさん』が公開された。 帰ってくるなりトイレで大量の血を吐いたり、ふらっと出ていっては公園で気を失ったりと登場する女医の言葉を借りずとも「あの世にリ―チがかかっている」危なっかしい雰囲気は全編に漂っている。しかし少しも悲壮感がない。精神科病棟&アルコール病棟で安行はずっと好物のカレーが食べられない。その事でストレスがたまっていた安行は、ある日医師に「カレー食わせろ!」と怒鳴ってしまう。自分は妄想のつもりだったが実際に怒鳴っていて医師がびびった、というオチつきのこの話は、アルコール病棟で退院間近にやっと念願のカレーが食べられる所まで引っ張る。カレーどころじゃないだろうと思うが、シーフードカレーをやっと食べた時の安行の至福の表情ったらない。「戦場カメラマンとして戦地に出かけたが、写真が撮れなくて泣いてばかりいた」という台詞にもあるように、本来は気も弱く優しい人なのだろう。妻を殴ることなど考えもしないような。しかし酒が人格を変えてしまう。由紀が相「戦場カメラマンとして地獄を見て、酒に溺れるようになった」と同情的に説明すると「地獄を見るのと地獄で生き続けるのとは違いますよね?」と医師はばっさり捨てる。次にたたみかけるように「この病気の人に対して世間は優しくありませんよ」とも言う。弱い人こそなってしまう。でも弱いから仕方ないだろう、ではいつまでもこの病気は治せない。治癒率の低いアルコール中毒から抜け出す覚悟を問うている、かつはまってしまったらなかなか抜けられない厄介さも表しているシーンだった。
August 5, 2013
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昨日は花火大会でした。今日も花火大会があります。浴衣姿の人を多く見かけます。皆さんの所の花火大会は終わりましたか?今回はよく知られている昔話のパロディをご紹介します。【送料無料】六つのルンペルシュティルツキン物語 [ ヴィヴィアン・ヴァンデ・ヴェルデ ]価格:1,575円(税込、送料込)六つのルンペルシュティルツキン物語the rumpelstiltskin problemヴィヴィアン・ヴァンデ・ヴェルデルンペルシュティルツキンって誰/何?という方のためにご紹介を。 グリム童話に出てくる小人です。「うちの娘は藁から金糸を紡ぐことができます」という父親の言葉が王様の耳に入り、粉屋の娘は窮地に陥った。「紡がねば命はない」と言われ、泣いていた娘を小人のルンペルシュティルツキンが助けるが、“代わり”を要求する。何度か“代わり”をあげてきた娘だが、最後の晩に、小人は最初に生まれる子供と引き換えに藁を金に変えると迫り、娘はこの要求を呑む。王妃となった娘の前に小人が赤ん坊を奪いにやってくると、王妃の懇願を受けた小人は「三日後までに自分の名前を当てられたら連れて行かない」と約束。偶然小人の本名を知った王妃に名前を言い当てられて、小人は自分で自分を引き裂いてしまう。 さて、この話の教訓といえば…うーん、何が言いたいのかさっぱり。例え要求が過酷なものだったとしても、受けた恩を返さない娘や残酷な要求を出した王が一方的に幸せになるのは納得がいきませんし、「智慧が身を助ける」と言いたいのだとしても、偶然による棚ぼた勝利だったし…あれこれ考えても、これといって思いつきません。 さて、本書の作者もこの童話には数々のツッコミどころがあったようです。代表的箇所を述べている冒頭部分だけでも十分面白いのですが、更に彼女は自分で非常に個性的な物語を6つも作ってしまいました。「金にも値する…」は、若くてハンサムで花嫁募集中の王様が主人公。彼の所に、粉屋の娘が無理やりおしかけて泊まり込み、翌朝「藁から金糸を紡がなければ首をはねると脅されて一晩中紡いだ」と言って、鏡台のつまみ(金製)を差し出します。タペストリーの下には藁が散らばり、部屋の鏡台にはつまみがない!王は娘を帰そうとしますが、娘はなぜか次の晩も何かと理由をつけては泊りこみ、翌朝金製のドアノブを差し出します。そして部屋のドアには…(以下略)。脅されたわけでもないのに、ミエミエのごまかしで言い分を通す娘は、今でいうストーカー。イケ面王様危うし!しかしこの王様、若くてハンサムで、そして賢かったのです(『奥様は魔女』風に)…というように、ベースの部分は変えず、少しずつ他の部分をアレンジした作品が揃っておりますので、是非、グリム童話の新たな世界に、飛び込んでみて下さいませ。
August 4, 2013
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昨日は珍しく涼しかったですよね。でもこの涼しさは週末だけとか。若い人たちは今でもスケボーってやってるんでしょうか。この映画はスケボーがテーマです。映画「ロード・オブ・ドッグタウン」この作品情報を楽天エンタメナビで見る【送料無料】 UMD/キャサリン・ハードウィック/ロード・オブ・ドッグタウン/UMS-38097サプライズWEB『ロード・オブ・ドッグタウン コレクターズ・エディション (初回限定生産)』 キャサリン・ハードウィック / SPELords of Dogtown製作総指揮デビッド・フィンチャー脚本ステイシー・ベラルタ出演ヒース・レッジャー レベッカ・デモーネイ エミール・ハーシュ ジェイ・ロビンソン ヴィクター・ラシュク1970年代、アメリカの西海岸ヴェニスビーチ、通称ドッグタウン。スケートボードに明け暮れる3人の少年達がいた。トニー、ステイシー、ジェイは使われてないプールで立体的なスケートスタイルを確立し、『Z-BOYS』を結成、全米スケート大会に出場する。一躍時代の寵児となった彼等は、スケートができない金持ちの息子シドも含め、「20年後も俺たちの夏休みは続くんだ」そう誓いあったが。一歩控えめなステイシー、いつでもどこでも「俺様」的態度が鼻につくトニー、反逆児で世間に染まれないジェイ。3者のキャラクターの描き分けがはっきり出来ている。ヴィクターは、大胆なテクを披露するトニーそのものに見えたのに、全くスケボーが出来なかったとか。初代世界チャンピオンになったトニーを演じるまでの、訓練の凄さが忍ばれる。『エレファント』に出演したジョン=ロビンソンは、3人の中で一番冷静で、後にボードをうまくビジネスに繋げていったステイシー・ペラルタのイメージによく合っていた。ジェイを演じたエミールは、一瞬「永遠の不良少年」リヴァー・フェニックスにも見えた。主演3人が「Z-BOYSそのもの」に見えたのには、彼等の演技力もさる事ながら、本物のZ-BOYS達が役作りに参加した事も貢献している。まるで自分もスケボーに載っているかのようなカメラワークも素晴らしい。彼等をサポートし、やがて捨てられていくボードショップのオーナーを演じたレッジャーの化けっぷりにはびっくり。
August 3, 2013
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エデンとは理想の楽園の比喩ですよね。この映画で取り上げられるエデンも実在の地ではなく、比喩として使われています。映画「エデンより彼方に」この作品情報を楽天エンタメナビで見る 【1万円以上購入でポイント10倍】エデンより彼方に/百瀬しのぶ【総額2500円以上送料無料】オンライン書店boox『エデンより彼方に』 トッド・ヘインズ / ハピネット・ピクチャーズFar From Heaven監督脚本トッド・ヘインズ出演ジュリアン・ムーア デニス・クエイド デニス・ヘイスバート他1957年秋、コネチカット州ハートフォード。キャシー・ウィテカーは、一流企業の重役である夫フランク、可愛い子供達と共に、誰もが認める理想の家庭を築いていた。だがある日、残業のフランクのもとへ夕食を持って行った彼女は、そのオフィスで夫の秘密を知ってしまう。以来、心の安定を欠くキャシー。そんな彼女を新しくやってきた黒人の庭師レイモンドが気遣う。2人は次第に打ち解けていくが…。本篇へ導く導入部の作り方、オープニング・タイトル、エンドマークにかぶさってくるエルマー・バーンスタインの音楽、エンディング・クレジットの出し方。何から何まで50年代の映画そっくり。ジュリアン・ムーアもその時代のヒロイン像にすっぽりはまる。「監督がトッド・ヘインズだからな~。何かパロディがあるのかな~。」と予測していたが、ストーリーも正統派メロドラマだった。但し、この映画のオリジナルとされたダグラス・サーク監督の「天はすべてを許し給う」と異なるのは、今回人妻の恋愛の相手が黒人だという点と、夫の恋愛相手(オリジナルでは夫は死亡)。おそらく50年代では、この設定で映画は撮れなかっただろう。衣装担当のサンディ・パウエルはとてもいい仕事をした。紅葉も美しいが、ジュリアン・ムーア演じるキャシーはじめ女性達の原色を中心としたファッションがとても美しい。彼女達の言葉遣いも丁寧だが、美しさはあくまで、うわべだけ。だいたい「黒人にも優しい」「ゲイにも優しい」とわざわざ「~にも」と例に挙げる所が嘘くさい。本当に偏見がないのなら、「誰にでも優しい」という言い方一つで終わりじゃないか。最初は「私には別に偏見なんてないのよ。」とわざわざ口に出すキャシーにも、その嘘臭さが匂ったが、次第にその匂いは薄まった。レイモンドの娘が怪我をしたと知って家を飛び出してゆく場面では、偽善は全く感じられなかった。キス以上の関係を持つ夫は体面を保っているため非難もされず、キスもしていないのに責められるキャシー。「ちょっと待って。話を聞いて。」という意味で手を取っただけなのに、見知らぬ人から「その手をどけろ!」と言われ、周りの冷たい視線を浴び、立ちすくむキャシーとレイモンド。この理不尽から、「キャシーはもっと思い切った行動に出てもいいはず」と思った人も少なからずいた事と思う。しかし時代はまだウーマンリブ運動にも黒人解放運動にもまだ遠く、戦争が終わってせいぜい5~6年。ベトナムの敗戦にも打ちのめされてない、一見幸福なアメリカは、まだまだ女性が思いのままに行動できる時代ではなかった。この行動で、ぎりぎりだったのだと思う。逆に、その時代の映画でも同性愛はぼかした形で描かれている位だから、夫フランクの場合は、黙認という形で自分の恋愛を認められたんじゃないのだろうか。そういう意味では、新しい要素を取り入れながらも、どこまでも50年代の規範に忠実だった映画といえる。「ハンニバル」でジョディーの後釜を引き受けたと聞いた時は、「何て損な役回りを引き受けちゃったんだ。この先大丈夫かなぁ。」と思ったけれど、「めぐりあう時間たち」とはまた別の50年代の主婦を体現してみせたジュリアン・ムーアには、この心配は杞憂だったようだ。
August 2, 2013
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みなさん、こんにちは。今日から8月ですね。ところで皆さん、動物はお好きですか?映画界には子役と動物とは共演するなという鉄則があるそうです。こちらの映画でも活躍していますよ。『フルーク』 カルロ・カルレイ / 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン脚本カルロ・カルレイ出演エリック・ストルツ ナンシー・トラビス(声も)マシュー・モディン ロン・パールマン サミュエル ・L・ジャクソンずいぶんと飛ばしている車。隣には恐い顔をした男がいて、こちらを見ている。そして暗転。突然犬達の映像に。フル-クと名付けられた子犬は、なぜか、決まった人間が出てくる映像を思い出す。一体この犬にはどんな秘密が?ファンタジーとして子供向けに売るには、大人の要素が入り過ぎた話だと思われたのか、未公開。もったいない。最近犬がブームになっているけれど、この犬も実に表情豊か。哀し気、物思い、「本当に困ったなぁ。」とでも言いたげに、首をかしげる姿。電話をかけたまではいいけど、向こうの「もしもし?」に何も言えず、ただぺろぺろと受話器をなめるシーンなんて、本当に人間が乗り移った犬が反応してるみたい。一体どうやって演技をつけたのだろう?ちゃんと子供の頃と大人の頃で声優も変えてある。フルークに犬の何たるかを教えてくれる犬の名前が何とランボー(声はサミュエル ・L・ジャクソン)。彼はなぜ突拍子もない事を言い出すフルークの面倒を見続けるのか?わかった時にはあっと驚き、こんな制度(?)が本当にあればいいのにと思った。前半部分、フルークが、ある場所を目指してひたすら走る所、飼い主を転々とする所は「ラッシー」を想起させた。後半、ある家に飼われてからは、愛する人を守ろうとするが、ままならない自分にもどかしさを感じる主人公を描いた「ゴースト」のようだ。だから言いたい事を伝えられないで焦るフルーク、人間の頃の癖を出しているのに、気づいてもらえず、ただ見つめるしかない哀しいフルークに、思いっきり感情移入していた。でも、連想したこの二つの映画のイメージは、いい意味で裏切られた。エリック・ストルツ、マシュー・モディン。二人並べた時に大体の観客が思い浮かべる役柄をうまく利用したキャスティングにやられた。時々挿入されていた映像の意味が、次々と明かされていく過程もわかりやすい。ファンタジーは、基本的には、あり得ない事が起こっても多少の事は許される世界。けれど、かつての姿で登場したフルークが、「実はこうだったんだよ。」と妻子に語るような、安易なエンディングにならず、本当に良かった。あくまでも犬の立場での行動に止めておいた、本篇の物言わぬ別れの方が断然嘘臭くない。「犬としても人間としても生き方を失敗」したフルークに訪れる思いがけない出逢いに、妻との別れの場面の切なさも、少し和らいだ。映画「フルーク」この作品情報を楽天エンタメナビで見る
August 1, 2013
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