inti-solのブログ

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2008.09.08
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かつての左翼の闘士は、いまや権謀術数の政治屋と化してしまった感があります。なにしろ、かつて自らが倒したソモサ独裁政権の与党国家自由党と連携、その指導者ハイメ・モラレス(1980年代には米国の支援を受けて、サンディニスタ政権打倒の武力組織コントラを率いて内戦を仕掛けていた人物)を副大統領候補に据えたというのですから驚きです。昨日の敵は今日の友??

このようなオルテガの方向性に反発する向きはFSLNの内部でも大きく、1995年にFSLNから「サンディニスタ革新運動」が分裂しています。かなり多くのFSLNの闘士がこの党に参加しているのですが、その中の1人に、解放の進学派の元神父で詩人でもあり、文化相を務めたエルネスト・カルデナスもいました。他にFSLNから出馬して首都マナグアの市長に当選したエルティ・レウイテスや、かなり多くの国会議員もこの党に参加しています。
で、この種の分裂劇にありがちなことですが、分裂した両党間の近親憎悪は非常に激しいものがあるようです。
PANDORAさん からの情報によると、かつてサンディニスタを代表する音楽家であったルイス・エンリケ・メヒア・ゴドイとカルロス・メヒア・ゴドイの兄弟が、「サンディニスタ賛歌」以外の全ての自作曲をサンディニスタが使用することを禁止する申し立てを行ったというのです。更にFSLNを離党して「サンディニスタ革新運動」に参加したエルネスト・カルデナス(これ自体は、もう10年以上も前の話ですが)が、どういう理由でかは分かりませんが、逮捕されそうだというのです。
つまり、オルテガはかつての敵コントラを味方に引き入れる一方、かつての味方FSLNの少なからぬ活動家を敵に回すということをやっているわけです。
なんでこんなことになっちゃったんだろうか・・・・・・・・。





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最終更新日  2008.09.09 01:05:34
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