inti-solのブログ

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2009.09.22
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昨日まで3日間、上高地-涸沢-北穂高と歩いてきたのですが、実は、改めて数えてみたら、涸沢7回目なのでした。ずいぶん行ったなあ、と思いました。


1999年4月末 上高地←→涸沢←→涸沢岳 夜行+涸沢にテント2泊
初めての涸沢でした。先日のヘリコプターの写真を撮ったときの山行です。職場の同僚と3人で行きました。3日間ずっと晴天。

2000年10月 上高地→涸沢→奥穂高岳・涸沢岳→涸沢→パノラマコース経由上高地 夜行+テント2泊
職場の同僚と2人で。紅葉真っ盛りの絶景、天気も良かったのですが、3日目、パノラマコース経由で下山したら、上高地着が午後3時頃、バスは沢渡駐車場の渋滞に引っかかって、松本着が7時過ぎ、8時の「あずさ」で帰宅したら夜11時近く、そして次の日は出勤、山登りよりその後がきつかった記憶があります。でも、このときほど素晴らしい紅葉の写真を撮る機会には、その後出会っていません。
しかし、3日間の間に遭難騒ぎに2度出くわしました。そのうち1人は、現場は見ていませんが亡くなったはずです。
パノラマコース屏風の耳から穂高連峰を望む
パノラマコース屏風の耳から穂高連峰を望む。紅葉真っ盛り。

ザイテングラードの登り途中からの紅葉
ザイテングラードの登り途中からの紅葉



初めて1人で涸沢に行きました。本当は涸沢からザイテングラードを登るつもりだったのですが、初日は快晴だったのに2日目は雨。ゴールデンウィークの涸沢で雨かよ!!(普通、まだ雪が降ります)というわけで、雨の中ザイテンの雪の急斜面を登る勇気はなく、その場から撤退しました。
涸沢から奥穂高岳を望む
涸沢から奥穂高岳を望む


2003年5月 上高地←→涸沢←→涸沢岳の少し手前 夜行+涸沢にテント1泊
前年涸沢から引き返したので、リターンマッチでもう一度涸沢へ。このとき、相棒は妊娠中だったのに、1人で山に行ってしまった悪い父ちゃんです。(その後、8月にも1人で北海道の大雪山に登りました、極悪非道父ちゃんだな)
このときは2日目も快晴だったのでザイテングラードを登り、涸沢岳の山頂より少し下で奥穂高岳の写真を撮っていたら、目の前で奥穂高から下山中の人が滑落。あっと思ったら奈落の底に落ちる直前で、滑落防止のワイヤに引っかかって助かりました。これを見て、積雪期の奥穂高岳には決して登らないと決心したのでした。
朝焼けの北穂高岳
朝焼けの北穂高岳

涸沢岳中腹から奥穂高岳を望む
涸沢岳中腹から奥穂高岳を望む。右下に穂高岳山荘の屋根、右端真ん中の雪田、人の歩いているあたりが滑落危険地帯


2005年9月 上高地→パノラマルート経由で涸沢→ザイテングラードの途中まで→涸沢→上高地 夜行+涸沢にテント1泊
涸沢の紅葉が見たくて行ったのですが、まだちょっとだけ紅葉には早かったです。相棒から「山は2日間日程まで」という厳命が下っていたので、山頂までたどり着くことが出来ず途中で引き返しました。奥穂高岳も涸沢岳もすでに登っていたので、無理に山頂まで行かなくてもいいや、という気分もありましたし、雨は降らなかったけれど曇り気味であまり天気がよくなかったせいもあります。
パノラマルート「屏風の耳」から穂高連峰を望む
パノラマルート「屏風の耳」から、右は北穂高岳、真ん中は涸沢岳、左は奥穂高岳

2008年4月 上高地←→涸沢 夜行+涸沢にテント1泊

涸沢から下山中に奥穂高方面を振り返る
涸沢から下山中に奥穂高方面を振り返る その1

涸沢から下山中に奥穂高方面を振り返る その2
涸沢から下山中に奥穂高方面を振り返る その2


2009年9月 上高地→パノラマルート経由で涸沢→北穂高岳→涸沢→上高地 夜行+涸沢と横尾にテント1泊ずつ
今回の山行です。

通算すると、山頂に達したのは涸沢岳が2回(春秋1回ずつ)と奥穂高と北穂高各1回(いずれも秋)です。


良くないほうの話では、遭難に3回遭遇しました。

2000年10月 涸沢岳に登ろうとしたとき、山岳警備隊がすっ飛んで来たので、何事かと聞いたら、涸沢岳から北穂高岳の間の稜線で、滝谷側に真っ逆様に転落したそうです。落差100メートル以上?絶対生きているはずがありません。何でも、首から下げていたカメラが岩に当たるので、とっさに岩をつかんでいた手を離してカメラを庇ってしまって転落した、と聞きました。

2000年10月 一度の山行で二度遭難騒ぎに遭遇。帰路のパノラマコース、まったく何でもない岩場なのですが、浮き石か何かで足を踏み外して転倒し、頭を強打したそうです。介抱されている現場にぶつかってしまいました。意識朦朧の状態のまま歩き出したようですが、最終的にはヘリで救助されたと聞きました。出動したのは民間ヘリ(東邦航空かな?)なので、おそらく後で何百万円か請求書が行ったことでしょう。

2003年5月 上記に書いたように、奥穂高で滑落です。穂高岳山荘の上、わずか十数メートルのところで、雪がなければ何でもない斜面なのですが、積雪期には超危険地帯になります。つるりと滑って雪田から放り出されれば、その下は数百メートルの断崖絶壁。過去いったい何人の命が吸い込まれたか、おそらく数十人いやもっとでしょう。それで、滑落防止用のワイアが張ってあるのですが、網の目が2メートルくらいあるので、そこをすり抜けてしまったらおしまいです。私が目撃した例は、奇跡的にこのワイアに引っかかって止まった。でも、10メートルくらい滑ったところでワイアに引っかかったので、きっと体のどこかに怪我を負ったのでしょう。穂高岳山荘までは自力で降りていきましたが、その後すぐ警察のヘリが飛んできて、どうも収容されたみたいです。
実は、その危険地帯、他の登山者はみんなトレースをたどり、後ろ向きに慎重に下っていたのですが、1人だけトレースを外れて、前向きに下っていて「あの人すごいなあ、大ベテランかな」と思った瞬間に滑落したのでした。そういう意味では、起こるべくして起こった滑落と言えたかも知れません。

その他に、事故とは言えませんが、1999年初めての涸沢で、ザイテングラードの登りで、目の前の人が雪の上を滑落したことがあります。もっとも、滑落距離5メートルか10メートル、はたから見ればノロノロと滑っただけで(でも、本人の主観では、きっとすごいスピードで相当怖かったと思います)、怪我もなかったようですが。





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最終更新日  2009.09.22 23:32:13
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