inti-solのブログ

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2011.01.03
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カテゴリ: 音楽
今日は、朝から右小指付け根を突き指してしまいました。そのときは、「あれ、突き指したかなあ?」と確信が持てないくらいだったのですが、午後笛の練習をしたら、その後で痛み始めてしまいました。ケーナ・サンポーニャ・ギターは右小指はほとんど使わないので、悪化の原因はフルートでしょう。何しろ右小指付け根が反っくり返るようにして構えますから。

この年末年始は満身創痍で、まずは年末、サンポーニャ吹いていて下唇がすり切れてしまいました(サンポーニャを吹いていると時々起こることなのですが、最近はやったことがありませんでした)。それほど練習したわけではないのに。仕方がないから下唇に絆創膏を貼って練習したら、サンポーニャとケーナは良いのですが、フルートはどうも音が出しにくい。音が出ないわけではないんですけれどね。
そして、大晦日にはランニングで足をくじいてしまいました。これは、歩くのには支障がなくて走るのが辛いだけで、湿布を貼っていたら今日にはだいぶ良くなりました。治りそうだと思った瞬間に突き指だからなあ、参りました。

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ところで、たまたま今、私の知人がmixiの日記とブログで、ほぼ同時に固定ドと移動ドの話を書いています。そして、たまたまどちらもアルトフルートの話が出ています。

固定ドと移動ドとは何か、このブログには音楽に詳しくない方も多いと思うので、ごく簡単に説明します。

音階というのは、
ドレミファソラシドの7音です。(半音はとりあえず考えない)

ハニホヘトイロハになります。

さて、ドというのはどの音でしょうか。
ソプラノリコーダーなら、全部の穴を塞いだ最低音がドです。フルートでも同様(ソプラノリコーダーより1オクターブ低いですが)。ケーナだと下3つの指穴を開いた音がドです。ギターでは2弦の3フレット、または5弦の1フレットを押さえた音がド。
というのが、「固定ド」の考え方です。

では、移動ドというのは。
音楽には、色々な調(キー)があります。
たとえば、ハ長調(これが一番簡単な調)は、文字通りド(ハ)から始まるドレミファソラシドという調です。フルートとソプラノリコーダーを、一番下の音から半音のないように吹くと、この音階になります。同じ音階を使って、2つ下のラから始まる音階、つまりラシドレミファソラという調は、ラ(イ)から始まるのでイ短調と呼びます。

一方、ケーナは下から3つの穴を開けた状態がド(固定ドのド)と書きました。では全部の指穴を塞ぐとどうなるかというと、ソが出ます。そこから、普通に半音のない音階を吹くと、
ソラシドミファ♯ソ
となります。ソ(ヘ)から始まる長調だから、ヘ長調です。
短調の場合は、同じ音階が


あれっ、おかしいぞ、「半音のないように音階を吹くと」と書いたのに、何でファ♯という半音が出てくるんでしょうか?

これは、ケーナという笛がナチュラルにもっている音階(ソが起点)と、固定ドの楽譜の書き方(ドが起点)の食い違いから起こっている現象です。ケーナにとって半音が出てこないように音階を吹くと、固定ドの楽譜の上では、半音で表記しなければならないのです。
ややこしいですね。
じゃあ、ケーナではソをドに読み替えてしまおう、そうすれば、ソラシドミファ♯ソという音階は、ドレミファソラシドになるので、分かりやすくなるぞ、
というのが、移動ドという考え方です。


現在はどうか分かりませんが、私が小中学校で音楽の授業を受けた当時、移動ドという考え方が結構使われていました。しかし、実は私にとっては、この「分かりやすい」はずの理屈が、小学生の頃、全然理解できなかったのです。
だって、ソプラノリコーダーは、全部の穴を塞ぐと「ド」だと教わっているんですよ(もっとも、小学生の間は、リコーダーの指穴を全部塞ぐと、音がまともに出せませんでしたけど)。
それが突然、「この曲ではこの音がドです」って言われても、それって、リコーダで習ったドの音と違うじゃない、うーーーん、というわけです。※
いや、まあ固定ドの楽譜だって読めはしなかったんですけれどね。

というわけで、私は、移動ドという考え方はどうも苦手なのです。ケーナも、前述の通り、あくまでも固定ドの考え方で、ミファ♯ソラシドレミという音階で頭に入っています。

ところで、ソプラノリコーダーにもフルートにも兄弟楽器があります。ソプラノリコーダーには、それより4音低い、最低音がファのアルトリコーダー、フルートは3音低い最低音ソのアルトフルートです。更に、もっと低い、あるいはもっと高い音の同族楽器もそれぞれあります。
これらの楽器は、たとえばソプラノリコーダーやフルートと同じ指使いをすると別の音が出るわけで、その場合は、移動ドの譜面ではないと、むしろ分かりにくいのだそうです。

なるほど。そこでハタと気がつきました。そういえば、ケーナにもケナーチョがあるぞ。
ケーナの最低音はソですが、ケナーチョはレです(最低音ドのケナーチョもあるけれど、私は持っていない)。つまり、ケーナのト長調の音階と同じ指使いでケナーチョを吹くと、ニ長調になるわけです。
でも、やっぱり私はケナーチョを吹くときでも、頭の中は固定ドですね。
基本的にフォルクローレでは楽譜を使っていないから、メロディーを頭に浮かべているだけで、音階は頭に浮かんでいないので、どっちでも良いのかも知れませんが、たまたまケナーチョを持った最初に、「この笛では最低音はレ、ドの音は一番上を半音開けた状態」と覚えてしまったから、頭の中は固定ドなのです。それに、運指が同じといっても、指の開き加減が違うので、感覚も違い、あまり「運指が同じ」と意識することがないのです。

でも、じゃあ自分にとって移動ドは全然関係ないのかというと、そうでもありません。一つだけ、ギターにカポタストを付けたときだけは移動ドの考え方になります。ギターのカポタストというのは、まさしく移動ドの考え方を具体化するための道具と言えますから。

というわけで、移動ドの考え方も私にとって無縁ではないことが分かりました。
でも、小学生でギターはやらないですからね。小学生にとって移動ドという考え方は非常に分かりにくいと思うのですが、どうなんでしょう。私が人一倍音楽落ちこぼれ児童だったから分からなかっただけなんでしょうか。

※しかし、改めてよーく思い出してみると、リコーダーを吹くときに移動ドを使ったかどうかは、記憶が定かではありません。唄の時は確かに使ったのですが、リコーダーではどうだっただろうか・・・・・・・・。でも、とにかく私には分からない理屈だったのです。





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最終更新日  2011.01.04 00:16:00
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