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2012.02.17
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世の中に競争というものがある、これを全面否定することは出来ません。たとえば試験や成績表のない学校教育というのは、理念としては意義ありと思いますが、現実にはなかなか難しい。勝敗のない競技スポーツなんて意味がないし、社会のいろいろなところに競争がある、ということは否定できないし、否定しようとも思いません。


実際問題として、競争の勝敗などというものは微妙です。たとえば、学校の試験で、50点と100点だったら言うまでもなく大差がありますが、70点と80点の差となると、長い目で見ればたいした違いがあるわけではありません。いや、50点と100点ですら、挽回はいくらでも出来るのです。
人生万事塞翁が馬、などと言います。試験の点数が1点違えば、高校の合否が分かれる場合もありますが、そこで希望の高校に行けなくても、大学入試では逆の結果になったり、あるいは就職では逆の結果になったりということは、いくらでもあります。東大を卒業してもフリーターになってしまう人が結構な割合でいるということが報じられていますし、逆に高卒で高給を得る人もいる。
更に言うと、大会社で重役に上り詰めて、不正経理で逮捕されるのと、そこそこの給料で逮捕もされずにそこそこの人生を送るのと、どっちが勝ちでどっちが負け、なんてことは言えません。人間の人生なんてものはそれぞれの人間のものですから、他人と社会に迷惑をかけない範囲で本人が幸せだと思える人生なら、それは幸せな人生といえるでしょう。それを他人がああだこうだと批評しても意味はない。

そういった、ある種の曖昧さをすべて排除して、世の中のすべてを競争に結びつけようとするのが、競争原理主義の悪癖の一つだと私は思います。





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最終更新日  2018.06.09 08:49:41
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