inti-solのブログ

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2012.01.05
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カテゴリ: 政治
衆院定数削減:民主が比例80議席削減案 野党揺さぶりも


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「身を切る」などといかにももっともなことを言っているけれど、身を切るふりをして民意を切っているだけではないですか。どうしても減らすというなら、最悪の選挙制度である小選挙区から減らすべきです。それをしないのは、あれこれと理由をつけているけど、結局は選挙制度を全部小選挙区制にしてしまおうという魂胆であることは明らかです。

以前にも書いている ように、小選挙区制の「メリット」とされるものは、何一つ実態がありません。自民党も民主党も、2005年と2009年の選挙で、小選挙区のメリットを最大限に生かして「安定議席」を確保しましたが、小泉政権以降は一度も安定政権になどなっていません。
これも 以前に書いた ことですが、世界の国々の国会議席数を見れば、日本の国会は議席数の多いほうでは決してありません。

イギリスの庶民院(下院)650議席
イタリア代議院630議席
ドイツの連邦議会は定数598、現在は超過議席があるので622議席。
フランスの国民議会は577議席

ブラジル下院513議席
メキシコ下院500議席
米国下院450議席
スペイン代議院350議席
カナダ下院308議席
韓国国会299議席

どうでしょうか、日本の衆議院480議席という数字が、特別に多いものではないことは歴然としています。米国を唯一の例外として、日本より国会議席数の少ない国は、人口も日本より少ないのです。

もちろん、これは議席数だけの比較です。諸外国の国会議員が歳費をいくらもらっているかは、私は知りませんので、日本の国会議員の歳費(ボーナス込みで2500万円以上)が、諸外国と比較してどうなのかは断定できません。しかし、たとえばイギリスの国会議員の報酬が日本のそれよりはるかに安い(年収1000万円以下)。米国の国会議員の年収も、イギリスよりは高いけど日本よりはだいぶ低いらしい。それらの断片的な情報から類推する限りは、日本の国会議員の歳費は、世界的に見てかなり高額である可能性が高そうです。
つまり、「身を切る」というなら、身を切るふりをして民意を切るような議席数削減ではなく、歳費の削減を行うべきなのです。しかし、そういうことを野田政権はやろうとしない。それは、民意を切る気はあっても、本当に身を切るつもりはないからなのでしょう。





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最終更新日  2012.01.05 23:16:06
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