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2011.05.05
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テーマ: ニュース(96636)
カテゴリ: 戦争と平和
ビンラディン容疑者は殺害時は非武装 米大統領報道官

米政府はこれまでビンラディン容疑者や側近らと米軍が銃撃戦になり、一緒にいた妻を「人間の盾」にしたと説明していた。カーニー氏は非武装の同容疑者が「抵抗した」と述べたが、詳細には触れなかった。
一方、パネッタ米中央情報局(CIA)長官は3日、米NBCテレビで「オバマ大統領から殺害の許可を得ていた」と言明。「同容疑者が両手を上げて降伏の意思を示せば拘束していたが、そうならなかった」と述べた。
この作戦についてホルダー米司法長官は3日、米議会下院司法委員会で「あらゆる面で合法かつ正当」と証言。だが、国連のピレイ人権高等弁務官は「米国はすべての対テロ作戦で国際法を尊重すると主張してきたはずだ」とし、殺害を前提とした作戦に疑問を投げかけた。(5/4朝日新聞)
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オサマ・ビン・ラディンはテロリストとされていますが、「犯罪者」なのでしょうか、それとも「敵勢力の首魁」なのでしょうか。
日本のマスコミはすべて、ビン・ラディンを「容疑者」という肩書き(?)付で報じています。この限りでは、「犯罪者」ということになります。
しかし、犯罪者といえども(いや、犯罪者だからこそ)、法に基づいて裁判を受ける権利は保障されています。米国の法律の詳細は知りませんけれど、現行犯ではない丸腰の容疑者を、その犯した罪が巨大だからという理由で裁判にもかけず問答無用に殺害することを許すような法体系ではないはずです。

いや、オサマ・ビン・ラディンは単なる犯罪者ではない、戦争(対テロ戦争)の一方の首魁だという考えもあるでしょう。戦争なんだから裁判などは関係ない、と。


結局のところ、米国という超大国が無理を押し通せば、法(国際法)という道理が引っ込む、ということです。しかし、そのままで良いのでしょうか。結局のところ、ならば別の勢力が別のやり方で無理を押し通す、たとえばアルカイダがテロという能力に訴えて実力行動に出ることを「ダメだ」と言う論理的な根拠も失われてしまいます。そうなると、国際社会には一切の道理も秩序もなく、ただ「力があるものが勝つ」という力の論理しか残らなくなります。そうなれば、正規軍の軍事力を持たない勢力はテロという手段に訴えることを「悪い」とは誰も言えなくなります。
「テロは悪い」というのは、国際秩序というものが存在する前提の上での価値観です。単なる力の論理がすべてなら、テロという力を行使して何が悪い、という話になる。そうなってしまったら、結局のところ困るのは国際社会であり、米国自身です。

実際問題として、オサマ・ビン・ラディン殺害が、別のテロの誘因となる可能性はかなり高いように思います。それに対して、また報復の対テロ戦争。更に報復の報復のテロ、報復の報復の報復の対テロ戦争・・・・・・、きりがないことになります。





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最終更新日  2011.05.05 11:09:25
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