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カテゴリ: 亜細亜以外
スキージャンプ競技で原田雅彦が残念な結果となってしまった。

スキー板の長さに比して体重が200グラム足りず、失格となってしまったのだ。

これはこれで完全なる選手個人とサポートスタッフのミスといえるだろう、
それも新人で昨日今日生まれたばかりの選手ではない、37歳の大ベテランと
トリノ五輪で世界に紹介されているほどの人物なのだ。

ある某番組で彼のことが初っ端から取り上げられ、司会の「み○」が何ですか?!
と叩きまくっていた、初歩的なミス、何年やってんだ、自覚が足りない・・・

そこまでは「ふーん」と見ていられたのだが、想定外なんて悪い流行の言葉を
使うんじゃないよとの発言で「おや?」と思った、物凄いうろ覚えで申し訳ないのだが
違う局の全VTRでは横から記者の「想定外?」という問いかけがあったような
気がした、これに対し「想定外です」と答えたと思ったのだが、新聞を見ても
「初歩的なミス、想定外です」としか書かれてないので確認が出来ない。

石原都知事のときにVTR編集をして言ってもないことを言ったかのようにした
TBSだけに、み○が本当に全VTRを見て発言したのか、そこが気になった。

その後、ベテランだろ?と言いはじめ、まわりのコメンテーターも若い人がいい
世代交代のミス等々、今回の成績不振はベテランにあるとまでまとめ出したのだ
ここまで来ると醜悪だ、原田だけならまだしも、ベテラン破棄の風潮に流れる
コメント、もちろんコメントしてるのはメディアに居座るベテラン(笑)。

この人たちに競技者の競技人生を決めることは出来るのだろうか?

次にライブドア事件、社会信用だとか言い始めたが、私は一番最初にこの事件の
問題は「粉飾決算」と書いた、そこのポイントは間違えないほうがよいのではないか
ライブドア株主に対し、この会社は嘘のデータを明示したのだ、ある意味詐欺行為
マーケットの信用を落とした、株主を騙した、だからこの人たちが怒るのはもっともだ。

それが、今まで関係もなかった、ボーッとほりえもんを眺めていたメディアが
様々な憶測で特集を組み、叩いて、自己の正当性を見せ付けようとしている。

メディアの力は恐ろしい、第4の権力といわれるマスメディア。

長々と前置きを披露して疲労した読者さん、これからが本番なのです(笑)。

アメリカが作り出しているグローバリズムという嘘、これに痛烈なる批判をしている
ノーム・チョムスキー という言語学者が出している本に 「メディアコントロール」 がある。

博士は、社会学者で反戦運動を続けている人でもあるが、言語学でノーベルがあれば
真っ先に受賞するとまでいわれている人の、この本を少し紹介しよう。

米国では、ウィルソンが、1916年に「勝利なき平和」を唱えて大統領となった頃から
メディアコントロールが行われ始める、当時、米国民は平和主義者で欧州の戦争に
参加する理由を認めていなかった。

一方、ウィルソン政権は戦争に荷担していたので、国内の平和主義を何とかしなくてはならない
そこで政府は 「クリール委員会」 という政府の世論操作委員会を設置する。
教育学者ジョン・デューイはこの中の有名人物で、社会的認知度と信用たる人物として
宣伝することにより、国民の意識は徐々に溶解し向きを変えていくこととなる。
これを ウェルターリップマン は「民主主義の革命的技法」と定義している。

そう、元々は大衆の意見が国家の意思となる民主主義だが、メディアを使い民衆を操る
これは、今までに見られなかった技法であった。

リップマンや ラインホールド・ニーバー は民主主義社会の2つの機能として
 ・責任を持つ特別階級は、実行者としての機能を果たす。
 ・とまどえる群れは観客であり、選挙に向かったあとは、観客に戻る。

としている、これは「戸惑える群れは馬鹿だ、飼いならす必要がある、そのためには
合意のでっちあげを使う」というメディアコントロールの実情をうまく表している。

またジャーナリストの ハロルド・ラスウェル は、次のように語っている。
「自分たちの利益についての最高の判定者は自分たちであるとする
 民主主義の独断」 に屈してはならない。            

チョムスキーは、全体主義の棍棒と民主主義の組織的宣伝はイコールの関係だとして
民主主義社会のひとつの想定として、とまどえる群れは厄介者だから関心をそらす
怯えさせるなどして考える余地を与えない、いわゆる脳みそスポンジ状態にするわけだ。

米国において労働者の法的勝利は1935年のワグナー法制定で終わり
米国は国家資本主義を有する唯一の産業社会、国家医療制度のない産業社会
最低限の生活水準を保障するシステムさえ存在しない、組合は存在しないも同然で
その他の大衆組織もなきに等しい、政党も組織もない、メディアは企業の占有物と
博士は米国社会とメディアを分析している。

確かに二大政党とはいっても財界という2つの派閥にすぎない。

広報業界の大立者 エドワード・バーネイズ (クリール委員会出身)は
「指導者としては、大衆が人並みの理解に達するまで待っていられないことも多い。
 民主社会の指導者ならば、社会的に建設的な目標に向けて大衆の合意が
 得られるよう、巧みな工作に努めねばならない            」

という、まさに大衆は扇動(先導)するものだとしており、通常、国民は平和主義に
傾くもので、戦争派にするには「煽る」ことが必要だとし、実践している。

1954年にユナイテッドフルーツカンパニーのために広報作戦を展開し
それに乗じ、米国はグアテマラに進出している。

米国では労働組合などの団結する機会がないため、メディア放送などを家で見ていて
大衆がそう考えていると思い込み、自分の考えがひねくれ者と感じ、メディアに
統制されていく、自分の考えは独善的でおかしいのではと思わされてしまうのだ。

では反乱がなかったかといえば、そうでもない、1930、1960年代と民衆が
唯一集まる教会にて政府への異議申し立てが続出し反乱が起きるが、これを鎮圧
このとき、民主主義の危機とメディアを使い報じたが、実際は逆ではないのか?
集まりのなかで反対意見が出て申し出をすること、これこそ民主主義の原点だろうに。

米国はベトナムで大敗、ベトナムシンドロームが蔓延した、これを打開しなくては
ならない、政府は国民が病的な拒絶反応に圧倒されるのは危険なことで、海外進出が
困難となってしまうからだ、米国民にベトナム人犠牲者は何人かと聞くと
学生の平均的な回答は、約10万人であり、公式の数は約200万人・・・
この辺も、知りうる情報があるにもかかわらず、疑ってかかることがあまり無い
米国民とメディアコントロールの巧みさが見られる。

全体主義の代表格ドイツでは宣伝相 ゲッペルス が愛国心を煽るのにメディアを効果的に
使用し、ドイツ国民は見事にくすぶっていたユダヤ人を憎む行為を公然と示し始める。

ドイツ敗北後ニュルンベルグ裁判にて ヘルマン・ゲーリング はこう語っている。

「もちろん、国民は戦争を望みません。 運がよくてもせいぜい無傷で帰ってくる
 ぐらいしかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようなんて思うはずがありません。
 一般国民は戦争を望みません。 ソ連でも、イギリスでも、アメリカでも、
 そしてその点ではドイツでも同じことです。 政策を決めるのはその国の指導者です。
 そして国民はつねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。
 国民にむかって、われわれは攻撃されかかっているのだと煽り、
 平和主義者に対しては、愛国心が欠けていると非難すればよいのです。
 このやりかたはどんな国でも有効ですよ。                        」


メディアを当然の如く国家形態の主要項目として縛りをかけ国家報道を行う
旧ソ連、中国、韓国、北朝鮮などの国家郡、メディアは自由としていながら
都合の良いように財界とつながり政府と通じて国家をコントロールするアメリカ。

果たしてわが国は、どこに位置するのだろう、マスメディアは真実を伝える仕事を
こなしてくれているのだろうか??

原田雅彦は、ホントにうっかりミスだったのだろうか・・・
み○もんたはホントに浮気じゃなかったんだろうか・・・お・わ・り


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チョムスキーの「教育論」 メディア・コントロール チョムスキー21世紀の帝国アメリカを語る
「チョムスキー博士は平和主義者です、日本も叩かれました(笑)
 メディアコントロールは読みやすい本です」


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最終更新日  2006年02月15日 05時48分22秒
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