inti-solのブログ

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2012.07.29
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カテゴリ: 政治
7.29脱原発国会大包囲


脱原発デモ:政党は距離感つかめず


政府が原発の再稼働を進める方針は揺るがず、自民党も再稼働の必要性を認める立場だ。電力総連出身の民主党参院議員は「原発を止めれば料金も上がる。好き嫌いで語る人に説明しても理解されない」と突き放す。
しかし、数万人単位の参加が続き、政党側も無視できない状況になり始めている。公明党の井上義久幹事長は27日の記者会見で「国会論戦で考え方を理解してもらうのが基本だ」としながらも、「国民の声のひとつの表れとして真摯(しんし)に受け止める」とつけ加えた。

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首相官邸前の抗議行動が、次第に無視できない政治的効果を与え始めているようです。
それにしても、「電力総連出身の民主党参院議員は『原発を止めれば料金も上がる。好き嫌いで語る人に説明しても理解されない』と突き放す。」そうですが、突き放されているのがいったいどちらなのか、よく考えた方がいいでしょうね。

原発に反対している人間の考え方は千差万別でしょうが、事故の危険性や高レベル廃棄物の保管の問題といったリスクに基づいて反対している人が大多数であって、それを「好き嫌いで語っている」としか見られない人には、それこそ何を言ったって無駄と、こっちが「突き放したい」気分です。
このような議員に対して言うべき言葉は、 次の選挙で落選してくれ 、ということだけ。いや、私がそんなことを書かなくても、次の選挙で民主党が大敗することは間違いないですが。
引用されている発言を見る限りでは、他の各党(自民党も含め)の議員の発言の方が遙かに良識的です。(あくまでも、引用されている発言内容に関してだけの話です。自民党が原発推進に果たしてきた役割は、民主党よりずっと重い)

ちなみに、電力総連出身の民主党参院議員というのは誰かと調べてみたら、小林正夫と藤原正司の2人が該当するようです。どちらが発言したのかは分かりませんけれど、2人とも民社協会(旧民社党・同盟系)所属だそうです。いかにも、という感じではあります。いずれも比例区で、小林は2016年、藤原は2013年の改選です。


いろいろ考えてみたのですが、「私が賛同できる政策」としては高校無償化が唯一のものです(他にも子ども手当や高速道路無料化の部分実施などがありますが、これらの政策には、私はあまり賛成ではない)。

鳩山首相は、掲げた政策を実現するための資質が根本的に欠けていて、実にがっかりしましたが、それでも掲げていた政策の理念は(大筋で)賛同できるものでした。もちろん、あくまでも「大筋」であって、すべてに賛同できたわけではありませんが※。

※たとえば、原発に関しては鳩山政権は「増設」と言っていたはずです。その鳩山が脱原発抗議行動に参加したそうで、それ自体は大いに結構なことですが、自分が首相の座にあったときの原発政策に関して一言謝罪の言葉があってしかるべきではなかったかと思います。

その次の菅首相は、民主党として掲げていたはずの政策のほとんどを捨て去ってしまいましたが、それでも震災をきっかけにして脱原発依存という方向に舵を切ったことだけは、賛同できました。
しかし、野田首相は、賛同できる面が何もない。今の野田政権に「民主党としての(自民党とは違う)独自の政策」はない。消費税増税しかり、原発再稼働しかり、TPP参加方針しかり、です。要するに、「民主党」という看板を掲げた自民党、あるいは自民党野田派に成り下がっているわけです。
自民党と同じ政治を「民主党」という看板に掛け替えただけの自民党の劣化コピーを「政権交代」と言われても、詐欺としか言いようがありません。その挙げ句に「好き嫌いで語る人に説明しても理解されない」というのでは、これ以上がっかりする言葉はありません。





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最終更新日  2012.07.29 12:26:10
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