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2013.02.02
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テーマ: ニュース(96636)
カテゴリ: 災害
天井ボルト、6割以上が抜ける状態 笹子トンネル


引き抜かれたボルトには、先端の一部にしか接着剤が付着していなかったものが多数あったという。また、関係者によると、崩落現場でボルトが抜け落ちた穴の調査でも、接着剤は穴のごく一部にしか残っていなかったという。一方で、トンネルのコンクリート壁やボルト自体には、強度に問題は見つからなかった。

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この事故については、 以前にも記事を書いた ことがありますが、強度調査をしたら、なんとボルトの6割が抜けてしまった、というのです。どのくらいの力で引き抜いたのかは分かりませんが、この記事からは本来接着剤の強度はボルト本体の強度より高い設計だったのに、実際はそうなっていなかったということのようです。しかも、そのうち16本(つまり1割弱)は、天井板やつり金具を支える力もなかった、ということです。
原因は接着剤の不足とのことですが、言い換えるなら「手抜き工事」ということです。
このトンネルの開通は1975年のことです。奇しくも、山陽新幹線の岡山-博多間の開業も同じ年のことでした。その山陽新幹線は、コンクリートに充分な洗浄をしない海砂が多用され、鉄筋の腐食、コンクリート自体の劣化などの問題があることがかなり以前から指摘されていました。(私の記憶に間違いがないなら、20年以上前に既に問題になっていたと思う)
その山陽新幹線とほぼ同時期に建設された笹子トンネルも、危ない要素を充分に含んでいることは、よく考えてみれば明らかなことだったのかもしれません。

亡くなった方には失礼な言い方ですが、ある意味この事故がこのタイミングで起こったことは、不幸中の幸いともいえます。渋滞で車列がつながっているときだったり、あるいは大地震で、もっと広範囲の天井板がいっせいに落下という事態だって、起こりえたはずです。そうなったときには、死者9名では済まなかったでしょう。

それにしても、危険なのは果たして山陽新幹線と笹子トンネルだけでしょうか。
日本中が建設ラッシュに沸いた高度経済成長期、特にその後期に作られた建築物は、日本中に山ほどあります。原発でも、この時期に建設されてまだ廃炉になっていないものは何基かあります。中部電力が浜岡1・2号機を早々に廃炉としたのは、実に正しい判断だったと思います。残りの原発に固執する姿勢は、正しい判断とは思えませんけど。

ひょっとすると、われわれは高度経済成長期のとんでもない負の遺産を、これから払わなければならないのかもしれません。

※そういえば、新宿や池袋の高層ビルも、多くは1970年代に立てられているはずです。池袋のサンシャイン60は、私が小学生の頃だから、1970年代後半、新宿の高層ビル群はその以前に完成していますから、70年代前半でしょうか。





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最終更新日  2013.02.02 12:37:08
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